本ドキュメントでは、HP Network Node Manager i-series ソフトウェア バージョン 8.10 のシステム要件および対応デバイスについての概要を説明します。
システム要件とデバイス対応の最新の更新については、sg-pro-ovweb.austin.hp.com/nnm/NNM8.10/supportmatrixupdate.htm を参照してください。
本ドキュメントは、リリース ノートへの追加となるものです。インストールメディアのルート ディレクトリに、対応マトリックス (supportmatrix_ja.html) とリリース ノート (releasenotes_ja.html) が含まれています。
インストール ガイド
ハードウェアとソフトウェアの要件
ハードウェア
CPU、RAM、およびディスク容量の要件 / サポートされる最大の管理対象環境
オペレーティング システム
仮想メモリ/スワップ スペース
データベース
高可用性
Web ブラウザ
jboss メモリー サイズのチューニング
国際化とローカライゼーションのサポート
その他の製品との統合および共存
NNM i-series Smart Plug-ins
共存
統合
対応ネットワーク デバイス
インストール前の要件、および NNM をインストールするための手順は、Adobe Acrobat (.pdf) 形式のインストール ガイドに記載してあります。ドキュメント ファイルは製品のインストールメディアに含まれています(install-guide_ja.pdf)。インストール後は、 NNM ユーザインタフェースでドキュメントを次のように検索できます。[ヘルプ] → [ドキュメントライブラリ] → [インストールガイド] を選択します。
Network Node Manager をインストールする前に、システムが以下の最小要件を満たしていることを確認してください。
以下の 3 つの規模の管理対象ネットワーク環境とこれらの環境をサポートするためのハードウェア要件は、次のとおりです。これらの値は、およその値であり、HP でテストしたレベルを反映しています。特別に複雑な環境の場合には、以下の中・大規模層で示される、より強力なハードウェアを用意する必要があります。現在検出されているノード数とポーリングされるインタフェースは、NNMi の [ヘルプ → HP Network Node Manager i-series について] ダイアログに表示されます。大規模層よりも大きな管理対象環境は、HP の追加承認がないとサポートされません。
管理対象環境規模
NNM 最小ハードウェア システム要件
およその
管理対象
環境
分類検出された
ノード
数検出された
インタフェース
数*ポーリングされた
インタフェース
数*ポーリングされた
ノード
コンポーネント
の数並行ユーザ
の数CPU (64 ビット)
IPF
x86-64
AMD64
SPARCRAM Java ヒープ サイズ
(後述の「jboss メモリ サイズの調整」を参照)アプリケーション インストール用の
ディスク容量
(<NnmInstallDir>)**実行時のデータベースとデータ用のディスク容量
(<NnmDataDir>)***小
最高 3 K
最高 120K
最高 10 K
最高 40K 最高 10
4 CPU コア
(x64 の場合 2.5GHz、
IPF または RISC の場合 1.4GHz)4 GB
4 GB
(-Xmx4096m)5 GB
60 GB
中
3 K ~ 8 K
最高 400K
最高 50K
最高 60K 最高 25
4 CPU コア
(x64 の場合 2.5GHz、
IPF または RISC の場合 1.4GHz)16 GB
6 GB
(-Xmx6g)5 GB
140 GB RAID 1+0 または 5/6、書き込みキャッシュ付き推奨
(4 ディスク)大
8 K ~ 18 K
最高 900K 最高 70K
最高 80K 最高 40
8 CPU コア
(x64 の場合 2.5GHz、
IPF または RISC の場合 1.4GHz)24 GB
10 GB
(-Xmx6g)5 GB
300 GB RAID 1+0 または 5/6、書き込みキャッシュ付き推奨
(4 ディスク)* 検出されたインタフェースの最大数はパフォーマンスには影響しません。影響するのは、データベースのサイズにだけです。パフォーマンスのモニタリングに影響するのは、状態ポーリングでのポーリングされるインタフェースの数だけです。「ポーリングされたインタフェース数」は、5 分間隔でポーリングされたインタフェースの数を示します。ポーリングされるオブジェクトの数は、[ヘルプ → HP Network Node Manager i-series について]の[モニタリング対象オブジェクト] の数を調べます。
** <NnmInstallDir> は、Windows でのインストールの間 (デフォルトでは、C:\Program Files (x86)\HP\HP BTO Software)に設定され、または UNIX では /opt/OV のシンボリックリンクを作成して設定されます。NNM 7.x をご使用の場合の注意:/etc/opt/OV は、UNIX では使用されていません
*** <NnmDataDir> は、Windows でのインストールの間 (デフォルトでは、C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\HP\HP BTO Software)に設定され、または UNIX では /var/opt/OV のシンボリックリンクを作成して設定されます。ディスク スペースは、埋め込まれた PostgreSQL を使用するときに予測されます。外部 Oracle データベースを使用する場合、10 ~ 20GB のみが NnmDataDir に必要です。
これらの推奨値は、デフォルト設定で実行中の NNMi にのみ適用されます。任意の NNM iSPI を実行する場合、必要なハードウェアを判断するために各 iSPI の対応マトリックスを見直してください。NNM iSPI は NNMi が必要な以外の追加ハードウェアを必要とする場合があります。追加のアプリケーションを実行する場合、適宜、リソースを増大してください。
