HP Storage Operations Manager

Windows®およびLinux®オペレーティングシステム

ソフトウェアバージョン: 10.00

出力のカスタマイズ元:

インタラクティブインストールガイド

ドキュメントのリリース日: 2015年3月

ソフトウェアのリリース日: 2015年3月

HP logo

法的情報

保証

HP製品、またはサービスの保証は、当該製品、およびサービスに付随する明示的な保証文によってのみ規定されるものとします。ここでの記載で追加保証を意図するものは一切ありません。ここに含まれる技術的、編集上の誤り、または欠如について、HPはいかなる責任も負いません。

ここに記載されている情報は、予告なく変更されることがあります。

権利の制限

機密性のあるコンピューターソフトウェアです。これらを所有、使用、または複製するには、HPが提供する有効なライセンスが必要です。FAR12.211および12.212の規定に従い、商用コンピューターソフトウェア、コンピューターソフトウェアに関する文書類、および商用アイテムの技術データは、ベンダーの標準商用ライセンスに基づいて米国政府に使用許諾が付与されます。

著作権情報

© Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P.

商標情報

Adobe®はAdobe Systems Incorporatedの登録商標です。

AMDは、Advanced Micro Devices, Incの商標です。

Intel®、Intel® Itanium®およびIntel® Xeon®は、Intel Corporationの米国およびその他の国における商標です。

Linux®はLinus Torvaldsの米国およびその他の国における商標です。

Microsoft®、Windows®、およびWindows Server®はMicrosoft Corporationの米国登録商標です。

OracleおよびJavaは、Oracleならびに同社の関連会社の登録商標です。

Red Hat® は、Red Hat, Inc. の米国およびその他の国における登録商標です。

UNIX®はThe Open Groupの登録商標です。

Oracleテクノロジの制限された権限に関する通知

米国の国防省連邦調達規則 (DoD FAR) 補則に従い提供されるプログラムは「商用コンピューターソフトウェア」であり、該当するプログラムならびに付属ドキュメントの使用、複製、および開示には、関連するOracleライセンス契約にて規定されているライセンスの制約が適用されます。それ以外の場合は、連邦調達規則に従って供給されたプログラムは、「制限されたコンピューターソフトウェア」であり、関連文書を含むプログラムの使用、複製、および公開は、FAR 52.227-19、『商用コンピューターソフトウェア - 制限された権限』(1987年6月) に記載されている制限に従うものとします。Oracle America, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

Oracleライセンス契約は、SOM製品ダウンロードファイルのlicense-agreementsディレクトリにあるopen_source_third_party_license_agreements.pdfファイルに全文が収録されています。

 
 
 
 

インタラクティブインストールガイド

インストールする前に


Storage Operations Manager (SOM) をインストールする前に次のドキュメントをお読みください。

  1. HP Storage Operations Managerデプロイメントガイド

    ファイル名=deployment_guide.pdf

    製品メディア=ルートディレクトリ\Documentation

    サポートされるSOM環境についての情報は、「SOM配備の計画」のセクションを参照してください。

    このPDFドキュメントはhttps://softwaresupport.hp.com/でも入手可能です。

  2. SOMによってサポートされるハードウェアおよびオペレーティングシステムのリストについては、「HP Storage Operations Manager SOM Support Matrix」を参照してください。

    ファイル名=support_matrix.pdf

    製品メディア=ルートディレクトリ\Documentation

    注: HPは、新しい情報が利用可能になるとHPStorage Operations Manager対応マトリックスのドキュメントを更新します。SOMをデプロイする前に、お使いのソフトウェアバージョンの最新のHPStorage Operations Manager対応マトリックスドキュメントを確認してください。

    このWebサイトにアクセスするには、HP PassportのIDが必要です。

  3. 既知の問題のリストについては、HP Storage Operations Managerリリースノートを参照してください。

    ファイル名=release_notes.pdf

    製品メディア=ルートディレクトリ\Documentation

  4. サポートされるデバイスおよびデバイスの機能のリストについては、「HP Storage Operations Manager SOM Device Support Matrix」を参照してください。

    ファイル名=device_support_matrix.pdf

    製品メディア=ルートディレクトリ\Documentation

タスクの選択

インストール
サイレントインストール
アンインストール

オペレーティングシステムの選択

Linux
Windows

データベースタイプの選択

組み込みデータベース
Oracleデータベース

レポートオプションの選択

新規SHRインスタンスのインストール
既存のSHRインスタンスの使用
SOMレポートを使用しない

表示または印刷

カスタマイズしたドキュメントを画面に表示したり、印刷したりできます。

コンピューターにPDF印刷ドライバがインストールされている場合、[印刷] をクリックすると、選択項目に基づいてカスタマイズされたPDFドキュメントが作成されます。PDF印刷ドライバは、オープンソースまたはサードパーティのいくつかのプロバイダーから入手できます。

選択項目の確認

以下の手順は、選択項目に応じてカスタマイズされます。選択項目が正しいことを確認してください。

 

選択項目が正しくない場合は、[変更] をクリックしてください。

インストールの計画

SOMには、組み込みJava仮想マシン、およびJDKバージョン1.6が付属しています。Javaが正常に動作するには、特定のオペレーティングシステムのパッチが必要です。

SOMは、GUIおよびサイレンとモードでのみインストールできます。コンソール (コマンド) モードはサポートされていません。

XServerを使用してSOMをインストールするには、$DISPLAY変数を適切に設定します。

インストールを行う前に、HPパブリックキーをLinux RPMデータベースにインポートする必要があります。HPパブリックキーのインポート方法については、https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do?productNumber=HPLinuxCodeSigningの手順を参照してください。

インストール中に、コード署名キーが見つからないことを伝えるダイアログボックスが表示された場合は、以下の手順を実行します。

  1. ダイアログボックスが開いたままの状態で、手順2を実行します。
  2. https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do?productNumber=HPLinuxCodeSigningに記載されている手順を実行します。
  3. ダイアログボックスで [いいえ] をクリックして、インストールを再開します。

インストールで「unable to open DISPLAY」エラーメッセージが表示された場合は、HPStorage Operations Manager対応マトリックスに指定されているRPM Package Manager (RPM) ライブラリバージョンをインストールします。SOMでは、 これらの共有ライブラリの32ビットと64ビットバージョンが必要です。いずれかまたは両方のライブラリバージョンが見つからない場合、このエラーメッセージが表示されます。

インストールを開始する前に次の処理を実行します。

SOM管理サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を決定します。FQDNは以下の要件を満たす必要があります。

  • SOM管理サーバーに対してDNSを解決できる必要があります。
  • ネットワーク上の他のコンピューターからSOM管理サーバーにアクセスできる必要があります。

SOM管理サーバーのFQDNの詳細については、「正式な完全修飾ドメイン名の取得または設定」を参照してください。

SNMPサービスをチェックします。インストールされた場合、SNMPトラップサービスをこのサーバーから無効にする必要があります。

XServerからSOMをインストールする場合は、xclockコマンドを実行してXDisplay変数が正しく設定されていることを確認します。クロックが表示されない場合は、以下の手順を実行します。

  1. $DISPLAY環境変数を適切な値にエクスポートします。
  2. xhostコマンドを実行して、インストールプロセスを実行しているシステムからインストールプロセスを表示するシステムへの接続を有効化します。
  3. xclockコマンドを実行して設定を確認します。
    X Serverにクロックが表示されます。

動的ホスト構成プロトコル (DHCP) ユーザーの場合: SOM管理サーバーに対して常に同じIPアドレスが割り当てられていることを確認してください。

システム上のウイルス対策ソフトウェアをすべて無効にします。詳細については、「ウイルス対策ソフトウェアの無効化」を参照してください。

SOMでは、いくつかのTCPポートを使用して他のシステムとの通信が実行されます。SOMをインストールする前にこれらのポートが利用可能であることを確認するには、「通信ポートの有効化」を参照してください。SOM管理サーバー上のファイアウォールとその他のウイルス対策アプリケーションによってポートがブロックされないことを確認します。

