HP Universal CMDB 9.10L 最初にお読みください
Windows オペレーティング・システム向け
発行日:2011 年 3 月(英語版)
このファイルには,HP Universal CMDB 9.10L に関する情報が含まれています。
Configuration Manager のドキュメント
Configuration Manager では,次のドキュメントが提供されています。
Readme:バージョンの制限事項および最終更新のリストが記載されています。最新の Readme ファイルには,HP ソフトウェア・サポート Web サイトからもアクセスできます。
HP Universal CMDB Configuration Manager デプロイメント・ガイド(PDF):インストール・メディアの documentation ディレクトリに収録されています。Configuration Manager の設定に必要なハードウェアおよびソフトウェア要件, Configuration Manager のインストール方法,システムのセキュリティを強化する方法,アプリケーションへのログイン方法について説明します。
Configuration Manager オンライン・ヘルプ:オンライン・ヘルプは,Configuration Manager の各ウィンドウからも利用できます。ウィンドウをクリックして[ヘルプ]ボタンをクリックしてください。
オンライン・ブックは Adobe Reader を使用して表示および印刷できます。Adobe Reader は Adobe Web サイト(www.adobe.com/jp/)からダウンロードできます。
ドキュメントの更新情報
このドキュメントの最初のページには,次の識別情報が記載されています。
バージョン番号は,ソフトウェアのバージョンを示します。
発行日は, ドキュメントが更新されるたびに変更されます。
最新の更新のチェック,またはご使用のドキュメントが最新版かどうかのご確認には,次のサイトをご利用ください。HP Software 製品マニュアル
マニュアルを参照する際は,以下を選択してください。
製品名。
バージョン・リスト。
オペレーティング・システム。
言語。
ドキュメントタイトル。
[開く]または[ダウンロード]をクリックします。
PDF 形式(*.pdf)のファイルの表示には,Adobe Reader がインストールされている必要があります。Adobe Reader は,Adobe の Web サイトからダウンロードしてください。
システム要件
システム要件については,『HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager デプロイメント・ガイド』の「インストールと構成」の章を参照してください。
インストール
HP Universal CMDB 9.10L は,スタンドアロン製品と,HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager 向けパッチの両方の形式で提供されます。スタンドアロン製品のインストールの詳細については,『HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager デプロイメント・ガイド』を参照してください。
パッチをインストールするには,次の手順を実行します。
パッチのインストール
パッチに含まれるファイル:
前提条件:
- HP Universal CMDB 9.10L には,HP Universal CMDB 9.03 との互換性があります。これよりも古いバージョンの UCMDB を使用している場合は,バージョン 9.03 にアップグレードする必要があります。詳細については,『HP Universal CMDB 9.03 最初にお読みください』 を参照してください。
- HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager のインストール。詳細については,『HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager デプロイメント・ガイド』の「インストールと構成」の章を参照してください。
このパッチをインストールするには,次の手順を実行します。
- HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager のインストール・ディレクトリをバックアップします(インストール・ディレクトリを圧縮し,別のディレクトリに保存します)。
- HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager サーバを停止します。
- パッチの zip ファイルを解凍し,HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager のインストール・ディレクトリに展開します(既存のファイルを上書き)。
- コマンド・ライン・ウィンドウ(cmd.exe)が開きます。<HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager ディレクトリ>\patches\patches\cnc-02(パッチ名)フォルダで,upgrade.bat ファイルを実行します。
- HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager サーバを起動します。
データベース・インデックスの追加
AMBER_COMPOSITE_CIS_LINKS テーブルの TO_DATE 列と FROM_CI_CMDB_ID 列のデータベース・インデックスを作成する必要があります。このインデックスを作成しないと,ホーム・ページ・モジュールのパフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。
注:HP Universal CMDB 9.10.0001 パッチのインストール時にすでにインデックスを作成している場合は,改めて作成する必要はありません。
Oracle Server で次のコマンドを実行します。
CREATE INDEX <スキーマ>.AMBER_COMP_LINKS_IX ON <スキーマ>.AMBER_COMPOSITE_CIS_LINKS
(
TO_DATE,
FROM_CI_CMDB_ID
)
;
<スキーマ>には,スキーマの名前を指定します。
Microsoft SQL Server で次のコマンドを実行します。
USE [<データベース>]
GO
CREATE NONCLUSTERED INDEX [AMBER_COMP_LINKS_IX] ON [dbo].[AMBER_COMPOSITE_CIS_LINKS]
(
[TO_DATE] ASC,
[FROM_CI_CMDB_ID] ASC
)
<データベース>には,データベースの名前を指定します。
