HP Network Node Manager i Software Smart Plug-in Performance for Metrics/
Network Performance Server
システムとデバイス対応マトリックス

ソフトウェアバージョン: 9.10

はじめに
ハードウェアとソフトウェアの要件
同一サーバーへのインストール
専用サーバーへのインストール
ハードウェア
オペレーティングシステム
Web ブラウザ
ご注意

はじめに

本ドキュメントでは、HP Network Node Manager i Software Smart Plug-in Performance for Metrics (iSPI Performance for Metrics) および Network Performance Server (NPS) バージョン 9.10 のシステム要件について説明します。
NPS は、収集されたパフォーマンス データに関するレポートを保存、集計、および提供します。また、NPS は NNMi の運用レポートの基盤となります。他の iSPI は、レポート表示機能を NPS に依存しています。iSPI Performance for Metrics は、NNMi がさまざまなネットワーク要素から収集した広範な標準メトリックを分析、処理、および集計することで、NNMi にパフォーマンス管理機能を追加します。
また、リリースノートや NPS インストールガイドに記載されていない、サポートされる展開構成についても説明します。製品をインストールする準備ができたら、インストール ガイドを参照してください。インストール ガイドは、製品のインストール メディアに Adobe Acrobat (.pdf) 形式で提供されています。NPS をインストールすると、インストールガイドが
Docs ディレクトリにコピーされます。

ハードウェアとソフトウェアの要件

NPSは、NNMi とは別の専用システム、または NNMi と同じシステムにインストールできます。NPS と iSPI をインストールする前に、システムが以下の最小要件を満たしていることを確認してください。注意点は以下のとおりです。

·         iSPI Performance for Metrics インストールのバージョン 9.00 からアップグレードする場合は、下記のハードウェア表で最新の要件を確認し、手順と使用可能なアップグレードパスについては『HP Network Node Manager i Software Smart Plug-in Performance for Metrics/ Network Performance Server インストールガイド』を参照してください。

·         データディレクトリ (NNMDataDir) には多くの収集データと集計データが格納されるため、最速で最大のデータパーティション上になければなりません。UNIX プラットフォームの場合、これは /var/opt/OV になります。

·         デフォルトにより、NPS は 1 時間ごとの集計データを 70 日間保存します。また、収集した非常に詳細なデータをアーカイブ テーブルに保存します。このタイプの詳細データのデフォルトの保存期間は 14 日間です。iSPI に必要なディスク容量の大半は、この詳細なアーカイブデータストレージにより消費されます。デフォルトの保有期間を変更するには、Configuration Utility を使用します。最大で 400 日間のアーカイブ保有期間を設定できます。1 時間ごとの保有とアーカイブテーブルの保有に対しては個別に設定を変更できますが、1 時間ごとの保有は常に、詳細なアーカイブ保有期間と同じかそれ以上になります。このパラメータを変更した後、システムのディスク容量の使用率をモニタする場合は、注意が必要です。下記の表に、初期システムに必要なディスク容量と、保有期間を最大に設定する場合に必要なディスク容量が示されています。

·         これらのハードウェアに関する推奨事項は、HP Network Node Manager i Software Smart Plug-in Performance for Metrics (iSPI Performance for Metrics) パッケージの使用に基づくガイドラインです。iSPI Performance for Traffic のインストールや、インストール後に設定される可能性がある追加のカスタム収集レポーティングなど、アプリケーションのサイジングに影響するその他の要因は考慮されていません。レポーティングに NPS を使用する各インストール用パッケージと、レポーティングが有効化されている各カスタム収集に対しては、NPS システムのディスク容量を追加して処理能力を上げる必要があります。

·         NPS 9.10 では、アプリケーションフェイルオーバー機能はサポートされません。ただし、アプリケーションフェイルオーバー用に設定されている NNMi 管理サーバーとともに NPS を使用することはできます。アプリケーションフェイルオーバー用に NNMi 管理サーバーが設定されている場合は、(NNMi 管理サーバーではなく) 専用サーバーに NPS をインストールする必要があります。

·         NNMi にはノードやインタフェースなどのトポロジ要素を検出する機能がありますが、検出されたすべての要素に対してパフォーマンスデータ収集とレポーティングが行われるわけではありません。下に記載されている数字は、パフォーマンスポーリングの要素にのみ関連するものです。

