HP Network Node Manager Software システムとデバイス対応マトリックス

ソフトウェア バージョン: 9.00

本ドキュメントでは、HP Network Node Manager i Software (NNMi) バージョン 9.00 のシステム要件および対応デバイスの概要を説明します。

システム要件とデバイス対応の最新情報については、sg-pro-ovweb.austin.hp.com/nnm/NNM9.00/supportmatrixupdate.htm を参照してください。サポートされているネットワーク デバイスの一覧については、sg-pro-ovweb.austin.hp.com/nnm/NNM9.00/devicematrix.htm の NNMi デバイス対応マトリックスを参照してください。

本ドキュメントは、リリース ノートへの追加となるものです。対応マトリックス (supportmatrix_ja.html) とリリース ノート (releasenotes_ja.html) は、両方ともインストール メディアのルート ディレクトリにあります。

インストール ガイド
ハードウェアとソフトウェアの要件
    ハードウェア
        CPU、RAM、およびディスク容量の要件 / サポートされる最大の管理対象環境
            ディスク容量の考慮事項
        相関ルールと Causal ルールの上限
        グローバル ネットワーク管理の推奨事項
        推奨されるトラップ バースト スループット レートのソフトウェア制限
        その他の推奨事項
    オペレーティング システム
        Windows
        HP-UX
        Linux
        Solaris
        仮想メモリ/スワップ スペース
    データベース
    高可用性
    Web ブラウザ
        Adobe Flash Player プラグイン
    Microsoft Visio (NNM iSPI NET のみ)
    jboss メモリ サイズの調整
    国際化とローカライゼーションのサポート
その他の製品との統合および共存
    Network Node Manager i-suite Smart Plug-ins
    共存
    統合
対応ネットワーク デバイス

インストールガイド

インストール前の要件と NNMi のインストール手順は、Adobe Acrobat (.pdf) 形式のインストール ガイドに記載されています。ドキュメント ファイルは製品のインストール メディアに含まれています (install-guide_ja.pdf など)。インストール後は、[ヘルプ] → [ドキュメントライブラリ] → [インストール ガイド] を選択することで、NNMi ユーザー インタフェースからこのドキュメントを検索できます

ハードウェアとソフトウェアの要件

NNMi をインストールする前に、システムが次の最小要件を満たしていることを確認してください。

ハードウェア

CPU、RAM、およびディスク容量の要件 / サポートされる最大の管理対象環境

この対応マトリックスにある推奨事項は、デフォルト設定で実行中の NNMi にのみ適用されます。NNM iSPI では、NNMi が必要とする以外のハードウェアをさらに必要とする場合があります。任意の NNM iSPI を実行する場合、ご使用の環境のハードウェア要件を判断する前に各 iSPI の対応マトリックスを確認してください。

次の表では、管理対象ネットワーク環境の規模とこれらの規模の環境をサポートするためのハードウェア要件について説明します。ここで説明する値は、およその値であり、HP でテストしたレベルを反映しています。特に複雑な環境の場合は、次の中・大規模層に示すように、より強力なハードウェアを用意する必要があります。現在検出されているノードとポーリング対象インタフェースの数は、NNMi コンソールの [ヘルプ] → [システム情報] ウィンドウに表示されます。次の表の総ポーリング数は、パフォーマンスと障害ポーリングの両方を反映しています。さらに大規模な管理対象環境をサポートするには、HP の追加承認が必要です。

単一システムの管理対象環境規模 推奨されるハードウェア システム要件

およその
管理対象
環境
分類1

検出される
ノード

検出される
インタフェース

ポーリングされる
アドレス
ポーリングされる
インタフェース
ポーリングされる
カスタム オブジェクト
ポーリングされる
ノード
コンポーネント

並行
ユーザー

CPU (64 ビット)
IPF
x86-64
AMD64
SPARC2
RAM3 Java の推奨ヒープ サイズ
(「jboss メモリ サイズの調整」を参照)4
アプリケーション インストール用の
ディスク容量
($NnmInstallDir)5
実行時のデータベースと データ用の
ディスク容量
($NnmDataDir)6