ロケールを変更する必要がある場合は、必要なロケール (たとえば、日本語) をサポートするようにSOM管理サーバーを設定します。サポートされるロケールの詳細については、SOM Support Matrixを参照してください。

Oracle要件の概要

Oracleデータベース管理者は、SOM Oracleデータベースを作成します。SOMのOracleデータベースインスタンスをインストールするには、このチェックリストに従ってください。

  • Oracleデータベース管理者と協力して、Oracleから提供されている指示に従い、Oracleデータベースをインストールします。
  • SOM用のデータベースインスタンスを作成します。
    Oracle サーバーのホスト名とデータベースインスタンス名を認識していることを確認します。
  • データベースにアクセスするSOMユーザーのみが使用するテーブルスペースを作成します。
  • 環境のストレージエレメント (ホスト、ストレージシステム、スイッチ) の数に応じてテーブルスペースサイズを割り当てます。
    : データベースの要件は、SOMによって追加のエレメントが検出されると大きくなります。
    十分に大きいテーブルスペースをユーザーに割り当てることが重要です。テーブルスペースのサイズが十分ではない場合、SOMで必要なテーブルが作成されない場合があります。この場合、インストール後に問題が発生します。これを防ぐには、割り当てを無制限に設定します。
  • 次のコマンドを使用してOracleユーザーを作成し、新しく作成したテーブルスペースへのアクセス権を付与します。

    CREATE USER <user_name> IDENTIFIED BY <password> DEFAULT TABLESPACE users TEMPORARY TABLESPACE temp QUOTA UNLIMITED ON users

    grant Create sequence, Create session, Create table, Create view, UNLIMITED TABLESPACE to <user_name> WITH ADMIN OPTION

    grant drop any table, drop any view, DELETE ANY TABLE, INSERT ANY TABLE, UPDATE ANY TABLE to <user_name> WITH ADMIN OPTION

    grant DBA to <user_name> WITH ADMIN OPTION

    grant CONNECT to <user_name> WITH ADMIN OPTION

    <user_name>と<password>は任意に選択できます。
    :
    <user_name>は任意に選択できます。

    <password>はHps0m1である必要があります。

    SOMのインストール時には、Oracleユーザー名とパスワードが必要です。

適切に設定されたDNSの確認

SOMでは、ホスト名とIPアドレスとの関係を決定するために、ドメイン名システム (DNS) が使用されます。この場合、SOMがストレージエレメントを検出すると大量のネームサービスクエリが発生します。

DNSサーバーが、ネームサービスクエリを解決する際に長時間にわたる遅延を防ぐよう適切に設定されていることを確認します。つまり、SOMネームサービスクエリに応答するDNSサーバーに以下の特性があることを確認します。

  • DNSサーバーは権限サーバーであり、DNS要求を転送しません。
  • DNSサーバーでは、ホスト名からIPアドレスへのマッピング情報およびIPアドレスからホスト名へのマッピング情報が統一されています。
  • ネットワークで複数のDNSサーバーを使用している場合は、すべてのDNSサーバーがすべてのネームサービスクエリに一貫して応答する必要があります。

SOM管理サーバーで、お使いの環境に対して次の項目が正しく設定されていることを確認します。

ホストファイル%SystemRoot%\system32\drivers\etc\hostsに少なくとも以下の2つのエントリが含まれている必要があります。
127.0.0.1 (ループバックloghost)
<SOM管理サーバーのIPアドレス> <SOM管理サーバー名>

nslookupコマンドが失敗すると、ホストファイル%SystemRoot%\system32\drivers\etc\hostsが優先されます。

このインスタンスの場合、

<IP_Address>SOM管理サーバーのIPアドレスです。

<SOM_server_name>は、インストール時に設定したSOM管理サーバーのFQDNです。

構成ファイルresolv.confで、識別されているすべてのDNSサーバーにおいてホスト名からIPアドレスへのマッピング情報およびIPアドレスからホスト名へのマッピング情報が一致していることを確認します。

SOMコンソールにアクセスするためのWebブラウザーの設定

SOMにログオンする前に、SOMコンソールと連動するようにWebブラウザーを設定します。Webブラウザーで、以下を有効にする必要があります。

  • JavaScript
  • SOM管理サーバーからのポップアップウィンドウ
  • SOM管理サーバーからのCookie

以下の手順を実行するには、SOM管理サーバーのFQDNが必要です。使用しているSOM管理サーバーに複数のドメイン名がある場合は、SOMにより、インストール時にその中から1つが選択されます。SOMが使用しているFQDNを判別するには、[ヘルプ] > [システム情報] > [サーバー] タブをクリックします。

Mozilla Firefox

ヒント: Mozilla Firefoxでは、デフォルトでJavaScriptの使用が有効になっています。JavaScriptを無効にするにはプライバシ拡張が必要です。SOMでJavaScriptが無効になっていることを示すエラーが生成される場合、Firefoxの [アドオンマネージャ] の [拡張機能] オプションを確認して、プライバシ拡張が使用されているかどうかを判別します。

ポップアップを有効にするには、以下の手順を実行します。

  1. Mozilla Firefoxで、[ツール] > [オプション] の順にクリックします。
  2. [コンテンツ] をクリックします。
  3. [ポップアップウィンドウをブロックする] チェックボックスを有効にします。
  4. [ポップアップウィンドウをブロックする] チェックボックスの横にある [例外] をクリックします。
  5. SOM管理サーバーのFQDNを許可サイトのリストに追加します。
  6. [OK] をクリックします。

Cookieを有効にするには、以下の手順を実行します。

  1. Mozilla Firefoxで、[ツール] > [オプション] の順にクリックします。
  2. [プライバシ] をクリックします。
  3. [履歴] に移動し、[履歴を記憶させる] を選択します。
  4. [OK] をクリックします。
  5. Webブラウザーを再起動します。

Microsoft Internet Explorer

  1. Internet Explorerブラウザーで [ツール] をクリックし、[インターネットオプション] をクリックします。
  2. [セキュリティ] タブで、SOM管理サーバーを含むゾーンを選択し、[レベルのカスタマイズ] をクリックします。
  3. [スクリプト] にある [アクティブスクリプト] のオプションを [有効にする] に選択します。
  4. [プライバシ] タブの [設定] 領域で、[すべてのCookieを受け入れる] から [中-高] までのいずれかのオプションを選択します。
    : この設定は、インターネットゾーンでのみ有効です。イントラネット上のSOM管理サーバーに接続する場合は、この設定は無効です。
  5. [プライバシ] タブで、[ポップアップブロックを有効にする] のチェックボックスをオンにした後、[設定] をクリックします。
  6. SOM管理サーバーのFQDNを許可サイトのリストに追加します。
  7. Webブラウザーを再起動します。

組み込みのデータベースを使用したWindowsへのSOMのインストール

SOMのインストール先のサーバーに管理者権限を使用してログオンします。

SOMをインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. ローカルホストサーバーにZipファイルHPStorageOperationsManager_WinNT4.0.zipをコピーし、インストールファイルを抽出します。
  2. ローカルフォルダーからsetup.exeを実行して、インストールプロセスを手動で開始します。
    例: [drive:]\local folder\HPStorageOperationsManager_WinNT4.0\setup.exe
    [HP Softwareインストーラー] ウィザードが開き、[はじめに] ページが表示されます。

  3. [次へ] をクリックします。
    [ライセンス契約] ページが表示されます。

  4. [ライセンス契約の条項に同意します] を選択し、[次へ] をクリックします。
    [製品のカスタマイズ] ページが表示されます。

  5. [製品のカスタマイズ] ページで、次のいずれかを実行します。
    • デフォルトのSOMのフォルダーを使用する場合は[次へ] をクリックします。
    • 別のアプリケーションフォルダーや別のデータフォルダーを選択する場合は[参照]をクリックします。
    • デフォルトのフォルダーの場所に戻すには[リセット] をクリックします。
    : このガイドでは、選択したアプリケーションフォルダーおよびデータフォルダーは、それぞれ<Install_Dir>および<Data_Dir>として参照されます。
    デフォルトのパスは次のとおりです。
    <Install_Dir> - [drive:]\Program Files(x86)\HP\HP BTO Software\
    <Data_Dir> - [drive:]\ProgramData\HP\HP BTO Software\
    フォルダーを変更する場合は、パスの長さを短めにしてください。長いパスを使用すると、インストールが失敗する場合があります。

