SPI for SAP が、SAP 高可用性クラスタ内の各物理ノードごとにサービスツリーを作成する
| 現象: |
新しい「ホストマッピング」機能を使用してクラスタ インスタンスの仮想化を行っているにもかかわらず、HPOM for Windows サービスツリーが、クラスタ内の仮想 SAP インスタンスごとに複数のサブツリーを表示する。サブツリーがクラスタの各物理ノードごとに表示される。 |
| 対策: |
このリリースでは、この問題は解決されていません。 |
パフォーマンス モニタから統計レコードが取得できない
| 現象: | SPI for SAP パフォーマンス モニタから提供される統計レコードが存在しない。 |
| 対策: | すべてのログイン情報を r3itosap.cfg ファイルに追加した後、SAP システムに r3perfstat.cfg の設定が記述されていることを確認してください。r3itosap.cfg ファイルに保存した新しい設定を SAP システムに書き込むには、適切な SAP システムをナビゲーション ペインで選択し、[Write Statistical Records] ツールを起動します。 これは、[SAP R/3 Admin] ツール グループにあります。 |
サービス検出 ツール r3sd が、サービス検出情報を 2 回表示する
| 現象: | SAP セントラル インスタンスと SAP アプリケーション サーバーの両方を実行している (これらが同じ SID を持つ) マシンで r3sd を実行すると、SPI for SAP がサービス検出情報を 2 回表示する。 |
| 対策: | 問題の発生している管理ノードで、プロファイル ディレクトリのリストを環境変数 SAPOPC_SAPPROFILEDIR に定義します。プロファイル ディレクトリに含めるインスタンスは 1 つにしてください。 たとえば、ローカルパス (ドライブの文字も含む) または UNC 表記のいずれかを指定します。 |
サービス検出が、Microsoft Windows 管理ノード上の SAP インスタンスの検出に失敗する
| 現象: | サービス検出ツール r3sd がシステム アカウントで実行され、SAP のインストール ディレクトリが "¥¥server ... " のように UNC 表記で指定されている場合、Microsoft Windows を実行している管理ノードの SAP インスタンスが検出されず、R3 Info ツールは実行を完了して何も出力しない。 |
| 対策: | 環境変数 SAPOPC_SAPPROFILEDIR を使用して SAP インストールへのローカル パスを指定するか (SAP セントラル インスタンスでのみ可能)、HPOM エージェントを別のユーザー アカウントで実行するように設定して、UNC 表記を使用してネットワーク パスにアクセスできるようにします。 |
r3montra がスケジュールできないように見え、保存もできない
| 現象: | r3montra ポリシーのデフォルト設定では、ポーリング間隔が、0 時間、0 分、および 0 秒と表示される。このポリシーを修正し、変更を保存しようとすると、監視対象のシステムからスケジューリングの間隔は 5 秒より小さい値にはできないというメッセージが表示され、モニタの実行がスケジュールされていないように見える。 |
| 対策: | これは、ポリシー エディタ内だけの問題で、モニタの実行自体には影響しません。実際は、r3montra ポリシーはデフォルトで 1 日に 1 回 ("1d") 実行されるようスケジュールされており、HPOM for Windows データベースおよびエージェントは両方ともこのポリシーのスケジュールを正しく処理します。「0 時間、0 分、0 秒」の設定は無視しても安全であり、r3montra の機能には影響しません。このポリシーを修正したい場合には、スケジューリング セクションに値 "24 hours" を入力してください。 |
r3monjob で複数のしきい値が許可されない
| 現象: | r3monjob に対して、バッチ ジョブの実行時間が 5 分を超過した場合に注意域メッセージを送信し、同じバッチ ジョブの実行時間が 10 分を超過した場合に危険域メッセージを送信する、といった設定を行うことができない。 |
| 対策: | SPI for SAP の最新バージョンでは、特定のバッチ ジョブに対し、同一のアラートタイプに複数のしきい値を設定することはできません。 |
r3monpro が r3status の履歴ファイルを必要とする
| 現象: | SAP プロセス モニタ r3monpro が監視対象の SAP システムのステータスを判定できない。その結果、SAP インスタンスが利用可能とみなし、メッセージの抑制を行なわない。 |
| 対策: | r3monpro は、自身の履歴ファイル r3monpro.his に加えて、r3status の履歴ファイル r3status.his (監視対象の SAP インスタンスが利用可能かを判断するために使用) の場所を知る必要があります。どちらの履歴ファイルも、r3monpro の設定ファイル r3monpro.cfg 内で HistoryPath キーワードを使用して定義した場所になければなりません。r3monpro は r3status.his 履歴ファイルが見つからない場合、監視対象の SAP インスタンスを利用可能とみなし、メッセージの抑制を行ないません。 履歴ファイル r3monpro.his および r3status.his を同じ場所に配置し、この場所を r3monpro モニタに必ず知らせてください。モニタの履歴ファイルの場所は、環境変数 SAPOPC_HISTORYPATH またはキーワード HistoryPath[Unix|Windows|AIX] を使用して定義できます。 |
SPI for SAP の削除後も、ポリシーが削除されずに管理サーバー上に残る
| 現象: | SPI. for SAP の削除後も、ポリシーが削除されずに管理サーバー上に残る。これらのポリシーは、タイプ別エージェント ポリシーからアクセスできます。 |
| 対策: |
SPI for SAP の削除後、タイプ別エージェント ポリシーから手動で削除します。 |
SAP Netweaver 7.0 で複数のインスタンスがサポートされていない
| 現象: |
SAP Netweaver 7.0 で複数のインスタンスがサポートされていない。 |
| 対策: |
