LoadRunner チュートリアル > LoadRunner チュートリアルへようこそ

LoadRunner チュートリアルへようこそ

現代の企業はかつてないほど IT アプリケーションに依存しています。一方,依然として多くのアプリケーションでデプロイ後にパフォーマンスの問題が発生しています。LoadRunner は,アプリケーションをデプロイする前にパフォーマンスの問題を解決するのに役立ちます。

紹介ビデオ

LoadRunner の負荷テスト・プロセスの理解を深めるために,次の紹介ビデオの視聴をお勧めします。

パフォーマンス・テストの概要   LoadRunner の基本      
 

HP Video Channel で「How HP LoadRunner Works」の視聴をお勧めします。

 

パフォーマンス・テストに LoadRunner を使用するための概要については,短い「LoadRunner Product Walk-Through」をご覧ください。このビデオを視聴すれば,LoadRunner の基本と用語がある程度理解できます。

 

HP Enterprise Business Channel では負荷テストに関する多数のビデオを用意しています。

 
 

注: チュートリアルの印刷用バージョンにアクセスするには,[スタート]>[すべてのプログラム]>[HP Software]>[HP LoadRunner]>[Documentation]>[Tutorial]>[Tutorial - Print Version]をクリックします。Windows 8 などのアイコンベースのデスクトップでは,「Tutorial」を検索して[Tutorial - Print Version]を結果から選択します。

このチュートリアルで学習する内容

LoadRunner チュートリアルは,自分のペースで学習できる,印刷可能なガイドです。負荷テストのすべてのプロセスについて説明しており,LoadRunner テスト環境について理解を深めることができます。

このチュートリアルを終えると,ご自分のシステムを対象に簡単な負荷テストを設計,実行,監視できるようになります。このチュートリアルは,構成されている順序どおりに進めることをお勧めします。

LoadRunner コンポーネントについて

LoadRunner には,次のコンポーネントがあります。

LoadRunner 用語

用語 説明
シナリオ パフォーマンス要件に基づいて,テスト・セッション中に発生するイベントを定義します。
仮想ユーザ 仮想ユーザは,システムを操作する実際のユーザのアクションをエミュレートます。シナリオには,数十,数百,あるいは数千もの仮想ユーザを含めることができます。
仮想ユーザ・スクリプト アプリケーション内で実行されたビジネス・プロセスを記録したアクション。
プロトコル

プロトコルは,クライアントとサーバ間の通信方法です。

トランザクション

システムのパフォーマンスを測定するには,トランザクションを定義します。トランザクションは,1 つ以上のエンドユーザのビジネス・プロセスを表しています。トランザクションによって,こうしたビジネス・プロセスを実行するのにかかる時間を測定できます。

スクリプト領域

仮想ユーザ・スクリプトを実行するために Load Generator で必要とされるさまざまなリソースの量によって定義されます。一般的なリソースには,メモリ,CPU パワー,ディスク領域などが含まれます。

LoadRunner 負荷テスト・プロセスについて

LoadRunner での負荷テストは,一般に 5 つの段階(計画,スクリプト作成,シナリオ定義,シナリオ実行,結果分析)で構成されます。

  1. 負荷テストの計画: 同時ユーザ数,一般的なビジネス・プロセス,必要な応答時間など,パフォーマンス・テスト要件を定義します。
  2. 仮想ユーザ・スクリプトの作成: VuGen を使用してエンドユーザの操作を自動スクリプトにキャプチャします。
  3. シナリオの定義: Controller を使用して,負荷テスト環境をセットアップします。
  4. シナリオの実行: Controller を使用して負荷テストの実行,管理,監視を行います。
  5. 結果の分析: LoadRunner Analysis を使用して,グラフおよびレポートを作成し,システム・パフォーマンスを評価します。

