HP Cloud Service Automation

Windows ®およびLinuxオペレーティングシステム向け

ソフトウェアバージョン: 4.60

カスタマイズして出力したドキュメント:

インストールガイド

ドキュメントリリース日: 2016年1月 (英語版)

ソフトウェアリリース日: 2016年1月

HP logo

ご注意

保証

Hewlett Packard Enterprise Development LP製品、またはサービスの保証は、当該製品、およびサービスに付随する明示的な保証文によってのみ規定されるものとします。ここでの記載は、追加保証を提供するものではありません。ここに含まれる技術的、編集上の誤り、または欠如について、HPEはいかなる責任も負いません。

ここに記載する情報は、予告なしに変更されることがあります。

権利の制限

機密性のあるコンピューターソフトウェアです。これらを所有、使用、または複製するには、HPEからの有効な使用許諾が必要です。商用コンピューターソフトウェア、コンピューターソフトウェアに関する文書類、および商用アイテムの技術データは、FAR12.211および12.212の規定に従い、ベンダーの標準商用ライセンスに基づいて米国政府に使用許諾が付与されます。

著作権について

© Copyright 2010-2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P.

商標について

Adobe™は、Adobe Systems Incorporated (アドビシステムズ社) の登録商標です。

Microsoft®およびWindows®は、米国におけるMicrosoft Corporationの登録商標です。

OpenStack® Word MarkおよびSquare O Designは、単独でも両方でも、OpenStack Foundationの米国およびその他の国における登録商標であり、OpenStack Foundationの許可を得て使用されています。

OracleおよびJavaは、Oracle Corporationおよびその関連会社の登録商標です。

RED HAT READY™ロゴおよびRED HAT CERTIFIED PARTNER™ロゴは、Red Hat, Incの商標です。

本製品には、'zlib' (汎用圧縮ライブラリ) のインタフェースが含まれています。'zlib': Copyright © 1995-2002 Jean-loup Gailly and Mark Adler.

 
 
 
 

インストールガイド

インストールの概要

4.60バージョン用『Cloud Service Automationインストールガイド』はインタラクティブドキュメントであり、ユーザー環境にCSA (CSA) アプリケーションをインストールするうえで必要になる内容を、ユーザーが提供する情報に基づいて説明します。

下のオプションを選択して [表示] または [印刷] をクリックすると、選択したオプションに基づいて、インストールに関するドキュメントを作成できます。このドキュメントでは、インストールに必要なタスクを詳しく説明します。また、作業では、提供元のドキュメントの参照が必要になることもあります。

注: 無効なオプション (選択できないオプション) は、他に選択したオプションとの組み合わせ上、選択できないオプションです。オプションが無効になっている場合は、有効なオプションを選択してください。セクション内で選択可能なオプションが1つしかない場合もあります。

CSAの一般的な内容については、『Cloud Service Automationコンセプトガイド』を参照してください。

サポート対象のコンポーネントとバージョンについては、『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

CSAバージョン4.60へのアップグレードについては、『Cloud Service Automation Upgrade Guide』を参照してください。

オペレーティングシステムの選択

Windows
Linux、Red Hat Enterprise
Linux、Ubuntu
CSAのインストール先となるシステムのオペレーティングシステムを選択します。

データベースの選択

Oracle
Microsoft SQL Server
PostgreSQL
CSAによるリソース管理に使用するデータベースです。これ以外のデータベースについてはそれぞれ要件が存在する場合があるので、製造元の推奨事項に従ってください。

CSAコンポーネントの選択

CSA製品のフルインストール
マーケットプレイスポータルのリモートインスタンスのインストール
CSA製品のフルインストール (クラウドサービス管理コンソールマーケットプレイスポータルを含む) またはマーケットプレイスポータルのみのインストールを選択します。

Operations Orchestrationインスタンスの選択

外部Operations Orchestration 10.50
埋め込みOperations Orchestration
CSAとの統合に使用するOperations Orchestrationのインスタンスを選択します。Operations Orchestrationは、CSAと統合するワークフローの作成に使用されます。

埋め込みOperations Orchestrationは、CSAと一緒にインストールできます。また、Operations Orchestrationの外部インスタンスをインストールできます。CSAをクラスター環境にインストールする場合は、Operations Orchestrationの外部インスタンスをインストールする必要があります。

表示または印刷

[表示] または [印刷] をクリックします。

バージョン: 4.60
ドキュメントリリース日: 2016年1月 (英語版)
ソフトウェアリリース日: 2016年1月

選択した内容の確認

次の手順は、ユーザーの選択によってカスタマイズされます。選択が正しいことを確認してください。

 

選択が正しくない場合は、[変更] をクリックします。

インストールの概要

前のページで選択した内容に応じて、次の手順を実行してください。次の順序で実行することをお勧めします。

  1. グループとユーザーを構成します。
  2. Oracleをインストールし、初期構成を行います。
  3. Microsoft SQL Serverをインストールし、初期構成を行います。
  4. PostgreSQLをインストールし、構成します。
  5. Operations Orchestrationをインストールします。
  6. HPE Cloud Service Automationをインストールします。
  7. マーケットプレイスポータルのセキュリティを設定します。
  8. Service Managerベースのコンテンツパックを更新および再デプロイします。
  9. 次の手順
  1. CSA証明書をリモートシステムにコピーします。
  2. グループとユーザーを構成します。
  3. HPE Cloud Service Automationをインストールします。
  4. 次の手順

このガイドでは、CSAアプリケーションのインストールについて説明します。アプリケーションの実装作業には、統合する製品とCSAソリューションに関する知識が必要になります。このガイドの内容は、統合製品のドキュメントと併せて参照することを目的に提供されており、統合製品のドキュメントの代わりに使用するものではありません。主要な製品ドキュメントには、最新情報が記載されています。参考として提供されているドキュメントは、適宜参照してください。

ドキュメントの参照についての詳細は、『Cloud Service Automationコンセプトガイド』を参照してください。

バージョンの要件については、『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

いずれのドキュメントも HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)に掲載されています。

CSA用のグループとユーザーの構成

CSA用のグループとユーザーの構成

  1. rootユーザーとしてシステムにログインします。
  2. csagrpという名前のグループを作成します。次の内容を入力します。

    groupadd csagrp

  3. csauserという名前のユーザーを作成し、このユーザーをcsagrpに割り当てます。次の内容を入力します。

    useradd -g csagrp -m csauser (Ubuntu) または
    useradd -g csagrp -m csauser -s /bin/bash (RHEL)

  4. csauserにパスワードを割り当てます。次の内容を入力します。

    passwd csauser

    プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

 

OracleデータベースとJDBCドライバーのインストール

Oracleデータベースのインストール (必須)

サポートされているデータベースバージョンのリストについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)で入手可能な『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

製造元のドキュメントに従ってデータベースをインストールします。データベースのインストールは、通常、データベース管理者と協力して行います。

Oracle JDBCドライバーのダウンロード (必須)

サポートされているJDBCドライバーバージョンのリストについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)で入手可能な『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

サポートされているバージョンのJDBCの.jarファイルをダウンロードし、CSAがインストールされるシステムに保存します。ファイルを保存する場所の情報を、CSAのインストール時に入力する必要があります。

Oracleの構成

以下のタスクは、CSAをインストールする前に完了しておく必要があります。

CSAのデータベースインスタンスの作成

CSAおよび使用するコンポーネント用に個別のデータベースインスタンスが必要です。次のコンポーネント用の個別のデータベースインスタンスを作成する必要があります。

  • 埋め込みOperations Orchestration
  • ID管理コンポーネント
  • CSA

データベース管理者と協力し、埋め込みOperations OrchestrationCSA (まだ作成していない場合)およびID管理コンポーネントで使用するデータベースを作成します。Operations Orchestrationのデータベース要件の詳細については、『Operations Orchestration データベースガイド』を参照してください。

CSAのインストール中にデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、これのデータベースのサービス名 (グローバルデータベース名) を入力する必要があります。たとえば、CSAデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、CSAデータベースのサービスを入力します。ID管理コンポーネントデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、ID管理コンポーネントデータベースのサービス名を入力します。埋め込みOperations Orchestrationデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、埋め込みOperations Orchestrationデータベースのサービス名を入力します。

埋め込みOperations Orchestrationで使用するOracleユーザーとスキーマの設定 (必須)

CSAのインストール時には、埋め込みOperations Orchestrationが使用するデータベースユーザーが必要です。データベース管理者と共に次の手順を実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

注意: データベース名とユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

  1. データベースユーザー (csaoodbuserなど) を作成することで、埋め込みOperations Orchestrationのスキーマを作成します。
  2. 次の権限をユーザーに付与します。
    • CONNECT
    • CREATE VIEW
    • CREATE SEQUENCE
    • CREATE TABLE
    • CREATE PROCEDURE

たとえば、次のコマンドを実行すると、csaoodbuserユーザーが作成されます。

Create user csaoodbuser identified by csaoodbuser default tablespace system temporary tablespace temp quota unlimited on system account unlock;
Grant CONNECT to csaoodbuser;
Grant CREATE VIEW, CREATE SEQUENCE, CREATE TABLE, CREATE PROCEDURE to csaoodbuser;
Commit;

CSAインストール中にOperations Orchestrationデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベースユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

Operations Orchestrationデータベースユーザー (csaoodbuser) を作成します。埋め込みOperations Orchestrationで使用するOperations Orchestrationデータベースユーザーが必要です。このユーザーは親ロールの権限を継承し、スーパーユーザーの権限を持っている必要があります。

注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

psqlプロンプトから、次のように入力します。

create role csaoodbuser login password '<csaoodbuser_password>' superuser inherit;

これは、このデータベースを作成するときにOperations Orchestrationデータベースに対するアクセス権を付与するユーザーです。

ID管理コンポーネントで使用するOracleユーザーとロールの構成 (必須)

CSAID管理コンポーネントをインストールする場合、データベースユーザーが必要になります。データベース管理者と共に次の手順を実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

注意: データベース名とユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

  1. データベースユーザー (csaidmdbuserなど) を作成することで、ID管理コンポーネントのスキーマを作成します。
  2. このCSAデータベースユーザー用のロール (csaidmdbroleなど) を作成し、次の権限をこのロールに付与します。
    • CREATE SESSION
    • CREATE TABLE
    • CREATE VIEW
    • CREATE SEQUENCE
    • CREATE ANY SYNONYM
  3. このロールをデータベースユーザーに付与します。
  4. このロールをユーザーのデフォルトのロールとして設定することで、データベースユーザーを変更します。

たとえば、次のコマンドを実行すると、csaidmdbroleロールとcsaidmdbuserユーザーが作成されます。

Create user csaidmdbuser identified by csaidmdbuser;
Create role csaidmdbrole;
Grant CREATE SESSION, CREATE TABLE, CREATE VIEW, CREATE SEQUENCE, CREATE ANY SYNONYM to csaidmdbuser;
Grant csaidmdbrole to csaidmdbuser;
Alter user csaidmdbuser default role csaidmdbrole;

CSAのインストール中にID管理コンポーネントデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このユーザーのユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

CSAで使用するOracleユーザーとロールの構成 (必須)

CSAをインストールする場合、データベースユーザーが必要になります。データベース管理者と共に次の手順を実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

注意: データベース名とユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

  1. データベースユーザー (csadbuserなど) を作成することで、CSAのスキーマを作成します。
  2. このCSAデータベースユーザー用のロール (csadbroleなど) を作成し、次の権限をこのロールに付与します。
    • CREATE SESSION
    • CREATE TABLE
    • CREATE VIEW
    • CREATE SEQUENCE
    • CREATE ANY SYNONYM
  3. このロールをCSAデータベースユーザーに付与します。
  4. このロールをユーザーのデフォルトのロールとして設定することで、CSAデータベースユーザーを変更します。

たとえば、次のコマンドを実行すると、csadbroleロールとcsadbuserユーザーが作成されます。

Create user csadbuser identified by csadbuser default tablespace system temporary tablespace temp quota unlimited on system account unlock;
Grant CONNECT to csadbuser;
Create role csadbrole;
Grant CREATE SESSION, CREATE TABLE, CREATE VIEW, CREATE SEQUENCE, CREATE ANY SYNONYM to csadbuser;
Grant csadbrole to csadbuser;
Alter user csadbuser default role csadbrole;

CSAインストール中にCSAデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このユーザーのユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

CSAで使用するReportingロールと読み取り専用ユーザーの構成 (Reportingで必須)

レポートデータベースのロールと読み取り専用ユーザーが必要になるのは、CSAのレポート機能を使用する場合のみです。次の手順に従って、データベース管理者と共にロールと読み取り専用ユーザーを作成します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

  1. データベースユーザー (CSAReportingDBUserなど) を作成します。
  2. このCSAデータベースユーザー用のロール (CSAReportingDBRoleなど) を作成し、次の権限をこのロールに付与します。
    • CREATE SESSION
  3. このロールをCSAデータベースユーザーに付与します。
  4. このロールをユーザーのデフォルトのロールとして設定することで、CSAデータベースユーザーを変更します。

たとえば、次のコマンドを実行すると、CSAReportingDBRoleロールとCSAReportingDBUser読み取り専用ユーザーが作成されます。

Create user CSAReportingDBUser identified by CSAReportingDBUser;
Create role CSAReportingDBRole;
Grant CREATE SESSION to CSAReportingDBUser;
Grant CSAReportingDBRole to CSAReportingDBUser;
Alter user CSAReportingDBUser default role CSAReportingDBRole;

レポートデータベースユーザーが必要になるのは、CSAのレポート機能を使用する場合のみです。

注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

レポートデータベースユーザーを、ロールなしでCSAデータベースに追加します。

たとえば、次のコマンドを実行すると、CSAReportingDBUser読み取り専用ユーザーが作成されます。

USE csadb; -- または別の方法でcsadbに接続する
CREATE LOGIN CSAReportingDBUser WITH PASSWORD = '<csareportingdbuser_password>';
CREATE USER CSAReportingDBUser FOR LOGIN CSAReportingDBUser;

オプションで、CSAで使用するレポートデータベースユーザー (CSAReportingDBUserなど) を作成できます。レポートデータベースユーザーが必要になるのは、CSAのレポート機能を使用する場合のみです。このユーザーには読み取り専用権限が必要です。

注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

psqlプロンプトから、次のように入力します。

create role CSAReportingDBUser login password '<CSAReportingDBUser_password>' nosuperuser nocreatedb nocreaterole inherit;

このユーザーを構成する場合、CSAのインストール時に、CSAレポートデータベースユーザーのプロンプトが表示されたら、このユーザーのユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

ローカライズ用のOracleの構成 (ローカライズ用に必須)

ローカライズをサポートするには、OracleデータベースインスタンスでUTF-8文字エンコードとマルチバイト文字をサポートする必要があります。データベース管理者と共に作業して、次のパラメーターを指定された値に設定します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

  • NLS_CHARACTERSET = AL32UTF8
  • NLS_LENGTH_SEMANTICS = CHAR

CSA用テーブルスペースの作成 (推奨)

パフォーマンス上の理由から、HPEでは、CSA_DOCUMENTテーブル用のLOBを格納する新しいテーブルスペースを作成することをお勧めします。データベース管理者と共に作業して、CSAが使用するテーブルスペースを作成します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。HPEでは、初期のテーブルスペースのサイズを少なくとも3 GBにすることをお勧めします。

このテーブルスペースは、CSAのインストール前に作成する必要があり、CSAのインストール後すぐに構成する必要があります。

Microsoft SQL Serverのインストール

サポートされているデータベースバージョンのリストについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)で入手可能な『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

データベースのインストールは、通常、データベース管理者と協力して行います。Microsoft SQL Serverは、混合モード認証を有効にしてインストールする必要があります。Microsoft SQL Serverのインストール中に、[Database Engine Configuration] ダイアログの [Authentication Mode] で、[Mixed Mode (SQL Server authentication and Windows authentication)] を選択します。

Microsoft SQL Serverの構成

以下のタスクは、CSAをインストールする前に完了しておく必要があります。データベース管理者と共に次のタスクを実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

TCP/IPの有効化 (必須)

CSAがデータベースにログインするには、Microsoft SQL Server上でTCP/IPを有効にする必要があります。デフォルトでは、TCP/IPはMicrosoft SQL Server上で無効になっている可能性があります。TCP/IPの構成を確認します。

SQL Server構成マネージャーから次の手順を実行します。

  1. [SQL Server NetworkConfiguration] > [Protocols for <インスタンス名>] の順に選択します。
  2. [TCP/IP] をダブルクリックして、[TCP/IP Properties] ダイアログを開きます。
  3. [TCP/IP Properties] ダイアログから [IP Addresses] タブを選択します。
  4. TCP/IPがアクティブで有効になっていることを確認し、TCPポートが1433に設定されていることを確認します。正しく設定されていないプロパティを更新します。

CSAで使用するMicrosoft SQL Serverユーザーの構成 (必須)

CSAをインストールする場合、CSAデータベースユーザーが必要になります。

注意: データベース名とユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

CSAで使用するデータベースユーザーを作成するには、次の手順を実行します。

  1. CSAの新しいデータベース (csadbなど) を作成します。

    注意: CSAデータベースは「大文字と小文字を区別しない」照合のみをサポートします。
    SQL ServerのCSAデータベース照合とtempDB照合は同じである必要があります。

  2. 次のロールを持つCSAデータベースユーザー (csadbuserなど) を追加します。
    • db_datareader
    • db_datawriter
    • db_owner

    たとえば、次のコマンドを実行すると、指定したロールのcsadbuserユーザーが作成されます。

    Microsoft SQL Server 2012

    USE csadb; -- または別の方法でcsadbに接続する
    CREATE LOGIN csadbuser WITH PASSWORD = '<csadbuser_password>';
    CREATE USER csadbuser FOR LOGIN csadbuser;
    ALTER ROLE db_datareader ADD MEMBER csadbuser;
    ALTER ROLE db_datawriter ADD MEMBER csadbuser;
    ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER csadbuser;

CSAのインストール中にCSAデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベース名、データベースユーザー名、ユーザーのパスワードを入力する必要があります。

CSAで使用するレポートデータベースユーザーの構成 (Reportingで必須)

レポートデータベースのロールと読み取り専用ユーザーが必要になるのは、CSAのレポート機能を使用する場合のみです。次の手順に従って、データベース管理者と共にロールと読み取り専用ユーザーを作成します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

  1. データベースユーザー (CSAReportingDBUserなど) を作成します。
  2. このCSAデータベースユーザー用のロール (CSAReportingDBRoleなど) を作成し、次の権限をこのロールに付与します。
    • CREATE SESSION
  3. このロールをCSAデータベースユーザーに付与します。
  4. このロールをユーザーのデフォルトのロールとして設定することで、CSAデータベースユーザーを変更します。

たとえば、次のコマンドを実行すると、CSAReportingDBRoleロールとCSAReportingDBUser読み取り専用ユーザーが作成されます。

Create user CSAReportingDBUser identified by CSAReportingDBUser;
Create role CSAReportingDBRole;
Grant CREATE SESSION to CSAReportingDBUser;
Grant CSAReportingDBRole to CSAReportingDBUser;
Alter user CSAReportingDBUser default role CSAReportingDBRole;

レポートデータベースユーザーが必要になるのは、CSAのレポート機能を使用する場合のみです。

注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

レポートデータベースユーザーを、ロールなしでCSAデータベースに追加します。

たとえば、次のコマンドを実行すると、CSAReportingDBUser読み取り専用ユーザーが作成されます。

USE csadb; -- または別の方法でcsadbに接続する
CREATE LOGIN CSAReportingDBUser WITH PASSWORD = '<csareportingdbuser_password>';
CREATE USER CSAReportingDBUser FOR LOGIN CSAReportingDBUser;

オプションで、CSAで使用するレポートデータベースユーザー (CSAReportingDBUserなど) を作成できます。レポートデータベースユーザーが必要になるのは、CSAのレポート機能を使用する場合のみです。このユーザーには読み取り専用権限が必要です。

注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

psqlプロンプトから、次のように入力します。

create role CSAReportingDBUser login password '<CSAReportingDBUser_password>' nosuperuser nocreatedb nocreaterole inherit;

このユーザーを構成する場合、CSAのインストール時に、CSAレポートデータベースユーザーのプロンプトが表示されたら、このユーザーのユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

ID管理コンポーネントで使用するMicrosoft SQL Serverユーザーの構成 (必須)

CSAをインストールする場合、ID管理コンポーネントデータベースユーザーが必要になります。

注意: データベース名とユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

  1. ID管理コンポーネント用に作成した新しいデータベース (csaidmdbなど) に接続します。

    注意: IdMデータベースは「大文字と小文字を区別しない」照合のみをサポートします。
    SQL ServerのIdMデータベース照合とtempDB照合は同じである必要があります。

