HP Network Node Manager iSPI Network Engineering Toolset診断サーバーリリースノート
ソフトウェアバージョン:10.00/2014年5月
HP NNM iSPI Network Engineering Toolset診断サーバーは、ネットワークエンジニア向けの追加のトラブルシューティングおよび診断ツールを提供することによって、NNMiの強力なネットワーク管理機能を拡張します。
サポートされるハードウェアプラットフォーム、オペレーティングシステム、およびデータベースのリストについては、対応マトリックスを参照してください。対応マトリックス (supportmatrix_en.html) およびリリースノート (releasenotes_en.html) は、いずれもインストールメディアのルートディレクトリにあります。
このバージョンの概要
インストールガイドと対応マトリックス
ライセンス
既知の問題、制限、回避策
HPソフトウェアサポート
ご注意
NNM iSPI NET Diagnostics Server 10.00リリースの概要
診断フローは、NNM iSPI NETによって管理インシデントのライフサイクル中に実行されます。これらの診断フローはネットワークデバイス型の情報の収集および分析を自動化します。診断フローは、SSHまたはTelnetを使用してネットワークデバイスにログインし、フローで定義された一連のコマンドを実行します。これらのコマンドは指定されたネットワークデバイスからトラブルシューティングに関する情報を抽出します。診断フローはインシデントが登録されるときに自動実行されたり、ノードまたはインシデントに対してオペレーターによる手動実行が可能です。
NNM iSPI NET診断サーバーは、HP Operations Orchestration (HP OO) およびHP OOフローの組み込みバージョン (9.07) で構成されます。
NNM iSPI NET診断サーバー10.00の詳細な概要については、『プランニングおよびインストールガイド』の「HP NNM iSPI Network Engineering Toolsetソフトウェアの導入」を参照してください (see 『インストールガイドと対応マトリックス』を参照)。
インストールの要件、およびNNM iSPI NET診断サーバーをインストールするための手順は、Adobe Acrobat (.pdf) 形式のインストールガイドに記載されています。ドキュメントファイルは、install-guide_en.pdfという名前で製品のインストールメディアに収録されています。
サポートされるハードウェアプラットフォーム、オペレーティングシステム、およびデータベースのリストについては、対応マトリックスを参照してください。
NNMiは、60日間有効なNNM iSPI NETのインスタントオンライセンスでインストールします。60日間経った後は、恒久ライセンスを取得しない限り、NNM iSPI NET診断フローは実行されなくなります。NNM iSPI NETライセンスの情報を表示するには、NNMiコンソールを開いて、[ヘルプ] → [システム情報]を選択します。NNMi情報ウィンドウから、[ライセンス情報の表示] を選択します。
ライセンスのインストールおよび管理の詳細については、『インストールガイド』を参照してください。
- NNM iSPI NET 10.00はLinuxで利用可能になりました。NNM iSPI NETをサポートされているLinuxオペレーティングシステムの1つにインストールできます。サポートされているオペレーティングシステムのリストは、「サポートマトリックス (supportmatrix_en.html)」を参照してください。
- NNM iSPI NET 10.00診断サーバーは組み込みのOOサーバー (9.07) の新しいバージョンを提供し、新しいOOコンテンツリリース(9.00.06)およびホットフィックス (hf_142835) を提供し、FirefoxおよびInternet Explorerの最新バージョンのブラウザーサポートを実現します。
