はじめに
ハードウェアとソフトウェアの要件
同一サーバーへのインストール
専用サーバーへのインストール
ハードウェア
オペレーティングシステム
Webブラウザー
ご注意
このドキュメントでは、HP Network Node Manager iSPI Performance for Metrics Software (NNM iSPI Performance for Metrics) バージョン9.20およびNetwork Performance Server (NPS) バージョン9.20のシステム要件について説明します。
NPSは、収集されたパフォーマンスデータに関するレポートを保存、集計、および提供します。また、NPSはNNMiの運用レポートの基盤となります。他のiSPIは、レポート表示機能をNPSに依存しています。iSPI Performance for Metricsは、NNMiがさまざまなネットワーク要素から収集した広範な標準メトリックを分析、処理、および集計することで、NNMiにパフォーマンス管理機能を追加します。
また、『リリースノート』や『インストールガイド』に記載されていない、サポートされるデプロイメント構成についても説明します。製品をインストールする準備ができたら、『インストールガイド』を参照してください。『インストールガイド』は、インストールメディアにPDF形式で提供されます。NPSをインストールすると、『インストールガイド』がDocsディレクトリにコピーされます。
NPSは、NNMiとは別の専用システム、またはNNMiと同じシステムにインストールできます。NPSとiSPIをインストールする前に、システムが以下の最小要件を満たしていることを確認してください。次の点に注意してください。
· iSPI Performance for Metricsインストールのバージョン9.00または9.10からアップグレードする場合は、下記のハードウェア表で最新の要件を確認し、手順と利用可能なアップグレードパスについては『インストールガイド』を参照してください。
· データディレクトリ (NNMDataDir) には多くの収集データと集計データが格納されるため、最速で最大のデータパーティション上になければなりません。UNIXプラットフォームの場合、これは/var/opt/OVになります。
· デフォルトでは、NPSは日次集計データを800日間、毎時集計データを70日間、収集した非常に詳細なデータを14日間保存します。毎時データおよび詳細データの保有期間は、最大で400日まで増やすことができます。iSPIに必要なディスク容量の大半は、この詳細データの保存により消費されます。デフォルトの保有期間を変更するには、Configuration Utilityを使用します。各保存領域の設定は個別に変更できますが、詳細データは毎時データや日次データよりも長く保存することはできません。これらのパラメーターを変更した後、システムのディスク容量の使用率を監視する場合は、注意が必要です。下記の表に、初期システムに必要なディスク容量と、保有期間を最大に設定する場合に必要なディスク容量が示されています。
· これらのハードウェアに関する推奨事項は、iSPI Performance for Metricsパッケージの使用に基づくガイドラインです。iSPI Performance for Trafficのインストールや、インストール後に設定される可能性がある追加のカスタム収集レポーティングなど、アプリケーションのサイジングに影響するその他の要因は考慮されていません。レポーティングにNPSを使用する各インストール済みパッケージと、レポーティングが有効化されている各カスタム収集に対しては、NPSシステムのディスク容量を追加して処理能力を上げる必要があります。
· NPS 9.20では、アプリケーションフェイルオーバー機能はサポートされません。ただし、アプリケーションフェイルオーバー用に設定されているNNMi管理サーバーとともにNPSを使用することはできます。アプリケーションフェイルオーバー用にNNMi管理サーバーが設定されている場合は、(NNMi管理サーバーではなく) 専用サーバーにNPSをインストールする必要があります。
· NNMiにはノードやインタフェースなどのトポロジ要素を検出する機能がありますが、検出されたすべての要素に対してパフォーマンスデータ収集とレポーティングが行われるわけではありません。下に記載されている数字は、パフォーマンスポーリングの要素にのみ関連するものです。
· 下記の表の数値は、5分のポーリング頻度でNPSを実行する場合のハードウェア要件です。ポーリングインタフェースとコンポーネントの数は、各数値単位で記載されています。例: 130k/130kは、130,000のインタフェースと130,000のコンポーネントが同時に検出されることを意味します。
– ポーリング頻度が高いほど、より多くのデータが結果として収集されます。ポーリング頻度5分では400Kのインタフェースが検出され、頻度1分では80Kのインタフェースが検出されますが、収集されるデータポイントの数は同等です。
– ユーザー定義のカスタム収集では、追加のストレージ容量が必要になります。
– iSPI Performance for Quality Assurance、iSPI for IP Telephony、iSPI for MPLSなど、他のiSPIをプラットフォームに追加する場合は、NPSに追加のストレージ容量と処理能力が必要になります。
