HP Service Health Reporter
リリースノート
Microsoft Windows®オペレーティングシステム用
ソフトウェアバージョン: 9.20
発行日: 2012年10月
この文書では、HP Service Health Reporter (SHR) での変更点についての概要を説明します。マニュアルやオンラインヘルプには含まれていない重要な情報が記載されています。
このバージョンの新機能
ライセンス
インストールの注意事項
既知の問題、制限および回避策
文書
国際化対応
ローカリゼーション
他のHPソフトウェア製品との統合
HPソフトウェアサポート
ご注意
ネットワークパフォーマンスのレポート
- SHRでは、HP Network Node Manager iSPI Performance for Metrics Softwareからインタフェースとデバイスメトリックが統合および収集されます。
- ネットワークレポートを使用すると、監視下のネットワークデバイスの状況およびBusiness Servicesでのネットワーク状況の影響を分析できます。
- SHRでは、統合されたネットワークレポートを提供し、HP Network Node Manager i (NNMi)、HP Operations Manager (HPOM)、ランタイムサービスモデル (RTSM)で使用可能なグループ、もしくはユーザー作成のカスタムグループによってフィルタリングされたネットワークとシステムインフラストラクチャデータを結合します。
コンテンツ開発環境および強化されたコンテンツアーキテクチャ
SHRコンテンツパックは3つのコンポーネントで構成されます。一般的なコンテンツパックでは次のものを含みます。
- ドメイン:データを処理するロジックとともに、レポート対象のドメインのデータモデルを定義します。このコンポーネントは、データソースとは無関係です。
- 抽出、変換と読み込み(ETL):ETLコンポーネントは、データソースに依存しており、指定されたデータソースからのデータの収集を定義します。このコンポーネントは、データ抽出ルール、変換ルール、調整ルール、およびステージングルールで構成されています。また、あるワークフローストリームステップから次のステップへのデータの移動を定義および制御するための複数のワークフローストリームで構成されます。
- レポート:レポートコンポーネントには、SAP BusinessObjects Web Intelligenceレポートおよびユニバースが含まれます。
SHRでは、新規のコンテンツパックを作成、および、既存のコンテンツパックをカスタマイズするためのコンテンツ開発環境(CDE)が提供されます。『コンテンツ開発 - スタートアップガイド』では、ガイド内の説明とメディア内のサンプルファイルを使用してコンテンツパックを作成するためのステップが記述されています。『コンテンツ開発参照ガイド』では、SHRでコンテンツを開発するのに必要なXMLドキュメントの構文に関するより詳しい資料が提供されます。
HP Performance Insightからの移行
SHR 9.20では、システムに関連したデータのHP Performance Insightからの移行がサポートされています。システムリソースレポートパックはサブパッケージとともに、SHR 9.20へと移行することが可能です。移行に伴い、HP Operationsエージェントから収集したデータを基にした既存のPerformance Insightは、HP OperationsエージェントへのSHR のデータ収集コンポーネントによって置き換えられます。移行することで、次のような多くのSHR の機能を活用することができます。
- 次世代クロスBSMエンタープライズレポートソリューションへのアップグレード。
- Business Servicesのアプリケーション、インフラストラクチャ、データベース、およびネットワークのパフォーマンスについての統合ビュー。
- SAP BusinessObjectsを使用してのBusiness Intelligenceレポートおよびカスタマイズ。
- ユーザー自身のコンテンツパックを作成可能。
- HP Operationsエージェントからデータを収集するために、改良、最適化された収集フレームワーク。
HP Performance Insightからのデータ移行の詳細については、<インストールディレクトリ>\HP-SHR\PMDB\Documentation\ja_JP\Referencesにある『Performance Insightデータ移行ガイド』を参照してください。
アップグレード
SHRでは、バージョン9.10からバージョン9.20へのアップグレードがサポートされています。
アップグレードの詳細については、<インストールディレクトリ>\HP-SHR\PMDB\Documentation\ja_JP\Referencesにある『HP Service Health Reporterアップグレードガイド』を参照してください。
VMware vCenterからの直接データ収集
