HP NNM/RAMS Integration Module

リリースノート

2007 年 5 月

本書は、Network Node Manager and Route Analytics Management System Integration Module (NNM/RAMS Integration Module) バージョン 5.20 に関する重要な情報です。

インストールに関する注意事項
強化された機能と修正されたバグ
既知の問題、制限、および対処方法
ドキュメントの訂正
検証済みの環境
サポート情報
ご注意

インストールに関する注意事項

NNM/RAMS Integration Module のインストール手順は、『NNM/RAMS Integration Module Installation Guide』に記載されています。このインストールガイドは、製品のダウンロードパッケージに含まれる次のファイルです。

./Docs/Integration/NNM_RAMS_integrationinstall.pdf

NNM/RAMS Integration Module をインストールすると、このマニュアルは NNM 管理ステーションの次の場所にコピーされます。

• UNIX
  $OV_WWW/htdocs/$LANG/manuals/
• Windows
  %OV_WWW%\htdocs\%LANG%\manuals\

マニュアルとリリースノートの最新バージョンは、HP OpenView Product Manuals Web サイト http://ovweb.external.hp.com/lpe/doc_serv/ で提供されます。このサイトで最新バージョンを入手してください。

ソフトウェアとハードウェアの要件

NNM/RAMS Integration Module をインストールする前に、システムが次の最小要件を満たすことを確認してください。

• ハードウェア
  • NNM Advanced Edition の要件を上回る特別なハードウェア要件およびディスク容量要件はありません。
• オペレーティングシステムのプラットフォームと互換性
  • HP-UX 11.0、11.11、11.23 PA-RISC、11.23 IPF
  • Solaris 2.8、2.9、10
  • Windows XP または Windows 2003 + SP1
• ソフトウェア
  • HP OpenView Network Node Manager バージョン 7.51 Advanced Edition および IP13 以降のパッチ
  • RAMS アプライアンスソフトウェアバージョン 5.2.11-R

以前のリリースの RAMS Integration Module からのアップグレード

• $OV_CONF/$lang/trapd.conf ファイルの RAMS 関連 (OV_RAMS、OV_RAMSD、rex、tex) イベントに加えたカスタム変更は、RAMS 5.20 へのアップグレードのときに維持されません。カスタム変更はすべて上書きされます。元の trapd.conf ファイルのコピーは $OV_TMP/trapd.conf.$lang に保存されます。

  $OV_TMP 内にある元のファイルの変更部分をコピーアンドペーストして、新しいファイルにマージできます。必要に応じて varbind の位置変更を修正してください。description フィールドに varbind とその新しい位置が記述されています。

• ファイル $OV_MAIN_PATH/tomcat/jakarta-tomcat-4.0.4/webapps/topology/WEB-INF/web.xml は、同じディレクトリのファイル web.xml.previous にコピーされます。setupRAMS.ovpl スクリプトが完了するときに、web.xml.previous ファイルのカスタム変更を web.xml ファイルにマージできます。

強化された機能と修正されたバグ

• サポート対象の SNMP トラップと MIB に、次の追加および変更が行われました。
  • ISO/OSI (Open System Interconnect) IS-IS サポートを対象とした新しい RAMS アラームが追加されました。これらのアラームは、IP ベースの IS-IS でサポートされている IGP アラームに対応しています。アラーム OID は、.1.3.6.1.4.1.8083.1.1.9.27〜.1.3.6.1.4.1.8083.1.1.9.33 です。
  • RAMS Traffic アラームが 2 つ追加されました。アラーム OID は、.1.3.6.1.4.1.8083.1.2.4.1 と .1.3.6.1.4.1.8083.1.2.4.2 です。
  • 3 種類の IGP アラーム rexAdjLost (.1.3.6.1.4.1.8083.1.1.9.1)、rexAdjEstablished (.1.3.6.1.4.1.8083.1.1.9.2)、および rexAdjFlap (.1.3.6.1.4.1.8083.1.1.9.4) の rexAdjSrcRtrIP に varbind 13 が、rexAdjDstRtrIP に varbind 14 が新たに追加されました。 これらの varbind は、終端 (インタフェース) が属するルーターのルーター ID (取得可能な場合) を示します。終端が疑似ノードの場合、指名ルーターのルーター ID を示します。
  • RAMS Prefix Origination Change アラーム (.1.3.6.1.4.1.8083.1.1.9.5) に、プレフィックスステータスを示す新しい varbind 9 が追加されました。値は、文字列値「Down」または「Up」です。
• 次の不具合が修正されました。
  • RAMS IGP ビューと RAMS パス履歴ビューが、Java Plug-In 1.5 ベースのクライアントで Java の NullPointer 例外をスローする。
  • 日本語ロケールが設定されたマシンに RAMS-IM をインストールしようとすると、失敗する。
  • RAMS-IM の新しいバージョンにアップグレードすると、ユーザーによる $OV_MAIN_PATH/tomcat/jakarta-tomcat-4.0.4/webapps/toplogy/WEB-INF/web.xml ファイルのカスタマイズ内容が削除される。
  • UNIX の IGP ビューで、RAMS アプライアンスが RAMS ルーターの記号で表示されない。