UCMDB 高可用性環境での Configuration Manager のインストール
UCMDB 高可用性環境に HP Universal CMDB 9.10L をインストールするには,次の手順を実行します。
上記の手順は,全機能を搭載した製品版の HP Universal CMDB 9.10L のみが対象となります。 高可用性モードは,HP Universal CMDB 9.10L 自体ではサポートされていません。 Configuration Manager と UCMDB の接続に Secure Sockets Layer(SSL)を使用する設定
Configuration Manager では,HP Universal CMDB の接続に Secure Sockets Layer(SSL)を使用する設定が可能です。UCMDB の標準設定では,SSL コネクタはポート 8443 で有効になります。
サーバ証明書をエクスポートし,クライアントのトラスト・ストアにインポートするには,次の手順を実行します。
- <UCMDB サーバ・ディレクトリ>bin\jre\bin に移動し,次のコマンドを実行します。
keytool -export -alias hpcert -keystore <UCMDB サーバ・ディレクトリ>\conf\security\server.keystore -storepass hppass -file <証明書ファイル>
- Configuration Manager のトラスト・ストア(標準設定の JRE トラスト・ストア)に証明書をインポートします。
<CM JAVA ホーム・ディレクトリ>\bin\keytool -import -trustcacerts -alias hpcert -keystore <CM JAVA ホーム・ディレクトリ>\lib\security\cacerts -storepass changeit -file <証明書ファイル>
- Configuration Manager で UCMDB 接続プロパティを設定します。
[管理]>[サーバ管理]を選択し,[Configuration Manager]>[UCMDB 接続]を選択します。[接続ストラテジ]を[HTTPS],[UCMDB サーバ ポート]を UCMDB の HTTPS ポートに設定します。[UCMDB アクセス URL]を編集します。
- 構成セットを保存し,アクティブ化します。Configuration Manager を再起動します。
他の製品(負荷分散装置など)との接続に Secure Sockets Layer(SSL)を使用する設定を Configuration Manager で行う場合は,次のコマンドを実行します。これにより,製品のセキュリティ証明書が Configuration Manager トラスト・ストア(標準設定の JRE トラスト・ストア)にインポートされます。
<CM JAVA ホーム・ディレクトリ>\bin\keytool -import -trustcacerts -alias <エイリアス> -keystore <CM JAVA ホーム・ディレクトリ>\lib\security\cacerts -storepass changeit -file <証明書ファイル>
Configuration Manager でリバース・プロキシを使用するための設定
Configuration Manager と UCMDB が DMZ にある場合,リバース・プロキシ・サーバを使用する設定を行うことをお勧めします。設定の手順は,UCMDB でリバース・プロキシを使用する設定と同じです。Configuration Manager へのアクセスを有効にするには,/cnc と /bsf の各パスを,Configuration Manager がインストールされているリモート・サーバの URL にマッピングする必要があります。
たとえば,リバース・プロキシが Apache サーバの場合,https.conf ファイルに次の行を追加します。
ProxyPass /cnc http://<CM ホスト名>:<CM HTTP ポート>/cnc
ProxyPassReverse /cnc http:// <CM ホスト名>:<CM HTTP ポート>/cnc
ProxyPass /bsf http://<CM ホスト名>:<CM HTTP ポート>/bsf
ProxyPassReverse /bsf http:// <CM ホスト名>:<CM HTTP ポート>/bsfApache サーバを再起動します。次に,[管理]>[サーバ管理]を選択し,[UCMDB 接続]の設定内容が正しいことを確認します。[UCMDB アクセス URL]に,リバース・プロキシ・ホスト(http://<プロキシ・ホスト>/ucmdb-ui など)が指定されていることを確認してください。
リバース・プロキシで HTTPS 接続しか許可されない場合は,HTTPS サーバにプロキシするようにリバース・プロキシを設定する必要があります。この場合,プロキシと Configuration Manager 間の通信セキュリティを確保する必要があり,リバース・プロキシはクライアントとして稼働します。これは,Configuration Manager の現行バージョンの制限事項です。
リバース・プロキシのタイプによって設定手順も異なるため,詳細についてはプロキシ・サーバのドキュメントを参照してください。次に,一般的な設定手順を説明します。
- 自己署名証明書または CA 証明書を使った HTTPS プロトコルを使用するように,Configuration Manager を設定します。詳細については,『Configuration Manager デプロイメント・ガイド』の「セキュリティ強化」の章を参照してください。
- Configuration Manager からセキュリティ証明書をエクスポートし,プロキシ・サーバのトラスト・ストアにインポートします。
注:Apache サーバでは,インストール作業中にトラスト・ストア・ファイル(cacerts ファイル)は作成されません。したがって,PEM 形式の暗号化された cacerts ファイルの新規作成が必要になることがあります。詳細については,Apache のドキュメントを参照してください。
- 上記の手順に従って,https.conf ファイルに行を追加し,[UCMDB 接続]の内容が正しく設定されていることを確認します。
注意事項および制限事項
- サーバ管理モジュールでは,ユーザ・インタフェースが次のように変更されています。
- サーバ管理モジュールの[トポロジ レイアウト]では,レイアウト例外に入力できるのは管理属性のみとなりました。
- ビュー管理モジュールの[自動認証]オプションは,[自動ステータス遷移]に名称が変わりました。
- ポリシー管理モジュールの[詳細]表示枠では,[検証の実行]にある[実行しない]オプションと[常に実行する]オプションは使用できません。
- インベントリ・モードで複合 CI をフィルタする際に指定できる値は,ビュー・コンテキストによって異なります。