·         下記の表の数値は、5 分のポーリング頻度で NPS を実行する場合のハードウェア要件です。ポーリング インタフェースとコンポーネントの数は、各数値単位で記載されています。例:130k/130k は、130,000 のインタフェースと 130,000 のコンポーネントが同時に検出されることを意味します。

o        ポーリング頻度が高いほど、より多くのデータが結果として収集されます。頻度 5 分では 400K のインタフェースが検出され、頻度 1 分では 80K のインタフェースが検出されますが、収集されるデータポイントの数は同等です。

o        ユーザー定義のカスタム収集では、追加のストレージ容量が必要になります。

o        iSPI Performance for Quality Assurance、iSPI for IP Telephony、iSPI for MPLS など、他の iSPI をプラットフォームに追加する場合は、NPS に追加のストレージ容量と処理能力が必要になります。

o        新しいカスタム収集または iSPI を導入した後は、システムのディスク使用量と処理パフォーマンスを毎日監視してください。

同一サーバーへのインストール (NNMi と NPS を同一システム上に置く)

下記の表に、NNMi と NPS を同一システム上にインストールする場合に必要な CPU、RAM、およびディスク容量が示されています。CPU、RAM、およびディスクの数値はシステム全体の必要量を表しており、NNMi と NPS で必要とされる合計容量が含まれています。このホストが NNMi 対応マトリックスで定義されている追加条件も満たしていることを必ず確認してください。

注意:

·         NNMi をホストするシステムに NPS をインストールすると、システム RAM の半分が NPS によって消費されます。下記の数値は、NNMi と NPS の合計必要量を考慮した RAM リソースを示しており、データを提供する複数の iSPI とともに NPS を実行する場合は特に重要になります。

·         インストール後は、管理対象インベントリレポートを使用して、収集されるさまざまな要素を iSPI ごとに表示できます。次に例を示します。たとえば、インタフェースヘルス管理対象インベントリレポートの明確な「修飾インタフェース名」のカウント数を見ると、選択した期間内にパフォーマンスデータを収集した固有のインタフェースの数を確認できます。

·         NNMi と NPS を同一システム上に置くことは可能ですが、「大」規模環境では別個のスタンドアロンシステムに NPS をインストールすることをお勧めします。

·         「超大」規模環境の場合、NNMi と同じサーバーに NPS をインストールすることはサポートされません。

管理環境サイズ

NNMi + iSPI 最小システム要件

およその管理対象環境分類

5 分のポーリング周期の場合の
パフォーマンスポーリングインタフェース/コンポーネントの数

CPU (64 ビット)
x86-64
AMD64

RAM

アプリケーションインストール用の
ディスク容量 (NNMInstallDir)

NNMDataDir に必要なディスクハードウェア

実行中のデータベースとデータ用の追加ディスク容量 (NNMDataDir)

14 日間のアーカイブ保有、

70 日間の 1 時間ごとの保有

実行中のデータベースとデータ用の追加ディスク容量 (NNMDataDir)

70 日間のアーカイブ保有、

70 日間の 1 時間ごとの保有

実行中のデータベースとデータ用の追加ディスク容量 (NNMDataDir)

70 日間のアーカイブ保有、

400 日間の 1 時間ごとの保有

エントリ

最大 2500

8 CPU (x64 の場合は 2.5GHz)

16 GB

10 GB

1 SCSI または SATA ディスクドライブ

200 GB

300 GB

300 GB

最大 10K/10K

8 CPU (x64 の場合は 2.5GHz)

16 GB

10 GB

1 SCSI または SATA ディスクドライブ

300 GB

400 GB

1 TB

最大 50K/50K

8 CPU (x64 の場合は 2.5GHz)

32 GB

10 GB

RAID 1+0 または 5/6 (書き込みキャッシュ推奨)

800 GB

1.5 TB

4 TB

最大 130K/130K

16 CPU (x64 の場合は 2.5GHz)

64 GB

10 GB

高性能 SAN ストレージ

2 TB

3 TB

10 TB

超大

この規模での同一サーバー インストールはサポートされていません

--

--

 

--

--

 

 