HP Web Tours の起動

負荷テストのソリューションとして LoadRunner を説明するために,本チュートリアルでは,サンプル・アプリケーション用のパフォーマンス要件を使用します。サンプル・アプリケーション HP Web Tours は,Web ベースの旅行代理店システムです。HP Web Tours のユーザは,Web サーバに接続し,フライトを検索して予約し,フライト日程を確認します。

LoadRunner では 50 種類以上のアプリケーションをサポートしていますが,本チュートリアルでは,Web ベース・アプリケーションの負荷テストを行う方法について説明します。Web ベースではないアプリケーションの負荷テストを行う場合は,HP にご相談ください。

チュートリアルの本項では,HP Web Tours を起動してログオンする方法を学習します。

  1. サンプル Web サーバを起動します。

    [スタート]>[すべてのプログラム]>[HP Software]>[HP LoadRunner]>[Samples]>[Web]>[Start HP Web Tours Server]を選択します。Windows 8 などのアイコンベースのデスクトップでは,「Start HP」を検索して[Start HP Web Tours Server]を結果から選択します。

    [Start Web Server]ダイアログ・ボックスが開きます。このダイアログ・ボックスを開いたまま,HP Web Tours アプリケーションにアクセスします。

  2. HP Web Tours を起動します。

    スタート]>[すべてのプログラム]>[HP Software]>[HP LoadRunner]>[Samples]>[Web]>[HP Web Tours Application]を選択します。Windows 8 などのアイコンベースのデスクトップでは,「HP Web」を検索して[HP Web Tours Application]を結果から選択します。ブラウザが開き,HP Web Tours のホーム・ページが表示されます。

    注: LoadRunner がコンピュータの標準フォルダにインストールされていることを確認します。LoadRunner が標準でないフォルダにインストールされている場合,HP Web Tours アプリケーションは起動しません。

    注: HP Web Tours アプリケーションには,Java がインストールされているブラウザが必要です。詳細については,関連する Java のドキュメントを参照してください。

  3. HP Web Tours にログインします。
    1. 次の情報を入力します。

      - ユーザ名: jojo

      - パスワード: bean

    1. 左側のペインで[Login]をクリックします。HP Web Tours のようこそページが表示されます。

  4. 航空券を予約します。
    1. 左側のペインで[Flights]をクリックします。[Find Flight]ページが開きます。

    2. Arrival city]を[Los Angeles]に変更します。
    3. Continue]をクリックします。
    4. [Find Flight]ページで,標準の航空券の選択をそのまま受け入れて[Continue]をクリックします。

    5. [Payment Details]ページで,[Continue]をクリックします。[Invoice]ページが表示されます。このページでは,航空券の予約が要約されています。

  5. HP Web Tours セッションを終了します。

    左側のペインで[Sign Off]をクリックしてログオフします。

アプリケーションのパフォーマンス要件の定義

これで,HP Web Tours に慣れたところで,HP Web Tours がビジネス・ニーズを満たすかどうかの承認を担当するパフォーマンス・エンジニアになったと想定してください。プロジェクト・マネージャは,リリースのための 4 つの条件をあなたに伝えてきました。

  1. HP Web Tours では,10 社の同時旅行代理店を正常に処理する必要があります。
  2. HP Web Tours では,90 秒を超えない応答時間で,同時に 10 件のフライト予約を処理できなければなりません。
  3. HP Web Tours では,120 秒を超えない応答時間で,日程の確認を同時に実行している 10 社の旅行代理店を処理できなければなりません。
  4. HP Web Tours では,10 秒を超えない応答時間で,システムのサイン・インおよびサイン・アウトを行っている 10 社の旅行代理店を処理できなければなりません。

リリース前に成功か失敗か判断できるように,本チュートリアルでは,各ビジネス要件について確認する負荷テストの作成プロセスについて説明します。

次の練習について

この練習で,LoadRunner の基本を説明しました。次に,「練習 1: 仮想ユーザ・スクリプトの作成」に進みます。


© 1993-2014 Hewlett-Packard Development Company, L.P.