SHRが提供するデータコレクターにより、既存の仮想化データソースに加えて、VMware vCenterから仮想化データを直接収集することが可能となりました。
VMware vCenterからのデータ収集設定の詳細については、<インストールディレクトリ>\HP-SHR\PMDB\Documentation\ja_JPにある『HP Service Health Reporterインストールおよび設定ガイド』を参照してください。
拡張
- デプロイメントマネージャ:SHRでは、コンテンツパックのインストールおよび削除の際に、パッケージマネージャの代わりに、デプロイメントマネージャと呼ばれる改良されたブラウザベースのユーザーインターフェースが提供されます。デプロイメントマネージャでコンテンツのタイプ、データソース、コンポーネントによってコンテンツパックを体系化することにより、インストールの実行が平易になります。
- シフトベースのレポート:SHRにより、シフトのタイミングおよびシフトベースのレポートの設定が可能です。
- タイムゾーン: SHRにより、タイムゾーンをGMTまたは現地時間に設定することが可能です。
- カスタムグループ: SHRにより、レポート用にユーザー自身のグループを作成可能です。たとえば、ビジネス管理チェーンまたはビジネス機能を基にしたグループを作成できます。
- ダウンタイム: SHRにより、構成アイテムのダウンタイムを設定し、レポート内の設定ダウンタイムを参照することが可能です。
- 改良されたレポート: SHRによって提供される拡張分析コンテキストにより、利用可能なデータのさらなる分析が実行可能になります。
HP Live Networkサポート
SHRのコンテンツパックはHP Live Networkhttps://hpln.hp.com/group/service-health-reporterからダウンロードできます。
追加ローカリゼーションサポート
SHR 9.20では次の言語が追加されて使用可能になりました。
以前のリリースから、すでにサポートされている言語は次の言語です。
SHRには、次のライセンスがあります。
- HP Service Health Reporterソフトウェア: このライセンスには、データ収集フレームワーク、SAP BusinessObjects Enterprise、収集したメトリックを保存および処理するためのパフォーマンス管理データベース、追加設定なしのコンテンツパックが含まれています。さらに、最大250ノードのメトリックを収集して報告するためのエンタイトルメントも含まれています。
- 250ノードの追加拡張パック: データ収集およびレポートのエンタイトルメントを追加し、環境に合わせてソリューションを拡張することができます。
SHRをインストールするための要件および方法は、 『インストールおよび設定ガイド』に記載されています。
サポートされるハードウェアプラットフォーム、オペレーティングシステム、その他の製品のリストについては、Support matricesを参照してください。
このリリースでは、特定の問題を解決するのに役立つ回避策および制限が記載されています。既知の問題および制限の更新リストを確認するには、HP Software 製品マニュアルwebサイトにあるリリースノートをご覧ください。
既知の問題と回避策
レポート
問題 |
次のSHRのレポートでは、HP Operationsエージェントが対応するメトリックにデータを収集しないため、空白の列が表示されます。
- Virtualized Environment Management Logical System Inventoryレポートでは、HyperV、LPAR、およびSolaris Zonesでホストされる仮想マシンのための物理メモリにデータがありません。
- Virtualized Environment Management Top and Bottom 10 Logical Systemsレポートでは、LPARシステムのための平均メモリ使用量および非可用性メトリックにデータがありません。
- Virtualized Environment Management Logical System Performance Detailsレポートでは、HyperV論理システムのための論理CPU使用量、メモリ使用量、およびメモリエンタイトルメントメトリックにデータがありません。
この問題に対する回避策はありません。 |
問題
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Microsoft Exchange Server Availabilityレポートでは、複数の役割に設定されたMicrosoft Exchange Serverに対して誤った値が表示されます。これは、可用性メトリックが、サーバーの代わりに役割ごとに記録される、Microsoft Exchange Server 2010で発生します。
この問題に対する回避策はありません。 |
問題