  2. 次のロールを持つID管理コンポーネントデータベースの新しいユーザー (csaidmdbuserなど) を作成します。CSAデータベース用に作成した既存のデータベースログイン (csadbuserなど) を使用するか、ID管理コンポーネントデータベース用の新しいデータベースログイン (csaidmdbuserなど) を作成することができます。

    • db_datareader
    • db_datawriter
    • db_owner

    たとえば、次のコマンドを実行すると、指定したロールのcsaidmdbuserログインとユーザーが作成されます。

    Microsoft SQL Server 2012

    USE csaidmdb; -- または別の方法でcsaidmdbに接続する
    CREATE LOGIN csaidmdbuser WITH PASSWORD = '<csaidmdbuser_password>';
    CREATE USER csaidmdbuser FOR LOGIN csaidmdbuser;
    ALTER ROLE db_datareader ADD MEMBER csaidmdbuser;
    ALTER ROLE db_datawriter ADD MEMBER csaidmdbuser;
    ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER csaidmdbuser;

CSAのインストール中にID管理コンポーネントデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベース名、データベースユーザー名、ユーザーのパスワードを入力する必要があります。

ID管理コンポーネントの新しいデータベースを作成します。ID管理コンポーネントデータベースユーザー (このユーザー用に構成されている場合) またはCSAデータベースユーザーにこのデータベースに対するすべての権限を付与します。

注意: データベース名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

たとえば、csaidmdbという名前のデータベースを作成し、csaidmdbuserという名前のID管理コンポーネントデータベースユーザーにアクセス権を付与する場合、psqlプロンプトから次のコマンドを入力します。

create database csaidmdb with owner=csaidmdbuser connection limit=-1;
grant all on database csaidmdb to csaidmdbuser;

csaidmdbuserという名前のID管理コンポーネントデータベースユーザーを作成していない場合、csaidmdbという名前のデータベースを作成し、csadbuserという名前のCSAデータベースユーザーにこのデータベースに対するアクセス権を付与します。psqlプロンプトから、次のコマンドを入力します。

create database csaidmdb with owner=csadbuser connection limit=-1;
grant all on database csaidmdb to csadbuser;

CSAのインストール中にID管理コンポーネントデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベース名、データベースユーザー名、ユーザーのパスワードを入力する必要があります。

Operations Orchestrationで使用するMicrosoft SQL Serverユーザーの構成 (必須)

CSAのインストール時には、埋め込みOperations Orchestrationが使用するOperations Orchestrationデータベースユーザーが必要です。

注意: データベース名とユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

CSAで使用するOperations Orchestrationデータベースユーザーを作成するには、次の手順を実行します。

データベース管理者と協力し、埋め込みOperations Orchestrationで使用するデータベースを作成します。Operations Orchestrationのデータベース要件の詳細については、『Operations Orchestration データベースガイド』を参照してください。

CSAインストール中にOperations Orchestrationデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベースのサービス (グローバルデータベース) 名を入力する必要があります。

  1. Operations Orchestrationの新しいデータベース (csaoodbなど) を作成します。

    CSAソフトウェア (このガイドの冒頭に列挙) のリリース日時点では、次のデータベースオプションがOperations Orchestration用のMicrosoft SQL Serverに必須です。

    • Allow Snapshot Isolation: True
    • Is Read Committed Snapshot On: True
    • Auto Shrink: False
    • Auto Create Statistics: True

    注意: Operations Orchestrationデータベースの作成時には、最新の必須オプションを確認して『Operations Orchestration データベースガイド』の手順に従ってください。

  2. 次のロールを持つOperations Orchestrationデータベースの新しいユーザー (csaoodbuserなど) を作成します。CSAデータベース用に作成した既存のデータベースログイン (csadbuserなど) を使用するか、Operations Orchestrationデータベース用の新しいデータベースログイン (csaoodbuserなど) を作成することができます。

    • db_datareader
    • db_datawriter
    • db_owner

    たとえば、次のコマンドを実行すると、指定したロールのcsaoodbuserログインとユーザーが作成されます。

    Microsoft SQL Server 2012

    USE csaoodb;
    CREATE LOGIN csaoodbuser WITH PASSWORD = '<csaoodbuser_password>';
    CREATE USER csaoodbuser FOR LOGIN csaoodbuser;
    ALTER ROLE db_datareader ADD MEMBER csaoodbuser;
    ALTER ROLE db_datawriter ADD MEMBER csaoodbuser;
    ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER csaoodbuser;

Operations Orchestration用の新しいデータベースを作成します。Operations Orchestrationデータベースユーザーにこのデータベースに対するすべての権限を付与します。Operations Orchestrationのデータベース要件の詳細については、『Operations Orchestration データベースガイド』を参照してください。

注意: データベース名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

たとえば、csaoodbという名前のデータベースとcsaoodbuserという名前のOperations Orchestrationユーザーを作成する場合、psqlプロンプトから次のコマンドを入力します。

create database csaoodb with owner=csaoodbuser connection limit=-1;
grant all on database csaoodb to csaoodbuser;

CSAインストール中にデータベース情報を要求するOperations Orchestrationプロンプトが表示されたら、このデータベース名、データベースユーザー名、ユーザーのパスワードを入力する必要があります。

CSAのインストール中にOperations Orchestrationデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベース名、データベースユーザー名、ユーザーのパスワードを入力する必要があります。

ファイルグループの作成 (推奨)

パフォーマンス上の理由から、HPでは、新しいファイルグループをCSA_DOCUMENTテーブルに関連付けることをお勧めします。データベース管理者と共にCSAが使用するファイルグループを構成します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。HPでは、初期のファイルグループのサイズを少なくとも3 GBにすることをお勧めします。

ファイルグループは、CSAのインストール後に構成します。

PostgreSQLのインストール

サポートされているデータベースバージョンのリストについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)で入手可能な『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

製造元のドキュメントに従ってデータベースをインストールします。データベースのインストールは、通常、データベース管理者と協力して行います。

PostgreSQLの構成

以下のタスクは、CSAをインストールする前に完了しておく必要があります。データベース管理者と共に次のタスクを実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

PostgreSQLユーザーとデータベースの構成 (必須)

  1. データベースをホスティングしているシステム上で、postgresql-clientpostgres-client.rpmをインストールします (インストールされていない場合)。rootユーザーとして、次のように入力します。

    apt-get install postgresql-clientrpm -ivh postgres-client.rpm

  2. 共有ライブラリのパスをPostgreSQLライブラリ (<postgresql_installation>/lib) が含まれるように設定します。たとえば、PostgreSQLを/opt/PostgreSQL/9.2/にインストールした場合、次のコマンドを実行します。

    export LD_LIBRARY_PATH=/opt/PostgreSQL/9.2/lib:$LD_LIBRARY_PATH

  3. postgresユーザーとしてpsqlにログインします。次の内容を入力します。

    psql -h localhost -U postgres -d template1

    プロンプトが表示されたら、postgresユーザーのパスワードを入力します。

  4. CSAデータベースユーザー (csadbuser) を作成します。CSAデータベースユーザーが必要です。このユーザーは親ロールの権限を継承するスーパーユーザーである必要があります。

    注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    psqlプロンプトから、次のように入力します。

    create role csadbuser login password '<csadbuser_password>' superuser inherit;

    これは、このデータベースを作成するときにCSAデータベースに対するアクセス権を付与するユーザーです。

  5. 注意: データベース名とユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    1. データベースユーザー (csaoodbuserなど) を作成することで、埋め込みOperations Orchestrationのスキーマを作成します。
    2. 次の権限をユーザーに付与します。
      • CONNECT
      • CREATE VIEW
      • CREATE SEQUENCE
      • CREATE TABLE
      • CREATE PROCEDURE

    たとえば、次のコマンドを実行すると、csaoodbuserユーザーが作成されます。

    Create user csaoodbuser identified by csaoodbuser default tablespace system temporary tablespace temp quota unlimited on system account unlock;
    Grant CONNECT to csaoodbuser;
    Grant CREATE VIEW, CREATE SEQUENCE, CREATE TABLE, CREATE PROCEDURE to csaoodbuser;
    Commit;

    CSAインストール中にOperations Orchestrationデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベースユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

    Operations Orchestrationデータベースユーザー (csaoodbuser) を作成します。埋め込みOperations Orchestrationで使用するOperations Orchestrationデータベースユーザーが必要です。このユーザーは親ロールの権限を継承し、スーパーユーザーの権限を持っている必要があります。

    注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    psqlプロンプトから、次のように入力します。

    create role csaoodbuser login password '<csaoodbuser_password>' superuser inherit;

    これは、このデータベースを作成するときにOperations Orchestrationデータベースに対するアクセス権を付与するユーザーです。

  6. オプションで、ID管理コンポーネントデータベースユーザー (csaidmdbuserなど) を作成します。このユーザーは親ロールの権限を継承するスーパーユーザーである必要があります。

    注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    psqlプロンプトから、次のように入力します。

    create role csaidmdbuser login password '<csaidmdbuser_password>' superuser inherit;

    これは、このデータベースを作成するときにID管理コンポーネントデータベースに対するアクセス権を付与するユーザーです。このユーザーを作成しない場合、代わりにCSAデータベースユーザー (csadbuserなど) を使用できます。

  7. レポートデータベースのロールと読み取り専用ユーザーが必要になるのは、CSAのレポート機能を使用する場合のみです。次の手順に従って、データベース管理者と共にロールと読み取り専用ユーザーを作成します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

    注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    1. データベースユーザー (CSAReportingDBUserなど) を作成します。
    2. このCSAデータベースユーザー用のロール (CSAReportingDBRoleなど) を作成し、次の権限をこのロールに付与します。
      • CREATE SESSION
    3. このロールをCSAデータベースユーザーに付与します。
    4. このロールをユーザーのデフォルトのロールとして設定することで、CSAデータベースユーザーを変更します。

    たとえば、次のコマンドを実行すると、CSAReportingDBRoleロールとCSAReportingDBUser読み取り専用ユーザーが作成されます。

    Create user CSAReportingDBUser identified by CSAReportingDBUser;
    Create role CSAReportingDBRole;
    Grant CREATE SESSION to CSAReportingDBUser;
    Grant CSAReportingDBRole to CSAReportingDBUser;
    Alter user CSAReportingDBUser default role CSAReportingDBRole;

    レポートデータベースユーザーが必要になるのは、CSAのレポート機能を使用する場合のみです。

    注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    レポートデータベースユーザーを、ロールなしでCSAデータベースに追加します。

    たとえば、次のコマンドを実行すると、CSAReportingDBUser読み取り専用ユーザーが作成されます。

    USE csadb; -- または別の方法でcsadbに接続する
    CREATE LOGIN CSAReportingDBUser WITH PASSWORD = '<csareportingdbuser_password>';
    CREATE USER CSAReportingDBUser FOR LOGIN CSAReportingDBUser;

    オプションで、CSAで使用するレポートデータベースユーザー (CSAReportingDBUserなど) を作成できます。レポートデータベースユーザーが必要になるのは、CSAのレポート機能を使用する場合のみです。このユーザーには読み取り専用権限が必要です。

    注意: ユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    psqlプロンプトから、次のように入力します。

    create role CSAReportingDBUser login password '<CSAReportingDBUser_password>' nosuperuser nocreatedb nocreaterole inherit;

    このユーザーを構成する場合、CSAのインストール時に、CSAレポートデータベースユーザーのプロンプトが表示されたら、このユーザーのユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

  8. CSA用の新しいデータベースを作成します。CSAデータベースユーザーにはこのデータベースに対するすべての権限、レポートデータベースユーザーには読み取り権限を付与します。

    注意: データベース名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    たとえば、csadbという名前のデータベース、csadbuserという名前のCSAユーザー、CSAReportingDBUserという名前のレポートデータベースユーザーを作成する場合、psqlプロンプトから次のコマンドを入力します。

    create database csadb with owner=csadbuser connection limit=-1;
    grant all on database csadb to csadbuser;
    grant connect on database csadb to CSAReportingDBUser;

    CSAのインストール中にCSAデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベース名、データベースユーザー名、ユーザーのパスワードを入力する必要があります。

  9. データベース管理者と協力し、埋め込みOperations Orchestrationで使用するデータベースを作成します。Operations Orchestrationのデータベース要件の詳細については、『Operations Orchestration データベースガイド』を参照してください。

    CSAインストール中にOperations Orchestrationデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベースのサービス (グローバルデータベース) 名を入力する必要があります。

    1. Operations Orchestrationの新しいデータベース (csaoodbなど) を作成します。

      CSAソフトウェア (このガイドの冒頭に列挙) のリリース日時点では、次のデータベースオプションがOperations Orchestration用のMicrosoft SQL Serverに必須です。

      • Allow Snapshot Isolation: True
      • Is Read Committed Snapshot On: True
      • Auto Shrink: False
      • Auto Create Statistics: True

      注意: Operations Orchestrationデータベースの作成時には、最新の必須オプションを確認して『Operations Orchestration データベースガイド』の手順に従ってください。

    2. 次のロールを持つOperations Orchestrationデータベースの新しいユーザー (csaoodbuserなど) を作成します。CSAデータベース用に作成した既存のデータベースログイン (csadbuserなど) を使用するか、Operations Orchestrationデータベース用の新しいデータベースログイン (csaoodbuserなど) を作成することができます。

      • db_datareader
      • db_datawriter
      • db_owner

      たとえば、次のコマンドを実行すると、指定したロールのcsaoodbuserログインとユーザーが作成されます。

      Microsoft SQL Server 2012

      USE csaoodb;
      CREATE LOGIN csaoodbuser WITH PASSWORD = '<csaoodbuser_password>';
      CREATE USER csaoodbuser FOR LOGIN csaoodbuser;
      ALTER ROLE db_datareader ADD MEMBER csaoodbuser;
      ALTER ROLE db_datawriter ADD MEMBER csaoodbuser;
      ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER csaoodbuser;

    Operations Orchestration用の新しいデータベースを作成します。Operations Orchestrationデータベースユーザーにこのデータベースに対するすべての権限を付与します。Operations Orchestrationのデータベース要件の詳細については、『Operations Orchestration データベースガイド』を参照してください。

    注意: データベース名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    たとえば、csaoodbという名前のデータベースとcsaoodbuserという名前のOperations Orchestrationユーザーを作成する場合、psqlプロンプトから次のコマンドを入力します。

    create database csaoodb with owner=csaoodbuser connection limit=-1;
    grant all on database csaoodb to csaoodbuser;

    CSAインストール中にデータベース情報を要求するOperations Orchestrationプロンプトが表示されたら、このデータベース名、データベースユーザー名、ユーザーのパスワードを入力する必要があります。

  10. CSAをインストールする場合、ID管理コンポーネントデータベースユーザーが必要になります。

    注意: データベース名とユーザー名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    1. ID管理コンポーネント用に作成した新しいデータベース (csaidmdbなど) に接続します。

      注意: IdMデータベースは「大文字と小文字を区別しない」照合のみをサポートします。
      SQL ServerのIdMデータベース照合とtempDB照合は同じである必要があります。

    2. 次のロールを持つID管理コンポーネントデータベースの新しいユーザー (csaidmdbuserなど) を作成します。CSAデータベース用に作成した既存のデータベースログイン (csadbuserなど) を使用するか、ID管理コンポーネントデータベース用の新しいデータベースログイン (csaidmdbuserなど) を作成することができます。

      • db_datareader
      • db_datawriter
      • db_owner

      たとえば、次のコマンドを実行すると、指定したロールのcsaidmdbuserログインとユーザーが作成されます。

      Microsoft SQL Server 2012

      USE csaidmdb; -- または別の方法でcsaidmdbに接続する
      CREATE LOGIN csaidmdbuser WITH PASSWORD = '<csaidmdbuser_password>';
      CREATE USER csaidmdbuser FOR LOGIN csaidmdbuser;
      ALTER ROLE db_datareader ADD MEMBER csaidmdbuser;
      ALTER ROLE db_datawriter ADD MEMBER csaidmdbuser;
      ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER csaidmdbuser;

    CSAのインストール中にID管理コンポーネントデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベース名、データベースユーザー名、ユーザーのパスワードを入力する必要があります。

    ID管理コンポーネントの新しいデータベースを作成します。ID管理コンポーネントデータベースユーザー (このユーザー用に構成されている場合) またはCSAデータベースユーザーにこのデータベースに対するすべての権限を付与します。

    注意: データベース名 には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    たとえば、csaidmdbという名前のデータベースを作成し、csaidmdbuserという名前のID管理コンポーネントデータベースユーザーにアクセス権を付与する場合、psqlプロンプトから次のコマンドを入力します。

    create database csaidmdb with owner=csaidmdbuser connection limit=-1;
    grant all on database csaidmdb to csaidmdbuser;

    csaidmdbuserという名前のID管理コンポーネントデータベースユーザーを作成していない場合、csaidmdbという名前のデータベースを作成し、csadbuserという名前のCSAデータベースユーザーにこのデータベースに対するアクセス権を付与します。psqlプロンプトから、次のコマンドを入力します。

    create database csaidmdb with owner=csadbuser connection limit=-1;
    grant all on database csaidmdb to csadbuser;

    CSAのインストール中にID管理コンポーネントデータベース情報を要求するプロンプトが表示されたら、このデータベース名、データベースユーザー名、ユーザーのパスワードを入力する必要があります。

  11. psqlを終了します。psqlプロンプトから、次のように入力します。

    \q

グローバル検索

: CSA 4.60では グローバル検索 (Elastic Search) がデフォルトでオンになっています。これまで、CSA 4.50では、グローバル検索はデフォルトでオフになっていました。CSAをインストールしてCSAコンテンツを作成すると (オファリングの作成、サービスなど)、グローバル検索ウィンドウが表示され、正常に機能します。

正しいバージョンのOperations Orchestrationをインストールし、適切なレベルのパッチを適用します。バージョンの要件については、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)で入手可能な『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

既存のOperations Orchestrationを使用する場合は、正しいバージョンのパッチと更新が適用されていることを確認してください。

注意: 以前のバージョンのOperations Orchestrationを使用している場合:

CSAをインストールする前に、HPE Operations Orchestrationをバージョン10.50にアップグレードする必要があります。

Operations Orchestration10.50にアップグレードした後で、以下の手順に従って更新します。

Operations Orchestrationバージョン10.21.0001の更新 (必須)

ホットフィックス HF_27629 をインストールして、Operations Orchestrationバージョン10.21.0001を更新します。

利便性向上のため、ホットフィックスはCSAインストールメディアで提供されます。ホットフィックスのreadmeファイルを参照し、Operations Orchestrationのアップグレード手順に従います。

または、https://patch-central.corp.hp.com/crypt-web/protected/viewContent.do?patchId=HF_27629からホットフィックスをダウンロードすることができます。

内部ユーザーの設定 (必須)

CSAインストーラーを実行するには、Operations Orchestration管理者の資格情報が必要です。この場合の管理者は、ADMINISTRATORとSYSTEM_ADMINのロールを持つ任意のユーザーです。

HPE Single Sign-Onを使用し、Operations Orchestration管理者のユーザー名が"admin"と異なる場合、"admin"のユーザー名でアカウントをセットアップし、ADMINISTRATORとSYSTEM_ADMINのロールを割り当てることができます。これにより、追加のログインなしに、CSAからOOまでクリックして移動できるようになります。

Operations Orchestrationのユーザーとそのロールの確認、追加、または管理を行うには、Operations Orchestration Centralを使用します。[システム構成]、[セキュリティ]、[内部ユーザー] をクリックします。[認証を有効にする] オプションがオンになっていることを確認します (管理者ユーザーの定義後)。

Operations Orchestrationのルート証明書のエクスポート (必須)

Operations Orchestrationの信頼ストアからOperations Orchestrationの証明書をエクスポートし、Operations OrchestrationCSAが同じシステムにインストールされていない場合は証明書をCSAシステムにコピーします。この証明書は、CSAインストーラーがCSAの信頼ストアにインポートします。TLSは、CSAOperations Orchestrationの間で構成する必要があります。

たとえば、次の操作を実行します。

  1. Operations Orchestrationを実行しているシステム上で、コマンドプロンプトを開き、Operations Orchestrationがインストールされているディレクトリに変更します。
  2. 次のコマンドを実行します。

    Windows
    .\java\bin\keytool -export -alias tomcat -file C:\oo.crt -keystore .\Central\var\security\key.store -storepass changeit

    Linux
    ./java/bin/keytool -export -alias tomcat -file /tmp/oo.crt -keystore ./Central/var/security/key.store -storepass changeit

    C:\oo.crt/tmp/oo.crtは、エクスポートしたルート証明書の格納場所とファイル名の例です (ファイル名と場所はこれ以外の指定も可能です)。

  3. Operations OrchestrationCSAが同じシステムで稼働していない場合は、oo.crtOperations Orchestrationシステムから、CSAを実行しているシステムにコピーします。

 

Cloud Service Automationのインストール

注: インストールログファイルは、%CSA_HOME%\_CSA_4_60_0_installation\Logs\ディレクトリに書き込まれます。

注: インストーラーを使用したアップグレードプロセスでエラーが発生した場合、インストーラーはエラーの発生した実行ステップを検出し、インストールプロセスを終了して、ログファイルに説明を出力します。
インストーラーを再度実行します。インストーラーでは、(エラーが発生する手前の) 正常に実行された最後のステップからインストールを続行できます。
重要: CSAのインストールに必要なメモリ要件は、次のとおりです。
  • 外部Operations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、4.5 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • 埋め込みOperations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、6 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • HPEでは、少なくとも16 GBのRAMを搭載したシステムにCSAをインストールすることを強くお勧めします。
リソース要件および互換性情報の詳細については、関連する製品リリースのCSAサポートおよび互換性一覧表を参照してください。

Cloud Service Automation (CSA) をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsエクスプローラーのすべてのインスタンスとコマンドプロンプトを閉じ、システム上で実行されているすべてのプログラムを終了します。

  2. setup.zipファイルを解凍します。ファイルが抽出されたディレクトリに移動し、setup.batインストールファイルを実行します。コマンドウィンドウ (スクリプトが完了するまで表示されます) とインストールの準備の進行状況を表示するダイアログが表示されます。どちらのウィンドウも閉じないでください。インストールの準備が完了すると、インストールの準備の進行状況を示すダイアログが消えます。

  3. Windowsエクスプローラーのすべてのインスタンスとコマンドプロンプトを閉じ、システム上で実行されているすべてのプログラムを終了します。

  4. setup.zipファイルを解凍します。ファイルが抽出されたディレクトリに移動し、setup.batインストールファイルを実行します。コマンドウィンドウ (スクリプトが完了するまで表示されます) とインストールの準備の進行状況を表示するダイアログが表示されます。どちらのウィンドウも閉じないでください。インストールの準備が完了すると、インストールの準備の進行状況を示すダイアログが消えます。

  5. [Introduction] 画面で情報を読み、[Next] をクリックします。

  6. 使用許諾契約書を読み、[I accept the terms of the License Agreement] を選択します。[Next] をクリックして、インストールを続行します。

    次のエラーメッセージが表示される場合:

    Another version of CSA is configured in the registry.However, CSA has been uninstalled (the CSA installation directory %CSA_HOME% does not exist).You must exit the installer and delete the entry in the registry before installing CSA.Refer to the 『Cloud Service Automationインストールガイド』 for more information about deleting the registry entry.