専用サーバーへのインストール

NPS を NNMi とは別のマシンにインストールする場合は、以下の条件を満たしている必要があります。NPS のサイジング要件は、カスタム収集と、それを提供する iSPI により生成されるデータ量によって変わります。本ドキュメントに記載されているサイジングならびにスケーラビリティの情報はガイドラインとして提供するものであり、NNMi がパフォーマンス データを取得するためにポーリングするインタフェースとノード コンポーネントの数を使用した Metrics SPI に基づいています。- NNMi が検出するインタフェースまたはコンポーネントの合計数は、このシステムの場合は関係ありません。NNMi でパフォーマンスポーリングを有効化すると NNMi システム自体に影響を与えるため、下記のセクションに示されている条件と NNMi 対応マトリックス内で定義されている条件を NNMi ホストが満たしていることを確認してください。

iSPI の最小システム要件

管理環境サイズ

iSPI の最小システム要件

およその管理対象環境分類

ポーリング周期を 5 分間に設定する場合のパフォーマンス ポーリング インタフェース/コンポーネントの数

CPU (64 ビット)
x86-64

AMD64

RAM

アプリケーションインストール用の
ディスク容量 (NNMInstallDir)

実行中のデータベースとデータ用のディスク容量 (NNMDataDir)

実行中のデータベースとデータ用のディスク容量 (NNMDataDir)

14 日間の詳細アーカイブ、

70 日間の 1 時間ごとの保有

実行中のデータベースとデータ用のディスク容量 (NNMDataDir)

70 日間の詳細アーカイブ、

?70 日間の 1 時間ごとの保有

実行中のデータベースとデータ用のディスク容量 (NNMDataDir)

70 日間の詳細アーカイブ、

400 日間の 1 時間ごとの保有

最大 5K/5K

8 CPU (x64 の場合は 2.5GHz)

16 GB

5 GB

1 SCSI または SATA ディスクドライブ

300 GB

400 GB

1 TB

最大 60K/60K

8 CPU (x64 の場合は 2.5GHz)

24 GB

5 GB

RAID 1+0 または 5/6 (書き込みキャッシュ推奨)

800 GB

1.5 TB

4 TB

最大 130K/130K

16 CPU (x64 の場合は 2.5GHz)

48 GB

5 GB

RAID 1+0 または 5/6 (書き込みキャッシュ推奨)

2 TB

3 TB

10 TB

超大

最大 400K/200K

16 CPU (x64 の場合は 2.5GHz)

72 GB

5 GB

高性能 SAN ストレージ

4 TB

8 TB

20 TB

仮想化

·         VMware ESX Server 4.0 または 4.1

·         仮想環境は、ここに一覧表示されている x86-64 または AMD64 ハードウェア要件を満たしている必要があります。

ハードウェア

·         Intel 64 ビット (x86-64) または AMD 64 ビット (AMD64)

o        注意:Intel 32 ビット (x86) ハードウェアはサポートされません%PROCESSOR_ARCHITECTURE% 変数またはシステムプロパティを調べて、ご使用のコンピュータのアーキテクチャを確認してください。

·         Itanium プロセッサファミリー

o        注意:Windows または Linux オペレーティングシステムを実行する IPF ハードウェアはサポートされません

·         仮想メモリ/スワップスペース

o        2 倍の物理メモリと少なくとも 32 GB を推奨

o        Windows のシステムプロパティから仮想メモリを確認

オペレーティングシステム

Windows

サポートされるバージョン

·         Windows Server 2008 x64 Datacenter Edition Service Pack 2

·         Windows Server 2008 R2 x64 Datacenter Edition

·         Windows Server 2008 x64 Enterprise Edition Service Pack 2

·         Windows Server 2008 R2 x64 Enterprise Edition

·         Windows Server 2008 x64 Standard Edition Service Pack 2

·         Windows Server 2008 R2 x64 Standard Edition

·         Windows 32 ビットのオペレーティングシステムはサポートされません

·         Itanium プロセッサファミリー (IPF) での Windows オペレーティングシステムはサポートされません。

·         Windows オペレーティングシステムでは、IPv6 はサポートされません

注意:

·         NPS の実行中にウイルス対策ソフトウェアやバックアップソフトウェアがファイルをロックした場合、NPS の動作が妨げられることがあります。ファイルをロックするアプリケーションは、NPS のインストールおよびデータディレクトリ (Windows 2003 の場合: C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\HP HP BTO Software\NNMPerformanceSPI、Windows 2008 の場合: C:\ProgramData\HP\HP BTO Software\NNMPerformanceSPI) を除外するように設定してください。

·         Windows 2008 では、ユーザーアクセス制御 (UAC) のコンセプトが使用されています。そのため、管理者グループに属するユーザーでも、完全な管理者権限を保持していない可能性があります。NPS に関連するスクリプトとコマンドは管理者の完全なアクセス権で実行する必要があるため、ユーザーが昇格されていない場合、NPS によって検出され警告が表示されます。ユーザーを昇格させるには、[コマンドツール] アイコンを右クリックして [管理者として実行] を選択します。

Linux

·         Red Hat Enterprise Server AS 5.3 (またはそれ以降のマイナーバージョン)

·         Red Hat Enterprise Server ES 5.3 (またはそれ以降のマイナー バージョン)

NNMi と NPS の組み合わせ

この表では、分散インストール環境の NPS でサポートされるオペレーティングシステムの組み合わせを示します。NPS バージョン 9.1 は NNMi と同じバージョンレベルで常に使用する必要があることに注意してください。

 

NPS

Windows

Linux

NNMi

Windows

þ

 

Linux

þ

þ

HPUX

þ

þ

Solaris

þ

þ

高可用性

NPS/iSPI Performance for Metrics は、追加設定を行うことで以下の高可用性システムで実行することができます。

·         Microsoft:

o        Microsoft Cluster Service for Windows Server 2008 または 2008 R2

·         Linux

o        Veritas Cluster Server バージョン 5.0 または 5.1

o        HP Serviceguard バージョン 11.18

Web ブラウザ

  • 一般的な Web ブラウザの要件

o        ブラウザのウィンドウポップアップブロックをすべて無効化します (方法については、NNMi コンソールのサインインページまたはインストールガイドを参照)。

o        ブラウザの cookie を有効化します (方法については、NNMi コンソールのサインインページまたはインストールガイドを参照)。

o        ブラウザの JavaScript を有効化します。

o        Internet Explorer ブラウザの VML を有効化します (有効化しないとマップが正しく表示されない)。

注意:以下のブラウザはサポートされません

o        Microsoft Internet Explorer バージョン 9

o        Microsoft Internet Explorer バージョン 8 (互換表示モードで実行している場合)

o        Internet Explorer 8 では、[ツール] -> [互換表示設定] (チェックボックスはすべてオフ) を使用して互換表示を必ず無効化してください。

o        Microsoft Internet Explorer バージョン 7

o        Microsoft Internet Explorer バージョン 6

o        Apple Safari (すべてのバージョン)

o        Opera (すべてのバージョン)

o        Google™ Chrome (すべてのバージョン)

  • リモートクライアントシステムでサポートされる Web ブラウザ (操作用)

o        Microsoft Internet Explorer バージョン 8 (互換表示モードで実行していない場合)。

o        Windows クライアントまたは Linux クライアント上の Mozilla Firefox バージョン 3.6.13 またはそれ以降のマイナーバージョン。Firefox ブラウザは www.mozilla.org/firefox から入手できます。Firefox ブラウザは、タブではなく別のウィンドウとして新しいウィンドウを開くと動作が最適になります。詳細については、リリースノートMozilla Firefox の既知の問題を参照してください。

その他の製品との統合および共存

次の製品は、NPS 9.10 と同じシステムに共存できることが試験済みです。

·         HP Network Node Manager i 9.10 ソフトウェア

·         HP Network Node Manager i Advanced 9.10 ソフトウェア

·         HP Network Node Manager iSPI Performance for Traffic 9.10 ソフトウェア

·         HP Network Node Manager iSPI Performance for Quality Assurance 9.10 ソフトウェア

·         HP Network Node Manager iSPI Performance for Metrics 9.10 ソフトウェア

Performance Insight との統合

Performance Insight と NPS バージョン 9.10 間の統合に関しては、HP ソフトウェアサポートをご覧ください。

ご注意

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