    [サーバー設定] ページが表示されます。

  6. [HP Softwareの組み込みのデータベース] を選択し、[次へ] をクリックします。

    [製品の要件] ページが表示されます。インストーラーによって、インストール前の確認が実行されます。

  7. [次へ] をクリックします。

    バージョン番号、インストールされるコンポーネントのリスト、アプリケーションフォルダーとデータフォルダーの場所を示す [プレインストールの概要] ページが表示されます。

  8. [インストール] をクリックしてインストールを開始します。

    [インストール中] ページで [要約] タブと [詳細] タブが表示されます。

    • [要約] タブ - インストールの進捗状況
    • [詳細] タブ - 各SOM管理サーバーコンポーネントのインストール状態

    コンポーネントがインストールされると、[システムアカウントのパスワード] ダイアログボックスが表示されます。

    パスワードは次の規則に従って設定する必要があります。

    • 8文字以上にする。
    • 大文字、小文字、数字を組み合わせる。
    • ユーザーIDである「system」を含まない。
    • 最初の文字に数字を使用しない。
    • スペースを含まない。
  9. システムアカウントのパスワードを入力して、[OK] をクリックします。
    : システムアカウントは、SOMコンソールに [サインイン] するために使用します。システムアカウントのパスワードの変更に関する詳細については、「システムアカウントのパスワードのリセット」を参照してください。

    [HP Storage Operations Manager Webサーバーポート] ダイアログボックスが表示されます。

  10. [OK] をクリックして、SOM WebサーバーのHTTP通信にデフォルトポート80が使用されることを確認します。

    必要に応じて別のポートを指定することができます。
    [HP Storage Operations Manager Https Webサーバーポート] ダイアログボックスが表示されます。

  11. [OK] をクリックして、SOM WebサーバーのHTTPS通信にデフォルトポート443が使用されることを確認します。

    必要に応じて別のポートを指定することができます。
    [正式な完全修飾ドメイン名 (FQDN)] ダイアログボックスが表示されます。

  12. [OK] をクリックして、SOM管理サーバーのデフォルトFQDNを確認します。

    必要な場合は、別のFQDNを指定できます。
    インストーラーによってシステムが設定されます。

  13. [終了] をクリックします。
    これで、インストールが完了します。
    [HP Storage Operations Manager Web UIの起動] ページが表示されます。
  14. [はい] をクリックするとSOMコンソールが起動します。
    [サインイン] 時には、インストール中に作成したシステムアカウントとパスワードを使用できます。
    [インストールの完了] ダイアログボックスが表示され、[詳細] タブにインストール済みのコンポーネントのリストが表示されます。
  15. [完了] をクリックします。
    インストール中に生成されたログファイルを表示して、出力されたメッセージを確認できます。ログファイルは<Data_Dir>\log\somフォルダーにあります。

Oracleデータベースを使用したWindowsへのSOMのインストール

SOMのインストール先のサーバーに管理者権限を使用してログオンします。

SOMをインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. ローカルホストサーバーにZipファイルHPStorageOperationsManager_WinNT4.0.zipをコピーし、インストールファイルを抽出します。
  2. ローカルフォルダーからsetup.exeを実行して、インストールプロセスを手動で開始します。
    例: [drive:]\local folder\HPStorageOperationsManager_WinNT4.0\setup.exe
    [HP Softwareインストーラー] ウィザードが開き、[はじめに] ページが表示されます。

  3. [次へ] をクリックします。
    [ライセンス契約] ページが表示されます。

  4. [ライセンス契約の条項に同意します] を選択し、[次へ] をクリックします。
    [製品のカスタマイズ] ページが表示されます。

  5. [製品のカスタマイズ] ページで、次のいずれかを実行します。
    • デフォルトのSOMのフォルダーを使用する場合は[次へ] をクリックします。
    • 別のアプリケーションフォルダーや別のデータフォルダーを選択する場合は[参照]をクリックします。
    • デフォルトのフォルダーの場所に戻すには[リセット] をクリックします。
    : このガイドでは、選択したアプリケーションフォルダーおよびデータフォルダーは、それぞれ<Install_Dir>および<Data_Dir>として参照されます。
    デフォルトのパスは次のとおりです。
    <Install_Dir> - [drive:]\Program Files(x86)\HP\HP BTO Software\
    <Data_Dir> - [drive:]\ProgramData\HP\HP BTO Software\
    フォルダーを変更する場合は、パスの長さを短めにしてください。長いパスを使用すると、インストールが失敗する場合があります。

    [サーバー設定] ページが表示されます。

  6. [Oracle] を選択して [次へ] をクリックします。
  7. 以前に定義したデータベースアカウントを使用してOracleデータベースを初期化するには、[プライマリサーバーのインストール] を選択します。
    : 現時点では、SOMはセカンダリサーバーのインストールモードはサポートされていません。

    [次へ] をクリックします。

  8. Oracleの [ホスト] の名前、[ポート]、[インスタンス] を入力します。
    : Oracleインスタンスがデフォルトポート1521に設定されていない場合は、Oracleインスタンスに設定されているポート番号を入力します。
    [次へ] をクリックします。
  9. [ユーザー名] と [パスワード] を入力して、Oracleデータベースに接続します。

    [製品の要件] ページが表示されます。インストーラーによって、インストール前の確認が実行されます。

  10. [次へ] をクリックします。

    バージョン番号、インストールされるコンポーネントのリスト、アプリケーションフォルダーとデータフォルダーの場所を示す [プレインストールの概要] ページが表示されます。

  11. [インストール] をクリックしてインストールを開始します。

    [インストール中] ページで [要約] タブと [詳細] タブが表示されます。

    • [要約] タブ - インストールの進捗状況
    • [詳細] タブ - 各SOM管理サーバーコンポーネントのインストール状態

    コンポーネントがインストールされると、[システムアカウントのパスワード] ダイアログボックスが表示されます。

    パスワードは次の規則に従って設定する必要があります。

    • 8文字以上にする。
    • 大文字、小文字、数字を組み合わせる。
    • ユーザーIDである「system」を含まない。
    • 最初の文字に数字を使用しない。
    • スペースを含まない。
  12. システムアカウントのパスワードを入力して、[OK] をクリックします。
    : システムアカウントは、SOMコンソールに [サインイン] するために使用します。システムアカウントのパスワードの変更に関する詳細については、「システムアカウントのパスワードのリセット」を参照してください。

    [HP Storage Operations Manager Webサーバーポート] ダイアログボックスが表示されます。

  13. [OK] をクリックして、SOM WebサーバーのHTTP通信にデフォルトポート80が使用されることを確認します。

    必要に応じて別のポートを指定することができます。
    [HP Storage Operations Manager Https Webサーバーポート] ダイアログボックスが表示されます。

  14. [OK] をクリックして、SOM WebサーバーのHTTPS通信にデフォルトポート443が使用されることを確認します。

    必要に応じて別のポートを指定することができます。
    [正式な完全修飾ドメイン名 (FQDN)] ダイアログボックスが表示されます。

  15. [OK] をクリックして、SOM管理サーバーのデフォルトFQDNを確認します。

    必要な場合は、別のFQDNを指定できます。
    インストーラーによってシステムが設定されます。

  16. [終了] をクリックします。
    これで、インストールが完了します。
    [HP Storage Operations Manager Web UIの起動] ページが表示されます。
  17. [はい] をクリックするとSOMコンソールが起動します。
    [サインイン] 時には、インストール中に作成したシステムアカウントとパスワードを使用できます。
    [インストールの完了] ダイアログボックスが表示され、[詳細] タブにインストール済みのコンポーネントのリストが表示されます。
  18. [完了] をクリックします。
    インストール中に生成されたログファイルを表示して、出力されたメッセージを確認できます。ログファイルは<Data_Dir>\log\somフォルダーにあります。

