HP Operations Smart Plug-in for Microsoft Active Directory

for HP Operations Manager for Windows

リリース ノート

ソフトウェア バージョン: 5.30 / 2008 年 6 月

このドキュメントは、HP Operations Smart Plug-in for Microsoft Active Directory の 5.30 リリースでの変更点の概要を説明しています。 マニュアルやオンライン ヘルプに記載されていない重要な情報を含んでいます。

このバージョンの新機能
ドキュメントの更新情報
ソフトウェアとハードウェアの要件
インストールについて
機能強化および不具合修正
既知の問題、制限事項、および回避策
ドキュメントの誤記と訂正
サポートについて
法律上のご注意

このバージョンの新機能

ドキュメントの更新情報

このリリース ノート ドキュメントの初めに以下の識別情報があります。

最新のアップデートのチェックやご使用中のドキュメントが最新版かどうかの確認には、次の Web サイトをご利用ください。
http://h20230.www2.hp.com/selfsolve/documents

注: PDF 形式のファイル (*.pdf) をご覧いただくには Adobe Reader のインストールが必要です。 Adobe Reader をダウンロードするには次の Web サイトにアクセスしてください。
http://www.adobe.com/

インストールについて

インストール要件および Microsoft Active Directory SPI のインストール手順は Adobe Acrobat (.pdf) 形式の『HP Operations Smart Plug-in for Microsoft Active Directory 設定ガイド』に記載しています。 ドキュメントのファイル (ActiveDirectory_Config.pdf) は、DVD の Documentation フォルダにあります。

ADSPI_Discovery_jp ポリシーを配布する前に、WINOSSPI_MSWINSys_AutoDiscovery_jp ポリシー (Windows OS SPI のポリシー) をノードに配布しておく必要があります。 ポリシーの自動配布設定が有効になっている場合、Microsoft Active Directory SPI のインストールやアップグレードを開始する前に WINOSSPI_MSWINSys_AutoDiscovery_jp ポリシーを配布しておく必要があります。

アップグレードについて: SPI のアップグレードに関する情報は、ドキュメントの誤記と訂正の項をご覧ください。

Microsoft Active Directory SPI を旧バージョンからアップグレードした後は、すべてのノードが最新バージョンの SPI によって管理される必要があります。 色んな Active Directory ノードを色んなバージョンの Microsoft Active Directory SPI で管理することはできません。

エージェントのアップグレード: 既存のノード上で、DCE エージェントを HTTPS エージェントにアップグレードしたい場合は、必要なホットフィックスをノードに適用する必要があります。 DCE エージェントから HTTPS エージェントへのマイグレーションに必要なホットフィックスを入手するには、HP Software サポートにご連絡ください。 HP Software Support Web サイトからホットフィックスを入手するためのサポート ケースを登録いただけます。

アンインストール後の作業について:Active Directory SPI のプログラム、ポリシー、およびツールをアンインストール後、 HPOM の「ツール」フォルダ内の「SPI for Active Directory」サブフォルダを手作業で削除する必要があります。 (詳細は『Smart Plug-in for Microsoft Active Directory 設定ガイド』を参照してください。)

ソフトウェアとハードウェアの要件

最新のサポート マトリクスは、次のページでご覧いただけます。
http://h20230.www2.hp.com/sc/support_matrices.jsp このサイトでは HP Passport への登録が必要です。方法については、下記のサポートの項をご覧ください。

Microsoft Active Directory SPI をインストールする前に、ご使用のシステムが以下の最小要件を満たしていることをご確認ください。

機能強化および不具合修正

各機能強化および不具合修正の詳細情報を表示するには、リンクが設定された障害番号をクリックして HP ソフトウェア サポート オンライン Web サイトを参照してください。 リンクをクリックすると、初回のみ、HP パスポートへのサインインを求められます。 パスポートのプロファイルの設定は、次のページで行なえます。

http://www.hp.com/go/hpsoftwaresupport

不具合修正

QXCR1000361440: 2006.1 SPI CD を使用して AD SPI をアップグレードすると OVOW グラフ作成コンポーネントが壊れる。

QXCR1000363588: AD SPI をアップグレード後、サービス検出が機能しない。

QXCR1000365706: OVOW 7.5 でポリシー ADSPI_FSMO_ROLEMVMT が失敗する。

QXCR1000368618: "AD Domain and Forest Trust Changes - Monthly"レポートの動作について

QXCR1000374249: エラー Missing or invalid graph definition XML stream (AD SPI B.03.10 から 04.00 へのアップグレードで)

QXCR1000385637: ADSPI-Trust_Mon が奇妙なアラームを送信する。

既知の問題、制限事項、および回避策

HTTPS 管理ノード上の自動検出

HTTPS エージェントを使用する管理ノードでは自動検出が機能しない場合があります。 その結果、Microsoft Active Directory SPI は管理サーバー上のサービス マップを更新しません。