SAP Netweaver 7.0 java インスタンスはリモート監視で監視できますが、複数のインスタンスはサポートされていません。詳細については、QCCR1A91931 を参照してください。 |
Linux DCE ノードでメトリック定義の作成が失敗した
| 現象: |
Linux DCE ノードでメトリックの definition.xml の作成が失敗した。 |
| 対策: |
管理ノードに DCE エージェントがある場合、管理サーバーから [SPI SAP NetWeaver 作成設定] ツールを実行できません。r3mon_ca スクリプトは、このコマンドが java コードを実行できるように準備します。このコマンドの実行には、jar ファイルが "/var/opt/OV/bin/OpC/monitor" にあることが前提になりますが、jar ファイルはインストルメンテーション ディレクトリに配布されます。 QCCR1A100051 に記載されている回避策を適用してください。 |
DCE ノードでサービス マップのアップロードに失敗した
| 現象: |
DCE ノードでサービス マップのアップロードに失敗した。 |
| 対策: |
これは、エージェントの問題です。詳細については、QCCR1A99300 を参照してください。 |
Version Verify ツール
| 現象: |
Version Verify tool ツールを実行するときに、足りないファイルがある。 |
| 対策: |
詳細については、QCCR1A99193 を参照してください。 |
この項は、SPI for SAP ソフトウェアの現在または以前のバージョンで提示された問題のパッチ、および修正点の情報を提供します。
メモ: 情報によっては HP サポート Web サイト (アクセスには HP Passport ログイン IDが必要です) でのみ提供しているものもあります。HP Passport ID の詳細については、
サポートを参照してください。
このリリースで修正された問題の詳細を表示するには、以下のリスト中の参照番号をクリックしてください。
機能強化:
このリリースの SPI for SAP では、以下の機能が強化されています。参照番号をクリックすると、HP ソフトウェア オンライン サポート Web ページ (英語) が表示されます。
- QCCR1A25801 : r3monale の機能強化の要望
- QCCR1A25721 : r3monale で、メッセージ タイプに対してフィルタ処理できない
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QCCR1A25715 : r3monale で、メッセージ タイプについてもフィルタ処理する必要がある
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QCCR1A25791 : dev_rfc.trc ファイルの場所の変更
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QCCR1A25006 : SAPOPC_TRACEMODE 環境変数の代わりに設定ファイル オプションを使用する要望
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QCCR1A59157 : OVPA の統合情報とサポートの要望
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QCCR1A25850 : r3perfagent が起動直後に停止する
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QCCR1A25875 : SAP SPI で SAP GUI を起動できない
不具合修正
このリリースの SPI for SAP では、以下の不具合が修正されています。参照番号をクリックすると、HP ソフトウェア オンライン サポート Web ページ (英語) が表示されます。
QCCR1A25350 : サービス モデルが SAP クラスタを処理しない
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QCCR1A25467 : SAP クラスタ ノードの場合に OVOW メッセージからサービス ツリーへのマッピングが失敗する
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QCCR1A25624 : クラスタのサービス検出によって、間違ったホスト名で MAP が作成される
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QCCR1A25812 : 仮想ノードからの SAP SPI メッセージがサービス ツリーに表示されない
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QCCR1A25746 : r3perfmon.log ファイルが配置されるパスが間違っている
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QCCR1A25715 : r3monale で、メッセージ タイプについてもフィルタ処理する必要がある
QCCR1A25801 : r3monale の機能強化の要望
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QCCR1A72381 : r3mondisp が dpmonPath を検出しない
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QCCR1A91886 : R3PERF をアップグレードしても新しいデータソースがインストールされない
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QCCR1A92879 : HTTPS ノードにインストルメンテーションを配布したときに、ファイル名の衝突が検出される
QCCR1A98184 : パフォーマンス モニタ メトリックの STATRECS_PERF および WLSUM_PERF のデータ収集に関する問題
QCCR1A97931 : r3monusr が APSERVER の設定を無視する
- QCCR1A62345 : OPMODE が設定されていると、r3monwpa が CONFIG_DATA_ERROR を返す