Linuxホストへのアクセス

Linuxホストにアクセスするには、以下の操作の1つを実行します。

  • ローカルホスト上のグラフィックスコンソールを使用する

    以下のコマンドをコマンドプロンプトで実行します。

    # /usr/X11R6/bin/xhost +

  • リモートLinuxクライアントからのアクセス

    リモートクライアント上のX WindowsサーバーがTCP接続を受け入れられることを確認します。

    1. /etc/X11/xdm/Xserversを開きます。
    2. スクリーン番号0の行 (:0 localを含む行) には-nolisten TCPオプションは含まれません。-nolisten TCPオプションが存在する場合は、削除します。この行は以下のようになります。

      :0 local /usr/X11R6/bin/X

    3. リモートクライアントのX Windowsサーバー上で TCP接続を有効にします。

      • SUSE/etc/sysconfig/displaymanagerを編集し、次のオプションを「yes」に設定します。

        DISPLAYMANAGER_REMOTE_ACCESS

        DISPLAYMANAGER_XSERVER_TCP_PORT_6000_OPEN

        例:

        DISPLAYMANAGER_REMOTE_ACCESS="yes"

        DISPLAYMANAGER_XSERVER_TCP_PORT_6000_OPEN="yes"

      • RHEL (gnome) – /etc/X11/gdm/gdm.confを編集し、DisallowTCPオプションをfalse (コメントされている場合はコメント解除する) に設定します。

        例:

        DisallowTCP=false

    4. 前の手順で設定ファイルに何か変更を加えた場合、変更を有効にするにはシステムをリブートします。
    5. 以下のコマンドをコマンドプロンプトで実行します。

      # /usr/X11R6/bin/xhost +

    6. クライアントに対する表示を設定します。詳細については、Linuxシェルドキュメントを参照してください。
  • RealVNCを使用したリモートクライアントからのLinuxホストへのアクセス

    SOMはリモートクライアントからLinuxホストにアクセスするためにRealVNC Viewer Free Editionバージョン4.1以降の使用をサポートします。RealVNCサーバーを設定する方法とLinuxホストにアクセスするためにRealVNCサーバーを使用する方法の詳細については、RealVNCドキュメントを参照してください。RealVNCサーバーを設定したら、「ローカルホスト上のグラフィックスコンソールを使用する」セクションの手順に従います。

  • リモートWindowsクライアントからのLinuxホストへのアクセス

    クライアントからX Windowsサーバーを実行する前に、SOM管理サーバーでX Windowsが実行していることを確認します。

    注: Attachmate corporationが提供するReflectionX Managerはこの製品をインストールするためのテスト済みのX Windowsサーバーです。XmingをX Windowsサーバーとして使用してこの製品をインストールすることはできません。

    ローカルX Windowsサーバーを開始して、xtermを介してリモートシステムに接続し、次のコマンドを使用して$DISPLAY環境変数を適切に設定します。

    # DISPLAY=<ip-address>:displaynumber.screennumber

    この場合、<ip-address>は、インストーラープログラムを起動するクライアントのアドレスです。

    # export DISPLAY

    例:

    # DISPLAY=172.168.10.15:0.0

    # export DISPLAY

組み込みのデータベースを使用したLinuxへのSOMのインストール

SOMのインストール先のシステムにルート権限を使用してログオンします。

SOMをインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. tarファイルHPStorageOperationsManager_Linux2.6_64.tar.gzをローカルホストサーバーにコピーします。
    次のコマンドを実行して、ファイルの内容を抽出します。
    tar -xvf HPStorageOperationsManager_Linux2.6_64.tar.gz
  2. $DISPLAY環境変数が設定されていることを確認します。

    詳細については、Linuxホストへのアクセスを参照してください。

  3. 次のコマンドを入力します。./setup.bin

    [HP Softwareインストーラー] ウィザードが開き、[はじめに] ページが表示されます。

  4. [次へ] をクリックします。
    [ライセンス契約] ページが表示されます。
  5. [ライセンス契約の条項に同意します] を選択し、[次へ] をクリックします。

    [サーバー設定] ページが表示されます。

    : このガイドでは、デフォルトのアプリケーションパスおよびデータパスは、それぞれ$Install_Dirおよび$Data_Dirとして参照されます。

    デフォルトのパスは次のとおりです。

    • $Install_Dir=/opt/OV
    • $Data_Dir=/var/opt/OV
  6. [HP Softwareの組み込みのデータベース] を選択し、[次へ] をクリックします。

    [製品の要件] ページが表示されます。インストーラーによって、インストール前の確認が実行されます。

  7. [次へ] をクリックします。

    バージョン番号、インストールされるコンポーネントのリスト、アプリケーションディレクトリとデータディレクトリの場所を示す [プレインストールの概要] ページが表示されます。

    インストールを完了するために利用可能なディスク容量が十分でないと考えられる場合は、「問題: インストールに、現在のホストシステムの空き領域以上のディスク容量を必要とする」を参照してください。

  8. [インストール] をクリックしてインストールを開始します。

    [インストール中] ページで [要約] タブと [詳細] タブが表示されます。

    • [要約] タブ - インストールの進捗状況
    • [詳細] タブ - 各SOM管理サーバーコンポーネントのインストール状態

    コンポーネントがインストールされると、[システムアカウントのパスワード] ダイアログボックスが表示されます。

    パスワードは次の規則に従って設定する必要があります。

    • 8文字以上にする。
    • 大文字、小文字、数字を組み合わせる。
    • ユーザーIDである「system」を含まない。
    • 最初の文字に数字を使用しない。
    • スペースを含まない。
  9. システムアカウントのパスワードを入力して、[OK] をクリックします。

    : システムアカウントは、SOMコンソールに [サインイン] するために使用します。システムアカウントのパスワードの変更に関する詳細については、「システムアカウントのパスワードのリセット」を参照してください。

    [HP Storage Operations Manager Webサーバーポート] ダイアログボックスが表示されます。

  10. [OK] をクリックして、SOM WebサーバーのHTTP通信にデフォルトポート80が使用されることを確認します。

    必要に応じて別のポートを指定することができます。
    [HP Storage Operations Manager Https Webサーバーポート] ダイアログボックスが表示されます。

  11. [OK] をクリックして、SOM WebサーバーのHTTPS通信にデフォルトポート443が使用されることを確認します。

    必要に応じて別のポートを指定することができます。
    [正式な完全修飾ドメイン名 (FQDN)] ダイアログボックスが表示されます。

  12. [OK] をクリックして、SOM管理サーバーのデフォルトFQDNを確認します。

    必要に応じて別のドメイン名を指定することができます。
    インストーラーによってシステムが設定されます。

  13. [終了] をクリックします。
    これで、インストールが完了します。
    [HP Storage Operations Manager Web UIの起動] ページが表示されます。
  14. [OK] をクリックして、SOMコンソールを起動します。
    [サインイン] 時には、インストール中に作成したシステムアカウントとパスワードを使用できます。
    [インストールの完了] ダイアログボックスが表示され、[詳細] タブにインストール済みのコンポーネントのリストが表示されます。
  15. [完了] をクリックします。
    インストール中に生成されたログファイルを表示して、出力されたメッセージを確認できます。ログファイルは$Data_Dir/log/somフォルダーにあります。

LinuxサーバーにSOMをインストールした後、HP Webサイト (https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do?productNumber=HPLinuxCodeSigning) で提供されているHPパブリックキーを使用して検証指示に従うことで、インストールファイルがHP提供のオリジナルコードであり、サードパーティによって操作されていないことを確認できます。

Oracleデータベースを使用したLinuxへのSOMのインストール

SOMのインストール先のシステムにルート権限を使用してログオンします。

SOMをインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. tarファイルHPStorageOperationsManager_Linux2.6_64.tar.gzをローカルホストサーバーにコピーします。
    次のコマンドを実行して、ファイルの内容を抽出します。
    tar -xvf HPStorageOperationsManager_Linux2.6_64.tar.gz
  2. $DISPLAY環境変数が設定されていることを確認します。