IGP ビュー用の DNS タイムアウトの推奨値

Windows プラットフォームでは、IP アドレスに基づいた DNS 参照の時間が長く、その間名前解決が行われないため、IGP ビューのロード時間が長くなることがあります。Windows のデフォルトの NetBios 設定を調整し、参照時間を短縮できます。

• Windows の [スタート] メニューから [ファイル名を指定して実行] を選択し、regedit コマンドを入力してレジストリエディタを起動します。
• 次のキーを探します: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NetBT\Parameters

  次のパラメータがあります。

  • "NameSrvqueryTimeout" (デフォルトは 1500 ms)
    この値を 20 (ms) に変更します。
  • "NameSrvQueryCount" (デフォルトは 3 回)
    この値を 1 (回) に変更します。

既知の問題、制限、および対処方法

• RAMS では、今回のバージョンから、IP/OSI IS-IS および OSI IS-IS に属するルーターのルーター ID が、NSAP アドレスで正しく表示されますが、IP アドレスでは正しく表示されません。こうした IS-IS トポロジに属するソースまたはデスティネーションルーターがパス履歴ビューに表示される場合、ユーザーが入力したルーターの「ホスト名」は、今回のバージョンから正しく表示されません。「No Path Available」というメッセージが表示されます。

  対処方法: ホスト名の代わりに、ソースおよびデスティネーションの IP アドレスを入力してください。

• NNM IP 15 パッチをインストールすると、RAMS IGP ビューおよび RAMS パス履歴ビューで日時を調節する [Time Panel] ドロップダウンボタンを使用してもカレンダーが表示されません。この問題は、下記の NNM IP 15 ホットフィックスで修正されました。このホットフィックスを入手するには、HP サポートにお問い合わせください。

  QXCR1000415785: IP15 をインストールすると、一部のローカライズされたメッセージがダイナミックビューに正しく表示されない。

  このホットフィックスをインストールしない場合、入力ボックスに日時の値を直接入力する方法もあります。

• IGP ビューで、2 ルーター間のリンクが 2 本のリンクとして正しく表示されないことがあります。
• 単一の GUI セッションから 複数の IGP ビューを開き、各ビューに別々の IGP プロトコルを表示する場合、複数のプロトコルの情報が混在した状態で表示されることがあります。

  対処方法: 特定の IGP プロトコルで開いたウィンドウを閉じた後、別の IGP プロトコルの IGP ビューを開きます。

• OSPF および IS-IS の GRE Tunnel Down イベントが APA イベントに関連付けられません (QXCR1000339753)。

  対処方法: Tunnel Down イベントの「detected」という文字列の記述から、「tunnel router down」または「interface disabled」という記述を探します。これらの記述は、このトンネル状態のレイヤー 2 の原因を示します。