エントリ

最大 250

15k

500

2500

1200

500

5

CPU コア x 2

4 GB

2 GB
(-Xmx2g)

3 GB

10 GB

250 - 3k

120k

5k

10k

30k

40k

10

CPU コア x 4

8 GB

4 GB
(-Xmx4g)

3 GB

30 GB

3k – 8k

400k

10k

50k

50k

60k

25

CPU コア x 4

16 GB

7 GB
(-Xmx7g)

3 GB

40 GB

8k – 18k

900k

20k

70k

75k

80k

40

CPU コア x 8

24 GB

10 GB
(-Xmx10g)

3 GB

60 GB

超大

18k - 25k

1mil

30k

200k

100k

100k

40

CPU コア x 8

32 GB

16 GB
(-Xmx16g)

3 GB

80 GB

1検出されるオブジェクト数とポーリングされるオブジェクト数を表示するには、[ヘルプ] → [システム情報] ウィンドウの [データベース] と [StatePoller] タブを参照してください。2 x64 の場合は 2.5GHz 以上、IPF または RISC の場合は 1.4GHz。3追加のアプリケーションを実行する場合は、適宜リソースを増大させてください(たとえば、NNM iSPI Performance の Network Performance Server (NPS) コンポーネントが NNMi と同じシステムにインストールされている場合、NPS ではシステム RAM の半分を使用し、NNMi とその他の製品で残りの半分を使用する必要があるため、ここで説明する RAM の 2 倍以上の容量が必要になります)。NNM iSPI Performance 製品 (NNM iSPI Performance for Metrics、NNM iSPI Performance for Traffic、または NNM iSPI Performance for Quality Assurance) のいずれかを使用する予定があり、大規模層以上の環境を管理している場合、NNM iSPI Performance 製品の Network Performance Server (NPS) コンポーネントを NNMi とは別のサーバーにインストールすることをお勧めします。
4 これらの推奨事項は、この表で説明する環境の規模とポーリングされるオブジェクト数に基づいています。指定したオブジェクト タイプのポーリング数が少なくなると、使用される Java ヒープも小さくなります。指定のオブジェクト タイプのポーリング数が多くなると、さらに大きな Java ヒープ サイズが必要になるだけでなく、HP の承認も必要になります。
5$NnmInstallDir は、Windows の場合はインストール中に設定されます (デフォルトでは C:\Program Files (x86)\HP\HP BTO Software\)。UNIX の場合は /opt/OV のシンボリックリンクを作成して設定されます。注 (NNM 7.x ユーザーの場合): /etc/opt/OV は、UNIX では 1 つの設定ファイル以外では使用されなくなりました。6$NnmDataDir は、Windows Server 2003 (デフォルトでは C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\HP\HP BTO Software\ および Windows Server 2008 (デフォルトでは C:\ProgramData\HP\HP BTO Software\) の場合は、インストール中に設定されます。UNIX では /var/opt/OV のシンボリックリンクを作成して設定されます。作業を続行する前に、「ディスク容量の考慮事項」を参照してください。

 

グローバル ネットワーク管理の環境規模1

推奨されるハードウェア システム要件

およその
管理対象
環境
分類
地域の管理対象
ノード
Regional Manager 数2 並行
ユーザー
CPU (64 ビット)
IPF
x86-64
AMD64
SPARC3
RAM 推奨される Java ヒープ サイズ(「JBoss メモリ サイズの調整」を参照) アプリケーション インストール用の
ディスク容量
($NnmInstallDir)
実行時のデータベースとデータ用のディスク容量
($NnmDataDir)4