    詳細については、Linuxホストへのアクセスを参照してください。

  3. 次のコマンドを入力します。./setup.bin

    [HP Softwareインストーラー] ウィザードが開き、[はじめに] ページが表示されます。

  4. [次へ] をクリックします。
    [ライセンス契約] ページが表示されます。
  5. [ライセンス契約の条項に同意します] を選択し、[次へ] をクリックします。

    [サーバー設定] ページが表示されます。

    : このガイドでは、デフォルトのアプリケーションパスおよびデータパスは、それぞれ$Install_Dirおよび$Data_Dirとして参照されます。

    デフォルトのパスは次のとおりです。

    • $Install_Dir=/opt/OV
    • $Data_Dir=/var/opt/OV
  6. [Oracle] を選択して [次へ] をクリックします。
  7. 以前に定義したデータベースアカウントを使用してOracleデータベースを初期化するには、[プライマリサーバーのインストール] を選択します。
    : 現時点では、SOMはセカンダリサーバーのインストールモードはサポートされていません。

    [次へ] をクリックします。

  8. Oracleの [ホスト] の名前、[ポート]、[インスタンス] を入力します。

    : Oracleインスタンスがデフォルトポート1521に設定されていない場合は、Oracleインスタンスに設定されているポート番号を入力します。

    [次へ] をクリックします。

  9. [ユーザー名] と [パスワード] を入力して、Oracleデータベースに接続します。

    [製品の要件] ページが表示されます。インストーラーによって、インストール前の確認が実行されます。

  10. [次へ] をクリックします。

    バージョン番号、インストールされるコンポーネントのリスト、アプリケーションフォルダーとデータフォルダーの場所を示す [プレインストールの概要] ページが表示されます。

  11. [インストール] をクリックしてインストールを開始します。

    [インストール中] ページで [要約] タブと [詳細] タブが表示されます。

    • [要約] タブ - インストールの進捗状況
    • [詳細] タブ - 各SOM管理サーバーコンポーネントのインストール状態

    コンポーネントがインストールされると、[システムアカウントのパスワード] ダイアログボックスが表示されます。

    パスワードは次の規則に従って設定する必要があります。

    • 8文字以上にする。
    • 大文字、小文字、数字を組み合わせる。
    • ユーザーIDである「system」を含まない。
    • 最初の文字に数字を使用しない。
    • スペースを含まない。
  12. システムアカウントのパスワードを入力して、[OK] をクリックします。

    : システムアカウントは、SOMコンソールに [サインイン] するために使用します。システムアカウントのパスワードの変更に関する詳細については、「システムアカウントのパスワードのリセット」を参照してください。

    [HP Storage Operations Manager Webサーバーポート] ダイアログボックスが表示されます。

  13. [OK] をクリックして、SOM WebサーバーのHTTP通信にデフォルトポート80が使用されることを確認します。

    必要に応じて別のポートを指定することができます。
    [HP Storage Operations Manager Https Webサーバーポート] ダイアログボックスが表示されます。

  14. [OK] をクリックして、SOM WebサーバーのHTTPS通信にデフォルトポート443が使用されることを確認します。

    必要に応じて別のポートを指定することができます。
    [正式な完全修飾ドメイン名 (FQDN)] ダイアログボックスが表示されます。

  15. [OK] をクリックして、SOM管理サーバーのデフォルトFQDNを確認します。

    必要な場合は、別のFQDNを指定できます。
    インストーラーによってシステムが設定されます。

  16. [終了] をクリックします。
    これで、インストールが完了します。
    [HP Storage Operations Manager Web UIの起動] ページが表示されます。
  17. [はい] をクリックするとSOMコンソールが起動します。
    [サインイン] 時には、インストール中に作成したシステムアカウントとパスワードを使用できます。
    [インストールの完了] ダイアログボックスが表示され、[詳細] タブにインストール済みのコンポーネントのリストが表示されます。
  18. [完了] をクリックします。
    インストール中に生成されたログファイルを表示して、出力されたメッセージを確認できます。ログファイルは$Data_Dir/log/somフォルダーにあります。

組み込みのデータベースを使用したLinuxへのサイレントインストール

SOMのインストール先のシステムにルート権限を使用してログオンします。

SOMをインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. TARファイルHPStorageOperationsManager_Linux2.6_64.tar.gzをローカルホストサーバーにコピーします。
    次のコマンドを実行して、ファイルの内容を抽出します。
    tar –xvf HPStorageOperationsManager_Linux2.6_64.tar.gz
  2. <media>/supportディレクトリからその親ディレクトリにovinstallparams_embedded.iniファイルをコピーします。このディレクトリは、setup.binファイルがあるフォルダーです。
  3. <media>/ovinstallparams_embedded.iniというファイル名を<media>/ovinstallparams.iniに変更します。

  4. 次のコマンドを入力します。./setup.bin -i silent
: サイレントインストールではインストーラーウィザードが起動しないため、コマンドの完了を監視する必要があります。

インストールが完了したら、次の資格証明を使用してSOMコンソールにログオンします。

ユーザー名: system

パスワード: hpsom

インストール中に生成されるログファイルは、$Data_Dir/log/somフォルダーにあります。

LinuxサーバーにSOMをインストールした後、HP Webサイト (https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do?productNumber=HPLinuxCodeSigning) で提供されているHPパブリックキーを使用して検証指示に従うことで、インストールファイルがHP提供のオリジナルコードであり、サードパーティによって操作されていないことを確認できます。

Oracleデータベースを使用したLinuxへのサイレントインストール

SOMのインストール先のシステムにルート権限を使用してログオンします。

SOMをインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. TARファイルHPStorageOperationsManager_Linux2.6_64.tar.gzをローカルホストサーバーにコピーします。
    次のコマンドを実行して、ファイルの内容を抽出します。
    tar –xvf HPStorageOperationsManager_Linux2.6_64.tar.gz
  2. <media>/supportディレクトリからその親ディレクトリにovinstallparams_oracle.iniファイルをコピーします。このディレクトリは、setup.binファイルがあるフォルダーです。
  3. <media>/ovinstallparams_oracle.iniというファイル名を<media>/ovinstallparams.iniに変更します。

  4. ファイル<media>/ovinstallparams.iniを変更して、次のパラメーターに対してのみ値を指定します。

    db.host=<host_name/IP_Address>

    db.instance=<SID_name>

    db.port=<port_number>

    db.user.loginname=<user_name>

  5. Oracleデータベースユーザー名のパスワードHps0m1に設定します。
  6. 次のコマンドを入力します。./setup.bin -i silent
: サイレントインストールではインストーラーウィザードが起動しないため、コマンドの完了を監視する必要があります。

インストールが完了したら、次の資格証明を使用してSOMコンソールにログオンします。

ユーザー名: system

パスワード: hpsom

インストール中に生成されるログファイルは、$Data_Dir/log/somフォルダーにあります。

LinuxサーバーにSOMをインストールした後、HP Webサイト (https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do?productNumber=HPLinuxCodeSigning) で提供されているHPパブリックキーを使用して検証指示に従うことで、インストールファイルがHP提供のオリジナルコードであり、サードパーティによって操作されていないことを確認できます。