– 新しいカスタム収集またはiSPIを導入した後は、システムのディスク使用量と処理パフォーマンスを毎日監視してください。
次の表に、NNMiとNPSを同一システム上にインストールする場合に必要なCPU、RAM、およびディスク容量が示されています。CPU、RAM、およびディスクの数値はシステム全体の必要量を表しており、NNMiとNPSで必要とされる合計容量が含まれています。このホストがNNMi対応マトリックスで定義されている追加条件も満たしていることを必ず確認してください。
次の点に注意してください。
· NNMiをホストするシステムにNPSをインストールすると、システムRAMの半分がNPSによって消費されます。下記の数値は、NNMiとNPSの合計必要量を考慮したRAMリソースを示しており、データを提供する複数のiSPIとともにNPSを実行する場合は特に重要になります。
· NPSのインストール後は、管理対象インベントリレポートを使用して、収集されるさまざまな要素をiSPIごとに表示できます。たとえば、インタフェースヘルス管理対象インベントリレポートの明確な「修飾インタフェース名」のカウント数を見ると、選択した期間内にパフォーマンスデータを収集した固有のインタフェースの数を確認できます。
· 「大」規模環境では、NNMiとNPSを同一システム上に置くことは可能ですが、別個のスタンドアロンシステムにNPSをインストールすることをお勧めします。
· 「超大」規模環境の場合、NNMiと同じサーバーにNPSをインストールすることはサポートされません。
管理環境サイズ |
|
NNMi+iSPI最小システム要件 |
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およその管理対象環境分類 |
5分の |
CPU (64ビット) |
RAM |
アプリケーションインストール用の |
NNMDataDir |
実行中の |
実行中の |
実行中の |
|
エントリ |
最大2500 |
8 CPU (x64の場合は2.5GHz) |
16GB |
15GB |
1 SCSIまたはSATAディスクドライブ |
200GB |
300GB |
300GB |
|
小 |
最大10K/10K |
8 CPU (x64の場合は2.5GHz) |
16GB |
15GB |
1 SCSIまたはSATAディスクドライブ |
300GB |
400GB |
1TB |
|
中 |
最大50K/50K |
8 CPU (x64の場合は2.5GHz) |
32GB |
15GB |
RAID 1+0または5/6 (書き込みキャッシュ推奨) |
800GB |
1.5TB |
4TB |
|
大 |
最大130K/130K |
16 CPU (x64の場合は2.5GHz) |
64GB |
15GB |
高性能SANストレージ |
2TB |
3TB |
10TB |
|
超大 |
この規模での |
-- |
-- |
|
-- |
-- |
|
|
|
NPSをNNMiとは別のマシンにインストールする場合は、以下の条件を満たしていることを確認してください。NPSのサイジング要件は、カスタム収集と、それを提供するiSPIにより生成されるデータ量によって変わります。このドキュメントに記載されているサイジングならびにスケーラビリティの情報はガイドラインとして提供するものであり、NNMiがパフォーマンスデータを取得するためにポーリングするインタフェースとノードコンポーネントの数を使用したiSPI Performance for Metricsに基づいています。NNMiが検出するインタフェースまたはコンポーネントの合計数は、このシステムの場合は関係ありません。
管理環境サイズ |
|
iSPIの最小システム要件 |
|||||||
およその管理対象環境分類 |
ポーリング周期を5分間に設定する場合のパフォーマンスポーリングインタフェース/コンポーネントの数 |
CPU (64ビット) AMD64 |
RAM |
アプリケーションインストール用の |
実行中のデータベースとデータ用のディスク容量 (NNMDataDir) |
実行中のデータベースとデータ用のディスク容量 (NNMDataDir) 14日間の処理前/詳細データの保有、 70日間の毎時データの保有 800日間の日次データの保有
|
実行中のデータベースとデータ用のディスク容量 (NNMDataDir) 70日間の処理前/詳細データの保有 70日間の毎時データの保有 800日間の日次データの保有 |
実行中のデータベースとデータ用のディスク容量 (NNMDataDir) 70日間の処理前/詳細データの保有 400日間の毎時データの保有 800日間の日次データの保有 |
|
小 |
最大5K/5K |
8 CPU (x64の場合は2.5GHz) |
16GB |
10GB |
1 SCSIまたはSATAディスクドライブ |
300GB |
400GB |
1TB |
|
中 |
最大60K/60K |
8 CPU (x64の場合は2.5GHz) |
24GB |
10GB |
RAID 1+0または5/6 (書き込みキャッシュ推奨) |
800GB |
1.5TB |
4TB |
|
大 |
最大130K/130K |
16 CPU (x64の場合は2.5GHz) |
48GB |
10GB |
RAID 1+0または5/6 (書き込みキャッシュ推奨) |
