HP Service Health Reporter

リリースノート

Microsoft Windows®オペレーティングシステム用

ソフトウェアバージョン: 9.10

発行日: 2011年9月 (英語版)

この文書では、HP Service Health Reporter (HP SH Reporter) での変更点についての概要を説明します。マニュアルやオンラインヘルプには含まれていない重要な情報が記載されています。

概要
このバージョンの新機能
ライセンス
インストールの注意事項
機能拡張および修正点
既知の問題、制限および回避策
文書の更新
国際化対応
他のHPソフトウェア製品との統合
HPソフトウェアサポート
ご注意

概要

HP SH Reporterは、クロスドメインの、履歴に基づいたインフラストラクチャパフォーマンスレポートソリューションです。HP SH Reporterでは、ランタイムのトポロジー情報を利用して、BSMビジネスサービス、ビジネスアプリケーションまたはHP Operations Manager (HPOM) ノードグループから基盤となるインフラストラクチャへのトップダウンレポートを表示します。また、インフラストラクチャから影響を受けるビジネスサービスおよびビジネスアプリケーションまたはHPOMノードグループへのレポートも表示します。

HP SH Reporterには、以下の機能があります。

このバージョンの新機能


新機能

HP SH Reporter 9.10には、以下の新機能があります。

サポートされるソフトウェア

データ収集

レポート

管理

文書

変更点

HP SH Reporter 9.10には、以下の変更が含まれます。

コンポーネント

データ収集

レポート

管理

ライセンス

HP SH Reporterには、以下のライセンスがあります。

  1. HP Service Health Reporterソフトウェア: このライセンスには、データ収集フレームワーク、SAP BusinessObjects Enterprise、収集したメトリックを保存および処理するための高パフォーマンスなパフォーマンス管理データベース、追加設定なしのコンテンツパックが含まれています。さらに、最大250ノードのメトリックを収集して報告するためのエンタイトルメントも含まれています。
  2. 250ノードの追加拡張パック: データ収集およびレポートのエンタイトルメントを追加し、環境に合わせてソリューションを拡張することができます。

インストールの注意事項

HP SH Reporterをインストールするための要件および方法は、『インストールおよび設定ガイド』に記載されています。サポートされるハードウェアプラットフォーム、オペレーティングシステム、その他の製品のリストについては、サポートマトリックスを参照してください。

HP SH Reporterのアップグレード

HP SH Reporter 9.00からHP SH Reporter 9.10にアップグレードする場合は、HPソフトウェアサポートに連絡してください (HPソフトウェアのオンラインサポート)。

機能拡張および修正点

このバージョンのHP SH Reporterには、以下の修正が含まれています。

修正された問題

QCCR1A115553: HP SH Reporterの過去バージョンでは、OMiイベントサマリーレポートは、整合性の欠けたメトリック値を示していました。


既知の問題、制限および回避策

このリリースでは、特定の問題を解決するのに役立つ回避策および制限が記載されています。既知の問題および制限の更新リストを確認するには、HPソフトウェア製品マニュアルWebサイトにあるリリースノートをご覧ください。

既知の問題と回避策

 

インストール

 

問題 Sybase IQがIntel EM64Tプロセッサを使用するシステムにインストールされている場合、Sybase IQライセンスタイプは、デフォルトのOEM CPUライセンスでない場合がある。これにより、Sybase IQライセンスは、1か月後に期限切れになり、データベースは動作を停止する。
回避策 インストール後の設定ステップを行った後、インストール後のフェーズで作成されたSybase IQデータベースフォルダーにあるpmdb.lmpファイルを確認します。ライセンスタイプが、LT=ACであることを確認します。値がACでない場合、ACに変更しSybase IQデータベースを再起動します。ライセンスタイプを変更する手順については、『インストールおよび設定ガイド』の第4章「HP SH Reporterの設定」を参照してください。

共存

 

問題 HP Operations Agent 11.00またはそれ以降のバージョンは、HP SH Reporterがすでにインストールされているシステムではインストールできない。この問題に対する回避策はありません。しかし、HP Operations Agentがすでにインストールされているシステムでは、HP SH Reporterをインストールすることができます。

データ収集

 