回避策

ノードのタイプに応じて、以下のポリシーのどれかを再配布します。

SPI for Active Directory > Windows Server 2003/2000 > Auto-Deploy > Discovery> Basic Discovery > ADSPI_Discovery。

または

SPI for Active Directory > Windows Server 2008> Auto-Deploy > Discovery> Basic Discovery > ADSPI_Discovery。

ドキュメントの誤記と訂正

以下の項目が、ドキュメントでは誤った記述または不完全な記述になっています。

Microsoft Active Directory SPI のアップグレード

以下の項目は、『HP Operations Smart Plug-in for Microsoft Active Directory 設定ガイド』2 章に間違って記述されています。

Microsoft Active Directory SPI のアップグレード

訂正:

Microsoft Active Directory SPI を旧バージョンからアップグレードするには、以下の手順を行ないます。

  1. 管理ノードから Microsoft Active Directory SPI の Discovery ポリシーを削除する。
  2. SPI for Active Directory ポリシー グループ名を (SPI for Active Directory_old などに) 変更する。
  3. すべての管理ノードからデータを収集する。
    このバージョンの Microsoft Active Directory SPI では、管理ノード上のデータストアに記録するデータの形式が異なっています。HP Reporter もこれを使用します。 管理対象の Active Directory ノードすべてから、すべての古いデータ ソースを収集しておく必要があります。 このためには、以下のステップを実行します。
    1. HP Reporter サーバーに .NET Framework のバージョン 2.x 以上がインストールされていることを確認し、HP Operations Smart Plug-in DVD を HP Reporter サーバーのドライブに挿入します。
    2. コマンド プロンプトを開き、次のコマンドを実行して HP Reporter のトレース レベルを 9 に設定します。
      repmaint -trace 9
    3. discovery コマンドを実行して HP Reporter のサーバー上ですべての管理ノードを検出します。 %OvDataDir%¥trace.discover ファイルをチェックして、すべての管理対象 Active Directory ノードが検出されたことを確認します。
    4. コマンドプロンプトを開き、次のロケーションまで移動します。
      <DVD-Drive>¥SPIs¥AD SPI
    5. すべての Active Directory 管理ノードが HP Reporter に検出されることを確認し、次のコマンドを実行します。
      ADSPI_run_gatherCODA.exe <reporter_system_dsn> <reporter_db_username> <reporter_db_password>
      ここで、<reporter_system_dsn> は HP Reporter データベースのシステム DSN、<reporter_db_username><reporter_db_password> は HP Reporter データベースにアクセスするためのユーザー名とパスワードです。
    6. %OvDataDir%¥trace.gather ファイルをチェックしてエラーがないか調べます。 すべての管理対象 Active Directory ノードから、すべてのメトリック リストのデータが収集されたことを確認します。
  4. Microsoft Active Directory SPI のインストール
  5. Microsoft Active Directory SPI ポリシーを変更するかどうかを決め、それに従ってインストールされたポリシーをカスタマイズする。
  6. 更新したインストルメンテーションを配布する。
    ADSPI_Com および ADSPI_Disc インストルメンテーション グループをノードに配布する必要があります。
  7. HP Reporter テーブルを更新する。
    Microsoft Active Directory SPI を管理サーバーにインストールした後、HP Reporter サーバー上で実行し、HP Reporter テーブルを変更したデータを使って更新します。
    %OvInstallDir%¥install¥ADSPI-Reports¥newconfig¥packages¥ADSPI-Reporter-PostInstall.exe <reporter_system_dsn> <reporter_db_username> <reporter_db_password>
    ここで、<reporter_system_dsn> は HP Reporter データベースのシステム DSN、<reporter_db_username><reporter_db_password> は HP Reporter データベースにアクセスするためのユーザー名とパスワードです。 コマンドの実行が成功すると、以下のメッセージが表示されます。
    CopyDataFromOldColToNewCol() completed successfully !!
    DeleteOldCols() completed successfully !!
  8. ノードからデータソースを削除する。
    このバージョンの Microsoft Active Directory SPI では、管理ノード上のデータストアに記録するデータの形式が異なっているため、[古い ADSPI クラスの削除] ツールを管理ノードで実行して古くなったデータ ソースを削除する必要があります。 このツールで古いデータソースを削除するには、以下の手順を実行します。
    1. Microsoft Active Directory SPI をアップデートする対象となるすべての管理ノード上で、これらの手順を実行します。
      1. テキスト エディタで、ファイル %OvAgentDir%¥conf¥dsi2ddf¥ddflbd.mwc を開きます。 このファイルがない場合は、テキスト エディタで、同じ場所に新しい ddflbd.mwc ファイルを作成します。
      2. ddflbd.mwc ファイル内で、DATASOURCE=ADSPI のエントリをすべて削除します。
      3. ファイルに以下の内容を追加します。
        DATASOURCE=ADSPI LOGFILE="<complete_path_of_%OvAgentDir%>¥bin¥adspi¥dsi ¥log¥ADSPI.log"
        注:環境変数 %OvAgentDir% を使用せず、展開された完全なパスを使用します。 例:
        DATASOURCE=ADSPI LOGFILE="C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥HP¥HP BTO Software¥bin¥adspi¥dsi¥log¥ADSPI.log"
      4. ファイルを保存して閉じます。
    2. すべての Active Directory ノードに、SPI Data Collector および ADSPI_Com インストルメンテーション グループを配布します。
    3. すべての Active Directory ノード上で [古い ADSPI クラスの削除] ツールを起動します。
ADSPI-Rep_Mon_jp および ADSPI-Rep_Monitor_AT_jp ポリシー