2TB |
3TB |
10TB |
|
超大 |
最大400K/200K |
16 CPU (x64の場合は2.5GHz) |
72GB |
10GB |
高性能SANストレージ |
4TB |
8TB |
20TB |
|
· VMware ESX Server 4.0またはそれ以降のマイナーバージョン、ESXi 4.1またはそれ以降のマイナーバージョン、ESXi 5.0またはそれ以降のマイナーバージョン。
1. WindowsおよびLinuxオペレーティングシステムでのみサポートされています。
2. 仮想環境は、以下に示すx86-64またはAMD64ハードウェア要件を満たしている必要があります。
· Intel 64ビット (x86-64) またはAMD 64ビット (AMD64)
o WindowsおよびLinuxオペレーティングシステムでのみサポートされます。
o Intel 64ビット (x86-46) の場合は、Xeonプロセッサーファミリ (Penryn、Nehalem、Westmere、およびSandy Bridge) を推奨します。
o AMD 64ビット (AMD64) の場合は、Opteronプロセッサーファミリ (Istanbul、Lisbon、およびValencia) を推奨します。
o 注意: Intel 32ビット (x86) ハードウェアはサポートされません。%PROCESSOR_ARCHITECTURE%変数またはシステムプロパティを調べて、ご使用のコンピューターのアーキテクチャーを確認してください。
· Itaniumプロセッサーファミリ
o 注意: WindowsまたはLinuxオペレーティングシステムを実行するIPFハードウェアはサポートされません。
· 仮想メモリー/スワップ容量
o 2倍の物理メモリーと少なくとも32GBを推奨
o Windows: システムプロパティから仮想メモリーを確認
o Linux: 確認するには、cat /proc/meminfo | grep Swap
コマンドを使用します。調整するには、parted
およびmkswap
コマンドを使用します。
· ピュアIPv6は、サポートされませんが、IPv6とIPv4を共用するデュアルスタックはサポートされます。
サポートされるバージョン
· Windows Server 2008 x64 Datacenter Edition Service Pack 2
· Windows Server 2008 R2 x64 Datacenter Edition Service Pack 1
· Windows Server 2008 x64 Enterprise Edition Service Pack 2
· Windows Server 2008 R2 x64 Enterprise Edition Service Pack 1
· Windows Server 2008 x64 Standard Edition Service Pack 2
· Windows Server 2008 R2 x64 Standard Edition Service Pack 1
注:
· Windows 32ビットオペレーティングシステムはサポートされません。
· Itaniumプロセッサーファミリ (IPF) でのWindowsオペレーティングシステムはサポートされません。
次の点に注意してください。
· NPSの実行中にウイルス対策ソフトウェアやバックアップソフトウェアがファイルをロックした場合、NPSの動作が妨げられることがあります。ファイルをロックするアプリケーションは、NPSのインストールおよびデータディレクトリ (C:\ProgramData\HP\HP BTO Software\NNMPerformanceSPI) を除外するように設定してください。
· Windows 2008では、ユーザーアクセス制御 (UAC) のコンセプトが使用されています。そのため、管理者グループに属するユーザーでも、完全な管理者権限を保持していない可能性があります。ユーザーが昇格されていない場合、NPSに関連するすべてのスクリプトとコマンドではこれが検出され警告が表示されます。これらは、完全な管理者アクセス権で実行する必要があります。ユーザーを昇格させるには、[コマンドツール] アイコンを右クリックして [管理者として実行] を選択します。
· Red Hat
§ Red Hat Enterprise Linux Server 6.0 (またはそれ以降のマイナーバージョンから6.x)
§ Red Hat Enterprise Linux Server 5.4 (またはそれ以降のマイナーバージョンから5.x)
§ NOTE: Red Hat 5.5以降は、シングルチップにコアを4個以上搭載したCPUチップを使用する場合に必要です (このコア数をCPU全体のコア数と混同しないでください。この数はチップあたりのコア数です)。
この表では、分散インストール環境のNPSでサポートされるオペレーティングシステムの組み合わせを示します。NPSバージョン9.20はNNMiと同じバージョンレベルで常に使用する必要があることに注意してください。
|
NPS |
||
Windows |
Linux |
||
NNMi |
Windows |
3 |
|
Linux |
3 |
3 |
|
HPUX |
3 |
3 |
|
Solaris |
3 |
3 |