問題 QCCR1A123033: アクティブおよびパッシブノードがあるMicrosoft Exchangeクラスター環境では、HP SH Reporterは、アクティブに切り替えられたパッシブノードのデータを収集しない。
回避策 これは、HP Operations Agent関連の問題です。クラスター化されたExchangeノードを監視するには、Microsoft Exchange Smart Plug-In (SPI) を使用します。デフォルトでは、HP Operations Agentは、アクティブおよびパッシブノード両方のSPIポリシーを有効にします。アクティブノードがパッシブに切り替えられたとき、Operations Agentは、該当するポリシーを無効にします。しかしながら、パッシブノードがアクティブに戻されたとき、HP Operations Agentはポリシーを有効にすることに失敗します。結果として、HP SH Reporterはこれらのノードからデータを収集しません。この問題を解決するには、パッシブノードをアクティブに切り替えるとき、手動でSPIポリシーを有効にする必要があります。HP Operations Managerのポリシーを手動で有効または無効にする手順については、HP Operations Managerオンラインヘルプを参照してください。

問題

QCCR1A127320: HPOMデプロイメントシナリオで、IBM WebSphereノードのドメインマネージャーインスタンス (dmgr) に対して収集されたファクトデータは、データの調整が失敗すると、%PMDB_HOME%¥collect¥failed_to_transformedフォルダーに移動する。したがって、ドメインマネージャーインスタンスのデータは、IBM WebSphereレポートに表示されない。

これは、IBM WebSphere SPI関連の問題です。SPIは、WBSSPI_METRICSデータソースへのドメインマネージャーインスタンスデータのログ記録に失敗します。データ収集の間、HP SH Reporterは、WBS_METRICSデータソースからドメインマネージャーのディメンションデータを収集します。しかしながら、ディメンションデータが欠如しているため、収集されたファクトデータは調整できません。結果として、ドメインマネージャーインスタンスのデータは、レポートに表示されません。この問題に対する回避策はありません。


問題

QCCR1A127588: CODAデータソース下のクラスに対するgetLastTime()は、SCOPE dsの同じクラスに対するgetLastTime()とは異なる値を返す。

HP SH Reporterにおいて、SCOPEおよびCODAのメタデータで最後にログ記録した時間に不一致があった場合、いくつかのHP Operations Agentシステムから収集したデータの調整に失敗する場合があります。これは、HP Operations Agent関連の問題です。この問題に対する回避策はありません。


レポート


問題

QCCR1A119410: MSSQLデータベースパフォーマンスサマリーやMSSQLデータベースロックサマリーなどの特定のMicrosoft SQL Serverレポートは、いくつかのメトリックに対して負の値を出し続ける。

これは、Microsoft SQL Server database SPIの問題です。SPIは、特定のメトリックに対して負の値を記録します。HP SH Reporterはこれらの値を収集し各レポートで表示します。この問題に対する回避策はありません。

 

問題

QCCR1A123333: Microsoft Exchange SPI: ADSITE_NAMEおよびSERVER_NAMEのようないくつかの主要メトリックでは、特定の期間においてNULL/Emptyになる。

このため、Microsoft Exchangeレポートによっては、EMPTYが、プロンプトウィンドウのExchange Server名のプロンプト値として表示されます。EMPTYをプロンプト値として選択しレポートを生成した場合、選択したサーバー名のデータがレポートに表示されます。これは、Microsoft Exchange SPI関連の問題です。Exchange ServerあるいはActive Directoryサイトがダウンした場合、SPIは、SERVER_NAMEおよびADSITE_NAMEメトリックそれぞれに対してNULL値をログに記録します。HP SH Reporterは空の文字列をディメンションデータとして収集し、構成アイテム (CI) IDをそれに適用します。収集ポリシーに基づき、HP SH Reporterは、このCI IDのデータを収集しレポートにも同じものを表示します。この問題に対する回避策はありません。


問題

QCCR1A124810: Thread Pool Performance Overview、WebSphere Thread Pool Performance Details、Enterprise JavaBeans (EJB) Performance OverviewおよびWebSphere EJB Performance Detailsのような特定のIBM WebSphereレポートで、特定のメトリックに対してNAが表示される。

この問題が起こるのは、IBM WebSphere SPIが、特定のメトリックに対して負の値をWBBSPI_RPT_METRICSデータソースにログ記録するためです。HP SH Reporterはそこからデータを収集します。これは、IBM WebSphereの問題です。Application Server MBeansは、これらの負の値をいくつかのカウンターに対して生成します。これをSPIが収集します。この問題に対して、IBM WebSphereへのサポートケースがあげられています。この問題に対する回避策はありません。