Microsoft Active Directory SPI を旧バージョンからアップグレードする場合は、ADSPI-Rep_Mon_jp および ADSPI-Rep_Monitor_AT_jp ポリシーを手作業で管理ノードから削除する必要があります。

Microsoft Active Directory SPI のライセンスの入手

『設定ガイド』 (ActiveDirectory_Config.pdf) の「ライセンス/パスワードの取得」 の項に間違いがあります。 Microsoft Active Directory SPI のライセンス/パスワードの取得については、『HP Operations Smart Plug-ins DVD インストール/アップグレード ガイド』 (SPI_DVD_Install.pdf) の「SPI のライセンスとパスワード」の項の手順を参照してください。

ADSPI-Rep_SysVol_jp ポリシー

ADSPI-Rep_SysVol_jp ポリシーは、Microsoft Active Directory SPI から削除されましたが、『HP Operations Smart Plug-in for Microsoft Active Directory 設定ガイド』には存在するかのように間違って記載されています。

複製監視

OvReplication および OvReplication-<DCName> オブジェクトが制限時間内に更新されない場合、このポリシーは自動的にこれらのオブジェクトをドメイン コントローラから削除します。 デフォルトでは、OvReplication オブジェクトの更新期間のしきい値は 48 時間、OvReplication-<DCName> オブジェクトの更新期間のしきい値は 24 時間に設定されています。

自動ベースライン ポリシー

自動ベースライン ポリシーは、データ ストア (CODA) にログ記録された履歴データを利用してしきい値を算出します。 Active Directory SPI を旧バージョンからアップグレードした場合は、自動ベースライン ポリシーは旧バージョンの SPI の履歴データを使用することができません。

自動ベースライン ポリシーは、解析された履歴データをもとにしきい値を算出します。 各自動ベースライン ポリシーはすべて、信頼のステータスを生成される各アラートに関連付けます。 自動ベースライン ポリシーは、3 種類の信頼のステータスをアラート生成に使用します。

自動ベースライン ポリシーは、しきい値の算出に標準偏差法を使用します。 このポリシーは以下のメカニズムに従ってしきい値を算出します。

  1. ポリシーは、監視対象のメトリックの値の履歴を読みます。 値の履歴はデータ ソースに格納されます。
  2. ポリシーは、メトリック値の算術平均を算出します。
    算術平均 = すべての履歴値の和 / 履歴データ ポイントの件数
  3. メトリックの標準偏差の計算の詳細は次のとおりです。
  4. ポリシーは、以下の計算を使用してしきい値の範囲を設定します。
  5. ポリシーは、メトリック値がしきい値の範囲内にないと、アラートを生成します。

サポートについて

次の HP Software サポート Web サイト(ソフトウェア サポート オンライン)をご利用いただけます。
http://www.hp.com/go/hpsoftwaresupport

HP が提供する製品、サービス、サポートに関する詳細情報をご覧いただけます。

HP ソフトウェア サポート オンラインではセルフソルブ機能を提供しています。 お客様の業務の管理に必要な対話型の技術支援ツールに素早く効率的にアクセスいただけます。
サイトのサポート範囲は次のとおりです。

注: 一部のコンテンツでは HP Passport への登録やサービス契約 ID が必要となります。 アクセス レベルに関する詳細は、次のページをご参照ください。
http://www.hp.com/managementsoftware/access_level

HP Passport ID は次の URL からご登録いただけます。
http://www.managementsoftware.hp.com/passport-registration.html

法律上のご注意

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HP製品、またはサービスの保証は、当該製品、およびサービスに付随する明示的な保証文によってのみ規定されるものとします。 ここでの記載で追加保証を意図するものは一切ありません。 ここに含まれる技術的、編集上の誤り、または欠如について、HPはいかなる責任も負いません。

ここに記載する情報は、予告なしに変更されることがあります。