以下は、UNIX プラットフォームで望ましいパーティション化の方法です。大きなディスクの場合は、/var/opt/OV のサイズを大きくしてください。
/sbin/sysctl w kernel.shmmax=300000000
再起動後も変更を有効にするには、/etc/sysctl.conf ファイルを編集して、次のエントリを追加します。
kernel.shmmax = 300000000
swapinfo
コマンド、Solaris では swap
コマンド、Linux では cat /proc/meminfo
コマンド、Windows ではシステム プロパティを使用しますparted
とmkswap
コマンド、Windows では システム プロパティを使用します。NNM は追加設定の特定の高可用性システムで動作できます。NNM を高可用性システムにインストールし、設定する方法については、活用ガイドを参照してください。NNMi でサポートされるオペレーティング システムでは、以下の構成がサポートされます。
NNM は、自動でインストールされる組み込みデータベースを使用して、または Oracle データベース内で、データを保存できます。インストール時に、Oracle をデータベースとして選択する必要があります。注意:組み込みデータベースと Oracle の間で移行することはできません。
インストールの間、jboss アプリケーション サーバの推奨デフォルト メモリ サイズは ovjboss.jvm.properties で設定します。大規模環境の場合、CPU、RAM、およびディスク容量の要件で述べたように、この値を増大させるとパフォーマンスを向上できます。現在の最大試行可能メモリの値 (-Xmx で調整可能) とメモリ領域レポートは [ヘルプ] → [HP Network Node Manager i-series について] で NNM コンソールに表示できます。この -Xmx 値は物理 RAM の半分を超えないように設定するようお勧めします。この -Xmx 値は大きくしすぎないでください。大きくしすぎると、オペレーティング システムが jboss アクセス メモリを圧迫します。Java 5.0 JVM のチューニング方法については、java.sun.com/docs/hotspot/gc5.0/gc_tuning_5.html を参照してください。
NNMi は、操作中でも jboss メモリ領域の監視を継続します。jboss のメモリ リソースが少なくなると、コンソール最下部のサインオン ページのフォーム最上部にメッセージが表示されます。メモリ領域メッセージの例とその解決策は以下のとおりです。
ovjboss.jvm.properties の -Xmx の値を増やして、解決してください。
jboss の Java 最大ヒープ サイズ (Xmx) または他の Java 仮想マシン パラメータを変更するには、以下のコマンドを実行します。
NNM 8.10 は世界中に広まっており、オペレーティングシステムでサポートされている、英語以外のロケール設定のオペレーティングシステムでも使用できます。このロケールには、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語、西ヨーロッパおよび中央ヨーロッパの言語、およびロシア語があります。
NNM は、日本語、簡体字中国語、韓国語にローカライズ (翻訳) されているため、ローカライズされたパッケージをインストールすると、日本語、簡体字中国語、韓国語の翻訳が表示 (出力) され、英語以外の入力も受け付けるようになります。他のロケールでは、英文文字列が表示されますが、入力は英語以外が可能です。
各オペレーティング システムでローカライズされた言語とサポートされているロケールは以下のとおりです。
オペレーティングシステム ローカライズされる言語 Japanese Korean 簡体字中国語 Windows
Japanese
Korean Chinese_PRC HP-UX
ja_JP.SJIS
ja_JP.eucJPko_KR.eucKR zh_CN.hp15CN Solaris
ja_JP.PCK
ja_JP.eucJPko zh Linux
ja_JP ko_KR zh_CN
Internet Explorer を使って、アジア言語をサポートするように設定した NNMi サーバーへアクセスすることを計画している場合には、東アジア言語をインストールする必要があります。東アジア言語をインストールするには、以下の手順を実行します。
1. コントロール パネルを開きます。
2. [地域と言語のオプション] を選択します。
3. [言語] タブを選択します。
4. [Install files for East Asian Languages] を選択し、指示に従います。
NNMi 8.10 には、以下の Smart Plug-ins (iSPIs) を追加できます。
以下の製品は、NNMi 8.10 と同じシステムに共存できることが試験済みです。
注意:NNMi 8.10 が OVPI と同じシステムをインストールされている場合、OVPI 5.3 の"mibbrowser" コマンドは機能しません。 この問題を解決するには、対応するパッチを手に入れるように HP サポート連絡先にご連絡ください。
注意:NNMi から OVPI ノードに同期するには OVPI パッチ 5.31.001が必要です。
次の製品は、NNMi 8.10 統合で利用できる追加機能を持っています。
このデバイス対応情報は、発行の時点で HP に入手できた最新情報に基づいています。デバイスのベンダは、どの時点でもデバイスの MIB の使用状況を変更でき (たとえば、新規 IOS またはシステム ソフトウェアのバージョン)、そのデバイスの MIB データに関する NNM の解釈を無効にできます。デバイス対応マトリックスの最新の更新については、sg-pro-ovweb.austin.hp.com/nnm/NNM8.10/devicematrix.htm を参照してください。