NPSおよびiSPI Performance for Metricsは、追加設定を行うことで以下の高可用性システムで実行することができます。高可用性システムでNPSを設定する方法の詳細については、『インストールガイド』を参照してください。
· Microsoft:
o Microsoft Failover Clustering for Windows Server 2008
· Linux
o Veritas Cluster Server (VCS) バージョン5.0または5.1
注
ディスクタイプによっては、Veritas Storage Foundation (VSF) バージョン5.0または5.1を使用する必要があります。
VCS 5.1およびVSF 5.1にはLinux 5.4以降が必要であり、オペレーティングシステムのパッチが必要な場合もあります。詳細については、該当するVeritas製品のドキュメントを参照してください。
o ブラウザーのウィンドウポップアップブロックをすべて無効化します (方法については、NNMiコンソールのサインインページまたはインストールガイドを参照)。
o ブラウザーのcookieを有効化します (方法については、NNMiコンソールのサインインページまたはインストールガイドを参照)。
o ブラウザーのJavaScriptを有効化します。
o クライアントのディスプレイの解像度は、少なくとも1024×768にします。
§ 注意: 次のブラウザーは対象外です。
o 互換表示モードで実行しているときのMicrosoft Internet Explorerバージョン8またはバージョン9
[ツール] → [互換表示設定] (チェックボックスをすべてオフにする) を使用して、Internet Explorerの互換表示を必ず無効にしてください。
o Microsoft Internet Explorerバージョン7
Internet Explorer 7 (または互換表示モードのInternet Explorer) には、レイアウト問題、[ヘルプ] → [システム情報] ウィンドウを閉じることができない、CSVエクスポートの選択内容を変更できないなど、多くの既知の問題があります。
o Microsoft Internet Explorerバージョン6
o Mozilla Firefox 3.6.xから9.x
o Mozilla Firefox 11.0およびその他のFirefoxの非ESRバージョン
o Apple Safari (すべてのバージョン)
o Opera (すべてのバージョン)
o Google? Chrome (すべてのバージョン)
リモートクライアントシステムでサポートされるWebブラウザー (操作用)
§ Microsoft Internet Explorer (32ビットおよび64ビット) バージョン8 (互換表示モードでの実行時以外)
§ Microsoft Internet Explorer (32ビットおよび64ビット) バージョン9 (互換表示モードでの実行時以外)
§ Mozilla Firefoxバージョン10.x ESR (WindowsまたはLinuxクライアント)。Firefox ESR (Extended Support Release) ブラウザーは、 http://www.mozilla.org/firefox/organizations/all.htmlから入手できます。Firefox ブラウザーは、タブではなく別のウィンドウとして新しいウィンドウを開くと動作が最適になります。詳細については、『NNMiリリースノート』の「Mozilla Firefoxの既知の問題」を参照してください。
次の製品は、NPS 9.20と同じシステムに共存できることが試験済みです。
· HP Network Node Manager i 9.20 Software
· HP Network Node Manager i Advanced 9.20 Software
· HP Network Node Manager iSPI Performance for Traffic 9.20 Software
· HP Network Node Manager iSPI Performance for Quality Assurance 9.20 Software
· HP Network Node Manager iSPI Performance for Metrics 9.20 Software
· HP Network Node Manager iSPI for IP Multicast 9.20 Software
· HP Network Node Manager iSPI for IP Telephony Softwareバージョン9.20
· HP Network Node Manager iSPI for MPLS Softwareバージョン9.20
· HP Operations Agentバージョン11.03 (注: 古いバージョンのHP Operations Agentを実行しているシステムをアップグレードする場合、NPS 9.20にアップグレードする前にHP Operations Agent 11.03にアップグレードします)
Performance InsightとNPSバージョン9.20間の統合に関しては、HPソフトウェアサポートをご覧ください。
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