    インストーラーを終了します。C:\Program Files\Zero G Registry\.com.zerog.registry.xmlファイルを探し (隠しファイルの表示が必要になることがあります)、バックアップコピーを作成して、CSAエントリをすべて.com.zerog.registry.xmlファイルから削除した後、インストーラーを再起動します。

  7. [CSA and マーケットプレイスポータル] を選択し、[Next] をクリックします。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルを選択すると、CSAアプリケーション全体 (クラウドサービス管理コンソールID管理コンポーネントマーケットプレイスポータルも含む) がインストールされます。

    マーケットプレイスポータルを選択すると、マーケットプレイスポータルのみがシステムにインストールされます。

    マーケットプレイスポータルのみをインストールする場合は、このドキュメントの一番上に移動し、[変更] をクリックして、このドキュメントを表示するために選択した項目を変更します。CSAマーケットプレイスポータルの両方をインストールする手順は、マーケットプレイスポータルのみをインストールする手順とは異なります。

  8. CSAをインストールする場所を選択し、[Next] をクリックします (%CSA_HOME%$CSA_HOMEがこの場所に設定されます)。

    デフォルトの場所はC:\Program Files\Hewlett-Packard\CSAです。

    注: CSAをインストールするために選択したディレクトリが空でない場合、CSAのインストール、アップグレード、またはアンインストール時に、そのディレクトリ内の既存のコンテンツは上書きまたは削除される可能性があります。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスですが、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

  9. CSAで使用するJREを選択します。

    このドキュメントでは、JREがインストールされるディレクトリを、<csa_jre>で示します。

    JREのサポート対象バージョンについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)に掲載されている『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

    OpenJDK JRE

    OpenJDK JREはCSAにバンドルされています。OpenJDK JREを使用する場合は、[Open JRE] をクリックしてから [Next] をクリックします。

    OpenJDK JREのデフォルトのインストールディレクトリは、C:\Program Files\Hewlett-Packard\CSA\openjreです。

    Oracle JRE

    HPCSA用にOracle JREのサポート対象バージョンがすでにインストールされている場合は、[Oracle JRE] をクリックしてこのJREをインストールした場所を選択し、[Next] をクリックします。

    Oracle [JRE Home] のデフォルトの場所は、システムレジストリで構成されているサポート対象JREか、システムパス変数で定義されているパス内のサポート対象JREのいずれかです。これがCSAで使用する必要があるJREでない場合は、[Choose] を選択し、CSAで使用するJREをインストールした場所を選択します。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスですが、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

  10. CSAデータベースコンポーネントをデータベースインスタンスにインストールして、CSAデータベーススキーマを作成します (存在しない場合)。

    CSAデータベースコンポーネントをインストールしてCSAデータベーススキーマを作成するには、[Yes] をクリックします。このオプションを選択した場合、インストーラーを終了すると、CSAサービスが自動的に開始されます。

    前回CSAバージョン4.60を正常にインストールした際に作成された既存のCSAデータベーススキーマを使用する場合は、[No] をクリックします。このオプションを選択した場合、インストーラーを使用してサンプルコンテンツをデプロイすることはできず、インストーラーを終了してもCSAサービスは開始されません。CSAサービスの開始と停止の方法については、このセクションの末尾を参照してください。

  11. インストールしたデータベースのタイプ (Microsoft SQL Server)(Oracle)(PostgreSQL) を選択し、[Next] をクリックします。

    Oracleデータベースの場合、[JDBC Driver Directory] にも入力する必要があります。これは、JDBCドライバー (CSAシステムにダウンロードしたJDBCドライバー) の場所への絶対ディレクトリパスです。サポートされているJDBCドライバーバージョンのリストについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)で入手可能な『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。[Choose] をクリックしてディレクトリを選択します。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスですが、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

  12. CSAデータベースコンポーネントをインストールする必要がある、またはHP CSAデータベーススキーマがすでに存在しているデータベースインスタンスを定義します。次のデータベース情報を入力して、[Next] をクリックします。

    フィールド名説明
    Database Hostデータベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレス。IPv6アドレスは、角括弧で囲んでください。たとえば、[f000:253c::9c10:b4b4][::1] などと指定します。
    Database Port1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などのデータベースポート番号。

    Database NameOracle service name

    CSAデータベーススキーマをインストールするデータベースインスタンスサービスまたはグローバルデータベース名 (csadbなど)。新しいCSAデータベーススキーマを作成している場合、これはCSAデータベースコンポーネントをインストールするデータベースインスタンスサービス名になります。前回HPE CSAバージョン4.60を正常にインストールした際に作成された既存のCSAデータベーススキーマを使用する場合は、CSAデータベーススキーマが存在しているデータベースインスタンスサービス名になります。
    Database User Nameこのガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、CSA用に構成したデータベースユーザーの名前 (csadbuserなど) です。
    Database Passwordデータベースユーザーのパスワード。

    レポートデータベースロールと読み取り専用ユーザーレポートデータベースユーザーをデータベース構成時に作成した場合、[Reporting User] チェックボックスを選択して次の内容を入力します。

    フィールド名説明
    CSA Reporting Database Usernameこのガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、CSA用に構成した、レポートに使用するデータベースユーザーの名前 (CSAReportingDBUserなど) です。
    CSA Reporting Database PasswordCSAレポートデータベースユーザーのパスワード。
  13. ID管理コンポーネントによって使用されるデータベースの情報を入力し、[Next] をクリックします。ID管理コンポーネントによって使用されるデータベースは、CSA (Microsoft SQL ServerOraclePostgreSQL) によって使用されるデータベースと同じタイプになっている必要があります。

    フィールド名説明
    MSSQLOraclePostgreSQL Database HostID管理コンポーネントデータベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレス。
    MSSQLOraclePostgreSQL Database Port1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などのID管理コンポーネントデータベースポート番号。

    HPEIDM Database Name Oracle Service Name

    ID管理コンポーネントによって使用されるデータベースインスタンスサービスまたはグローバルデータベース (csaidmdbなど)
    HPEIDM Database Usernameこのガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、ID管理コンポーネント用に構成したデータベースユーザーの名前 (csaidmdbuserまたはcsadbuserなど) です。
    HPEIDM Database PasswordID管理コンポーネントデータベースユーザーのパスワード。
  14. [hostname configuration] 画面からCSAをインストールしているシステムの完全修飾ドメイン名を入力します。この名前は自己署名SSL証明書を生成し、CSAマーケットプレイスポータル、およびID管理コンポーネントを構成するために使用されます。

    自己署名証明書は、クラウドサービス管理コンソールに対してhttpsブラウザー要求を発行する際に使用されます。マーケットプレイスポータル: この自己署名された証明書は、CSAのインストール後120日経過すると期限が切れます。

    注意: IPアドレスを入力する場合、インストールの完了後に、CSAがインストールされているシステムの完全修飾ドメイン名を使用して自己署名の証明書を手動で生成してから、この証明書を使用するようにCSAマーケットプレイスポータルを手動で設定変更する必要があります。詳細については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

  15. デフォルトでは、Single Sign-On (SSO) がCSAに含まれ、有効になります。CSAに付属するSSOを使用するには、Operations OrchestrationHPE IT Business Analyticsなどのアプリケーションをクラウドサービス管理コンソールから起動する必要があります。SSOとの統合については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』SSOを参照してください。

    SSOを使用したいクラウドサービス管理コンソールマーケットプレイスポータルから起動するアプリケーションは、このドメインに所属するシステムにインストールする必要があります。

     

    注: サーバーの完全修飾ドメイン名を入力してください。たとえば、完全修飾ドメイン名がmachine1.marketing.xyz.comであるシステムにCSAをインストールする場合、「marketing.xyz.com」と入力する必要があります。xyz.comのみを入力した場合、クラウドサービス管理コンソールにログインできません。

    クラウドサービス管理コンソールおよびマーケットプレイスポータルでは、SSOを有効にできます。有効になっている場合は、CSAのインストール先サーバーが所属するネットワークのドメイン名を入力し、[Next] をクリックします。

    SSOが不要な場合は、無効化できます。

    注: CSAをFIPS 140-2互換環境にインストールする場合、Single Sign-Onを無効化してください。

  16. CSAを使用して埋め込みOperations Orchestrationインスタンス (新規) をインストールするのか、Operations Orchestrationの外部インスタンス (既存) と統合するのかを指定します。

    [Use external OO] を選択して [Next] をクリックし [1] に続けて [Enter] を選択しOperations Orchestrationの外部インスタンス (既存) と統合します。[Install embedded OO] を選択して [Next] をクリックし [2] に続けて [Enter] を選択し、埋め込みOperations Orchestrationをインストールします。

    サポート対象外のバージョンのOperations Orchestrationを使用している場合は、警告メッセージが表示されます。HPEでは、インストールを中止し、『System and Software Support Matrix』を確認して、サポート対象のOperations Orchestrationバージョンをインストールするかアップグレードを行った後に、CSAのインストールを再開することをお勧めします。

    インストールを続行した場合、プロビジョニングエラーが発生する可能性があります。また、サポート対象外のバージョンのOperations Orchestrationを使用すると、ユーザーがインストール用に選択できるデモコンテンツの数量が制限されることもあります。

    (非推奨) 警告の内容を了解した上で、[Next] をクリックしてインストールを続行します。

     

    次に、インポートするCSAコンテンツを選択します。CSAおよびCodarのコンテンツを選択できます。いずれかのコンテンツを選択しないと、インストールは続行されません。

  17. CSAと統合するOperations Orchestrationインスタンスを定義します。次の情報を入力して、[Next] をクリックします。

    フィールド名説明
    HPE OO HostnameOperations Orchestrationが存在するサーバーの完全修飾ドメイン名またはIPアドレスです。Operations Orchestrationの証明書発行に使用されたホスト名を指定します。ホスト名は、TLSの検証のほか、Operations Orchestrationとの相互動作にクラウドサービス管理コンソールが使用するURLの構築に使用されます (たとえば、クラウドサービス管理コンソールの [Operations] 領域にあるサブスクリプションイベントの概要セクションでプロセスIDを選択すると、Operations Orchestrationが開き、これらのプロパティの設定時に選択されたプロセスの詳細ページが表示されます)。
    HPE OO Port8443など、Operations Orchestrationとの通信に使用するポート番号です。このポート番号は、クラウドサービス管理コンソールOperations Orchestrationとの相互動作に使用するURLの作成に使用されます。デフォルトでは、このポートとポート8080がOperations Orchestrationで使用されます。これらのポートは、Operations Orchestrationがインストールされているシステム上で稼働するアプリケーションには使用させないでください。
    HPE OO User

    Operations Orchestration Centralにログインするユーザーの名前です。このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションの手順に従った場合は、adminユーザーを使用します

    HPE OO PasswordHP OOユーザーがOperations Orchestration Centralへのログインに使用するパスワードです。このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションの手順に従った場合は、パスワードcloudを使用します。
    HPE OO Certificate FileOperations Orchestrationの信頼ストアからコピーしたOperations Orchestration証明書のファイル名とCSAシステム上の格納場所です。まだコピーしていない場合は、Operations Orchestrationの証明書をエクスポートしてCSAシステムにコピーしてください (詳細については、このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションを参照)

    この情報は、csa.propertiesファイルでのOperations Orchestration属性の設定、およびCSAの信頼ストアへのOperations Orchestrationの証明書のインポートに使用されます。プロパティの詳細については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

  18. 埋め込みOperations Orchestrationをインストールする場所を選択して、[Next] をクリックします。

  19. Operations Orchestration内部ユーザーを構成し、[Next] をクリックします。このユーザーは、トポロジデザインのプロビジョニングに使用されます。

    フィールド名説明
    HPE OO User Nameトポロジデザインのプロビジョニングに使用されるユーザーの名前。このユーザーには、ADMINISTRATORとSYSTEM_ADMINのロールが与えられます。推奨されるユーザー名はadminです。
    HPE OO User PasswordOperations Orchestrationによって使用されるトポロジデザインをプロビジョニングするユーザーのパスワード。推奨されるパスワードはcloudです。
    HPE OO PortOperations Orchestration Centralにアクセスするために使用される埋め込みOperations Orchestrationのポート番号 (8445など) です。デフォルトでは、このポートとポート8080がOperations Orchestrationで使用されます。埋め込みOperations Orchestrationでは、システム上で実行されている他のアプリケーションと同じポートを使用しないようにする必要があります。
  20. 埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースの情報を入力し、[Next] をクリックします。埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースは、CSA (Microsoft SQL ServerOraclePostgreSQL) によって使用されるデータベースと同じタイプになっている必要があります。

    フィールド名説明
    MSSQLOraclePostgreSQL Database Host埋め込みOperations Orchestrationデータベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレス。
    MSSQLOraclePostgreSQL Database Port1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などの埋め込みOperations Orchestrationデータベースポート番号。

    HPE OO Database NameOracle Operations Orchestration service name

    埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースインスタンスサービスまたはグローバルデータベース (csaoodbなど)
    HPE OO Database Usernameこのガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、Operations Orchestrationデータベース用に構成したデータベースユーザーの名前 (csaoodbuserなど) です。
    HPE OO Database PasswordOperations Orchestrationデータベースユーザーのパスワード。
  21. デフォルトでは、サンプルコンテンツ (サービスデザイン、コンポーネント、デザインに必要なOperations Orchestrationフロー) がCSAと共にインストールされます。インストール中にこのコンテンツのデプロイを選択するか (クラウドサービス管理コンソールDesigns領域でサンプルサービスデザインを使用できるようにします)、後でコンテンツをデプロイすることができます (詳細については、『Cloud Service Automation Content Pack User's Guide』または『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください)。

    CSAのインストールプロセス時にサンプルコンテンツをデプロイするには、[Install additional provider integration service designs, components and content] を選択し、[Next] をクリックします。

    後でサンプルコンテンツをデプロイするには、[Skip content installation] を選択し、[Next] をクリックします。

    コンテンツのインストールをスキップすることを選択した場合は、後でCloud Content Capsule Installerを実行してコンテンツをインストールすることができます。詳細については、『Cloud Service Automation Content Pack User's Guide』または『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

    注: データベースコンポーネントをインストールしないことを選択した場合、ダイアログは表示されません。

  22. 選択内容を確認し、[Install] をクリックしてインストールを完了します。

  23. 場合によっては、システムの再起動を求められることがあります。

    インストーラーの終了時にシステムを再起動するには、[Yes, restart my system] をクリックします。

    後でシステムを再起動するには、[No, I will restart my system myself] をクリックします。

  24. [Done] をクリックしてインストーラーを終了します。

  25. [スタート] > [管理ツール] > [サービス] を選択し、CSAElasticsearch 1.6.1HPE Search Serviceおよびマーケットプレイスポータル、およびOperations OrchestrationCentralサービスが起動していることを確認します。CSAの起動には5分ほどかかることがあります。1つ以上のサービスが起動していない場合は、サービスを右クリックして [開始] を選択します。

    CSAサービスとマーケットプレイスポータルサービスはインストーラーによって作成されます。CSAデータベースコンポーネントのインストールを選択した場合、インストーラーによってこれらのサービスが開始されます。クラウドサービス管理コンソールにアクセスするにはCSAサービスが実行されている必要がありマーケットプレイスポータルにアクセスするには、マーケットプレイスポータルサービスが実行されている必要がありOperations Orchestration Centralにアクセスするには、Operations Orchestration Centralが実行されている必要があります。

CSAElasticsearch 1.6.1HPE Search ServiceマーケットプレイスポータルOperations Orchestration Centralサービスを開始、停止、再起動するには、[スタート] > [管理ツール] > [サービス] を選択し、サービスを右クリックして実行したい操作を選択します。

注: インストールログファイルは、$CSA_HOME/_CSA_4_60_0_installation/Logs/ディレクトリにcsa_*.txtという名前で書き込まれます。

注: インストーラーを使用したアップグレードプロセスでエラーが発生した場合、インストーラーはエラーの発生した実行ステップを検出し、インストールプロセスを終了して、ログファイルに説明を出力します。
インストーラーを再度実行します。インストーラーでは、(エラーが発生する手前の) 正常に実行された最後のステップからインストールを続行できます。
重要: CSAのインストールに必要なメモリ要件は、次のとおりです。
  • 外部Operations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、4.5 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • 埋め込みOperations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、6 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • HPEでは、少なくとも16 GBのRAMを搭載したシステムにCSAをインストールすることを強くお勧めします。
リソース要件および互換性情報の詳細については、関連する製品リリースのCSAサポートおよび互換性一覧表を参照してください。

CSA (CSA) をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてシステムにログインします。
  2. unzipユーティリティがまだインストールされていない場合は、インストールします。次の内容を入力します。

    apt-get install unzip

  3. CSAのインストールディレクトリを作成します (このドキュメントでは、製品を/usr/local/hpe/csaにインストールするものと仮定し、このドキュメントで使用されるすべての例がこの仮定に基づいています)。次の内容を入力します。

    mkdir -p /usr/local/hpe/csa

  4. このインストールディレクトリについて、所有者をcsauserに、グループをcsagrpに設定します。次の内容を入力します。

    chown -R csauser:csagrp /usr/local/hpe/csa

  5. rootユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  6. CSAインストールファイル (setup.bin) をシステムにコピーし、コピー先のディレクトリに移動します。
  7. setup.binがcsauserによって所有され、csauserにこのファイルに対する完全なアクセス許可があることを確認します。必要に応じて次の操作を実行します。

    1. rootユーザーとしてログインします。
    2. 次のいずれかまたは両方のコマンドを入力します。

      chown csauser setup.bin
      chmod u+rwx setup.bin

    3. rootユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  8. CSA_HOME、PS1、TITLEBARの各環境変数の値を確認します。設定済みの場合、エスケープ文字がふくまれていないことを確認します。エスケープシーケンスが含まれている変数があると、インストールは失敗します。エスケープシーケンスを含まない値に変更するか、設定を解除してください。

  9. setup.binインストールファイルを実行します (csauserとして)。

    注: setup.binは、csauserとして実行する必要があります。CSAを別のユーザーとしてインストールする場合、CSAを実行できない可能性があります。

    csauserとして、次のように入力します。

    ./setup.bin

  10. [Introduction] を読み、[enter] をクリックしてインストールを続行します。

  11. 使用許諾契約書を読みます。[enter] をクリックして契約書全体をスクロールします。
  12. 使用許諾契約書に同意してインストールを続行するには、[Y] および [enter] を選択します。インストールを終了するには、[N] および [enter] を選択します。

    次のエラーメッセージが表示される場合:

    Another version of CSA is configured in the registry.However, CSA has been uninstalled (the CSA installation directory $CSA_HOME does not exist).You must exit the installer and delete the entry in the registry before installing CSA.Refer to the 『Cloud Service Automationインストールガイド』 for more information about deleting the registry entry.