SOMのライセンス

SOMをインストールすると、一時試用ライセンスが自動的にインストールされます。このライセンスは60日間有効です。

ライセンス情報を表示するには、[ヘルプ] > [システム情報] > [ライセンス情報の表示] をクリックします。

試用ライセンスでは、パフォーマンス収集以外のSOMのすべての機能を使用できます。できるだけ早く、恒久ライセンスキーを入手し、インストールしてください。

恒久ライセンスの取得およびインストールの詳細については、SOM Deployment Guideを参照してください。

SOMの開始

これで、SOMがインストールされました。SOMを設定して、環境のストレージエレメントを検出、管理できます。

SOMコンソールへのアクセス

SOMを設定するにはSOMコンソールを使用します。

SOMコンソールにアクセスするには、以下の手順を実行します。

  1. 対応Webブラウザーを使用していることを確認します。サポートされるブラウザーのリストを表示するには、HPSOM対応マトリックスを参照してください。
  2. WebブラウザーでJavaScript、SOM管理サーバーからのポップアップウィンドウを有効にし、ブラウザーがSOM管理サーバーからのCookieを受け入れるようにします。
  3. Webブラウザーウィンドウに次のURLを入力します。https://<fully_qualified_domain_name>:<port>/som
    この場合、<fully_qualified_domain_name>SOM管理サーバーのFQDN、<port>SOMコンソールとの通信でjbossが使用するポートです。
  4. 使用しているSOM管理サーバーに複数のドメイン名がある場合は、SOMにより、インストール時にその中から1つが選択されます。SOMが使用しているFQDNを判別するには、[ヘルプ] > [システム情報] > [サーバー] タブをクリックします。

  5. SOMサインインウィンドウで、ユーザーアカウント名としてsystemと入力し、インストール中に作成したパスワードを入力します。[サインイン] をクリックします。
LinuxオペレーティングシステムにインストールされているSOM管理サーバーにブラウザーをポイントしたときにSOMコンソールを開始できない場合は、SOM管理サーバー上にHTTPポートをブロックしているLinuxファイアウォールが存在する可能性があります。「問題: Linux SOMコンソール管理サーバーにアクセスしているとSOMを起動できない」を参照してください。
WindowsオペレーティングシステムにインストールされているSOM管理サーバーにブラウザーをポイントしたときにSOMコンソールを開始できない場合は、SOM管理サーバー上にHTTPポートをブロックしているWindowsファイアウォールが存在する可能性があります。「問題: Windows SOMコンソール管理サーバーにアクセスしているとSOMを起動できない」を参照してください。

ユーザーのアカウントとロール

インストール中、SOMではSOMコンソールにアクセスするためのシステムアカウントが作成されます。

通常は、SOM管理者が各ユーザー (またはユーザーグループ) にアカウントを設定し、事前設定されたアクセス権を各アカウントに割り当てます。ユーザーアカウントおよびロールにより、SOMコンソールへのアクセス権の所有者、各ユーザーが利用できるワークスペースおよびアクションが決定します。

チームに対してSOMサインインのアクセス設定を行う前に、チームメンバーごとに、定義済みのどのSOMロールを割り当てるのが適切であるかを判断します。ロールは階層的です。つまり、階層内で上位のロールは下位のロールの特権をすべて含みます (管理者が最上位で、ゲストが最下位です)。

ユーザーアカウントおよびグループはSOMコンソール ([設定] > [セキュリティ]) で設定します。詳細については、SOMオンラインヘルプの「ユーザーグループを設定する」を参照してください。

SOMヘルプの使用

SOMオンラインヘルプには、SOMコンソールおよび環境を検出して管理するためのSOMの使用方法が記載されています。

オンラインヘルプにアクセスするには、SOMコンソールメニューバーから [ヘルプ] > [HP Storage Operations Managerドキュメントライブラリ] をクリックします。
これにより、HP Storage Operations Managerヘルプの [ようこそ] ページが表示されます。[ようこそ] ページには、SOMを問題なく使用するためのリソースへのリンクが含まれています。これらのリソースを使用すると、ストレージ環境を管理する上で必要なさまざまなタスクを実行できます。

SOMコンソールの詳細については、オンラインヘルプの「SOMインターフェイスの使用」を参照してください。

追加情報

次のセクションには、SOMをインストールおよびトラブルシューティングするときのスタートアップ時の問題について説明します。また、本ガイドの他のセクションでも、必要に応じてこのセクションを参照しています。

公式FQDNの取得または設定

SOMユーザーは公式FQDNを使用してSOMにアクセスします。

  1. SOM管理サーバーの正式なFQDNを判断するには、以下のいずれかの方法を使用します。
    • インストール時に設定したFQDNの値を表示するには、somofficialfqdn.ovplコマンドを使用します。
    • SOMコンソールで、[ヘルプ] > [システム情報] > [サーバー] タブをクリックします。FQDNの値を見つけます。
  2. インストール時に設定したFQDNを変更する必要がある場合は、somsetofficialfqdn.ovplコマンドを使用します。

ウイルス対策ソフトウェアの無効化

インストールパフォーマンスの向上のために、以下の手順でターゲットシステムのウイルス対策ソフトウェアを無効にします。

  1. Windowsのデスクトップで、[スタート] > [設定] > [コントロールパネル] の順にクリックします。
  2. [管理ツール] をダブルクリックします。
  3. [コンポーネントサービス] をダブルクリックします。
  4. [サービス] を選択します。
  5. ウイルス対策サービスの状態を確認します。たとえば、SymantecやMcAffeeなどの企業が提供しているウイルス対策サービスを確認します。
  6. 各ウイルス対策サービスを右クリックして、[停止] をクリックします。
    SOMのインストールが完了したら、各ウイルス対策サービスを再起動します。

システムアカウントのパスワードのリセット

SOMのインストール中に、システムアカウントのパスワードを設定します。システムアカウントのパスワードを忘れた場合は、somchangesyspw.ovplスクリプトを使用してパスワードを変更できます。

パスワードを変更するには、以下の手順を実行します。

  1. ovstop -cコマンドを使用してSOMプロセスを停止します。
  2. 管理者として、somchangesyspw.ovplスクリプトを実行してシステムパスワードを設定します。
  3. ルートとして、somchangesyspw.ovplスクリプトを実行してシステムパスワードを設定します。
  4. ovstart -cコマンドを使用してSOMプロセスを開始します。

通信ポートの有効化

ソースサーバー (SOM、SHR、SMI Agent) とその他のシステム (デバイス/クライアント/統合) との通信では、数多くのTCPポートが使用されます。これらのポートは、通信用に有効化し、開いた状態にしておく必要があります。

Windowsサーバーでポートを有効化するには、以下の手順を実行します。

  1. [セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール] コンソールを開きます ([スタート] > [管理ツール] > [セキュリティが強化された Windows ファイアウォール])。
  2. 受信ルールを作成し、SOMが必要とするポートごとに有効にします。

Windowsサーバーでウイルス対策保護が有効になっている場合があります。ウイルス対策保護を設定して、Windowsサーバーで必須のポートにアクセスできるようにします。

SOMによって使用されるポート
ポート 名前 目的 設定ファイル
80 nmsas.server.port.web.http

Web UIとWebサービスで使用される、デフォルトのHTTPポート。

このポートは、いったん開くと双方向になります。

nms-local.properties

インストール時に変更することもできます。

443 nmsas.server.port.web.https デフォルトのセキュアHTTPSポート (SSL) - Web UIとWebサービスで使用されます。 nms-local.properties
1098 nmsas.server.port.naming.rmi