問題

Virtualized Environment Managementレポートのノード、ゲスト、リソースプールの共有値、予約、制限などの特定のCPUおよびメモリ設定メトリックの値は、vCenter Serverのものと一致しない場合がある。

このデータの差異は、HP Performance Agentが、vCenter Serverではなく個々のESX Serverに接続することによって、仮想化の要素 (ノード、ゲスト、リソースプール) の設定およびパフォーマンスデータを収集するために発生します。したがって、レポートで表示される設定メトリックの値は、個々のESX Serverに接続して表示されるものと一致します。これは、VMwareの制限事項で、VMwareに対してサポートケースがあげられています。VMwareのサポートケースを確認するには、KB記事2004028を参照してください。


問題 3つのExchange Serverレポート (Exchange EdgeTransport Queue Details、Exchange EdgeTransport SMTP Details、Exchange HubTransport SMTP and DSN Details) の [プロンプト] ダイアログボックスで、Edge Transportサーバー名がリストされない。そのため、レポートが生成できない。
回避策 この問題は、Exchange Server環境において、Exchange Server Edge Transportロールがスタンドアロンのシステムにインストールされた場合、これは、Active Directoryドメインの一部にならないために発生します。HP SH Reporterは、Edge Transportロールのサーバー名を取得しません。そのため、レポートの [プロンプト] ダイアログボックスに表示されません。この問題を解決するには、[プロンプト] ダイアログボックスの右ペインで、Edge TransportサーバーのSERVER_NAMEを手動で入力します。

問題

QCCR1A125323: メールボックスのパフォーマンスおよびパブリックフォルダーのパフォーマンスのデータを表示する特定のExchange Serverレポートが空で表示される。

これは、Microsoft Exchange SPI関連の問題です。この問題は、Exchangeクラスター環境において、SPIがExchange Serverの論理名やExchangeクラスター名ではなく、Exchange Serverのホスト名のデータをログに記録することがあるため発生します。しかし、HP SH Reporterでは、データの調整ルールがExchange ServerのExchangeクラスター名あるいは論理名を基準に記載されています。したがって、調整中に関連するファクトデータはロードされないので、調整は失敗しレポートは空白で表示されます。この問題に対する回避策はありません。


問題

QCCR1A126930 : SM Systems Top Ten Report By Network Volumes、SM Heat Chart、SM System Inventory、SM System Comparison、SM System Usage Detail、SM Virtualization Physical System Summary、SM Virtualization Top 10 ESX NodesなどのSystem ManagementおよびVirtualized Environment Managementレポートのネットワーク関連メトリックで負の値が表示される。

これは、HP Operations Agent関連の問題です。ESX Server (ESX 4.1) のいくつかのバージョンでは、HP Operations Agentは、avgNetIORateなどのネットワーク関連メトリックに0や負の値をログに記録します。この問題に対する回避策はありません。


問題

QCCR1A125519: SM Virtualization Cluster Detail InventoryあるいはSM Virtualization VMware Inventoryレポートにおいて、ESXホスト名がクラスター化されていないESX Serverのクラスター名として表示される。

これは、HP Performance Agent関連の問題です。HP Performance Agentは、ESXホスト名をクラスター名としてログに記録します。HP SH Reporterはこの情報を収集しレポートに表示します。


ドキュメント


問題 SAP BusinessObjects InfoViewインターフェースで、[ヘルプ]ボタンをクリックすると、『ユーザーオンラインヘルプ』の日本語版ではなく英語版が表示されます。
回避策 『ユーザーオンラインヘルプ』の日本語版を表示するには、以下を実行します。HP SH Reporterサーバーで、[スタート] > [HPソフトウェア] > [SH Reporter] > [ドキュメント] > [ユーザーオンラインヘルプ]を選択します。クライアントブラウザウィンドウで、すぐに利用できるSAP BOBJ WebIntelligenceレポートを開き、[このレポートのヘルプ] をクリックし、レポートの状況依存ヘルプを起動します。次に、ヘルプの上部ヘッダーに移動し、『ユーザーオンラインヘルプ』の全体を表示します。

制限

 

インストール

データ収集

レポート

その他

文書の更新

HP SH Reporter 9.10ドキュメントセットには、9.00リリースのドキュメントセットに含まれたガイドの更新版のほか、『Troubleshooting Guide』が含まれています。