- サードパーティのソース・コードは,<HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager ディレクトリ>\3rd-party-sources に収録されています。
- LW-SSO 構成ファイル(cnclwssofmconf.xml)の格納場所が,<HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager ディレクトリ>\servers\server-0\webapps\cnc\WEB-INF\classes から,<HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager ディレクトリ>\CONF フォルダに変わりました。この変更に伴う作業はありません(ファイルは,パッチまたはリリースのインストール時に移動します)。
- 『HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager デプロイメント・ガイド』の「セキュリティの強化」の章では,server.xml ファイルを参照していますが,このファイルの正しい格納場所は,<Configuration Manager インストール・ディレクトリ>\servers\server-0\conf\server.xml です。
- 「セキュリティの強化」の章では,server.xml ファイルを変更するたびに,次の手順を追加で実行する必要があります。
次の行をコメントアウトします。
<Listener className="org.apache.catalina.core.AprLifecycleListener" SSLEngine="on" />
- Firefox ブラウザでは,サーバ管理モジュールにファイルをアップロードできません。Configuration Manager は Internet Explorer ブラウザで開いてください。
- 構成分析モジュールの[構成モデル]表示枠では,属性値の一部を入力すると,入力したテキストを含む属性値が推奨値として表示されます。また,下矢印を押すと,属性の推奨値がすべて表示されます。
- リンクが認証済みで,認証処理が成功したにも関わらず,まれにリンクが未認証であると表示されることがあります。CI の認証を再度実行しようとすると,空の認証プレビュー・ダイアログが開くことがあります。
回避策:次の手順に従って JMX を使用します。修正された不具合
HP Universal CMDB 9.10 Configuration Manager バージョン 9.10 の注意事項および制限事項
- UCMDB の認証ステータスの更新には,必ず Configuration Manager を使用してください。UCMDB ユーザ・インタフェース,JMX,SDK を使用して認証ステータスを変更した場合,その変更は Configuration Manager では反映されません。予期しない結果が発生したり,誤ったデータが表示される場合があります。
- ステータス管理モジュールでビューを現在開いている場合,そのビューが UCMDB で削除されても,ビューでの作業を続行することが可能です。これは,予期しない動作の原因になります。
- 次のような問題が発生している場合:
- UCMDB クラス・モデルの変更内容を Configuration Manager で有効にするには,Configuration Manager サーバの再起動が必要です。
- Configuration Manager によって生成されたパースペクティブは使用しないでください。生成されたパースペクティブを使用する場合は,コピーを作成し,それを使用してください。
- 属性値の変更が UCMDB で定義したボラティリティの範囲内であっても,Configuration Manager では CI の変更として報告されます。UCMDB 9.10.0001 で修正済み
- removeZombieCIsFromAuthorizedState JMX メソッドは実行しないでください。このメソッドは開発専用です。
- 最上位レベルのコンポーネント CI を同タイプのコンポーネント CI の下に折りたたむようなルールは定義できません。
- Configuration Manager で構成セットを更新する場合,更新を有効にするにはサーバの再起動が必要です。UCMDB 9.10L で修正済み
- ビューで非管理 CI が変更された場合に,そのビューの自動認証が実行されません。その CI は,管理 CI として扱われるビューで認証する必要があります。この方法で認証すると,最初のビューで自動認証が再度有効になります。UCMDB 9.10.0001 で修正済み
- トポロジ設定は,[管理]>[サーバ管理]>[Configuration Manager]>[トポロジ表示]>[topology-composition.settings]で編集できます。xml 内で composite 要素に component 要素を追加し,その component 要素で
relationfromcompositetocomponent="false"("true" ではありません)
を選択すると,コンポーネント CI インスタンスが存在しなければ,複合 CI が存在したとしても Configuration Manager のビューに表示されなくなることがあります。UCMDB 9.10L で修正済みHP ソフトウェア・サポート
以下の HP ソフトウェア・サポート Web サイトを参照してください。
http://support.openview.hp.com
HP ソフトウェアが提供する製品,サービス,サポートに関する詳細情報をご覧いただけます。詳細については,HP サポート Web サイトである HP ソフトウェア・サポート・オンラインを参照してください。
HP ソフトウェア・サポートでは,セルフ・ソルブ機能を提供しています。お客様の業務の管理に必要な対話型の技術支援ツールに素早く効率的にアクセスいただけます。お客様がご利用いただけるツールとして,次のような機能が用意されています。
セルフ・ソルブ技術情報には,セルフ・ソルブ技術情報の検索ホームページからアクセスできます。
注:一部を除き,サポートのご利用には,HP Passport ユーザーとしてご登録の上,ログインしていただく必要があります。また,多くのサポートのご利用には,有効なサポート契約が必要です。アクセス・レベルに関する詳細は,アクセス・レベルのサイトを参照してください。
HP Passport ID の登録は,HP Passport 登録(英語サイト)で行います。
ご注意
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ここに記載する情報は,予告なしに変更されることがあります。
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