SOMによって使用されるさまざまなサービスと通信するためにSOMコマンドラインツールで使用されます。

これらのポートのアクセスをローカルホストのみに制限するようにシステムファイアウォールを設定することをお勧めします。

nms-local.properties
1099 nmsas.server.port.naming.port

SOMによって使用されるさまざまなサービスと通信するためにSOMコマンドラインツールで使用されます。

これらのポートのアクセスをローカルホストのみに制限するようにシステムファイアウォールを設定することをお勧めします。

nms-local.properties
3873 nmsas.server.port.remoting.ejb3

SOMによって使用されるさまざまなサービスと通信するためにSOMコマンドラインツールで使用されます。

これらのポートのアクセスをローカルホストのみに制限するようにシステムファイアウォールを設定することをお勧めします。

nms-local.properties
4444 nmsas.server.port.jmx.jrmp

SOMによって使用されるさまざまなサービスと通信するためにSOMコマンドラインツールで使用されます。

これらのポートのアクセスをローカルホストのみに制限するようにシステムファイアウォールを設定することをお勧めします。

nms-local.properties
4445 nmsas.server.port.jmx.rmi

SOMによって使用されるさまざまなサービスと通信するためにSOMコマンドラインツールで使用されます。

これらのポートのアクセスをローカルホストのみに制限するようにシステムファイアウォールを設定することをお勧めします。

nms-local.properties
4446 nmsas.server.port.invoker.unified

SOMによって使用されるさまざまなサービスと通信するためにSOMコマンドラインツールで使用されます。

これらのポートのアクセスをローカルホストのみに制限するようにシステムファイアウォールを設定することをお勧めします。

nms-local.properties
4712 nmsas.server.port.ts.recovery 内部トランザクションサービスポート nms-local.properties
4713 nmsas.server.port.ts.status 内部トランザクションサービスポート nms-local.properties
4714 nmsas.server.port.ts.id 内部トランザクションサービスポート nms-local.properties
5432 com.hp.ov.nms.postgres.port このポートは組み込みPostgreSQLデータベースによって使用されます。 nms-local.properties
8886 OVsPMD_MGMT SOM ovspmd (プロセスマネージャー) 管理ポート /etc/services
8887 OVsPMD_REQ SOM ovsmpd (プロセスマネージャー) 要求ポート /etc/services
8989 com.hp.ov.nms. events.action.server.port アクションサーバーポートを設定可能にします。 nnmaction.properties

 

SOMとその他のシステムによって使用されるポート
ポート 目的 クライアント、サーバー
80 TCP デフォルトHTTPポート。Web UIとWebサービスで使用されます。 サーバー
80 TCP デフォルトHTTPポート。他のアプリケーションに接続するためのポート。実際のクライアントポートは、SOM管理サーバーの設定によって異なります。 クライアント
389 TCP デフォルトLDAPポート クライアント
443

TCP デフォルトセキュアHTTPSポート。他のアプリケーションに接続するためのポート。実際のポートはSOM管理サーバーの設定によって異なります。

Windowsクライアント上のHP Operations Manager用のデフォルトのHTTPSポート。

クライアント
443 TCP デフォルトセキュアHTTPポート。Web UIとWebサービスで使用されます。 サーバー
636 TCP デフォルトセキュアLDAPポート (SSL)。 クライアント
135 TCP psexecポート、SOM管理サーバー上ではWindowsエージェントレス。 サーバー
445 TCP psexecポート、SOM管理サーバー上ではWindowsエージェントレス。 サーバー
139 TCP winexeポート、SOM管理サーバー上ではWindowsエージェントレス。 サーバー
383 報告サーバーとの通信で使用されるSOM管理サーバー上のLCore通信ポート。 サーバー、クライアント

WindowsでのSOMのアンインストール

SOMをアンインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. 管理者権限を持つユーザーとして、SOMがインストールされているサーバーにログオンします。
  2. システム上のウイルス対策ソフトウェアをすべて無効にします。
    1. [コントロールパネル] > [管理ツール] > [コンポーネントサービス] から、[サービス] を選択します。
    2. インストール済みウイルス対策サービスの状態を確認します。サービスを右クリックして [停止] をクリックします。たとえば、SymantecやMcAffeeなどのウイルス対策サービスを確認します。
      : SOMの削除後にウイルス対策サービスを再起動します。
  3. 以下のいずれかのオプションを使用します。
    • コマンドプロンプトに次のコマンドを入力します。
      <Install_Dir>\Uninstall\HPStorageOperationsManager\setup.exe
    • [スタート] > [プログラム] > [HP] > [Storage Operations Manager] > [HP SOMのアンインストール] をクリックします。
    • [スタート] > [プログラム] > [コントロール パネル] > [プログラム] > [プログラムと機能] > [HP SOM] をクリックします。

    [HP Softwareインストーラー] ウィザードが開き、[初期化] ページが表示されます。

  4. [アンインストール] を選択して [次へ] をクリックします。
    : SOMは修復オプションをサポートしません。

    [プレインストールの概要] ページが表示されます。

  5. [アンインストール] をクリックします。

    [アンインストール中] ページで [要約] タブと [詳細] タブが表示されます。

    • [概要] タブ - インストールの進捗状況
    • [詳細] タブ - 各SOM管理サーバーコンポーネントのアンインストール状態

    [アンインストールの完了] ページが表示されます。

  6. [完了] をクリックします。
  7. [はい] をクリックして、サーバーを再起動します。

詳細については、SOMを削除した後にログファイル%temp%\HPStorageOperationsManager_<version>_HPOvInstaller.txtを参照してください。

LinuxでのSOMのアンインストール

SOMをアンインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. ルート権限を持つユーザーとして、SOMがインストールされているサーバーにログオンします。
  2. ディレクトリ<Install_Dir>/Uninstall/HPStorageOperationsManagerに変更するには、cdコマンドを使用します。
  3. 次のコマンドを入力します。./setup.bin

    [HP Softwareインストーラー] ウィザードが開き、[初期化] ページが表示されます。

  4. [アンインストール] を選択します。
    : SOMは修復オプションをサポートしません。

    [プレインストールの概要] ページに、インストール済みコンポーネントのリストおよびアプリケーションとデータのディレクトリが表示されます。

  5. [アンインストール] をクリックします。

    [アンインストール中] ページで [要約] タブと [詳細] タブが表示されます。

    • [概要] タブ - インストールの進捗状況
    • [詳細] タブ - 各SOM管理サーバーコンポーネントのアンインストール状態

    [アンインストールの完了] ページが表示されます。

  6. [完了] をクリックします。
  7. [はい] をクリックして、サーバーを再起動します。

SOMを削除した後に問題が発生したと考えられる場合は、次のログファイルを表示します。/tmp/HPStorageOperationsManager_<version>_HPOvInstaller.txt

新規SHRインスタンスのインストール

SHRをインストールする前に、SOM Support Matrixの「Requirements for the SOM Reporting Server」セクションをお読みください。

SHRはSOM管理サーバーと別のサーバーにインストールする必要があります。

SOMレポートを有効にするには、次の手順で実行します。

  1. 『SHRインタラクティブインストールガイド』の指示を使用してSHRをインストールします。

    このインストールガイドは、SHR TARインストーラーファイルを抽出した後に、Documentation/en_USディレクトリでZIPファイルSHR_9.40_Interactive_Installation.zipとして利用できます。

    インストールガイドを表示するには、SHR_9.40_Interactive_Installation.zipファイルを抽出した後にSHR_Interactive_Installation.htmファイルを開きます。

  2. インストール後に、Storage Resource Management Reports Guideの 「HP Service Health Reporter (SHR) のインストール後の設定」セクション (第2章: タスク1-8) のタスクを実行して、SOM用のSHRを設定します。

    Storage Resource Management Reports Guideは、抽出したSOMインストーラーの次の場所にあります。ルートディレクトリ\Documentation

    注意: 『SHR設定ガイド』 (パート1: SHRの設定、第4章: 主要な設定) のインストール後の設定タスクを実行しないでください。これらのタスクはSOMに適用できません。
  3. 必要なSOMコンテンツパックをインストールしてデプロイします。

  4. 2つのサーバー (SOM管理サーバーとSHRサーバー) 間の接続を設定し、ファイルを転送します。

    これらの2つのサーバー間の接続の確立についての詳細は、 Storage Resource Management Reports Guideの「SOM管理サーバーとSOMレポートサーバーの間の接続の設定」セクションを参照してください。

既存のSHRインスタンスの使用

SHRがすでにインストールされているシナリオで、SOMレポートを有効化するには以下を実行します。

  1. 必要なSOMコンテンツパックをインストールしてデプロイします。
  2. SOM管理サーバーとSHRサーバーの間の接続を設定して、2つのサーバー間でファイルを転送するようにします。

    接続を設定するには『Storage Resource Management Reports Guide』の「SOM管理サーバーとSOMレポートサーバーの間の接続の設定」セクションに記載されている操作手順を実行します。