ドキュメントセットの完全版は、HPソフトウェア製品マニュアルWebサイトでご利用できます。HP Passportアカウントを使用してこのサイトにアクセスするか、新しいHP Passport IDを登録します。「service health reporter」製品、製品バージョン「9.10」を選択し、ご使用のオペレーティングシステムを選択します。検索結果からドキュメントリストを開き、ドキュメントの該当バージョンのリンクをクリックします。

PDFマニュアルは、インストールメディアのDocumentationディレクトリにあります。インストール後、マニュアルはパス <インストールディレクトリ>¥HP-SHR¥PMDB¥Documentationから利用できます。ここでの<インストールディレクトリ>は、HP SH Reporterをインストールした場所を示します。これらのドキュメントは、[スタート] > [プログラム] > [HPソフトウェア] > [SH Reporter] > [ドキュメント] をクリックしても開くことができます。

PDF形式 (*.pdf) のファイルを表示するには、Adobe Readerをインストールしている必要があります。Adobe Readerをダウンロードするには、AdobeのWebサイトにアクセスしてください。

Troubleshooting Guide

Troubleshooting Guide』は、PDFおよびHTMLの両方の形式で表示できます。このガイドは、HP SH Reporterのレポートやその他のコンポーネントで遭遇した問題を解決する方法についての情報を提供します。『Troubleshooting Guide』は、管理コンソールの左ペインから [ヘルプ] > [Troubleshooting Guide] をクリックして開くことができます。

国際化対応

HP SH Reporterは、国際化に対応しており、オペレーティングシステムでサポートされているアメリカ英語以外のローケルで構成されているオペレーティングシステムで使用できます。これらの言語には、日本語、韓国語、簡体字中国語、フランス語が含まれています。

他のHPソフトウェア製品との統合

HP SH Reporterは、他のHPソフトウェア製品と統合します。サポートされる製品、バージョン、パッチの詳細リストについては、サポートマトリックスを参照してください。

HPソフトウェアサポート

このWebサイトでは、連絡先情報や、HPソフトウェアが提供する製品、サービスおよびサポートの詳細を提供しています。詳細については、HPソフトウェアのサポートWebサイト (HPソフトウェアのオンラインサポート) を参照してください。

HPソフトウェアのオンラインサポートでは、セルフソルブ機能を提供しています。ビジネス管理に必要な対話型技術サポートツールにアクセスするための迅速かつ効率的な方法を提供します。弊社サポートの大切なお客様として、サポートWebサイトを使用して次のことが行えます。

セルフソルブのためのナレッジベースにアクセスするには、セルフソルブナレッジベースの検索 (英語サイト) のホームページにアクセスしてください。

注: サポート領域のほとんどではHP Passportユーザーとして登録しサインインする必要があります。また多くでサポート契約も必要です。アクセスレベルの詳細については、次のURLを参照してください。アクセスレベル

HP Passport IDを登録するには、次のURLを参照してください。HP Passport登録 (英語サイト)。

ご注意

ⓒCopyright 2010-2011 Hewlett-Packard Development Company, L.P.

機密性のあるコンピュータソフトウェアです。これらを所有、使用、または複製するには、HPからの有効な使用許諾が必要です。商用コンピュータソフトウェア、コンピュータソフトウェアに関する文書類、および商用アイテムの技術データは、FAR12.211および12.212の規定に従い、ベンダーの標準商用ライセンスに基づいて米国政府に使用許諾が付与されます。

HP製品、またはサービスの保証は、当該製品、およびサービスに付随する明示的な保証文によってのみ規定されるものとします。ここでの記載で追加保証を意図するものは一切ありません。ここに含まれる技術的、編集上の誤り、または欠如について、HPはいかなる責任も負いません

ここに記載する情報は、予告なしに変更されることがあります。

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商標について

Adobe®は、Adobe Systems Incorporatedの商標です。

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謝辞

この製品には、Apache Software Foundation (www.apache.org/) (英語サイト) によって開発されたソフトウェアが含まれています。

本製品には、Andy Clarkによって開発されたソフトウェアが含まれています。

本製品には、asmソフトウェア (Copyright ⓒ 2000-2005 INRIA, France Telecom. All rights reserved) が含まれています。

本製品には、jquery.sparkline.jsソフトウェア (Copyright ⓒ 2007-2009, Adolfo Marinucci. All rights reserved) が含まれています。