中規模層の Global Manager5

25k - 40k

最大 10

20

CPU コア x 8

24 GB

8 GB

3 GB

60 GB

大規模層の Global Manager

40k - 65k

最大 10

40

CPU コア x 8

32 GB

12 GB

3 GB

80 GB

1グローバル ネットワーク管理の推奨事項」を参照してください。2検出されるオブジェクト数とポーリングされるオブジェクト数を表示するには、[ヘルプ] → [システム情報] ウィンドウの [StatePoller] タブを参照してください。3 x64 の場合は 2.5GHz 以上、IPF または RISC の場合は 1.4GHz。4作業を続行する前に、「ディスク容量の考慮事項」を参照してください。5管理対象ノード数が 25k 未満の NNMi ユーザーの多くは、単一サーバー ソリューションで最小限の TCO を実現しています。単一サーバー ソリューションの冗長構成が必要な場合、クラスタ化されたプライマリ/スタンバイ サーバーにより、高信頼性またはアプリケーション フェイルオーバー ソリューションを展開できます。GNM ソリューションを検討していて、ノード数が 25k 未満のお客様は、HP の担当者にお問い合わせいただき、GNM が環境に適しているかどうかについてご相談ください。

 

ディスク容量の考慮事項

NNMi のディスク容量を割り当てる前に、次の点を考慮します。

相関ルールと Causal ルールの上限

十分なパフォーマンスを確保するために、NNMi では次の最大値をサポートしています。 有効なフィルタ文字列のエントリには、論理演算子 (AND、OR) および比較演算 (属性、演算子、式) が含まれます。NNMi では、[フィルタ文字列] の出力の上に、各エントリが 1 行ずつ表示されます。

グローバル ネットワーク管理の推奨事項

推奨されるトラップ バースト スループット レートのソフトウェア制限

NNMi は、次の着信 SNMP トラップ率でテストされています。これらの率は、構成のしっかりしたシステムを前提としており、ハードウェア層とは別にサポートされています。

その他の推奨事項

オペレーティング システム

Windows

サポートされるバージョン

HP-UX

サポートされるバージョン

インストールの前提条件

Linux

サポートされるバージョン

インストールの前提条件

Solaris

サポートされるバージョン

インストールの前提条件

仮想メモリ/スワップ スペース

データベース

NNMi では、Postgres の組み込みデータベース、または外部の Oracle データベースにデータを保存できます。データベース タイプはインストール時に選択する必要があります。注: NNMi のインストール後はデータベース タイプを変更できません。

高可用性

NNMi は、追加設定した特定の高信頼性システムで実行できます。NNMi を高信頼性システムにインストールして設定する方法については、『デプロイメント リファレンス』を参照してください。NNMi でサポートされるオペレーティング システムでは、次の構成がサポートされます。

Web ブラウザ

Adobe Flash Player プラグイン

リアルタイムの折れ線グラフ ([アクション] → [グラフ]) および SNMP MIB Browser ([ツール] → [MIB の参照]) には、Adobe Flash Player プラグイン バージョン 10.0.32.18 以降が必要です。Adobe Flash Player は、www.adobe.com/go/getflash/ から入手できます。

Microsoft Visio (NNM iSPI NET のみ)

マップ ビューを Visio にエクスポートする NNM iSPI Network Engineering Toolset Software 機能 ([ツール] → [Visio エクスポート]) を使用するには、Microsoft Visio 2007 が必要です。

jboss メモリ サイズの調整

インストール時に、jboss アプリケーション サーバーの推奨されるデフォルトの最大メモリ サイズは、ovjboss.jvmargs ファイルに設定されます。大規模環境でのパフォーマンスを向上させるために、CPU、RAM、およびディスク容量の要件に記載されているとおりに、この値を大きくすることをお勧めします。

現在の最大試行可能メモリの値 (-Xmx で調整) とメモリ領域レポートは、[ヘルプ] → [システム情報] で NNMi コンソールに表示できます。この -Xmx 値は、未使用の物理 RAM を超えないように設定することをお勧めします。jboss JVM 全体の仮想メモリ容量が物理メモリと適合しない場合、Jboss からメモリへのランダム アクセス時に、オペレーティング システムによって調整されます。Java 5.0 JVM のチューニング方法については、java.sun.com/docs/hotspot/gc5.0/gc_tuning_5.html を参照してください。