    インストーラーを終了します。$HOME/.com.zerog.registry.xml ファイル (たとえば、/home/csauser/.com.zerog.registry.xml) を探し、バックアップコピーを作成して、すべてのCSAエントリを.com.zerog.registry.xmlファイルから削除した後、インストーラーを再起動します。

  13. [CSA and マーケットプレイスポータル] を選択し、[Enter] をクリックします。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルを選択すると、CSAアプリケーション全体 (クラウドサービス管理コンソールID管理コンポーネントマーケットプレイスポータルも含む) がインストールされます。

    マーケットプレイスポータルを選択すると、マーケットプレイスポータルのみがシステムにインストールされます。

    マーケットプレイスポータルのみをインストールする場合は、このドキュメントの一番上に移動し、[変更] をクリックして、このドキュメントを表示するために選択した項目を変更します。CSAマーケットプレイスポータルの両方をインストールする手順は、マーケットプレイスポータルのみをインストールする手順とは異なります。

  14. CSAをインストールする場所 (この場所への絶対パス) を入力し、[Enter] を押します。または、デフォルトディレクトリを使用する場合は、そのまま [Enter] を押します。

    デフォルトの場所は/usr/local/hpe/csaです。

    注: CSAをインストールするために選択したディレクトリが空でない場合、CSAのインストール、アップグレード、またはアンインストール時に、そのディレクトリ内の既存のコンテンツは上書きまたは削除される可能性があります。

    メッセージが表示されたら、インストールフォルダーを確認します。フォルダーが正しい場合、[Y] を選択して [Enter] を押し、インストールを続行します。フォルダーが正しくない場合は、[N] を選択して [Enter] を押し、インストールフォルダーを再入力します。

  15. CSAで使用するJREを選択します。

    このドキュメントでは、JREがインストールされるディレクトリを、$CSA_JRE_HOMEで示します。

    JREのサポート対象バージョンについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)に掲載されている『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

    OpenJDK JRE

    OpenJDK JREはCSAにバンドルされています。OpenJDK JREを使用する場合は、「1」と入力してEnterキーを押します。

    OpenJDK JREのデフォルトのインストールディレクトリは、/usr/local/hpe/csa/openjreです。

    Oracle JRE

    CSAで使用するOracle JREのサポート対象バージョンがすでにインストールされている場合、「2」と入力してEnterキーを押します。このJREをインストールした場所を入力し、[Enter] を押します。

    Oracle [JRE Home] のデフォルトの場所は、システムレジストリで構成されているサポート対象JREか、システムパス変数で定義されているパス内のサポート対象JREのいずれかです。これがCSAで使用する必要があるJREでない場合は、CSAで使用するJREのインストールディレクトリを入力して [Enter] を押します。

  16. CSAデータベースコンポーネントをデータベースインスタンスにインストールして、CSAデータベーススキーマを作成します (存在しない場合)。

    CSAデータベースコンポーネントをインストールしてCSAデータベーススキーマを作成するには、「yes」と入力します。このオプションを選択した場合、インストーラーを終了すると、CSAプロセスが自動的に開始されます。

    前回CSAバージョン4.60を正常にインストールした際に作成された既存のHP CSAデータベーススキーマを使用する場合は、「no」と入力します。このオプションを選択した場合、インストーラーを使用してサンプルコンテンツをデプロイすることはできず、インストーラーを終了してもCSAプロセスは開始されません。CSAサービスの開始と停止の方法については、このセクションの末尾を参照してください。

  17. CSAデータベースコンポーネントをインストールする必要があるデータベースインスタンスを定義します。次のデータベース情報を入力します (各項目の入力後に [Enter] を押します)。

    1. インストールしたデータベースのタイプを入力します。MSSql (Microsoft SQL Server)OraclePostgres (PostgreSQL)

      Oracleデータベースの場合、[JDBC Driver Directory] にも入力する必要があります。これは、JDBCドライバー (CSAシステムにダウンロードしたJDBCドライバー) の場所への絶対ディレクトリパスです。サポートされているJDBCドライバーバージョンのリストについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)で入手可能な『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

    2. データベースホスト名を入力します。これは、データベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレスです。IPv6アドレスは、角括弧で囲んでください。たとえば、[f000:253c::9c10:b4b4][::1] などと指定します。デフォルト値は、localhostのIPアドレス (127.0.0.1) です。
    3. データベースポートを入力します。これは、1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などのデータベースポート番号です。

    4. Oracleサービス名データベース名を入力します。これは、CSAデータベーススキーマをインストールするデータベースインスタンスサービスまたはグローバルデータベース名です。新しいCSAデータベーススキーマを作成している場合、これはCSAデータベースコンポーネントをインストールするデータベースインスタンスサービス名になります。前回CSAバージョンHP4.60を正常にインストールした際に作成された既存のCSAデータベーススキーマを使用する場合は、CSAデータベーススキーマが既に存在しているデータベースインスタンスサービス名になります。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csadb」と入力します。

    5. CSAデータベースユーザー名を入力します。これは、このガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、HP Cloud Service Automation用に構成したデータベースユーザーの名前です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csadbuser」と入力します。

    6. CSAデータベースパスワードを入力します。これはCSAデータベースユーザーのパスワードです。
    7. CSAレポートデータベースユーザー名を入力します (オプション)。このガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、CSA用に構成した、レポートに使用するデータベースユーザーの名前です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「CSAReportingDBUser」と入力します。

    8. CSAレポートデータベースのパスワードを入力します。これは、CSAレポートデータベースユーザーのパスワードです。
  18. ID管理コンポーネントによって使用されるデータベースインスタンスを指定します。次のデータベース情報を入力します (各項目の入力後に [Enter] を押します)。

    1. データベースホスト名を入力します。これは、データベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレスです。IPv6アドレスは、角括弧で囲んでください。たとえば、[f000:253c::9c10:b4b4][::1] などと指定します。デフォルト値は、localhostのIPアドレス (127.0.0.1) です。
    2. データベースポートを入力します。これは、1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などのデータベースポート番号です。

    3. Oracleサービスデータベース名を入力します。これは、ID管理コンポーネントによって使用されるデータベースインスタンスのサービスまたはグローバルデータベース名です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csaidmdb」と入力します。

    4. ID管理コンポーネントデータベースユーザー名を入力します。これは、このガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、ID管理コンポーネントデータベース用に構成したデータベースユーザーの名前です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csaidmdbuserまたは「csadbuserと入力します。

    5. CSAデータベースパスワードを入力します。これはID管理コンポーネントデータベースユーザーのパスワードです。
  19. CSAサーバーホスト名を入力します。これは、CSAをインストールしているシステムの完全修飾ドメイン名です。この名前は自己署名SSL証明書を生成し、CSAマーケットプレイスポータル、およびID管理コンポーネントを構成するために使用されます。

    自己署名証明書は、クラウドサービス管理コンソールに対してhttpsブラウザー要求を発行する際に使用されます。マーケットプレイスポータルこの自己署名された証明書は、CSAのインストール後120日経過すると期限が切れます。

    注意: IPアドレスを入力する場合、インストールの完了後に、CSAがインストールされているシステムの完全修飾ドメイン名を使用して自己署名の証明書を手動で生成してから、この証明書を使用するようにCSAマーケットプレイスポータルを手動で設定変更する必要があります。詳細については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

  20. デフォルトでは、Single Sign-On (SSO) がCSAに含まれ、有効になります。CSAに付属するSSOを使用するには、Operations OrchestrationHPE IT Business Analyticsなどのアプリケーションをクラウドサービス管理コンソールから起動する必要があります。SSOとの統合については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』SSOを参照してください。

    SSOが不要な場合は、無効化できます。「2」と入力し、Enterキーを押します。

    SSOを有効にするには、「1」と入力してEnterキーを押します。サーバーが所属するネットワークのドメイン名 (CSAのインストール先サーバー) を入力し、Enterキーを押します。

    注: サーバーの完全修飾ドメイン名を入力してください。たとえば、完全修飾ドメイン名がmachine1.marketing.xyz.comであるシステムにCSAをインストールする場合、「marketing.xyz.com」と入力する必要があります。xyz.comのみを入力した場合、クラウドサービス管理コンソールにログインできません。

    SSOを使用したいクラウドサービス管理コンソールマーケットプレイスポータルから起動するアプリケーションは、このドメインに所属するシステムにインストールする必要があります。

  21. CSAを使用して埋め込みOperations Orchestrationインスタンス (新規) をインストールするのか、Operations Orchestrationの外部インスタンス (既存) と統合するのかを指定します。

    [Use external OO] を選択して [Next] をクリックし [1] に続けて [Enter] を選択しOperations Orchestrationの外部インスタンス (既存) と統合します。[Install embedded OO] を選択して [Next] をクリックし [2] に続けて [Enter] を選択し、埋め込みOperations Orchestrationをインストールします。

    サポート対象外のバージョンのOperations Orchestrationを使用している場合は、警告メッセージが表示されます。HPEでは、インストールを中止し、『System and Software Support Matrix』を確認して、サポート対象のOperations Orchestrationバージョンをインストールするかアップグレードを行った後に、CSAのインストールを再開することをお勧めします。

    インストールを続行した場合、プロビジョニングエラーが発生する可能性があります。また、サポート対象外のバージョンのOperations Orchestrationを使用すると、ユーザーがインストール用に選択できるデモコンテンツの数量が制限されることもあります。

    (非推奨) 警告の内容を了解した上で、[Next] をクリックしてインストールを続行します。

     

    次に、インポートするCSAコンテンツを選択します。CSAおよびCodarのコンテンツを選択できます。いずれかのコンテンツを選択しないと、インストールは続行されません。

  22. CSAと統合するOperations Orchestrationインスタンスを定義します。次の情報を入力します (各項目の入力後に [Enter] を押します)。

    1. HP OOホスト名を入力します。これがOperations Orchestrationが存在するサーバーの完全修飾ドメイン名またはIPアドレスです。Operations Orchestrationの証明書発行に使用されたホスト名を指定します。ホスト名は、TLSの検証のほか、Operations Orchestrationとの相互動作にクラウドサービス管理コンソールが使用するURLの構築に使用されます (たとえば、クラウドサービス管理コンソールの [Operations] 領域にあるサブスクリプションイベントの概要セクションでプロセスIDを選択すると、Operations Orchestrationが開き、これらのプロパティの設定時に選択されたプロセスの詳細ページが表示されます)。

    2. HP OOポートを入力します。これが8443など、Operations Orchestrationとの通信に使用するポート番号です。このポート番号は、クラウドサービス管理コンソールOperations Orchestrationとの相互動作に使用するURLの作成に使用されます。デフォルトでは、このポートとポート8080がOperations Orchestrationで使用されます。これらのポートは、Operations Orchestrationがインストールされているシステム上で稼働するアプリケーションには使用させないでください。
    3. HP OOユーザーを入力します。これがOperations Orchestration Centralにログインするユーザーの名前です。このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションの手順に従った場合は、adminユーザーを使用します

    4. HP OOパスワードを入力します。これがHP OOユーザーがOperations Orchestration Centralへのログインに使用するパスワードです。このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションの手順に従った場合は、パスワードcloudを使用します。
    5. HP OOパスワードを再入力します。
    6. HP OO証明書ファイルを入力します。これがOperations Orchestrationの信頼ストアからコピーしたOperations Orchestration証明書のファイル名とCSAシステム上の格納場所です。まだコピーしていない場合は、Operations Orchestrationの証明書をエクスポートしてCSAシステムにコピーしてください (詳細については、このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションを参照)

    この情報は、csa.propertiesファイルでのOperations Orchestration属性の設定、およびCSAの信頼ストアへのOperations Orchestrationの証明書のインポートに使用されます。プロパティの詳細については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

  23. 埋め込みOperations Orchestrationをインストールする場所を入力します。

  24. 埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースの情報を入力します (各項目の入力後に [Enter] を押します)。埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースは、CSA (Microsoft SQL ServerOraclePostgreSQL) によって使用されるデータベースと同じタイプになっている必要があります。

    1. データベースホスト名を入力します。埋め込みOperations Orchestrationデータベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレスです。
    2. データベースポートを入力します。1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などの埋め込みOperations Orchestrationデータベースポート番号です。
    3. HP OOデータベースOracle HP OOサービス名を入力します。これは埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースインスタンスの名前です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csaoodb」と入力します。
    4. データベースユーザーの名前を入力します。これはOperations Orchestrationデータベース用に構成したデータベースユーザーのユーザー名です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csaoodbuser」と入力します。
    5. データベースパスワードを入力します。これはOperations Orchestrationデータベースユーザーのパスワードです。
    6. 8445などのOperations Orchestrationポート番号を入力します。デフォルトでは、このポートとポート8080がOperations Orchestrationで使用されます。埋め込みOperations Orchestrationでは、システム上で実行されている他のアプリケーションと同じポートを使用しないようにする必要があります。
  25. Operations Orchestration内部ユーザーを構成します (各項目の入力後に [Enter] を押します)。このユーザーは、トポロジデザインのプロビジョニングに使用されます。

    1. HP OOユーザー名を入力します。これはトポロジデザインのプロビジョニングに使用されるユーザーの名前です。このユーザーには、ADMINISTRATORとSYSTEM_ADMINのロールが与えられます。推奨されるユーザー名はadminです。
    2. HP OOパスワードを入力します。これはOperations Orchestrationによって使用されるトポロジデザインをプロビジョニングするユーザーのパスワードです。推奨されるパスワードはcloudです。
  26. デフォルトでは、サンプルコンテンツ (サービスデザイン、コンポーネント、デザインに必要なOperations Orchestrationフロー) がCSAと共にインストールされます。インストール中にこのコンテンツのデプロイを選択するか (クラウドサービス管理コンソールDesigns領域でサンプルサービスデザインを使用できるようにします)、後でコンテンツをデプロイすることができます (詳細については、『Cloud Service Automation Content Pack User's Guide』を参照してください)。

    CSAのインストールプロセス時にサンプルコンテンツをデプロイするには、「1」(Install additional provider integration service designs, components and content) と入力し、[Enter] を押します。

    後でサンプルコンテンツをデプロイするには、「2」 (Skip content installation) と入力し、[Enter] を押します。

    コンテンツのインストールをスキップすることを選択した場合は、後でCloud Content Capsule Installerを実行してコンテンツをインストールすることができます。詳細については、『Cloud Service Automation Content Pack User's Guide』または『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

    注: データベースコンポーネントをインストールしないことを選択した場合、この選択肢は表示されません。

  27. 選択内容を確認し、[Enter] を押してインストールを完了するか、[Ctrl]+[C] を押してインストールを終了します。

  28. インストールが完了したら、[Enter] を押してインストールを終了します。

  29. OpenJDK JREとCSAの併用を選択し、Headless Ubuntu Linuxバージョン14を実行しているシステムにCSAをインストールした場合は、「Standard Java or Java-compatible Runtime」パッケージをインストールします。次の内容を入力します。

    apt-get install default-jre

  30. CSA_HOMEおよびJAVA_HOME環境変数を定義し、csauserユーザーの。CSA_HOMEをCSAがインストールされている場所に設定します。csauserユーザーのスタートアップスクリプト (.profile (Ubuntu) または.bash_profile (Red Hat Enterprise Linux)) に、次の内容を追加します。

    export CSA_HOME=/usr/local/hpe/csa
    export JAVA_HOME=<csa_jre>$CSA_JRE_HOME

    ここで、<csa_jre> $CSA_JRE_HOME は、HPCSAが使用するJREがインストールされているディレクトリです。
  31. CSA_HOME、JAVA_HOME、環境変数を設定したスタートアップファイルを実行します。.bashrc (Ubuntu) または.bash_profile (Red Hat Enterprise Linux) を編集した場合は、次の内容を入力します。

    ./.bashrc (Ubuntu)
    ./.bash_profile (Red Hat Enterprise Linux)

  32. CSAプロセスとマーケットプレイスポータルプロセスの開始および終了に使用するCSAサービスとマーケットプレイスポータルサービスを作成します。

    1. rootユーザーとしてログインします。
    2. CSAがインストールされているディレクトリに移動します。例:

      cd /usr/local/hp/csa

    3. csaおよびmppスクリプトを/etc/init.dディレクトリにコピーします。次の内容を入力します。

      cp ./scripts/csa /etc/init.d
      cp ./scripts/mpp /etc/init.d

    4. スクリプトのアクセス許可を変更します。次の内容を入力します。

      chmod 755 /etc/init.d/csa
      chmod 755 /etc/init.d/mpp

    5. rootユーザーとしてログアウトします。
  33. csauserでログインし、CSAおよびマーケットプレイスポータルサービスを開始します。次の内容を入力します。

    service csa start
    service mpp start

  34. csauserとして、Operations Orchestration Centralサービスを再起動します。次の内容を入力します。

    /usr/local/hp/csa/OO/central/bin/central stop
    /usr/local/hp/csa/OO/central/bin/central start

クラウドサービス管理コンソールにアクセスするには、CSAサービスが稼働中である必要があります。サービスを開始するには、service csa startコマンドを実行します。サービスを再起動するには、service csa restartコマンドを実行します。サービスを停止するには、service csa stopコマンドを実行します。サービスのステータスを確認するには、service csa statusコマンドを実行します。

マーケットプレイスポータルにアクセスするには、マーケットプレイスポータルサービスが稼働中である必要があります。サービスを開始するには、service mpp startコマンドを実行します。サービスを再起動するには、service mpp restartコマンドを実行します。サービスを停止するには、service mpp stopコマンドを実行します。サービスのステータスを確認するには、service mpp statusコマンドを実行します。

Operations Orchestrationにアクセスするには、Operations Orchestration Centralサービスが稼働中である必要があります。サービスを開始するには、/usr/local/hp/csa/OO/central/bin/central startコマンドを実行します。サービスを停止するには、/usr/local/hp/csa/OO/central/bin/central stopコマンドを実行します。

注: インストールログファイルは、%CSA_HOME%\_CSA_4_60_0_installation\Logs\ディレクトリに書き込まれます。

マーケットプレイスポータルのリモートインスタンスをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsエクスプローラーのすべてのインスタンスとコマンドプロンプトを閉じ、システム上で実行されているすべてのプログラムを終了します。
  2. setup.zipファイルを解凍します。ファイルが抽出されたディレクトリに移動し、setup.batインストールファイルを実行します。コマンドウィンドウ (スクリプトが完了するまで表示されます) とインストールの準備の進行状況を表示するダイアログが表示されます。どちらのウィンドウも閉じないでください。インストールの準備が完了すると、インストールの準備の進行状況を示すダイアログが消えます。

  3. [Introduction] 画面で情報を読み、[Next] をクリックします。

  4. 使用許諾契約書を読み、[I accept the terms of the License Agreement] を選択します。[Next] をクリックして、インストールを続行します。

    次のエラーメッセージが表示される場合:

    Another version of CSA is configured in the registry.However, CSA has been uninstalled (the CSA installation directory %CSA_HOME% does not exist).You must exit the installer and delete the entry in the registry before installing CSA.Refer to the 『Cloud Service Automationインストールガイド』 for more information about deleting the registry entry.