• RAMS の管理用 Web インタフェースに表示される IGP の [Alerts] ページから RAMS Adjacency Established イベントを複数回有効にしなければ、NNM 管理ステーションが RAMS Adjacency Established アラームの受信を開始しないことがあります。障害から回復したときに OV_RAMSD 誤設定イベントのいずれも取り消されず、NNM アラームブラウザに Adjacency Established イベントが表示されない場合は、$OV_BIN/ovdumpevents -l {time} を実行して出力結果を確認します。出力結果から「Established」という文字列を検索してください。Adjacency Established アラームが見つからない場合、[Alerts] ページからこのイベントを (再度) 有効にする必要があります。
• RAMS Adjacency Established イベントによって、隣接ルーター間の隣接状態を示す RAMS Adjacency Lost イベントが必ずしも取り消されるわけではありません。
• NNM/RAMS Integration Module をインストールしても、/tmp の下にインストールディレクトリが残ります。

  対処方法: NNM/RAMS Integration Module をインストールした後で、/tmp ディレクトリを削除してください。

• /opt/OV/Uninstall/HPOvRAMS/setup.bin を実行して IPF プラットフォームから NNM/RAMS Integration Module をアンインストールする場合、1.4 JRE を検索するための次のパス変数を最初に設定する必要があります。
  • export PATH=/opt/OV/jre/jre1.4/bin/IA64N/:$PATH
  • SHLIB_PATH が設定されている場合は、次のコマンドを実行します。
    • export SHLIB_PATH=$SHLIB_PATH:/opt/OV/jre/jre1.4/lib/ IA64N/server

      それ以外の場合は、次のコマンドを実行します。

    • export SHLIB_PATH=/opt/OV/jre/jre1.4/lib/IA64N/server

  ドキュメントの訂正

  現在判明しているドキュメントの誤りはありません。

  検証済みの環境

  NNM/RAMS Integration Module は、高可用性環境に対応しています。高可用性環境を設定するには、アクティブサーバーシステムとスタンバイサーバーシステムの両方に NNM/RAMS Integration Module をインストールし、設定を行います。必要となる具体的な設定については、HP テクニカルサポートまでお問い合わせください。

  サポート情報

  次の HP ソフトウェア Web サイトにアクセスしてください。
  http://www.hp.com/go/software

  この Web サイトには、HP ソフトウェアのお問い合わせ先、製品、サービス、およびサポートの情報が掲載されています。

  サポート Web サイトに直接アクセスすることもできます。
  www.hp.com/go/hpsoftwaresupport 

  HP ソフトウェアサポートオンラインではセルフソルブ機能を提供しています。お客様の業務の管理に必要な対話型の技術支援ツールに素早く効率的にアクセスいただけます。有料のサポート契約をご利用のお客様は、サポートサイトで次の操作が可能です。

  • マニュアル類の検索
  • サポートケースの登録とトラッキング
  • サポート契約の管理
  • HP サポートの連絡先の検索
  • 利用可能なサービスの確認
  • フォーラムへの参加
  • ソフトウェアトレーニングの確認と登録

  注記: ほとんどのサポートエリアについて、アクセスするには HP Passport ユーザーとして登録、ログインする必要があります。また、多くのサポートエリアで有効なサポート契約が必要です。サポートのアクセスレベルの詳細については、次の URL を参照してください。
  http://support.openview.hp.com/access_level.jsp

  HP Passport ID の登録は、次の URL で行うことができます。
  https://passport2.hp.com/hpp/newuser.do

  リリースノートやその他のドキュメントを表示するには、次の手順を実行します。

  1. [Where do I find]、[Product manuals] の順にクリックします。

     [HP Software Product Manuals] ウィンドウが開きます。このウィンドウは、次の URL にあります。
         http://ovweb.external.hp.com/lpe/doc_serv/

  2. [Product] リストで [NNM/RAMS Integration Module] をクリックします。
  3. [Version] リストで [5.20] をクリックします。
  4. 検索を開始するために、[Open] または [Download] をクリックします。

  注記: PDF 形式 (*.pdf) のファイルを表示するには、システムに Adobe Acrobat Reader がインストールされていることが必要です。Adobe Acrobat Reader のダウンロードは、次の URL で行うことができます。
  http://www.adobe.com/jp/

  ご注意

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  本書には著作権によって保護される内容が含まれています。本書の内容の一部または全部を著作者の許諾なしに複製、改変、および翻訳することは、著作権法下での許可事項を除き、禁止されています。
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