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IBM WebSphereレポートでは、JDBC名の選択プロンプトがJDBCプール名とともにスレッドプール名を返します。これは、スレッドプール名がJDBCConnPoolWaitTimeメトリックのJDBCプール名の代わりに記録されることが原因です。
この問題に対する回避策はありません。 |
問題
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Microsoft Active Directory DC-GC Replication Delayレポートで示されるデータは正確ではありません。これは、複数のレコードがHP Operations Manager Smart Plug-in for Microsoft Active Directoryによって、与えられたタイムスタンプに記録されることが原因です。
この問題に対する回避策はありません。 |
アンインストール
問題 |
Sybase IQデータベーススキーマを削除中にSHRのアンインストールが止まることがあります。 |
回避策 |
SHRのアンインストールを続けるには、次の手順を実行します。
- Windowsのタスクマネージャを起動し、[プロセス] タブをクリックします。
- [全ユーザーのプロセスを表示する] チェックボックスにチェックを入れます。
- プロセスのリストから、iqsrv15.exeを選択し、[プロセスの終了] をクリックします。
|
制限
- SHRをインストールするフォルダパスには、スペースや、ハイフン・英数字以外の特殊文字を含めないでください。
- 英語が使用されていないフォルダパスでの製品インストールはサポートされていません。たとえば、製品を日本語システムにインストールする場合、フォルダパスは、日本語ではなく英語で作成する必要があります。
- すべてのディメンション、たとえば、SHRによって一度収集されたVMsおよびVMホストはSHRデータベースに保持されます。これらのディメンションは、たとえ環境から削除された場合でも、インベントリレポートに表示されます。
- HP SiteScopeサーバーの完全修飾ドメイン名がランタイムサービスモデルと同期されないインスタンスでは、SHRによってSIteScopeサーバーから収集されたデータはSHRデータベースへとロードされません。
- HP Operation エージェントによって収集されたデータのインスタンスでは、クラスタ名がESXホスト名と同じ場合に、SHRもまたクラスタ名同様にESXホスト名を表示する場合があります。このようなレポートの例としては、Virtualized Environment Management VMware Inventoryレポートがあります。
新規
- HP Service Health Reporterコンテンツ開発 - スタートアップガイド: ガイド内の説明とメディア内のサンプルファイルを使用してコンテンツパックを作成するためのステップが記述されています。このガイドは<インストールディレクトリ>\HP-SHR\PMDB\Documentation\ja_JP 内、または [スタート] > [プログラム] > [HP Software] > [SH Reporter] > [Documentation] から利用可能です。
- HP Service Health Reporterコンテンツ開発リファレンスガイド: コンテンツ開発用の、より詳細な参照資料が含まれます。コンテンツ開発 - スタートアップガイドは、このガイドの前提条件です。このガイドは<インストールディレクトリ>\HP-SHR\PMDB\Documentation\ja_JP 内で利用可能です。
- HP Performance Insightデータ移行ガイド:システムデータのHP Performance InsightからSHRへの移行の手順が記述されています。このガイドは<インストールディレクトリ>\HP-SHR\PMDB\Documentation\ja_JP\References 内で利用可能です。
- HP Service Health Reporterアップグレードガイド: バージョン9.10からバージョン9.20へのアップグレードの手順が記述されています。このガイドは<インストールディレクトリ>\HP-SHR\PMDB\Documentation\ja_JP\References 内で利用可能です。
更新
- HP Service Health Reporterインストールおよび設定ガイド:サポートされているデプロイメントでSHR 9.20をインストールおよび設定する手順が記述されています。このガイドは<インストールディレクトリ>\HP-SHR\PMDB\Documentation\ja_JP 内、または [スタート] > [プログラム] > [HP Software] > [SH Reporter] > [Documentation] から利用可能です。