    インストーラーを終了します。C:\Program Files\Zero G Registry\.com.zerog.registry.xmlファイルを探し (隠しファイルの表示が必要になることがあります)、バックアップコピーを作成して、CSAエントリをすべて.com.zerog.registry.xmlファイルから削除した後、インストーラーを再起動します。

  5. マーケットプレイスポータルを選択して [Next] をクリックします。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルを選択すると、CSAアプリケーション全体 (クラウドサービス管理コンソールID管理コンポーネントマーケットプレイスポータルも含む) がインストールされます。

    マーケットプレイスポータルを選択すると、マーケットプレイスポータルのみがシステムにインストールされます。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルをインストールする場合は、このドキュメントの一番上に移動し、[変更] をクリックして、このドキュメントを表示するために選択した項目を変更します。マーケットプレイスポータルのみをインストールする手順は、CSAマーケットプレイスポータルの両方をインストールする手順とは異なります。

  6. マーケットプレイスポータルをインストールする場所を選択し、[Next] をクリックします (%CSA_HOME%$CSA_HOMEがこの場所に設定されます)。

    デフォルトの場所はC:\Program Files\Hewlett-Packard\CSAです。

    注: CSAをインストールするために選択したディレクトリが空でない場合、CSAのインストール、アップグレード、またはアンインストール時に、そのディレクトリ内の既存のコンテンツは上書きまたは削除される可能性があります。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスですが、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

  7. CSAがインストールされるインスタンス、およびローカルシステムにコピーされるCSA証明書の場所を定義します。次の情報を入力して、[Next] をクリックします。

    フィールド名説明
    CSAホストCSAのインストール先システムの完全修飾ドメイン名
    CSAポートCSAとの通信に使用するポート番号。
    CSA証明書CSAシステムからローカルシステムにコピーされるCSA証明書ファイルの名前と場所。
  8. [Hostname Configuration] 画面で、マーケットプレイスポータルのインストール先となるシステムの完全修飾ドメイン名を入力し、[Next] をクリックします。

  9. 選択内容を確認し、[Install] をクリックしてインストールを完了します。

  10. [Done] をクリックしてインストーラーを終了します。

  11. [コントロールパネル] > [管理ツール] >[サービス] を選択し、マーケットプレイスポータルサービスが起動していることを確認します。サービスが起動していない場合は、サービスを右クリックして [開始] を選択します。

    マーケットプレイスポータルにアクセスするには、マーケットプレイスポータルサービスが稼働中である必要があります。

マーケットプレイスポータルサービスの開始、停止、再起動は、[コントロールパネル] > [管理ツール] > [サービス] を選択し、マーケットプレイスポータルサービスを右クリックして実行したい操作を選択します。

注: インストールログファイルは、$CSA_HOME/_CSA_4_60_0_installation/Logs/ディレクトリにcsa_*.txtという名前で書き込まれます。

注: インストーラーを使用したアップグレードプロセスでエラーが発生した場合、インストーラーはエラーの発生した実行ステップを検出し、インストールプロセスを終了して、ログファイルに説明を出力します。
インストーラーを再度実行します。インストーラーでは、(エラーが発生する手前の) 正常に実行された最後のステップからインストールを続行できます。
重要: CSAのインストールに必要なメモリ要件は、次のとおりです。
  • 外部Operations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、4.5 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • 埋め込みOperations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、6 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • HPEでは、少なくとも16 GBのRAMを搭載したシステムにCSAをインストールすることを強くお勧めします。
リソース要件および互換性情報の詳細については、関連する製品リリースのCSAサポートおよび互換性一覧表を参照してください。

HP Cloud Service Automation (CSA) をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてシステムにログインします。
  2. unzipユーティリティがまだインストールされていない場合は、インストールします。次の内容を入力します。

    apt-get install unzip

  3. CSAのインストールディレクトリを作成します (このドキュメントでは、製品を/usr/local/hpe/csaにインストールするものと仮定し、このドキュメントで使用されるすべての例がこの仮定に基づいています)。次の内容を入力します。

    mkdir -p /usr/local/hpe/csa

  4. このインストールディレクトリについて、所有者をcsauserに、グループをcsagrpに設定します。次の内容を入力します。

    chown -R csauser:csagrp /usr/local/hpe/csa

  5. rootユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  6. CSAインストールファイル (setup.bin) をシステムにコピーし、コピー先のディレクトリに移動します。
  7. setup.binがcsauserによって所有され、csauserにこのファイルに対する完全なアクセス許可があることを確認します。必要に応じて次の操作を実行します。

    1. rootユーザーとしてログインします。
    2. 次のコマンドを入力します。

      chown csauser setup.bin
      chmod u+rwx setup.bin

    3. rootユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  8. setup.binインストールファイルを実行します (csauserとして)。

    注: setup.binは、csauserとして実行する必要があります。CSAを別のユーザーとしてインストールする場合、CSAを実行できない可能性があります。

    csauserとして、次のように入力します。

    ./setup.bin

  9. [Introduction] を読み、[enter] をクリックしてインストールを続行します。

  10. 使用許諾契約書を読みます。[enter] をクリックして契約書全体をスクロールします。
  11. 使用許諾契約書に同意してインストールを続行するには、[Y] および [enter] を選択します。インストールを終了するには、[N] および [enter] を選択します。

    次のエラーメッセージが表示される場合:

    Another version of CSA is configured in the registry.However, CSA has been uninstalled (the CSA installation directory $CSA_HOME does not exist).You must exit the installer and delete the entry in the registry before installing CSA.Refer to the 『Cloud Service Automationインストールガイド』 for more information about deleting the registry entry.

    インストーラーを終了します。$CSA_HOME/.com.zerog.registry.xmlファイルを探し、バックアップコピーを作成して、CSAエントリをすべて.com.zerog.registry.xmlファイルから削除した後、インストーラーを再度実行します。

  12. マーケットプレイスポータルを選択し、[Enter] を押します。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルを選択すると、CSAアプリケーション全体 (クラウドサービス管理コンソールID管理コンポーネントマーケットプレイスポータルも含む) がインストールされます。

    マーケットプレイスポータルを選択すると、マーケットプレイスポータルのみがシステムにインストールされます。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルをインストールする場合は、このドキュメントの一番上に移動し、[変更] をクリックして、このドキュメントを表示するために選択した項目を変更します。マーケットプレイスポータルのみをインストールする手順は、CSAマーケットプレイスポータルの両方をインストールする手順とは異なります。

  13. CSAをインストールする場所 (この場所への絶対パス) を入力し、[Enter] を押します。または、デフォルトディレクトリを使用する場合は、そのまま [Enter] を押します。

    デフォルトの場所は/usr/local/hpe/csaです。

    注: CSAをインストールするために選択したディレクトリが空でない場合、CSAのインストール、アップグレード、またはアンインストール時に、そのディレクトリ内の既存のコンテンツは上書きまたは削除される可能性があります。

    メッセージが表示されたら、インストールフォルダーを確認します。フォルダーが正しい場合、[Y] を選択して [Enter] を押し、インストールを続行します。フォルダーが正しくない場合は、[N] を選択して [Enter] を押し、インストールフォルダーを再入力します。

  14. CSAがインストールされるインスタンス、およびローカルシステムにコピーされるCSA証明書の場所を定義します。次の情報を入力して、[Enter] を押します。

    フィールド名説明
    CSAホストCSAのインストール先システムの完全修飾ドメイン名
    CSAポートCSAとの通信に使用するポート番号。
    CSA証明書CSAシステムからローカルシステムにコピーされるCSA証明書ファイルの名前と場所。
  15. [Hostname Configuration] 画面で、マーケットプレイスポータルのインストール先となるシステムの完全修飾ドメイン名を入力し、[Install] をクリックします。

  16. 選択内容を確認し、[Enter] を押してインストールを完了するか、[Ctrl]+[C] を押してインストールを終了します。

  17. インストールが完了したら、[Enter] を押してインストールを終了します。

  18. CSA_HOMEおよびJAVA_HOME環境変数を定義し、/sbinをcsauserユーザーのPATH変数に追加します。csauserユーザーのスタートアップスクリプト (.profile (Ubuntu) または.bash_profile (Red Hat Enterprise Linux)) に、次の内容を追加します。

    export CSA_HOME=/usr/local/hp/csa
    export JAVA_HOME=<csa_jre>$CSA_JRE_HOME
    export PATH=$PATH:/sbin

  19. CSA_HOME、JAVA_HOME、およびPATH環境変数を設定したスタートアップファイルを実行します。.profile (Ubuntu) または.bash_profile (Red Hat Enterprise Linux) を編集した場合は、次の内容を入力します。

    .profile (Ubuntu)
    .bash_profile (Red Hat Enterprise Linux)

  20. マーケットプレイスポータルプロセスを開始および停止するためのマーケットプレイスポータルサービスを作成します。

    1. rootユーザーとしてログインします。
    2. マーケットプレイスポータルがインストールされているディレクトリに移動します。例:

      cd /usr/local/hp/csa

    3. mppスクリプトを/etc/init.dディレクトリにコピーします。次の内容を入力します。

      cp ./scripts/mpp /etc/init.d

    4. スクリプトのアクセス許可を変更します。次の内容を入力します。

      chmod 755 /etc/init.d/mpp

    5. rootユーザーとしてログアウトします。
  21. csauserとしてログインし、マーケットプレイスポータルサービスを開始します。次の内容を入力します。

    service mpp start

マーケットプレイスポータルにアクセスするには、マーケットプレイスポータルサービスが稼働中である必要があります。サービスを開始するには、service mpp startコマンドを実行します。サービスを再起動するには、service mpp restartコマンドを実行します。サービスを停止するには、service mpp stopコマンドを実行します。サービスのステータスを確認するには、service mpp statusコマンドを実行します。

Oracleテーブルスペースの構成

CSA用に作成したOracleテーブルスペースを構成するのは、CSAを初めてインストールし、CSA_DOCUMENTテーブル内にデータがない場合のみです。このテーブルスペースは、CSAのインストール前に作成する必要があり、CSAのインストール後すぐに構成する必要があります。

データベース管理者と共に次の手順を実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

LOBセグメントがテーブルスペースに格納されるようにCSA_DOCUMENTテーブルを変更します。例:

ALTER TABLE csa_document
MOVE LOB(content)
STORE AS (TABLESPACE <新規テーブルスペース>);

Microsoft SQL Serverの構成

以下のタスクは、CSAのインストール後に実行する必要があります。

Microsoft SQL Serverファイルグループの構成

CSA用に作成したMicrosoft SQL Serverファイルグループを構成するのは、CSAを初めてインストールし、CSA_DOCUMENTテーブル内にデータがない場合のみです。このファイルグループは、CSAのインストール前に作成する必要があり、CSAのインストール後すぐに構成する必要があります。

データベース管理者と共に次の手順を実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

  1. CSA_DOCUMENTテーブルからすべての制約をドロップします。
  2. CSA_DOCUMENTテーブルをドロップします。
  3. CSA_DOCUMENTテーブルを再作成し、ファイルグループに関連付けます。
  4. CSA_DOCUMENTテーブルの制約を再作成します。

マーケットプレイスポータルのセキュリティ設定

セキュリティ上の理由で、マーケットプレイスポータルのファイルシステムはオペレーティングシステムによって保護される必要があります。次の手順を実行します。

  1. 権限の高いコマンドプロンプト (管理者として実行するコマンドプロンプト) を開きます。たとえば、[すべてのプログラム] > [アクセサリ] に移動します。[コマンドプロンプト] を右クリックして [管理者として実行] を選択します。
  2. 管理者のコマンドプロンプトで、次のコマンドを実行します。

    attrib +s +h "%CSA_HOME%\portal" /S /D /L

    ここで、%CSA_HOME%$CSA_HOMEは、CSAがインストールされているディレクトリです。

  3. CSAマーケットプレイスポータルサービスを再起動します。たとえば、[開始] > [管理ツール] > [サービス] を選択します。サービスを右クリックして [再起動] を選択します。
  1. rootユーザーとしてログインします。
  2. 次のコマンドを実行します。

    chown –R csauser:csagrp $CSA_HOME/portal
    chmod –R 700 $CSA_HOME/portal

    csauserとcsagrpは、CSA%CSA_HOME%$CSA_HOMEは、CSAがインストールされているディレクトリのインストール時にCSAで構成したユーザーとユーザーグループです。

  3. rootユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  4. 次のコマンドを実行して、csaサービスとmppサービスを再起動します。

    service csa restart
    service mpp restart

Service Managerベースのコンテンツパックを更新および再デプロイします。

oo10-sm-cp-1.0.3.jarベースのコンテンツパックを更新および再デプロイします。以前のバージョンのService Managerベースのコンテンツパックをデプロイした場合、次の操作を実行する必要があります (Operations Orchestrationを新規にインストールし、以前バージョンのService Managerベースのコンテンツパックをデプロイしていない場合、これらの手順を実行する必要はありません)。

  1. Operations Orchestrationサービスを停止します。

    Windows:

    1. Operations Orchestrationをホスティングしているサーバー上で、[スタート] > [管理ツール] > [サービス] の順に移動します。

    2. Operations Orchestration Centralサービスを右クリックして [停止] を選択します。

    3. すべてのRASシステム (ローカルホストを含む) にRemote Access Server (RAS) をインストールしている場合は、[スタート] > [管理ツール] > [サービス] の順に移動します。

    4. Operations Orchestration RASサービスを右クリックして [停止] を選択します。

    Linux:

    1. Operations Orchestrationをホスティングしているサーバーで、次のコマンドを実行します。<HPOOのインストール>/central/bin/central stop

      例: /usr/local/hpe/csa/OO/central/bin/central stop

    2. すべてのRASシステム (ローカルホストを含む) にRemote Access Server (RAS) をインストールしている場合は、次のコマンドを実行します。<HPOOのインストール>/ras/bin/ras stop

      例: /usr/local/hpe/csa/OO/ras/bin/ras stop

  2. 次のフォルダーを削除することで、Operations Orchestration Centralのキャッシュをクリアします。

    <HPOOのインストール>\central\var\cache

    例:

    Windows: C:\Program Files\HPE\HP Operations Orchestration\central\var\cache

    Linux: /usr/local/hpe/csa/oo/central/var/cache

  3. RASがインストールされている場合は、次のフォルダー (ローカルホストを含むすべてのRASシステム上) を削除することで、RASアーティファクトキャッシュをクリアします。

    <HPOOのインストール>\ras\var\cache

    例:

    Windows: C:\Program Files\HPE\HP Operations Orchestration\ras\var\cache

    Linux: /usr/local/hpe/csa/oo/ras/var/cache

  4. Operations Orchestrationデータベースに対して次のSQLコマンドを実行します。

    DELETE from OO_ARTIFACTS where NAME = 'org/apache/ws/security/wss4j/1.5.7/wss4j-1.5.7.pom' or NAME = 'org/apache/ws/security/wss4j/1.5.7/wss4j-1.5.7.jar'

  5. Operations Orchestrationサービスを開始します。

    Windows:

    1. Operations Orchestrationをホスティングしているサーバー上で、[スタート] > [管理ツール] > [サービス] の順に移動します。

    2. Operations Orchestration Centralサービスを右クリックして [開始] を選択します。

    3. すべてのRASシステム (ローカルホストを含む) にRemote Access Server (RAS) をインストールしている場合は、[スタート] > [管理ツール] > [サービス] の順に移動します。

    4. Operations OrchestrationRAS サービスを右クリックして [開始] を選択します。

    Linux:

    1. Operations Orchestrationをホスティングしているサーバーで、次のコマンドを実行します。<HPOOのインストール>/central/bin/central start

      例: /usr/local/hpe/csa/OO/central/bin/central start

    2. すべてのRASシステム (ローカルホストを含む) にRemote Access Server (RAS) をインストールしている場合は、次のコマンドを実行します。<HPOOのインストール>/ras/bin/ras start

      例: /usr/local/hpe/csa/OO/ras/bin/ras start

  6. oo10-sm-cp-1.0.3.jarベースのコンテンツパックを再デプロイします。

    1. Operations Orchestration Centralにログインし、[コンテンツ管理] をクリックします。

    2. [コンテンツパック] タブをクリックします。
    3. [新規コンテンツのデプロイ] アイコンをクリックします。
    4. [新規コンテンツのデプロイ] ダイアログが開いたら、左上の + (デプロイメント用のファイルの追加) アイコンをクリックします。
    5. CSA_HOME\oo\ooContentPackディレクトリに移動し、oo10-sm-cp-1.0.3.jarを選択します。

    6. [デプロイ] をクリックします。

      デプロイメントには数分かかることがあります。デプロイ中は、ダイアログボックスに進捗バーが表示されます。

    7. [閉じる] をクリックします。

次の手順

これでCSAの初期インストールと構成が完了しました。CSAの機能の使用を開始できます。

クラウドサービス管理コンソールを起動し (サポート対象のWebブラウザーに次のURLを入力します: https://<CSAホスト名>:8444/csa)、事前設定のユーザー (admin) とパスワード (cloud) を使用してログインします。デフォルトマーケットプレイスポータルを起動し (サポート対象のWebブラウザーに次のURLを入力します: https://<CSAホスト名>:8444/mpp)、事前設定のユーザー (consumer) とパスワード (cloud) を使用してログインします。

グローバル検索

: CSA 4.60では グローバル検索 (Elastic Search) がデフォルトでオンになっています。これまで、CSA 4.50では、グローバル検索はデフォルトでオフになっていました。CSAをインストールしてCSAコンテンツを作成すると (オファリングの作成、サービスなど)、グローバル検索ウィンドウが表示され、正常に機能します。

新しいOperations Orchestrationライセンスのインストール

90日後に、CSAのパッケージに含まれるOperations Orchestrationライセンスは期限切れになり、新しいライセンスのインストールを求めるプロンプトが表示されます。

新しいライセンスを入手するには、HPEカスタマーサポートに問い合わせる必要があります。HPEカスタマーサポートから新しいOperations Orchestrationライセンスが提供されたら、ライセンスをシステムにダウンロードします。

新しいOperations Orchestrationライセンスをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Operations Orchestrationにログオンします。
  2. 左側のペインで、[システム構成] をクリックします。
  3. [システム設定] タブをクリックします。
  4. [ライセンス] タブで [ライセンスのインストール] ボタンをクリックします。
  5. ライセンスファイルの選択を求めるプロンプトが表示されます。ライセンスファイルをダウンロードしてインストールしたパスを参照し、そのパスを選択します。
  6. [OK] をクリックします。

これで、Operations Orchestrationライセンスのインストールは完了です。

 

CSAの構成

CSAの構成については、次のドキュメントを参照してください。

  • 『Cloud Service Automation Configuration Guide』: クラウドサービス管理コンソールとコンシューマー組織向けのLDAP構成、ソフトウェアライセンスの要求、セキュア接続の構成、クラウドサービス管理コンソールのカスタマイズ、CSAでのFIPS 140-2準拠に必要な構成、などのCSAカスタマイズを行う手順を説明します。また、CSAに付属するサンプルのOperations Orchestrationフローをインポートする方法についても説明します。

  • Configuring a CSA Cluster for High Availability Using an Apache Web Server: Apache Webサーバーを使用している場合に、クラスター環境でノードを構成する方法を説明します。

  • Configuring a CSA Cluster for High Availability Using a Load Balancer: ロードバランサーを使用している場合に、クラスター環境でノードを構成する方法を説明します。

  • 『Cloud Service Automation Content Pack User's Guide』: このガイドではリソースプロバイダー (Matrix OEVMware vCenterSiteScopeUniversal CMDBServer Automationなど) をインストールして構成する方法、CSAに付属しているサンプルのOperations Orchestrationフローをデプロイする方法、これらのリソースプロバイダーを対象とするCSAに付属しているサンプルのリソース提供とサービスデザインをデプロイする方法について説明します。さらに、事前設定された各リソース提供とサービスデザインの追加ドキュメントが含まれています。追加のプロバイダー統合サービスデザイン、コンポーネント、コンテンツをインストール時にインストールした場合は、サンプルのOperations Orchestrationフロー、リソース提供、サービスデザインがデプロイされています。

  • 『Cloud Service Automation Service Design Guide』: CSAを使用して、自動化されたオンデマンドのクラウドサービスを作成する方法について説明します。シーケンスデザインモデルとトポロジデザインモデル、サービスデザインの役割、デザインレイアウトとコンポーネント、サービスライフサイクル、サービスオプションなど、CSAサービスデザインの主な概念と手順をカバーしています。

これでマーケットプレイスポータルの初期インストールと構成が完了しました。マーケットプレイスポータルの機能の使用を開始できます。

デフォルトマーケットプレイスポータルを起動し (サポート対象のWebブラウザーに次のURLを入力します: https://<CSAホスト名>:8444/mpp)、事前設定のユーザー (consumer) とパスワード (cloud) を使用してログインします。

マーケットプレイスポータルの詳細については、オンラインヘルプを参照してください。

インストールの概要

前のページで選択した内容に応じて、次の手順を実行してください。次の順序で実行することをお勧めします。

  1. グループとユーザーを構成します。
  2. Oracleをインストールし、初期構成を行います。
  3. Microsoft SQL Serverをインストールし、初期構成を行います。
  4. PostgreSQLをインストールし、構成します。
  5. Operations Orchestrationをインストールします。
  6. HPE Cloud Service Automationをインストールします。
  7. マーケットプレイスポータルのセキュリティを設定します。
  8. Service Managerベースのコンテンツパックを更新および再デプロイします。
  9. 次の手順
  1. CSA証明書をリモートシステムにコピーします。
  2. グループとユーザーを構成します。
  3. HPE Cloud Service Automationをインストールします。
  4. 次の手順

このガイドでは、CSAアプリケーションのインストールについて説明します。アプリケーションの実装作業には、統合する製品とCSAソリューションに関する知識が必要になります。このガイドの内容は、統合製品のドキュメントと併せて参照することを目的に提供されており、統合製品のドキュメントの代わりに使用するものではありません。主要な製品ドキュメントには、最新情報が記載されています。参考として提供されているドキュメントは、適宜参照してください。

ドキュメントの参照についての詳細は、『Cloud Service Automationコンセプトガイド』を参照してください。

バージョンの要件については、『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

いずれのドキュメントも HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)に掲載されています。

CSA証明書のコピー

CSAがインストールされているシステムから、マーケットプレイスポータルのリモートインスタンスをインストールするシステムに、CSA証明書をコピーします。

CSA証明書は、CSAがインストールされているシステム上の%CSA_HOME%\jboss-as\standalone\configuration\jboss.crt$CSA_HOME/jboss-as/standalone/configuration/jboss.crtに格納されています。このファイルを、マーケットプレイスポータルのリモートインスタンスのインストール先となるシステムにコピーします。証明書の名前と証明書をコピーした場所は、マーケットプレイスポータルのリモートインスタンスのインストール時に入力が求められるため覚えておいてください。