Smart Plug-in for SAP のプラットフォーム、オペレーティング システム、および製品バージョンについてのサポート情報は、『HP Operations Smart Plug-in for SAP インストールおよび設定ガイド 』の「インストール要件」の項を参照してください。
この項では、現行の SPI for SAP の製品マニュアルの誤記や不足のうち、製品リリースまでに修正できなかった内容について記述します。
以下に、『HP Operations Smart Plug-in for SAP リファレンス ガイド』に記述できなかった WLSUM パフォーマンス モニタに関連する問題を示します。
パフォーマンス メトリック: WLSUM_PERF および DOCTSTAT
| 現象: |
SPI for SAP の新しいパフォーマンス モニタである DOCSTAT および WLSUM_PERF がデータを収集しない。 |
| 対策: |
SAP パフォーマンス コンポーネントから有用なデータを収集するためには、SAP レポート RSCOLL00 を SAP R/3 システム で 1 時間に 1 回実行するようにスケジューリングする必要があります。SAP コンポーネントの標準的なレポートやジョブのスケジューリング方法の詳細は、SAP OSS note 16083 を参照してください。 |
00:00 から 01:00 までの時間帯のデータがレポートに表示されない
| 現象: |
SPI for SAP パフォーマンス モニタ WLSUM_PERF によって収集されたデータを使用するワークロード レポートおよびユーザー レポートに、深夜 00:00 から01:00 までの期間の結果が表示されない。 |
| 対策: |
これは、SAP と SPI for SAP で時間の処理方法が異なるためです。レポートの開始時間を 00:00 から 01:00 の間にスケジュールすることは避け、01:30 以降にレポートが実行されるように設定してください。 |
SPI for SAP WLSUM レポートで、連続的なデータに不規則な値が示される
| 現象: |
SPI for SAP WLSUM レポートで、本来は連続的であるはずのデータに不規則な値が示される。たとえば、SAP システムのレポートでは、通常、1 時間あたり約 1000 のダイアログ ステップが示されますが、ある 1 時間にステップがまったく示されず、次の 1 時間では通常の倍にあたる 2000 のステップが示されるというような現象です。
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| 対策: |
WLSUM モニタのデータ収集は、SAP 内部ジョブ "COLLECTOR_FOR_PERFORMANCEMONITOR" に基づいています。このジョブが正しく実行されていない場合、または正しい時間に実行されていない場合、通常は WLSUM_PERF モニタの実行によって収集されるデータが、SPI for SAP パフォーマンス モニタの次の実行でのみ取り出されます。 このため、データが不正な場所に表示されます。SPI for SAP ジョブ モニタ r3monjob を使用すると、SAPの 内部パフォーマンス コレクタ ジョブ "COLLECTOR_FOR_PERFORMANCEMONITOR" の動作を監視することができます。
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英語版の SPI for SAP に加え、以下の環境に対応した SPI for SAP のバージョン 12.00 をご利用いただけます。
- 日本語オペレーティング システム
- 日本語版 HP Operations for Windows
- 日本語版 SAP
日本語版の SPI for SAP 12.00 では、以下の要素が日本語化されています。
日本語環境で使用するには、インストール中に以下の手順を実行する必要があります。
- 『HP Operations Smart Plug-in for SAP インストールおよび設定ガイド 』の「監視対象の SAP システムの指定」の項で、監視する SAP システムを定義する場合、日本語のローカライズを完全に有効にするには、日本語を指定しなければならないことに注意してください。すべてのサポート対象バージョンの SAP に「JA」を使用します。
- 『HP Operations Smart Plug-in for SAP インストールおよび設定ガイド 』の「SAP 移送ファイルの適用」の項にある指示を実行する場合は、管理ノード (SAP サーバー) に日本語トランスポートを追加で適用してください。SAP トランスポートの readme ファイルは SPI for SAP が提供するトランスポートの完全な一覧を含みます。SPI for SAP トランスポートの readme ファイルは、SPI for SAP のインストール後 HPOM for Windows 管理サーバー上の以下の場所に保存されています。
%OvShareDir%¥Packages¥SAPTransports¥readme
- SPI for SAP の CCMS アラート モニタ
r3monal
の接続先の日本語版 SAP サーバーに接続言語を日本語にして接続している管理ノードでは、r3monal
が送信するメッセージが日本語文字を正しく表示するように、必ず環境変数 SAP_CODEPAGE=8000 を設定してください。
次の HP ソフトウェア サポート オンライン Web サイトを参照してください。
http://www.hp.com/managementsoftware/support
HP ソフトウェアが提供する製品、サービス、サポートに関する詳細情報をご覧いただけます。
HP ソフトウェア サポート オンラインでは、セルフソルブ機能を提供しています。お客様の業務の管理に必要な対話型の技術支援ツールに、素早く効率的にアクセスいただけます。HP ソフトウェアサポート Web サイトのサポート範囲は、次のとおりです。
- 関心のある技術情報の検索
- サポート ケースの登録とトラッキング
- エンハンスメント要求の登録
- ソフトウェア パッチのダウンロード
- サポート契約の管理
- HP サポート窓口の検索
- 利用可能なサービスに関する情報の閲覧
- 他のソフトウェア カスタマーとの意見交換
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