使用可能な未使用の物理 RAM 容量を jboss 仮想メモリ容量に近づけるには、物理メモリ容量から、次の容量を引きます。

インストール時に、物理 RAM を検証して最も近い層の価を選択することにより、NNMi で -Xmx の値が設定されます。

NNMi は、操作中に jboss メモリ領域の監視を続けます。jboss のメモリ リソースが少なくなると、NNMi コンソールの下部、NNMi フォームの上部にある NNMi コンソール サインオン ページのフォームにメッセージが表示されます。jboss のメモリが少なくなると、ガーベッジ収集に時間が費やされるため、システム全体のパフォーマンスが低下します。メモリ領域メッセージの例とその解決策は次のとおりです。

jboss の Java 最大ヒープ サイズ (-Xmx) または他の Java 仮想マシン パラメータを変更するには、次のコマンドを実行します。

  1. ovstop -c ovjboss
  2. 次のように ovjboss.jvmargs ファイルを編集します。
  3. Java 最大ヒープ サイズを要求される容量に変更します。たとえば、ovjboss.jvmargs ファイルのスニペットは、次のようになります。
    #
    # JVM メモリのパラメータ
    #   –Xms: Java の初期ヒープ サイズ
    #   –Xmx: Java の最大ヒープ サイズ
    #   –Xss: Java スタック サイズ (OS で指定されたデフォルト値)
    #
    –Xms128m
    –Xmx2048m
    #–Xss128m
  4. ovstart -c ovjboss

国際化とローカライゼーションのサポート

NNMi は世界中に広まっており、オペレーティング システムでサポートされている、英語以外のロケール設定のオペレーティング システムでも使用できます。これらのロケールには、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語、西ヨーロッパおよび中央ヨーロッパのロケール、およびロシア語があります。

Windows システムの場合、NNMi では、各国語の文字のディレクトリ パスを使用したインストールはサポートされません。$NnmInstallDir および $NnmDataDir のパス名に含めることのできるのは、英文字のみです。

NNMi は、日本語と簡体中国語にローカライズ (翻訳) されています。これらのローカライズ パッケージがインストールされている場合、(出力として) 日本語または簡体中国語が表示されるため、NNMi では英語以外の文字の入力が可能です。それ以外のすべてのロケールでは、英語の文字列が出力として表示されますが、英語以外の文字の入力は可能です。

次の表に、各オペレーティング システムでローカライズされる言語とサポートされるロケールを示します。

オペレーティング システム

ローカライズされる言語
日本語 簡体字中国語

Windows

日本語

Chinese_PRC

HP-UX

ja_JP.SJIS
ja_JP.eucJP

zh_CN.hp15CN

Linux

ja_JP zh_CN

Solaris

ja_JP.PCK
ja_JP.eucJP
zh

Internet Explorer を使用して、アジア言語をサポートするよう設定されている NNMi 管理サーバーにアクセスするには、次の手順で東アジア言語をインストールします。

  1. [コントロール パネル] で、[地域と言語のオプション] を選択します。
  2. [言語] タブで [東アジア言語のファイルをインストールする] を選択し、手順に従います。

その他の製品との統合および共存

Network Node Manager i-suite Smart Plug-ins

NNMi 9.00 には、次の HP Network Node Manager i Software Smart Plug-ins (iSPIs) を追加できます。

共存

次の製品は、NNMi 9.00 と同じシステムに共存させることができます。

統合

次の製品は、NNMi 9.00 統合で利用できる追加機能を持っています。このリストの更新については、sg-pro-ovweb.austin.hp.com/nnm/NNM9.00/supportmatrixupdate.htm を参照してください。

対応ネットワーク デバイス

サポートされているネットワーク デバイスの一覧については、sg-pro-ovweb.austin.hp.com/nnm/NNM9.00/devicematrix.htm の NNMi デバイス対応マトリックスを参照してください。

このデバイス対応情報は、発行の時点で HP に入手できた最新情報に基づいています。デバイスのベンダは、どの時点でもデバイスの MIB の使用状況を変更でき (たとえば、新規 IOS またはシステム ソフトウェアのバージョン)、そのデバイスの MIB データに関する NNM の解釈を無効にできます。