このファイルは、マーケットプレイスポータルに対してデフォルトで有効になっているTLSの検証に必要です。

CSA用のグループとユーザーの構成

CSA用のグループとユーザーの構成

  1. rootユーザーとしてシステムにログインします。
  2. csagrpという名前のグループを作成します。次の内容を入力します。

    groupadd csagrp

  3. csauserという名前のユーザーを作成し、このユーザーをcsagrpに割り当てます。次の内容を入力します。

    useradd -g csagrp -m csauser (Ubuntu) または
    useradd -g csagrp -m csauser -s /bin/bash (RHEL)

  4. csauserにパスワードを割り当てます。次の内容を入力します。

    passwd csauser

    プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

 

マーケットプレイスポータルのインスタンスのリモートシステムへのインストール

このセクションでは、マーケットプレイスポータルをリモートシステム上にインストールする手順を説明します。リモートシステムとは、クラウドサービス管理コンソールがインストールされているシステムとは別のシステムを指します。リモートシステムは、CSAのシステム要件と同じ要件を満たす必要があります。 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)で入手可能な『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

注: 以下の手順では、%CSA_HOME%$CSA_HOMEマーケットプレイスポータルがインストールされているディレクトリです。

CSAのインストール

注: インストールログファイルは、%CSA_HOME%\_CSA_4_60_0_installation\Logs\ディレクトリに書き込まれます。

注: インストーラーを使用したアップグレードプロセスでエラーが発生した場合、インストーラーはエラーの発生した実行ステップを検出し、インストールプロセスを終了して、ログファイルに説明を出力します。
インストーラーを再度実行します。インストーラーでは、(エラーが発生する手前の) 正常に実行された最後のステップからインストールを続行できます。
重要: CSAのインストールに必要なメモリ要件は、次のとおりです。
  • 外部Operations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、4.5 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • 埋め込みOperations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、6 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • HPEでは、少なくとも16 GBのRAMを搭載したシステムにCSAをインストールすることを強くお勧めします。
リソース要件および互換性情報の詳細については、関連する製品リリースのCSAサポートおよび互換性一覧表を参照してください。

Cloud Service Automation (CSA) をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsエクスプローラーのすべてのインスタンスとコマンドプロンプトを閉じ、システム上で実行されているすべてのプログラムを終了します。

  2. setup.zipファイルを解凍します。ファイルが抽出されたディレクトリに移動し、setup.batインストールファイルを実行します。コマンドウィンドウ (スクリプトが完了するまで表示されます) とインストールの準備の進行状況を表示するダイアログが表示されます。どちらのウィンドウも閉じないでください。インストールの準備が完了すると、インストールの準備の進行状況を示すダイアログが消えます。

  3. Windowsエクスプローラーのすべてのインスタンスとコマンドプロンプトを閉じ、システム上で実行されているすべてのプログラムを終了します。

  4. setup.zipファイルを解凍します。ファイルが抽出されたディレクトリに移動し、setup.batインストールファイルを実行します。コマンドウィンドウ (スクリプトが完了するまで表示されます) とインストールの準備の進行状況を表示するダイアログが表示されます。どちらのウィンドウも閉じないでください。インストールの準備が完了すると、インストールの準備の進行状況を示すダイアログが消えます。

  5. [Introduction] 画面で情報を読み、[Next] をクリックします。

  6. 使用許諾契約書を読み、[I accept the terms of the License Agreement] を選択します。[Next] をクリックして、インストールを続行します。

    次のエラーメッセージが表示される場合:

    Another version of CSA is configured in the registry.However, CSA has been uninstalled (the CSA installation directory %CSA_HOME% does not exist).You must exit the installer and delete the entry in the registry before installing CSA.Refer to the 『Cloud Service Automationインストールガイド』 for more information about deleting the registry entry.

    インストーラーを終了します。C:\Program Files\Zero G Registry\.com.zerog.registry.xmlファイルを探し (隠しファイルの表示が必要になることがあります)、バックアップコピーを作成して、CSAエントリをすべて.com.zerog.registry.xmlファイルから削除した後、インストーラーを再起動します。

  7. [CSA and マーケットプレイスポータル] を選択し、[Next] をクリックします。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルを選択すると、CSAアプリケーション全体 (クラウドサービス管理コンソールID管理コンポーネントマーケットプレイスポータルも含む) がインストールされます。

    マーケットプレイスポータルを選択すると、マーケットプレイスポータルのみがシステムにインストールされます。

    マーケットプレイスポータルのみをインストールする場合は、このドキュメントの一番上に移動し、[変更] をクリックして、このドキュメントを表示するために選択した項目を変更します。CSAマーケットプレイスポータルの両方をインストールする手順は、マーケットプレイスポータルのみをインストールする手順とは異なります。

  8. CSAをインストールする場所を選択し、[Next] をクリックします (%CSA_HOME%$CSA_HOMEがこの場所に設定されます)。

    デフォルトの場所はC:\Program Files\Hewlett-Packard\CSAです。

    注: CSAをインストールするために選択したディレクトリが空でない場合、CSAのインストール、アップグレード、またはアンインストール時に、そのディレクトリ内の既存のコンテンツは上書きまたは削除される可能性があります。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスですが、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

  9. CSAで使用するJREを選択します。

    このドキュメントでは、JREがインストールされるディレクトリを、<csa_jre>で示します。

    JREのサポート対象バージョンについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)に掲載されている『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

    OpenJDK JRE

    OpenJDK JREはCSAにバンドルされています。OpenJDK JREを使用する場合は、[Open JRE] をクリックしてから [Next] をクリックします。

    OpenJDK JREのデフォルトのインストールディレクトリは、C:\Program Files\Hewlett-Packard\CSA\openjreです。

    Oracle JRE

    HPCSA用にOracle JREのサポート対象バージョンがすでにインストールされている場合は、[Oracle JRE] をクリックしてこのJREをインストールした場所を選択し、[Next] をクリックします。

    Oracle [JRE Home] のデフォルトの場所は、システムレジストリで構成されているサポート対象JREか、システムパス変数で定義されているパス内のサポート対象JREのいずれかです。これがCSAで使用する必要があるJREでない場合は、[Choose] を選択し、CSAで使用するJREをインストールした場所を選択します。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスですが、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

  10. CSAデータベースコンポーネントをデータベースインスタンスにインストールして、CSAデータベーススキーマを作成します (存在しない場合)。

    CSAデータベースコンポーネントをインストールしてCSAデータベーススキーマを作成するには、[Yes] をクリックします。このオプションを選択した場合、インストーラーを終了すると、CSAサービスが自動的に開始されます。

    前回CSAバージョン4.60を正常にインストールした際に作成された既存のCSAデータベーススキーマを使用する場合は、[No] をクリックします。このオプションを選択した場合、インストーラーを使用してサンプルコンテンツをデプロイすることはできず、インストーラーを終了してもCSAサービスは開始されません。CSAサービスの開始と停止の方法については、このセクションの末尾を参照してください。

  11. インストールしたデータベースのタイプ (Microsoft SQL Server)(Oracle)(PostgreSQL) を選択し、[Next] をクリックします。

    Oracleデータベースの場合、[JDBC Driver Directory] にも入力する必要があります。これは、JDBCドライバー (CSAシステムにダウンロードしたJDBCドライバー) の場所への絶対ディレクトリパスです。サポートされているJDBCドライバーバージョンのリストについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)で入手可能な『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。[Choose] をクリックしてディレクトリを選択します。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスですが、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

  12. CSAデータベースコンポーネントをインストールする必要がある、またはHP CSAデータベーススキーマがすでに存在しているデータベースインスタンスを定義します。次のデータベース情報を入力して、[Next] をクリックします。

    フィールド名説明
    Database Hostデータベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレス。IPv6アドレスは、角括弧で囲んでください。たとえば、[f000:253c::9c10:b4b4][::1] などと指定します。
    Database Port1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などのデータベースポート番号。

    Database NameOracle service name

    CSAデータベーススキーマをインストールするデータベースインスタンスサービスまたはグローバルデータベース名 (csadbなど)。新しいCSAデータベーススキーマを作成している場合、これはCSAデータベースコンポーネントをインストールするデータベースインスタンスサービス名になります。前回HPE CSAバージョン4.60を正常にインストールした際に作成された既存のCSAデータベーススキーマを使用する場合は、CSAデータベーススキーマが存在しているデータベースインスタンスサービス名になります。
    Database User Nameこのガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、CSA用に構成したデータベースユーザーの名前 (csadbuserなど) です。
    Database Passwordデータベースユーザーのパスワード。

    レポートデータベースロールと読み取り専用ユーザーレポートデータベースユーザーをデータベース構成時に作成した場合、[Reporting User] チェックボックスを選択して次の内容を入力します。

    フィールド名説明
    CSA Reporting Database Usernameこのガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、CSA用に構成した、レポートに使用するデータベースユーザーの名前 (CSAReportingDBUserなど) です。
    CSA Reporting Database PasswordCSAレポートデータベースユーザーのパスワード。
  13. ID管理コンポーネントによって使用されるデータベースの情報を入力し、[Next] をクリックします。ID管理コンポーネントによって使用されるデータベースは、CSA (Microsoft SQL ServerOraclePostgreSQL) によって使用されるデータベースと同じタイプになっている必要があります。

    フィールド名説明
    MSSQLOraclePostgreSQL Database HostID管理コンポーネントデータベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレス。
    MSSQLOraclePostgreSQL Database Port1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などのID管理コンポーネントデータベースポート番号。

    HPEIDM Database Name Oracle Service Name

    ID管理コンポーネントによって使用されるデータベースインスタンスサービスまたはグローバルデータベース (csaidmdbなど)
    HPEIDM Database Usernameこのガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、ID管理コンポーネント用に構成したデータベースユーザーの名前 (csaidmdbuserまたはcsadbuserなど) です。
    HPEIDM Database PasswordID管理コンポーネントデータベースユーザーのパスワード。
  14. [hostname configuration] 画面からCSAをインストールしているシステムの完全修飾ドメイン名を入力します。この名前は自己署名SSL証明書を生成し、CSAマーケットプレイスポータル、およびID管理コンポーネントを構成するために使用されます。

    自己署名証明書は、クラウドサービス管理コンソールに対してhttpsブラウザー要求を発行する際に使用されます。マーケットプレイスポータル: この自己署名された証明書は、CSAのインストール後120日経過すると期限が切れます。

    注意: IPアドレスを入力する場合、インストールの完了後に、CSAがインストールされているシステムの完全修飾ドメイン名を使用して自己署名の証明書を手動で生成してから、この証明書を使用するようにCSAマーケットプレイスポータルを手動で設定変更する必要があります。詳細については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

  15. デフォルトでは、Single Sign-On (SSO) がCSAに含まれ、有効になります。CSAに付属するSSOを使用するには、Operations OrchestrationHPE IT Business Analyticsなどのアプリケーションをクラウドサービス管理コンソールから起動する必要があります。SSOとの統合については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』SSOを参照してください。

    SSOを使用したいクラウドサービス管理コンソールマーケットプレイスポータルから起動するアプリケーションは、このドメインに所属するシステムにインストールする必要があります。

     

    注: サーバーの完全修飾ドメイン名を入力してください。たとえば、完全修飾ドメイン名がmachine1.marketing.xyz.comであるシステムにCSAをインストールする場合、「marketing.xyz.com」と入力する必要があります。xyz.comのみを入力した場合、クラウドサービス管理コンソールにログインできません。

    クラウドサービス管理コンソールおよびマーケットプレイスポータルでは、SSOを有効にできます。有効になっている場合は、CSAのインストール先サーバーが所属するネットワークのドメイン名を入力し、[Next] をクリックします。

    SSOが不要な場合は、無効化できます。

    注: CSAをFIPS 140-2互換環境にインストールする場合、Single Sign-Onを無効化してください。

  16. CSAを使用して埋め込みOperations Orchestrationインスタンス (新規) をインストールするのか、Operations Orchestrationの外部インスタンス (既存) と統合するのかを指定します。

    [Use external OO] を選択して [Next] をクリックし [1] に続けて [Enter] を選択しOperations Orchestrationの外部インスタンス (既存) と統合します。[Install embedded OO] を選択して [Next] をクリックし [2] に続けて [Enter] を選択し、埋め込みOperations Orchestrationをインストールします。

    サポート対象外のバージョンのOperations Orchestrationを使用している場合は、警告メッセージが表示されます。HPEでは、インストールを中止し、『System and Software Support Matrix』を確認して、サポート対象のOperations Orchestrationバージョンをインストールするかアップグレードを行った後に、CSAのインストールを再開することをお勧めします。

    インストールを続行した場合、プロビジョニングエラーが発生する可能性があります。また、サポート対象外のバージョンのOperations Orchestrationを使用すると、ユーザーがインストール用に選択できるデモコンテンツの数量が制限されることもあります。

    (非推奨) 警告の内容を了解した上で、[Next] をクリックしてインストールを続行します。

     

    次に、インポートするCSAコンテンツを選択します。CSAおよびCodarのコンテンツを選択できます。いずれかのコンテンツを選択しないと、インストールは続行されません。

  17. CSAと統合するOperations Orchestrationインスタンスを定義します。次の情報を入力して、[Next] をクリックします。

    フィールド名説明
    HPE OO HostnameOperations Orchestrationが存在するサーバーの完全修飾ドメイン名またはIPアドレスです。Operations Orchestrationの証明書発行に使用されたホスト名を指定します。ホスト名は、TLSの検証のほか、Operations Orchestrationとの相互動作にクラウドサービス管理コンソールが使用するURLの構築に使用されます (たとえば、クラウドサービス管理コンソールの [Operations] 領域にあるサブスクリプションイベントの概要セクションでプロセスIDを選択すると、Operations Orchestrationが開き、これらのプロパティの設定時に選択されたプロセスの詳細ページが表示されます)。
    HPE OO Port8443など、Operations Orchestrationとの通信に使用するポート番号です。このポート番号は、クラウドサービス管理コンソールOperations Orchestrationとの相互動作に使用するURLの作成に使用されます。デフォルトでは、このポートとポート8080がOperations Orchestrationで使用されます。これらのポートは、Operations Orchestrationがインストールされているシステム上で稼働するアプリケーションには使用させないでください。
    HPE OO User

    Operations Orchestration Centralにログインするユーザーの名前です。このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションの手順に従った場合は、adminユーザーを使用します

    HPE OO PasswordHP OOユーザーがOperations Orchestration Centralへのログインに使用するパスワードです。このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションの手順に従った場合は、パスワードcloudを使用します。
    HPE OO Certificate FileOperations Orchestrationの信頼ストアからコピーしたOperations Orchestration証明書のファイル名とCSAシステム上の格納場所です。まだコピーしていない場合は、Operations Orchestrationの証明書をエクスポートしてCSAシステムにコピーしてください (詳細については、このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションを参照)

    この情報は、csa.propertiesファイルでのOperations Orchestration属性の設定、およびCSAの信頼ストアへのOperations Orchestrationの証明書のインポートに使用されます。プロパティの詳細については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

  18. 埋め込みOperations Orchestrationをインストールする場所を選択して、[Next] をクリックします。

  19. Operations Orchestration内部ユーザーを構成し、[Next] をクリックします。このユーザーは、トポロジデザインのプロビジョニングに使用されます。

    フィールド名説明
    HPE OO User Nameトポロジデザインのプロビジョニングに使用されるユーザーの名前。このユーザーには、ADMINISTRATORとSYSTEM_ADMINのロールが与えられます。推奨されるユーザー名はadminです。
    HPE OO User PasswordOperations Orchestrationによって使用されるトポロジデザインをプロビジョニングするユーザーのパスワード。推奨されるパスワードはcloudです。
    HPE OO PortOperations Orchestration Centralにアクセスするために使用される埋め込みOperations Orchestrationのポート番号 (8445など) です。デフォルトでは、このポートとポート8080がOperations Orchestrationで使用されます。埋め込みOperations Orchestrationでは、システム上で実行されている他のアプリケーションと同じポートを使用しないようにする必要があります。
  20. 埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースの情報を入力し、[Next] をクリックします。埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースは、CSA (Microsoft SQL ServerOraclePostgreSQL) によって使用されるデータベースと同じタイプになっている必要があります。

    フィールド名説明
    MSSQLOraclePostgreSQL Database Host埋め込みOperations Orchestrationデータベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレス。
    MSSQLOraclePostgreSQL Database Port1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などの埋め込みOperations Orchestrationデータベースポート番号。

    HPE OO Database NameOracle Operations Orchestration service name

    埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースインスタンスサービスまたはグローバルデータベース (csaoodbなど)
    HPE OO Database Usernameこのガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、Operations Orchestrationデータベース用に構成したデータベースユーザーの名前 (csaoodbuserなど) です。
    HPE OO Database PasswordOperations Orchestrationデータベースユーザーのパスワード。
  21. デフォルトでは、サンプルコンテンツ (サービスデザイン、コンポーネント、デザインに必要なOperations Orchestrationフロー) がCSAと共にインストールされます。インストール中にこのコンテンツのデプロイを選択するか (クラウドサービス管理コンソールDesigns領域でサンプルサービスデザインを使用できるようにします)、後でコンテンツをデプロイすることができます (詳細については、『Cloud Service Automation Content Pack User's Guide』または『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください)。

    CSAのインストールプロセス時にサンプルコンテンツをデプロイするには、[Install additional provider integration service designs, components and content] を選択し、[Next] をクリックします。

    後でサンプルコンテンツをデプロイするには、[Skip content installation] を選択し、[Next] をクリックします。

    コンテンツのインストールをスキップすることを選択した場合は、後でCloud Content Capsule Installerを実行してコンテンツをインストールすることができます。詳細については、『Cloud Service Automation Content Pack User's Guide』または『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

    注: データベースコンポーネントをインストールしないことを選択した場合、ダイアログは表示されません。

  22. 選択内容を確認し、[Install] をクリックしてインストールを完了します。

  23. 場合によっては、システムの再起動を求められることがあります。

    インストーラーの終了時にシステムを再起動するには、[Yes, restart my system] をクリックします。

    後でシステムを再起動するには、[No, I will restart my system myself] をクリックします。

  24. [Done] をクリックしてインストーラーを終了します。

  25. [スタート] > [管理ツール] > [サービス] を選択し、CSAElasticsearch 1.6.1HPE Search Serviceおよびマーケットプレイスポータル、およびOperations OrchestrationCentralサービスが起動していることを確認します。CSAの起動には5分ほどかかることがあります。1つ以上のサービスが起動していない場合は、サービスを右クリックして [開始] を選択します。

    CSAサービスとマーケットプレイスポータルサービスはインストーラーによって作成されます。CSAデータベースコンポーネントのインストールを選択した場合、インストーラーによってこれらのサービスが開始されます。クラウドサービス管理コンソールにアクセスするにはCSAサービスが実行されている必要がありマーケットプレイスポータルにアクセスするには、マーケットプレイスポータルサービスが実行されている必要がありOperations Orchestration Centralにアクセスするには、Operations Orchestration Centralが実行されている必要があります。

CSAElasticsearch 1.6.1HPE Search ServiceマーケットプレイスポータルOperations Orchestration Centralサービスを開始、停止、再起動するには、[スタート] > [管理ツール] > [サービス] を選択し、サービスを右クリックして実行したい操作を選択します。

注: インストールログファイルは、$CSA_HOME/_CSA_4_60_0_installation/Logs/ディレクトリにcsa_*.txtという名前で書き込まれます。

注: インストーラーを使用したアップグレードプロセスでエラーが発生した場合、インストーラーはエラーの発生した実行ステップを検出し、インストールプロセスを終了して、ログファイルに説明を出力します。
インストーラーを再度実行します。インストーラーでは、(エラーが発生する手前の) 正常に実行された最後のステップからインストールを続行できます。
重要: CSAのインストールに必要なメモリ要件は、次のとおりです。
  • 外部Operations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、4.5 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • 埋め込みOperations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、6 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • HPEでは、少なくとも16 GBのRAMを搭載したシステムにCSAをインストールすることを強くお勧めします。
リソース要件および互換性情報の詳細については、関連する製品リリースのCSAサポートおよび互換性一覧表を参照してください。

CSA (CSA) をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてシステムにログインします。
  2. unzipユーティリティがまだインストールされていない場合は、インストールします。次の内容を入力します。

    apt-get install unzip

  3. CSAのインストールディレクトリを作成します (このドキュメントでは、製品を/usr/local/hpe/csaにインストールするものと仮定し、このドキュメントで使用されるすべての例がこの仮定に基づいています)。次の内容を入力します。

    mkdir -p /usr/local/hpe/csa

  4. このインストールディレクトリについて、所有者をcsauserに、グループをcsagrpに設定します。次の内容を入力します。

    chown -R csauser:csagrp /usr/local/hpe/csa

  5. rootユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  6. CSAインストールファイル (setup.bin) をシステムにコピーし、コピー先のディレクトリに移動します。
  7. setup.binがcsauserによって所有され、csauserにこのファイルに対する完全なアクセス許可があることを確認します。必要に応じて次の操作を実行します。

    1. rootユーザーとしてログインします。
    2. 次のいずれかまたは両方のコマンドを入力します。

      chown csauser setup.bin
      chmod u+rwx setup.bin

    3. rootユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  8. CSA_HOME、PS1、TITLEBARの各環境変数の値を確認します。設定済みの場合、エスケープ文字がふくまれていないことを確認します。エスケープシーケンスが含まれている変数があると、インストールは失敗します。エスケープシーケンスを含まない値に変更するか、設定を解除してください。

  9. setup.binインストールファイルを実行します (csauserとして)。

    注: setup.binは、csauserとして実行する必要があります。CSAを別のユーザーとしてインストールする場合、CSAを実行できない可能性があります。

    csauserとして、次のように入力します。

    ./setup.bin

  10. [Introduction] を読み、[enter] をクリックしてインストールを続行します。

  11. 使用許諾契約書を読みます。[enter] をクリックして契約書全体をスクロールします。
  12. 使用許諾契約書に同意してインストールを続行するには、[Y] および [enter] を選択します。インストールを終了するには、[N] および [enter] を選択します。

    次のエラーメッセージが表示される場合:

    Another version of CSA is configured in the registry.However, CSA has been uninstalled (the CSA installation directory $CSA_HOME does not exist).You must exit the installer and delete the entry in the registry before installing CSA.Refer to the 『Cloud Service Automationインストールガイド』 for more information about deleting the registry entry.