- HP Service Health Reporterコンセプトガイド:SHRの主な概念、機能、コンポーネント、アーキテクチャについて説明します。このガイドは<インストールディレクトリ>\HP-SHR\PMDB\Documentation\ja_JP 内、または [スタート] > [プログラム] > [HP Software] > [SH Reporter] > [Documentation] から利用可能です。
- HP Service Health Reporter管理者オンラインヘルプ: 管理コンソールを使っての、SHRの設定と管理についての詳細なヘルプが記述されています。管理ユーザーインタフェースのヘルプアイコンをクリックし、ページに関するコンテキスト依存ヘルプを表示します。または、[スタート] > [プログラム] > [HP Software] > [SH Reporter] > [Documentation] から利用可能です。
- HP Service Health Reporterユーザーオンラインヘルプ: データソース、標準的なユーザーナビゲーション、およびレポート内で使用される特定の用語を含む各コンテンツパックで利用可能なレポートについて記述されています。レポートのヘルプアイコンをクリックし、レポートが属するコンテンツパックのヘルプを起動します。または、[スタート] > [プログラム] > [HP Software] > [SH Reporter] > [Documentation] から利用可能です。
- HP Service Health Reporterレポートハンドブック: このガイドでは、SHRで利用可能なレポートの簡単な説明が記述されています。このガイドは<インストールディレクトリ>\HP-SHR\PMDB\Documentation\ja_JP 内、または[スタート] > [プログラム] > [HP Software] > [SH Reporter] > [Documentation] から利用可能です。
ドキュメントセットの完全版は、HP Software 製品マニュアルWebサイトでご利用できます。HP Passportアカウントを使用してこのサイトにアクセスするか、新しいHP Passport IDを登録します。「Service Health Reporter」製品、製品バージョン「9.20」を選択し、ご使用のオペレーティングシステムを選択します。検索結果からドキュメントリストを開き、ドキュメントの該当バージョンのリンクをクリックします。
PDF形式 (*.pdf) のファイルを表示するには、Adobe Readerをインストールしている必要があります。Adobe Readerをダウンロードするには、AdobeのWebサイトにアクセスしてください。
メディアで利用不可
- HP Service Health Reporterトラブルシューティングガイド:このガイドは、SHR 9.20のメディアでは利用できません。HP Software 製品マニュアルWebサイトでのみ、ご利用できます。
SHRは、国際化に対応しており、オペレーティングシステムでサポートされているアメリカ英語以外のロケールで構成されているオペレーティングシステムで使用できます。ロケールには、日本語、韓国語、簡体字中国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語が含まれています。
SHR 9.20は次の言語が使用可能です。
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- 日本語
- 韓国語
- ロシア語
- 簡体字中国語
- スペイン語
SHRは、異なるHPソフトウェア製品と統合します。サポートされる製品、バージョン、パッチの詳細リストについては、Support matricesを参照してください。
このWebサイトでは、連絡先情報や、HPソフトウェアが提供する製品、サービスおよびサポートの詳細を提供しています。詳細については、HPソフトウェアのサポートWebサイトHPソフトウェアのオンラインサポート を参照してください。
HPソフトウェアのオンラインサポートでは、セルフソルブ機能を提供しています。ビジネス管理に必要な対話型技術サポートツールにアクセスするための迅速かつ効率的な方法を提供します。弊社サポートの大切なお客様として、サポートWebサイトを使用して次のことが行えます。
- 興味のあるナレッジ文書の検索
- サポート事例の送信および追跡
- 向上のためのリクエストをオンライン送信
- ソフトウェアパッチのダウンロード
- サポート契約の管理
- HPサポート契約の検索
- 利用可能なサービスに関する情報の確認
- ソフトウェアを利用しているほかのお客様との討論への参加
- ソフトウェアトレーニングの検索と登録
セルフソルブのためのナレッジベースにアクセスするには、セルフソルブナレッジベースの検索 (英語サイト) のホームページにアクセスしてください。
注: サポート領域のほとんどではHP Passportユーザーとして登録しサインインする必要があります。また多くでサポート契約も必要です。アクセスレベルの詳細については、次のURLを参照してください。アクセスレベル
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