- 高可用性環境およびアプリケーションフェイルオーバー環境でのNNMiとのNNM iSPI NET 10.00の統合がサポートされます。詳細については、NNM iSPI NET 10.00の『プランニングおよびインストールガイド』を参照してください。
- NNM iSPI NET 10.00はカスタムベースラインフローを介して随時フローの実行を可能にします。詳細については、NNM iSPI NET 10.00の『プランニングおよびインストールガイド』を参照してください。
- NNM iSPI NET診断サーバーは自己署名証明書を使用して初期設定されています。インストール後に初めてブラウザーがサーバーに接続するとき、この設定のために証明書が無効というメッセージが表示されます。ご使用のブラウザーのタイプに応じて、適切なリンクを選択してHP OO Webサイトに続行できます。この状況を緩和するには、HP OO PAS証明書が有効な認証局によって署名されたものである必要があります。NNM iSPI NET証明書サーバーのインストールの完了後、HP OO PAS証明書の証明書署名要求を生成し、その要求を所定の認証局に送信します。新しい証明書が認証局から返送されると、その証明書をPASキーストアー (rc_keystore) にインポートして戻すことができます。利用する認証局がすでにデフォルトでJavaによって信頼済みになっている場合は、追加の操作は不要です。利用する認証局がデフォルトでJavaによって信頼済みになっていない場合、署名された証明書をNNMiトラストストアーに再びインポートします。このプロセスの詳細については、『インストールガイド』を参照してください。
- NNM iSPI NET診断サーバーは、高可用性 (HA) またはNNMiアプリケーションフェイルオーバー実装での使用をサポートしていません。NNM iSPI NET診断サーバーはHAモデルに参加している複数のノードとは別のシステムにインストールする必要があります。HA実装内の各ノードは、単一の別個のNNM iSPI NET診断サーバーに結び付くことが可能で、そのノードに要求を送ることができます。
- NNM iSPI NET診断サーバーは、標準的なHP Operations Orchestration製品で提供されているようなクラスター構成での使用をサポートしていません。この実装でサポートされているクラスター構成を促進する場合は、フルバージョンのHP Operations Orchestration製品を購入して使用する必要があります。
- ノードまたはインシデントの [診断] タブの結果リンクをクリックし、診断フローの結果がNNM iSPI NET診断サーバー (またはHP OO)に存在しなくなっている場合、以下のメッセージがブラウザーに表示されます。"Dhamra.dhamra.reports.individual.cannot_find_repair_history[1]".このメッセージは、HP OOデータベース内のレコードが削除されてしまっていることを示します。この状況は、NNM iSPI NET診断サーバーが再インストールされる場合、サポートしているMySQLデータベースが再初期化される場合、またはサポートしているMySQLデータベースのレコードが削除されてしまっているときに発生します。
- NNMiで顧客定義のHP OOフローの使用を実装する場合、ソースオブジェクトが結び付けられているインシデントのみがフローを呼び出すことができます。ソースオブジェクトがインシデントに結び付けられているかどうかは、インシデントを表示しているときや、インシデントを開いて [ソースオブジェクト] フィールドをチェックしているときに、[ソースオブジェクト] 列を見ることによって判別できます。"なし"の値は、インシデントにソースオブジェクトが結び付いていないことを示します。インシデントフォームから手動で診断を実行しようとする場合、以下のエラーメッセージが表示されます。"Invoke of service com.hp.ov.nms.events:name=Rba method submitIncidentsForFlowExecution for ids:[nnnnn] failed:javax.management.RuntimeMBeanException caused by java.lang.NullPointerException".