    インストーラーを終了します。$HOME/.com.zerog.registry.xml ファイル (たとえば、/home/csauser/.com.zerog.registry.xml) を探し、バックアップコピーを作成して、すべてのCSAエントリを.com.zerog.registry.xmlファイルから削除した後、インストーラーを再起動します。

  13. [CSA and マーケットプレイスポータル] を選択し、[Enter] をクリックします。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルを選択すると、CSAアプリケーション全体 (クラウドサービス管理コンソールID管理コンポーネントマーケットプレイスポータルも含む) がインストールされます。

    マーケットプレイスポータルを選択すると、マーケットプレイスポータルのみがシステムにインストールされます。

    マーケットプレイスポータルのみをインストールする場合は、このドキュメントの一番上に移動し、[変更] をクリックして、このドキュメントを表示するために選択した項目を変更します。CSAマーケットプレイスポータルの両方をインストールする手順は、マーケットプレイスポータルのみをインストールする手順とは異なります。

  14. CSAをインストールする場所 (この場所への絶対パス) を入力し、[Enter] を押します。または、デフォルトディレクトリを使用する場合は、そのまま [Enter] を押します。

    デフォルトの場所は/usr/local/hpe/csaです。

    注: CSAをインストールするために選択したディレクトリが空でない場合、CSAのインストール、アップグレード、またはアンインストール時に、そのディレクトリ内の既存のコンテンツは上書きまたは削除される可能性があります。

    メッセージが表示されたら、インストールフォルダーを確認します。フォルダーが正しい場合、[Y] を選択して [Enter] を押し、インストールを続行します。フォルダーが正しくない場合は、[N] を選択して [Enter] を押し、インストールフォルダーを再入力します。

  15. CSAで使用するJREを選択します。

    このドキュメントでは、JREがインストールされるディレクトリを、$CSA_JRE_HOMEで示します。

    JREのサポート対象バージョンについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)に掲載されている『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

    OpenJDK JRE

    OpenJDK JREはCSAにバンドルされています。OpenJDK JREを使用する場合は、「1」と入力してEnterキーを押します。

    OpenJDK JREのデフォルトのインストールディレクトリは、/usr/local/hpe/csa/openjreです。

    Oracle JRE

    CSAで使用するOracle JREのサポート対象バージョンがすでにインストールされている場合、「2」と入力してEnterキーを押します。このJREをインストールした場所を入力し、[Enter] を押します。

    Oracle [JRE Home] のデフォルトの場所は、システムレジストリで構成されているサポート対象JREか、システムパス変数で定義されているパス内のサポート対象JREのいずれかです。これがCSAで使用する必要があるJREでない場合は、CSAで使用するJREのインストールディレクトリを入力して [Enter] を押します。

  16. CSAデータベースコンポーネントをデータベースインスタンスにインストールして、CSAデータベーススキーマを作成します (存在しない場合)。

    CSAデータベースコンポーネントをインストールしてCSAデータベーススキーマを作成するには、「yes」と入力します。このオプションを選択した場合、インストーラーを終了すると、CSAプロセスが自動的に開始されます。

    前回CSAバージョン4.60を正常にインストールした際に作成された既存のHP CSAデータベーススキーマを使用する場合は、「no」と入力します。このオプションを選択した場合、インストーラーを使用してサンプルコンテンツをデプロイすることはできず、インストーラーを終了してもCSAプロセスは開始されません。CSAサービスの開始と停止の方法については、このセクションの末尾を参照してください。

  17. CSAデータベースコンポーネントをインストールする必要があるデータベースインスタンスを定義します。次のデータベース情報を入力します (各項目の入力後に [Enter] を押します)。

    1. インストールしたデータベースのタイプを入力します。MSSql (Microsoft SQL Server)OraclePostgres (PostgreSQL)

      Oracleデータベースの場合、[JDBC Driver Directory] にも入力する必要があります。これは、JDBCドライバー (CSAシステムにダウンロードしたJDBCドライバー) の場所への絶対ディレクトリパスです。サポートされているJDBCドライバーバージョンのリストについては、 HPソフトウェアサポートWebサイト http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/manuals/ (HP Passportへの登録が必要)で入手可能な『Cloud Service Automation System and Software Support Matrix』を参照してください。

    2. データベースホスト名を入力します。これは、データベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレスです。IPv6アドレスは、角括弧で囲んでください。たとえば、[f000:253c::9c10:b4b4][::1] などと指定します。デフォルト値は、localhostのIPアドレス (127.0.0.1) です。
    3. データベースポートを入力します。これは、1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などのデータベースポート番号です。

    4. Oracleサービス名データベース名を入力します。これは、CSAデータベーススキーマをインストールするデータベースインスタンスサービスまたはグローバルデータベース名です。新しいCSAデータベーススキーマを作成している場合、これはCSAデータベースコンポーネントをインストールするデータベースインスタンスサービス名になります。前回CSAバージョンHP4.60を正常にインストールした際に作成された既存のCSAデータベーススキーマを使用する場合は、CSAデータベーススキーマが既に存在しているデータベースインスタンスサービス名になります。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csadb」と入力します。

    5. CSAデータベースユーザー名を入力します。これは、このガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、HP Cloud Service Automation用に構成したデータベースユーザーの名前です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csadbuser」と入力します。

    6. CSAデータベースパスワードを入力します。これはCSAデータベースユーザーのパスワードです。
    7. CSAレポートデータベースユーザー名を入力します (オプション)。このガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、CSA用に構成した、レポートに使用するデータベースユーザーの名前です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「CSAReportingDBUser」と入力します。

    8. CSAレポートデータベースのパスワードを入力します。これは、CSAレポートデータベースユーザーのパスワードです。
  18. ID管理コンポーネントによって使用されるデータベースインスタンスを指定します。次のデータベース情報を入力します (各項目の入力後に [Enter] を押します)。

    1. データベースホスト名を入力します。これは、データベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレスです。IPv6アドレスは、角括弧で囲んでください。たとえば、[f000:253c::9c10:b4b4][::1] などと指定します。デフォルト値は、localhostのIPアドレス (127.0.0.1) です。
    2. データベースポートを入力します。これは、1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などのデータベースポート番号です。

    3. Oracleサービスデータベース名を入力します。これは、ID管理コンポーネントによって使用されるデータベースインスタンスのサービスまたはグローバルデータベース名です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csaidmdb」と入力します。

    4. ID管理コンポーネントデータベースユーザー名を入力します。これは、このガイドの「OracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLの構成」で、ID管理コンポーネントデータベース用に構成したデータベースユーザーの名前です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csaidmdbuserまたは「csadbuserと入力します。

    5. CSAデータベースパスワードを入力します。これはID管理コンポーネントデータベースユーザーのパスワードです。
  19. CSAサーバーホスト名を入力します。これは、CSAをインストールしているシステムの完全修飾ドメイン名です。この名前は自己署名SSL証明書を生成し、CSAマーケットプレイスポータル、およびID管理コンポーネントを構成するために使用されます。

    自己署名証明書は、クラウドサービス管理コンソールに対してhttpsブラウザー要求を発行する際に使用されます。マーケットプレイスポータルこの自己署名された証明書は、CSAのインストール後120日経過すると期限が切れます。

    注意: IPアドレスを入力する場合、インストールの完了後に、CSAがインストールされているシステムの完全修飾ドメイン名を使用して自己署名の証明書を手動で生成してから、この証明書を使用するようにCSAマーケットプレイスポータルを手動で設定変更する必要があります。詳細については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

  20. デフォルトでは、Single Sign-On (SSO) がCSAに含まれ、有効になります。CSAに付属するSSOを使用するには、Operations OrchestrationHPE IT Business Analyticsなどのアプリケーションをクラウドサービス管理コンソールから起動する必要があります。SSOとの統合については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』SSOを参照してください。

    SSOが不要な場合は、無効化できます。「2」と入力し、Enterキーを押します。

    SSOを有効にするには、「1」と入力してEnterキーを押します。サーバーが所属するネットワークのドメイン名 (CSAのインストール先サーバー) を入力し、Enterキーを押します。

    注: サーバーの完全修飾ドメイン名を入力してください。たとえば、完全修飾ドメイン名がmachine1.marketing.xyz.comであるシステムにCSAをインストールする場合、「marketing.xyz.com」と入力する必要があります。xyz.comのみを入力した場合、クラウドサービス管理コンソールにログインできません。

    SSOを使用したいクラウドサービス管理コンソールマーケットプレイスポータルから起動するアプリケーションは、このドメインに所属するシステムにインストールする必要があります。

  21. CSAを使用して埋め込みOperations Orchestrationインスタンス (新規) をインストールするのか、Operations Orchestrationの外部インスタンス (既存) と統合するのかを指定します。

    [Use external OO] を選択して [Next] をクリックし [1] に続けて [Enter] を選択しOperations Orchestrationの外部インスタンス (既存) と統合します。[Install embedded OO] を選択して [Next] をクリックし [2] に続けて [Enter] を選択し、埋め込みOperations Orchestrationをインストールします。

    サポート対象外のバージョンのOperations Orchestrationを使用している場合は、警告メッセージが表示されます。HPEでは、インストールを中止し、『System and Software Support Matrix』を確認して、サポート対象のOperations Orchestrationバージョンをインストールするかアップグレードを行った後に、CSAのインストールを再開することをお勧めします。

    インストールを続行した場合、プロビジョニングエラーが発生する可能性があります。また、サポート対象外のバージョンのOperations Orchestrationを使用すると、ユーザーがインストール用に選択できるデモコンテンツの数量が制限されることもあります。

    (非推奨) 警告の内容を了解した上で、[Next] をクリックしてインストールを続行します。

     

    次に、インポートするCSAコンテンツを選択します。CSAおよびCodarのコンテンツを選択できます。いずれかのコンテンツを選択しないと、インストールは続行されません。

  22. CSAと統合するOperations Orchestrationインスタンスを定義します。次の情報を入力します (各項目の入力後に [Enter] を押します)。

    1. HP OOホスト名を入力します。これがOperations Orchestrationが存在するサーバーの完全修飾ドメイン名またはIPアドレスです。Operations Orchestrationの証明書発行に使用されたホスト名を指定します。ホスト名は、TLSの検証のほか、Operations Orchestrationとの相互動作にクラウドサービス管理コンソールが使用するURLの構築に使用されます (たとえば、クラウドサービス管理コンソールの [Operations] 領域にあるサブスクリプションイベントの概要セクションでプロセスIDを選択すると、Operations Orchestrationが開き、これらのプロパティの設定時に選択されたプロセスの詳細ページが表示されます)。

    2. HP OOポートを入力します。これが8443など、Operations Orchestrationとの通信に使用するポート番号です。このポート番号は、クラウドサービス管理コンソールOperations Orchestrationとの相互動作に使用するURLの作成に使用されます。デフォルトでは、このポートとポート8080がOperations Orchestrationで使用されます。これらのポートは、Operations Orchestrationがインストールされているシステム上で稼働するアプリケーションには使用させないでください。
    3. HP OOユーザーを入力します。これがOperations Orchestration Centralにログインするユーザーの名前です。このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションの手順に従った場合は、adminユーザーを使用します

    4. HP OOパスワードを入力します。これがHP OOユーザーがOperations Orchestration Centralへのログインに使用するパスワードです。このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションの手順に従った場合は、パスワードcloudを使用します。
    5. HP OOパスワードを再入力します。
    6. HP OO証明書ファイルを入力します。これがOperations Orchestrationの信頼ストアからコピーしたOperations Orchestration証明書のファイル名とCSAシステム上の格納場所です。まだコピーしていない場合は、Operations Orchestrationの証明書をエクスポートしてCSAシステムにコピーしてください (詳細については、このガイドの「Operations Orchestrationのインストール」セクションを参照)

    この情報は、csa.propertiesファイルでのOperations Orchestration属性の設定、およびCSAの信頼ストアへのOperations Orchestrationの証明書のインポートに使用されます。プロパティの詳細については、『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

  23. 埋め込みOperations Orchestrationをインストールする場所を入力します。

  24. 埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースの情報を入力します (各項目の入力後に [Enter] を押します)。埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースは、CSA (Microsoft SQL ServerOraclePostgreSQL) によって使用されるデータベースと同じタイプになっている必要があります。

    1. データベースホスト名を入力します。埋め込みOperations Orchestrationデータベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレスです。
    2. データベースポートを入力します。1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などの埋め込みOperations Orchestrationデータベースポート番号です。
    3. HP OOデータベースOracle HP OOサービス名を入力します。これは埋め込みOperations Orchestrationによって使用されるデータベースインスタンスの名前です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csaoodb」と入力します。
    4. データベースユーザーの名前を入力します。これはOperations Orchestrationデータベース用に構成したデータベースユーザーのユーザー名です。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csaoodbuser」と入力します。
    5. データベースパスワードを入力します。これはOperations Orchestrationデータベースユーザーのパスワードです。
    6. 8445などのOperations Orchestrationポート番号を入力します。デフォルトでは、このポートとポート8080がOperations Orchestrationで使用されます。埋め込みOperations Orchestrationでは、システム上で実行されている他のアプリケーションと同じポートを使用しないようにする必要があります。
  25. Operations Orchestration内部ユーザーを構成します (各項目の入力後に [Enter] を押します)。このユーザーは、トポロジデザインのプロビジョニングに使用されます。

    1. HP OOユーザー名を入力します。これはトポロジデザインのプロビジョニングに使用されるユーザーの名前です。このユーザーには、ADMINISTRATORとSYSTEM_ADMINのロールが与えられます。推奨されるユーザー名はadminです。
    2. HP OOパスワードを入力します。これはOperations Orchestrationによって使用されるトポロジデザインをプロビジョニングするユーザーのパスワードです。推奨されるパスワードはcloudです。
  26. デフォルトでは、サンプルコンテンツ (サービスデザイン、コンポーネント、デザインに必要なOperations Orchestrationフロー) がCSAと共にインストールされます。インストール中にこのコンテンツのデプロイを選択するか (クラウドサービス管理コンソールDesigns領域でサンプルサービスデザインを使用できるようにします)、後でコンテンツをデプロイすることができます (詳細については、『Cloud Service Automation Content Pack User's Guide』を参照してください)。

    CSAのインストールプロセス時にサンプルコンテンツをデプロイするには、「1」(Install additional provider integration service designs, components and content) と入力し、[Enter] を押します。

    後でサンプルコンテンツをデプロイするには、「2」 (Skip content installation) と入力し、[Enter] を押します。

    コンテンツのインストールをスキップすることを選択した場合は、後でCloud Content Capsule Installerを実行してコンテンツをインストールすることができます。詳細については、『Cloud Service Automation Content Pack User's Guide』または『Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

    注: データベースコンポーネントをインストールしないことを選択した場合、この選択肢は表示されません。

  27. 選択内容を確認し、[Enter] を押してインストールを完了するか、[Ctrl]+[C] を押してインストールを終了します。

  28. インストールが完了したら、[Enter] を押してインストールを終了します。

  29. OpenJDK JREとCSAの併用を選択し、Headless Ubuntu Linuxバージョン14を実行しているシステムにCSAをインストールした場合は、「Standard Java or Java-compatible Runtime」パッケージをインストールします。次の内容を入力します。

    apt-get install default-jre

  30. CSA_HOMEおよびJAVA_HOME環境変数を定義し、csauserユーザーの。CSA_HOMEをCSAがインストールされている場所に設定します。csauserユーザーのスタートアップスクリプト (.profile (Ubuntu) または.bash_profile (Red Hat Enterprise Linux)) に、次の内容を追加します。

    export CSA_HOME=/usr/local/hpe/csa
    export JAVA_HOME=<csa_jre>$CSA_JRE_HOME

    ここで、<csa_jre> $CSA_JRE_HOME は、HPCSAが使用するJREがインストールされているディレクトリです。
  31. CSA_HOME、JAVA_HOME、環境変数を設定したスタートアップファイルを実行します。.bashrc (Ubuntu) または.bash_profile (Red Hat Enterprise Linux) を編集した場合は、次の内容を入力します。

    ./.bashrc (Ubuntu)
    ./.bash_profile (Red Hat Enterprise Linux)

  32. CSAプロセスとマーケットプレイスポータルプロセスの開始および終了に使用するCSAサービスとマーケットプレイスポータルサービスを作成します。

    1. rootユーザーとしてログインします。
    2. CSAがインストールされているディレクトリに移動します。例:

      cd /usr/local/hp/csa

    3. csaおよびmppスクリプトを/etc/init.dディレクトリにコピーします。次の内容を入力します。

      cp ./scripts/csa /etc/init.d
      cp ./scripts/mpp /etc/init.d

    4. スクリプトのアクセス許可を変更します。次の内容を入力します。

      chmod 755 /etc/init.d/csa
      chmod 755 /etc/init.d/mpp

    5. rootユーザーとしてログアウトします。
  33. csauserでログインし、CSAおよびマーケットプレイスポータルサービスを開始します。次の内容を入力します。

    service csa start
    service mpp start

  34. csauserとして、Operations Orchestration Centralサービスを再起動します。次の内容を入力します。

    /usr/local/hp/csa/OO/central/bin/central stop
    /usr/local/hp/csa/OO/central/bin/central start

クラウドサービス管理コンソールにアクセスするには、CSAサービスが稼働中である必要があります。サービスを開始するには、service csa startコマンドを実行します。サービスを再起動するには、service csa restartコマンドを実行します。サービスを停止するには、service csa stopコマンドを実行します。サービスのステータスを確認するには、service csa statusコマンドを実行します。

マーケットプレイスポータルにアクセスするには、マーケットプレイスポータルサービスが稼働中である必要があります。サービスを開始するには、service mpp startコマンドを実行します。サービスを再起動するには、service mpp restartコマンドを実行します。サービスを停止するには、service mpp stopコマンドを実行します。サービスのステータスを確認するには、service mpp statusコマンドを実行します。

Operations Orchestrationにアクセスするには、Operations Orchestration Centralサービスが稼働中である必要があります。サービスを開始するには、/usr/local/hp/csa/OO/central/bin/central startコマンドを実行します。サービスを停止するには、/usr/local/hp/csa/OO/central/bin/central stopコマンドを実行します。

注: インストールログファイルは、%CSA_HOME%\_CSA_4_60_0_installation\Logs\ディレクトリに書き込まれます。

マーケットプレイスポータルのリモートインスタンスをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsエクスプローラーのすべてのインスタンスとコマンドプロンプトを閉じ、システム上で実行されているすべてのプログラムを終了します。
  2. setup.zipファイルを解凍します。ファイルが抽出されたディレクトリに移動し、setup.batインストールファイルを実行します。コマンドウィンドウ (スクリプトが完了するまで表示されます) とインストールの準備の進行状況を表示するダイアログが表示されます。どちらのウィンドウも閉じないでください。インストールの準備が完了すると、インストールの準備の進行状況を示すダイアログが消えます。

  3. [Introduction] 画面で情報を読み、[Next] をクリックします。

  4. 使用許諾契約書を読み、[I accept the terms of the License Agreement] を選択します。[Next] をクリックして、インストールを続行します。

    次のエラーメッセージが表示される場合:

    Another version of CSA is configured in the registry.However, CSA has been uninstalled (the CSA installation directory %CSA_HOME% does not exist).You must exit the installer and delete the entry in the registry before installing CSA.Refer to the 『Cloud Service Automationインストールガイド』 for more information about deleting the registry entry.