インストールの問題と解決方法

ここでは、インストール時に発生する可能性がある問題およびその解決方法について説明します。

問題: SOMインストールプロセスがOracleユーザー名とパスワードを受け付けない。
解決方法:
  1. 正しいOracleユーザー名とパスワードを使用していることを確認します。
  2. 手順1で問題を解決できない場合は、指定されたOracleインスタンスの正しいポート番号を取得し、Oracleデータベース管理者にインスタンス名を確認します。インストールを続行します。
問題: SOMのインストールに、現在のホストシステムの空き領域以上のディスク容量を必要とする
解決方法:

LinuxにSOMをインストールする場合、バイナリ ($Install_Dir) とデータファイル ($Data_Dir) の場所を選択できません。それぞれの保存場所は以下のとおりです。

  • $Install_Dir=/opt/OV
  • $Data_Dir=/var/opt/OV

サーバーのディスク容量の要件については、HPStorage Operations Manager対応マトリックスを参照してください。/opt/OVまたは/var/opt/OVのいずれかのディスク容量が十分でない場合は、下記の回避方法を使用して状況を改善してください。

  1. インストールターゲットから、バイナリをインストールしてデータファイルを保存するのに十分なディスク容量がある大きなパーティションへの、シンボリックリンクを作成します。シンボリックリンクを作成するための構文は以下のとおりです。
    ln -s <large disk> /opt/OV
    ln -s <large disk> /var/opt/OV
  2. SOMをインストールします。

問題: jbossポートの競合によりインストールが停止する。
解決方法:

デフォルトでは、jbossアプリケーションサーバーは、SOMとの通信に複数のポートを使用します。通常これらのポートは、Oracleや他のアプリケーションにも使用されます。jbossアプリケーションサーバーのポートが、Oracleデータベースサーバーなどの他のアプリケーションですでに使用されていると判明した場合、SOMインストーラーはポートの競合に関するエラーメッセージを表示します。


SOMでポートの競合が問題になっているかどうかを調べるには、以下のログファイルを確認します。

<Data_Dir>\log\som\boot.log
$Data_Dir/log/som/boot.log

ポートの競合を解決するには、以下の手順を実行します。
  1. 管理者権限を持つユーザーとして、次のファイルをテキストエディターで開きます。

    <Data_Dir>\conf\nnm\props\nms-local.properties

  2. ルート権限を持つユーザーとして、次のファイルをテキストエディターで開きます。

    $Data_Dir/conf/nnm/props/nms-local.properties

  3. 既存のエントリを修正し、競合しているポート番号を使用可能なポート番号に変更します。
  4. ファイルを保存し、以下の手順を実行してSOMサービスを再起動します。
    1. ovstop -c
    2. ovstart -c
    ovstopコマンドとovstartコマンドは、[スタート] メニューからでも実行できます。
問題: 一部のSOMプログラムコンポーネントが正常に機能しない。
解決方法:
SOMサービスがすべてインストールされ、起動していることを確認します。
  1. コマンドプロンプトに次のコマンドを入力します。
    ovstatus -c


    このコマンドによって、次の状態が表示されます。

    サービスPID状態最後のメッセージ
    OVsPMD

    1552

    実行中-
    somtrapreceivermd244実行中初期化が完了しました。トラップレシーバーがSTOPPED状態です。
    somdbmgr1324実行中データベースが利用可能です。
    somjboss1360実行中初期化が終了しました。
    サービスPID状態最後のメッセージ
    OVsPMD

    1552

    実行中-
    somtrapreceivermd244実行中初期化が終了しました。トラップレシーバーが停止しました。
    somjboss1360実行中初期化が終了しました。
    : PID列に示されている値はサンプルプロセスIDです。
  2. 必要に応じて、SOMサービスを停止または開始します。コマンドプロンプトにて、適切なコマンドを入力します。
    ovstop -c <service>
    ovstart -c <service>

問題: SOMコンソールにアクセスできない。
解決方法:
LinuxオペレーティングシステムにインストールされているSOM管理サーバーにブラウザーをポイントしたときにSOMコンソールにアクセスできない場合は、SOM管理サーバー上にHTTPポートをブロックしているLinuxファイアウォールが存在する可能性があります。この問題を解決するには、以下の手順を実行します。
  1. 以下のメニューまたはコマンドのいずれかを使用して、[セキュリティレベル] フォームを開きます。
    • [アプリケーション] -> [システム設定] -> [セキュリティレベル]
    • [システム] -> [管理] -> [セキュリティレベルとファイアウォール]
    • /usr/bin/system-config-securitylevelコマンドを実行し、ダイアログボックスが表示されるのを待ちます。
  2. ダイアログボックスが表示されたら、以下のいずれかの対応を行います。
    • ファイアウォールを無効にする。
    • ファイアウォールを有効にしたまま、以下の特殊なポートを追加する。
    • ポート プロトコル
      161 udp
      162 udp
      nmsas.server.port.web.http tcp
      上記の表のnmsas.server.port.web.httpは、インストール時に選択したSOM管理サーバーのポートを表します。$Data_Dir/conf/nnm/props/nms-local.propertiesファイルに表示されるnmsas.server.port.web.http値を許可ポートのリストに追加します。
      : SSOを使用する場合は、$Data_Dir/conf/nnm/props/nms-local.propertiesファイルに表示されるnmsas.server.port.web.http値を許可ポートのリストに追加します。
問題: Linuxオペレーティングシステムを動作するSOM管理サーバーで既存のPostgreSQLインスタンスを無効にする。
解決方法:
一部のLinuxサーバーには、実行中のPostgreSQLのインスタンスが存在します。SOMをインストールする前にPostgreSQLインスタンスを無効にする必要があります。以下の手順を実行して、PostgreSQLのインスタンスを確認し、無効にします。
  1. PostgreSQLインスタンスの存在を確認するには、次のコマンドを入力します。ps -ef | grep postgres
  2. 画面に情報を表示します。実行中のPostgreSQLインスタンスが存在する場合は、SOMインストールプロセスを続行する前に次のコマンドを使用してそのインスタンスを無効にします。chkconfig posgresql off
  3. SOMをインストールします。
問題: Windows SOM管理サーバーにアクセスするときにSOMコンソールを開始できない。
解決方法:
ブラウザーでWindows SOM管理サーバーをポイントしているときにSOMコンソールを起動できない場合、ファイアウォールがHTTPポートをブロックしている可能性があります。この問題を解決するには、SOM管理サーバーでブラウザーを実行します。このブラウザーからはSOMコンソールにアクセスできても、リモートのブラウザーからはアクセスできない場合は、ポートを確認する必要があります。
 
この問題を解決するには、<Data_Dir>\conf\nnm\props\nms-local.propertiesファイルに表示されるjboss.http.port値を許可ポートのリストに追加します。

問題: インストール時に、プレインストール手順 (フェーズII) が失敗したことを知らせ、詳細を/tmp/som_preinstall_phaseII.logファイルで確認することを指示するメッセージが表示される。

解決方法: SOMインストールスクリプトによって、2つのグループ (nmsgrpnmsdb) と2人のユーザー (nmsprocnmsdbmgr)、および対応する$HOMEフォルダーの作成が自動的に試行されます。これらの操作は、以下の理由により失敗することがあります。

  1. IT部門でuseraddまたはgroupaddコマンドを無効にしたため、ユーザーおよびグループを作成できない。
  2. $HOMEフォルダーの場所が NFS上に存在する場合、ルートユーザーが$HOMEフォルダーを作成できない場合。

SOMインストーラーがこれらのグループ、ユーザーまたはフォルダーを削除できない場合、インストールが停止します。この場合、手動でユーザーを作成し、インストールを再起動できます。

  1. nmsprocグループでnmsprocユーザーを作成します。$HOMEフォルダーを任意のフォルダーに設定しますが、そのフォルダーは存在している必要があります。
  2. nmsdbmgrグループでnmsdbユーザーを作成します。$HOMEフォルダーを任意のフォルダーに設定しますが、そのフォルダーは存在している必要があります。

これらの操作に失敗することが分かっており、ユーザーID、グループID、または$HOMEの場所を制御する必要がある場合は、グループ、ユーザー、および$HOMEフォルダーを作成してからインストーラーを起動できます。

© Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P.