- 組み込みのHP OO 9.07サーバーへのNNMiフローのロードに、60分以上かかることがあります。インストールプロセスが、下記のように、組み込みのHP OOサーバーを新しいSSL証明書で再設定するため、HP OO RSCentralサービスを停止して再起動することが必要になります。RSCentral Windowsサービスの最初の停止では、10分間程度の時間がかかり、JavaプロセスでのCPUロードが100%を示します。サービスは最終的に停止し、インストールは完了します。この処理中は、そのまま待機してください。
- NNM iSPI NET診断サーバーのインストーラーはNNMi管理サーバーへのHTTP接続を必要とします。NNMi管理サーバーでHTTPを無効化した場合、NNM iSPI NET診断サーバーのインストーラーを実行する前にHTTPを再度有効化する必要があります。
- NNM iSPI NET診断サーバーのインストーラーはUNCベースのパスから実行することができません。インストーラーはローカルファイルシステムから実行してください。
- NNM iSPI NET診断サーバーのインストーラーはいくつかのコンポーネントをシステムに追加します。.NETが、WindowsおよびHP OOにインストールされていない場合、インストールされます。インストールするコンポーネントは、システム上での検出結果に基づいて、インストーラーが決定します。
- Windows上のHP OOでは、ASP.NETが有効の.NET Framework 2.0 Service Pack 1、および3.0または3.5 SP1が必要になります。Windows Server 2008では、"サーバーマネージャー"を使用して .NET Framework 3.5.1を追加する必要があります。.NET Framework 3.5.1はiSPI NET診断サーバーのインストーラーからインストールすることはできません。iSPI NET診断サーバーのインストーラーは".NET V3 Framework Not Installed.Exit Code:5100"というエラーを、.NET V3 Frameworkのインストールを試行したときにシステムが適正に設定されていない場合に報告します。この問題を修正するには、"サーバーマネージャー"を開始します。"機能"をクリックします。".NET Framework 3.5.1"を選択し、この機能をインストールします。場合によって、他の必要なロールも追加するよう求められます。.NET Framework 3.5.1がシステムへの機能として追加されると、iSPI NET診断サーバーのインストーラーを再実行できます。これにより、.NET Framework 3.5.1がインストールされたことが検出されます。
- HP OOがすでにシステム上に存在する場合、組み込みのHP OOと.NETはインストールされません。この場合、NNM iSPI NET診断フローのみが既存のHP OOにロードされ、インストーラーによってこのシステムが指定したNNMi管理サーバーに結び付けられます。NNMi管理サーバーへの結び付けを達成するには、HP OOシステムの証明書に対して検査が行われ、場合によって証明書内で適正なホスト名を提示するよう変更されなくてはなりません。適切な証明書の設定の詳細については、『インストールガイド』を参照してください。これらの手動の手順を実行しない場合、インストーラーはNNMi管理サーバーへの結び付けを行う際にエラーを報告します。
- 特定の状況で、HP OOをアンインストールしてしまい、NNMi SPI NET診断サーバーを再インストールしようということが起こり得ます。HP OOのアンインストール後も、いくつかのファイルがHP OOのインストールフォルダーに残っています。これらのファイルは、NNMi SPI NET診断サーバーの再インストールに影響します。旧バージョンのNNM iSPI NET診断サーバーのインストーラーは、この状況を検出せず、iSPI NET診断サーバーの再インストールで、HP OOおよびNNMiで使用するための適切なSSL証明書の再生成に失敗します。使用する証明書が無効なために、診断フローが正しくHP OOに送信されなくなる可能性があります。10.00バージョンのNNM iSPI NET診断サーバーのインストーラーは、この状況を検出し、ユーザーに残存するファイルを削除してから続行するよう求めるプロンプトを表示します。これに対してユーザーがNoを選択すると、NNM iSPI NET診断サーバーのインストーラーは中断します。ユーザーがYesを選択すると、NNM iSPI NET診断サーバーのインストーラーは続行する前に以前の設定ファイルを削除します。
- HP OOのインストール手順中、データベースとユーザーが作成された後に、問題が発生した場合、[再開] ボタンを使用してインストールを再起動できます。インストールを再び開始する前に、選択したMySQLデータベース名を変更する必要があります。データベース名を変更しない場合、同じデータベースを再度作成しようと試みるとインストールは再び失敗します。
英語以外のシステムでは、HP NNM iSPI NET診断サーバーは英語ロケールで実行されます。
証明書ベースのインフラストラクチャーを使用して実装されたセキュリティは、検出したIPアドレスをホスト名に変換するための適切に設定されたドメイン名システム (DNS) に非常に大きく依存しています。不適切な設定により、NNMiが要求をHP OOシステムに送れなくなる可能性があります。NNMiによりHP NNM iSPI NET診断サーバーシステムの適切なホスト名の解決についての詳細は、『インストールガイド』を参照してください。
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