    インストーラーを終了します。C:\Program Files\Zero G Registry\.com.zerog.registry.xmlファイルを探し (隠しファイルの表示が必要になることがあります)、バックアップコピーを作成して、CSAエントリをすべて.com.zerog.registry.xmlファイルから削除した後、インストーラーを再起動します。

  5. マーケットプレイスポータルを選択して [Next] をクリックします。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルを選択すると、CSAアプリケーション全体 (クラウドサービス管理コンソールID管理コンポーネントマーケットプレイスポータルも含む) がインストールされます。

    マーケットプレイスポータルを選択すると、マーケットプレイスポータルのみがシステムにインストールされます。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルをインストールする場合は、このドキュメントの一番上に移動し、[変更] をクリックして、このドキュメントを表示するために選択した項目を変更します。マーケットプレイスポータルのみをインストールする手順は、CSAマーケットプレイスポータルの両方をインストールする手順とは異なります。

  6. マーケットプレイスポータルをインストールする場所を選択し、[Next] をクリックします (%CSA_HOME%$CSA_HOMEがこの場所に設定されます)。

    デフォルトの場所はC:\Program Files\Hewlett-Packard\CSAです。

    注: CSAをインストールするために選択したディレクトリが空でない場合、CSAのインストール、アップグレード、またはアンインストール時に、そのディレクトリ内の既存のコンテンツは上書きまたは削除される可能性があります。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスですが、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

  7. CSAがインストールされるインスタンス、およびローカルシステムにコピーされるCSA証明書の場所を定義します。次の情報を入力して、[Next] をクリックします。

    フィールド名説明
    CSAホストCSAのインストール先システムの完全修飾ドメイン名
    CSAポートCSAとの通信に使用するポート番号。
    CSA証明書CSAシステムからローカルシステムにコピーされるCSA証明書ファイルの名前と場所。
  8. [Hostname Configuration] 画面で、マーケットプレイスポータルのインストール先となるシステムの完全修飾ドメイン名を入力し、[Next] をクリックします。

  9. 選択内容を確認し、[Install] をクリックしてインストールを完了します。

  10. [Done] をクリックしてインストーラーを終了します。

  11. [コントロールパネル] > [管理ツール] >[サービス] を選択し、マーケットプレイスポータルサービスが起動していることを確認します。サービスが起動していない場合は、サービスを右クリックして [開始] を選択します。

    マーケットプレイスポータルにアクセスするには、マーケットプレイスポータルサービスが稼働中である必要があります。

マーケットプレイスポータルサービスの開始、停止、再起動は、[コントロールパネル] > [管理ツール] > [サービス] を選択し、マーケットプレイスポータルサービスを右クリックして実行したい操作を選択します。

注: インストールログファイルは、$CSA_HOME/_CSA_4_60_0_installation/Logs/ディレクトリにcsa_*.txtという名前で書き込まれます。

注: インストーラーを使用したアップグレードプロセスでエラーが発生した場合、インストーラーはエラーの発生した実行ステップを検出し、インストールプロセスを終了して、ログファイルに説明を出力します。
インストーラーを再度実行します。インストーラーでは、(エラーが発生する手前の) 正常に実行された最後のステップからインストールを続行できます。
重要: CSAのインストールに必要なメモリ要件は、次のとおりです。
  • 外部Operations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、4.5 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • 埋め込みOperations Orchestrationオプションを使用してCSAをインストールするには、6 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
  • HPEでは、少なくとも16 GBのRAMを搭載したシステムにCSAをインストールすることを強くお勧めします。
リソース要件および互換性情報の詳細については、関連する製品リリースのCSAサポートおよび互換性一覧表を参照してください。

HP Cloud Service Automation (CSA) をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてシステムにログインします。
  2. unzipユーティリティがまだインストールされていない場合は、インストールします。次の内容を入力します。

    apt-get install unzip

  3. CSAのインストールディレクトリを作成します (このドキュメントでは、製品を/usr/local/hpe/csaにインストールするものと仮定し、このドキュメントで使用されるすべての例がこの仮定に基づいています)。次の内容を入力します。

    mkdir -p /usr/local/hpe/csa

  4. このインストールディレクトリについて、所有者をcsauserに、グループをcsagrpに設定します。次の内容を入力します。

    chown -R csauser:csagrp /usr/local/hpe/csa

  5. rootユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  6. CSAインストールファイル (setup.bin) をシステムにコピーし、コピー先のディレクトリに移動します。
  7. setup.binがcsauserによって所有され、csauserにこのファイルに対する完全なアクセス許可があることを確認します。必要に応じて次の操作を実行します。

    1. rootユーザーとしてログインします。
    2. 次のコマンドを入力します。

      chown csauser setup.bin
      chmod u+rwx setup.bin

    3. rootユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  8. setup.binインストールファイルを実行します (csauserとして)。

    注: setup.binは、csauserとして実行する必要があります。CSAを別のユーザーとしてインストールする場合、CSAを実行できない可能性があります。

    csauserとして、次のように入力します。

    ./setup.bin

  9. [Introduction] を読み、[enter] をクリックしてインストールを続行します。

  10. 使用許諾契約書を読みます。[enter] をクリックして契約書全体をスクロールします。
  11. 使用許諾契約書に同意してインストールを続行するには、[Y] および [enter] を選択します。インストールを終了するには、[N] および [enter] を選択します。

    次のエラーメッセージが表示される場合:

    Another version of CSA is configured in the registry.However, CSA has been uninstalled (the CSA installation directory $CSA_HOME does not exist).You must exit the installer and delete the entry in the registry before installing CSA.Refer to the 『Cloud Service Automationインストールガイド』 for more information about deleting the registry entry.

    インストーラーを終了します。$CSA_HOME/.com.zerog.registry.xmlファイルを探し、バックアップコピーを作成して、CSAエントリをすべて.com.zerog.registry.xmlファイルから削除した後、インストーラーを再度実行します。

  12. マーケットプレイスポータルを選択し、[Enter] を押します。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルを選択すると、CSAアプリケーション全体 (クラウドサービス管理コンソールID管理コンポーネントマーケットプレイスポータルも含む) がインストールされます。

    マーケットプレイスポータルを選択すると、マーケットプレイスポータルのみがシステムにインストールされます。

    CSAおよびマーケットプレイスポータルをインストールする場合は、このドキュメントの一番上に移動し、[変更] をクリックして、このドキュメントを表示するために選択した項目を変更します。マーケットプレイスポータルのみをインストールする手順は、CSAマーケットプレイスポータルの両方をインストールする手順とは異なります。

  13. CSAをインストールする場所 (この場所への絶対パス) を入力し、[Enter] を押します。または、デフォルトディレクトリを使用する場合は、そのまま [Enter] を押します。

    デフォルトの場所は/usr/local/hpe/csaです。

    注: CSAをインストールするために選択したディレクトリが空でない場合、CSAのインストール、アップグレード、またはアンインストール時に、そのディレクトリ内の既存のコンテンツは上書きまたは削除される可能性があります。

    メッセージが表示されたら、インストールフォルダーを確認します。フォルダーが正しい場合、[Y] を選択して [Enter] を押し、インストールを続行します。フォルダーが正しくない場合は、[N] を選択して [Enter] を押し、インストールフォルダーを再入力します。

  14. CSAがインストールされるインスタンス、およびローカルシステムにコピーされるCSA証明書の場所を定義します。次の情報を入力して、[Enter] を押します。

    フィールド名説明
    CSAホストCSAのインストール先システムの完全修飾ドメイン名
    CSAポートCSAとの通信に使用するポート番号。
    CSA証明書CSAシステムからローカルシステムにコピーされるCSA証明書ファイルの名前と場所。
  15. [Hostname Configuration] 画面で、マーケットプレイスポータルのインストール先となるシステムの完全修飾ドメイン名を入力し、[Install] をクリックします。

  16. 選択内容を確認し、[Enter] を押してインストールを完了するか、[Ctrl]+[C] を押してインストールを終了します。

  17. インストールが完了したら、[Enter] を押してインストールを終了します。

  18. CSA_HOMEおよびJAVA_HOME環境変数を定義し、/sbinをcsauserユーザーのPATH変数に追加します。csauserユーザーのスタートアップスクリプト (.profile (Ubuntu) または.bash_profile (Red Hat Enterprise Linux)) に、次の内容を追加します。

    export CSA_HOME=/usr/local/hp/csa
    export JAVA_HOME=<csa_jre>$CSA_JRE_HOME
    export PATH=$PATH:/sbin

  19. CSA_HOME、JAVA_HOME、およびPATH環境変数を設定したスタートアップファイルを実行します。.profile (Ubuntu) または.bash_profile (Red Hat Enterprise Linux) を編集した場合は、次の内容を入力します。

    .profile (Ubuntu)
    .bash_profile (Red Hat Enterprise Linux)

  20. マーケットプレイスポータルプロセスを開始および停止するためのマーケットプレイスポータルサービスを作成します。

    1. rootユーザーとしてログインします。
    2. マーケットプレイスポータルがインストールされているディレクトリに移動します。例:

      cd /usr/local/hp/csa

    3. mppスクリプトを/etc/init.dディレクトリにコピーします。次の内容を入力します。

      cp ./scripts/mpp /etc/init.d

    4. スクリプトのアクセス許可を変更します。次の内容を入力します。

      chmod 755 /etc/init.d/mpp

    5. rootユーザーとしてログアウトします。
  21. csauserとしてログインし、マーケットプレイスポータルサービスを開始します。次の内容を入力します。

    service mpp start

マーケットプレイスポータルにアクセスするには、マーケットプレイスポータルサービスが稼働中である必要があります。サービスを開始するには、service mpp startコマンドを実行します。サービスを再起動するには、service mpp restartコマンドを実行します。サービスを停止するには、service mpp stopコマンドを実行します。サービスのステータスを確認するには、service mpp statusコマンドを実行します。

マーケットプレイスポータルのセキュリティ設定

セキュリティ上の理由で、マーケットプレイスポータルのファイルシステムはオペレーティングシステムによって保護される必要があります。次の手順を実行します。

  1. 権限の高いコマンドプロンプト (管理者として実行するコマンドプロンプト) を開きます。たとえば、[すべてのプログラム] > [アクセサリ] に移動します。[コマンドプロンプト] を右クリックして [管理者として実行] を選択します。
  2. 管理者のコマンドプロンプトで、次のコマンドを実行します。

    attrib +s +h "%CSA_HOME%\portal" /S /D /L

    ここで、%CSA_HOME%$CSA_HOMEは、CSAがインストールされているディレクトリです。

  3. CSAマーケットプレイスポータルサービスを再起動します。たとえば、[開始] > [管理ツール] > [サービス] を選択します。サービスを右クリックして [再起動] を選択します。
  1. rootユーザーとしてログインします。
  2. 次のコマンドを実行します。

    chown –R csauser:csagrp $CSA_HOME/portal
    chmod –R 700 $CSA_HOME/portal

    csauserとcsagrpは、CSA%CSA_HOME%$CSA_HOMEは、CSAがインストールされているディレクトリのインストール時にCSAで構成したユーザーとユーザーグループです。

  3. rootユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  4. 次のコマンドを実行して、csaサービスとmppサービスを再起動します。

    service csa restart
    service mpp restart

クラウドサービス管理コンソールでのマーケットプレイスポータルの更新

マーケットプレイスポータルを起動するURLは、クラウドサービス管理コンソールに表示されます。csa.propertiesファイルを編集し、このURLを変更します。次の手順を実行します。

  1. CSAクラウドサービス管理コンソールがインストールされているシステム上で、%CSA_HOME%\jboss-as\standalone\deployments\csa.war\WEB-INF\classes\csa.properties$CSA_HOME/jboss-as/standalone/deployments/csa.war/WEB-INF/classes/csa.propertiesファイルを編集します。
  2. csa.subscriber.portal.urlプロパティ値を変更します。hostnameには、マーケットプレイスポータルのリモートインストール先となるシステムの完全修飾ドメイン名またはIPアドレスを指定します。
  3. ファイルを保存して閉じます。
  4. CSAを再起動します。

    CSAを再起動するには、次の手順を実行します。

    1. CSAをホスティングしているサーバー上で、[コントロール パネル] > [管理ツール] > [サービス] の順に移動します。

    2. CSAサービスを右クリックして [再起動] を選択します。

    3. HP マーケットプレイスポータルサービスを右クリックして [再起動] を選択します。

    CSAをホスティングしているサーバー上でCSAを再起動するには、次のコマンドを入力します。

    service csa restart
    service mpp restart

マーケットプレイスポータルの起動

マーケットプレイスポータルのデフォルトのリモートインスタンスの起動

Webブラウザーに次のURLを入力し、マーケットプレイスポータルのデフォルトのリモートインスタンスを起動します。

  • https://<CSAホスト名>:8444/mpp
  • https://<MPPホスト名>:8089

ここで、

  • <CSAホスト名>CSAがインストールされているシステムの完全修飾ドメイン名であり、CSA_HOME\jboss-as\standalone\deployments\mpp.war\index.htmlファイル (CSAがインストールされているシステム上) 内のURLはhttps://<MPPホスト名>:8089に更新されています。

  • <MPPホスト名> は、マーケットプレイスポータルインスタンスが配置されているシステムの完全修飾ドメイン名です。

例:

  • https://csa_system.abc.com:8444/mpp
  • https://mpp_system.abc.com:8089

デフォルトマーケットプレイスポータルに関連付けられている組織は、CSA_HOME\portal\conf\mpp.jsonファイル (マーケットプレイスポータルインスタンスが存在するシステム上) に定義されています。デフォルトでは、CSA (CSA_CONSUMER) と一緒にインストールされるサンプル組織です。デフォルトのマーケットプレイスポータルと関連付けられた組織を変更するには、defaultOrganizationNameプロパティ値を組織の<organization_identifier> (<organization_identifier>は組織の表示名に基づいてCSAが組織に割り当てる一意の名前 (組織識別子は、クラウドサービス管理コンソールの [Organizations] タイルにある [一般情報] セクションに表示されます)。) に変更します。

マーケットプレイスポータルの組織固有のリモートインスタンスの起動

Webブラウザーに次のURLを入力し、組織のマーケットプレイスポータルのリモートインスタンスを起動します。

https://<MPPホスト名>:8089/org/<組織ID>

ここで、

  • <MPPホスト名> は、マーケットプレイスポータルインスタンスが配置されているシステムの完全修飾ドメイン名です。
  • <組織ID> は、組織の表示名に基づいてCSAが組織に割り当てる一意の名前 (組織識別子は、クラウドサービス管理コンソールの [Organizations] タイルにある [一般情報] セクションに表示されます)。です。

例:

https://mpp_system.xyz.com:8089/org/ORGANIZATION_A

注意: 組織固有のマーケットプレイスポータルは、同じブラウザーセッションで複数起動しないでください。たとえば、ORGANIZATION_Aのマーケットプレイスポータルをブラウザーで起動する場合、ブラウザーで別タブまたは別ウィンドウを開いて ORGANIZATION_Bのマーケットプレイスポータルを起動しないでください。この方法で起動すると、ORGANIZATION_Aのデータを参照しようとマーケットプレイスポータルにログインしたユーザーには、ORGANIZATION_Bのデータが表示されます。

新しいブラウザーセッションを開始して別の組織のマーケットプレイスポータルを起動してください。

リモートシステムでのマーケットプレイスポータルサービスの開始、停止、再起動

リモートシステムでマーケットプレイスポータルサービスを開始、停止、再起動するには、次の手順を実行します。

マーケットプレイスポータルサービスを開始するには、次の手順を実行します。

  1. [サービス] 画面を開きます ([コントロールパネル] > [管理ツール] > [サービス])。
  2. マーケットプレイスポータルサービスを右クリックして [開始] を選択します。

マーケットプレイスポータルサービスを停止するには、次の手順を実行します。

  1. [サービス] 画面を開きます ([コントロールパネル] > [管理ツール] > [サービス])。
  2. マーケットプレイスポータルサービスを右クリックして [停止] を選択します。

マーケットプレイスポータルサービスを再起動するには、次の手順を実行します。

  1. [サービス] 画面を開きます ([コントロールパネル] > [管理ツール] > [サービス])。
  2. マーケットプレイスポータルサービスを右クリックして [再起動] を選択します。

マーケットプレイスポータルを起動するには、リモートシステムでコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
service mpp start

マーケットプレイスポータルを終了するには、リモートシステムでコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
service mpp stop

マーケットプレイスポータルを再起動するには、リモートシステムでコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
service mpp restart

次の手順

これでCSAの初期インストールと構成が完了しました。CSAの機能の使用を開始できます。

クラウドサービス管理コンソールを起動し (サポート対象のWebブラウザーに次のURLを入力します: https://<CSAホスト名>:8444/csa)、事前設定のユーザー (admin) とパスワード (cloud) を使用してログインします。デフォルトマーケットプレイスポータルを起動し (サポート対象のWebブラウザーに次のURLを入力します: https://<CSAホスト名>:8444/mpp)、事前設定のユーザー (consumer) とパスワード (cloud) を使用してログインします。

グローバル検索

: CSA 4.60では グローバル検索 (Elastic Search) がデフォルトでオンになっています。これまで、CSA 4.50では、グローバル検索はデフォルトでオフになっていました。CSAをインストールしてCSAコンテンツを作成すると (オファリングの作成、サービスなど)、グローバル検索ウィンドウが表示され、正常に機能します。

新しいOperations Orchestrationライセンスのインストール

90日後に、CSAのパッケージに含まれるOperations Orchestrationライセンスは期限切れになり、新しいライセンスのインストールを求めるプロンプトが表示されます。

新しいライセンスを入手するには、HPEカスタマーサポートに問い合わせる必要があります。HPEカスタマーサポートから新しいOperations Orchestrationライセンスが提供されたら、ライセンスをシステムにダウンロードします。

新しいOperations Orchestrationライセンスをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Operations Orchestrationにログオンします。
  2. 左側のペインで、[システム構成] をクリックします。
  3. [システム設定] タブをクリックします。
  4. [ライセンス] タブで [ライセンスのインストール] ボタンをクリックします。
  5. ライセンスファイルの選択を求めるプロンプトが表示されます。ライセンスファイルをダウンロードしてインストールしたパスを参照し、そのパスを選択します。
  6. [OK] をクリックします。

これで、Operations Orchestrationライセンスのインストールは完了です。

 

CSAの構成

CSAの構成については、次のドキュメントを参照してください。

  • 『Cloud Service Automation Configuration Guide』: クラウドサービス管理コンソールとコンシューマー組織向けのLDAP構成、ソフトウェアライセンスの要求、セキュア接続の構成、クラウドサービス管理コンソールのカスタマイズ、CSAでのFIPS 140-2準拠に必要な構成、などのCSAカスタマイズを行う手順を説明します。また、CSAに付属するサンプルのOperations Orchestrationフローをインポートする方法についても説明します。

  • Configuring a CSA Cluster for High Availability Using an Apache Web Server: Apache Webサーバーを使用している場合に、クラスター環境でノードを構成する方法を説明します。

  • Configuring a CSA Cluster for High Availability Using a Load Balancer: ロードバランサーを使用している場合に、クラスター環境でノードを構成する方法を説明します。

  • 『Cloud Service Automation Content Pack User's Guide』: このガイドではリソースプロバイダー (Matrix OEVMware vCenterSiteScopeUniversal CMDBServer Automationなど) をインストールして構成する方法、CSAに付属しているサンプルのOperations Orchestrationフローをデプロイする方法、これらのリソースプロバイダーを対象とするCSAに付属しているサンプルのリソース提供とサービスデザインをデプロイする方法について説明します。さらに、事前設定された各リソース提供とサービスデザインの追加ドキュメントが含まれています。追加のプロバイダー統合サービスデザイン、コンポーネント、コンテンツをインストール時にインストールした場合は、サンプルのOperations Orchestrationフロー、リソース提供、サービスデザインがデプロイされています。

  • 『Cloud Service Automation Service Design Guide』: CSAを使用して、自動化されたオンデマンドのクラウドサービスを作成する方法について説明します。シーケンスデザインモデルとトポロジデザインモデル、サービスデザインの役割、デザインレイアウトとコンポーネント、サービスライフサイクル、サービスオプションなど、CSAサービスデザインの主な概念と手順をカバーしています。

これでマーケットプレイスポータルの初期インストールと構成が完了しました。マーケットプレイスポータルの機能の使用を開始できます。

デフォルトマーケットプレイスポータルを起動し (サポート対象のWebブラウザーに次のURLを入力します: https://<CSAホスト名>:8444/mpp)、事前設定のユーザー (consumer) とパスワード (cloud) を使用してログインします。

マーケットプレイスポータルの詳細については、オンラインヘルプを参照してください。

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