Micro Focus構成管理システムのバージョン11.0は、Universal CMDB 11.0 (UCMDB)、Universal CMDB Browser 11.0、およびUniversal Discovery11.0 (UD) で構成されています。バージョン11.0は、コンテンツパック26.00と同時期にリリースされます。
このリリースでは、以前はUCMDB管理UIで提供されていた機能を持つ新しいモジュールが、UCMDB Browserに導入されています。UCMDB Browserは、ユーザーエクスペリエンスと使い勝手の良さが向上した新しいWebベースのUCMDB UIとして、運用管理や統合管理をさらに簡易化します。新しいリソースマネージャーモジュールでは、1つの場所からさまざまなリソースを検索し、グラフィカルに利用できます。新しい統合スタジオモジュールでは、UCMDBの統合ポイントを「一目で」より容易に管理できます。新しいマップビューでは、CIおよびCIトポロジを包括的に参照でき、検索機能が強化されているほか、マップ内ナビゲーション、ノード詳細の利用、レポート統合も可能です。このリリースではユニットベースの新しいUniversal Discoveryライセンスモデルも導入されています。これによりライセンスの柔軟性が増し、ライセンス対象が拡大しました。また、ITOMライセンスプラクティスとの整合性も確保されました。
このリリースで導入されたその他の項目は次のとおりです。
管理とサポータビリティ
非ルート権限を使用した、Linux上でのData Flow Probeのインストールと実行のサポート
データプッシュの機能強化
分割後のチャンクサイズがデータプッシュチャンクサイズ設定よりも大きい場合でもデータプッシュ操作ができるように、新しいアダプター設定allow.chunk.size.over.limitを追加してCmdb10xAdapterアダプターを強化しました。
ディスカバリコンテンツと統合
検出されるオペレーティングシステム:
Apple macOS 10.13 High Sierra
ディスカバリの新しい機能と機能強化:
エージェントベースのインベントリディスカバリ: VPNまたはプライベートネットワーク内にあるデバイスや移動中のデバイスを容易に検出できます。これにより、インベントリディスカバリのワークフローが簡素化され、Data Flow Probeのパフォーマンスとディスカバリ機能が向上します。
Red Hat仮想化ディスカバリ: REST APIを使用してRed Hat Enterprise Virtualization Manager (RHEV-M) トポロジを検出します。
既存のディスカバリの新機能:
ファイアウォールディスカバリ: 新しいFirewall Topology by Shellジョブにより、SSHプロトコルを介してJuniperファイアウォール (仮想ファイアウォールを含む) を検出します。
検出されるアプリケーションのバージョンの更新: Microsoft SQL Server 2017、Storage Management Initiative Specification (SMI-S) 1.6.x、Oracle Database 12c R2、およびRed Hat WildFly (formerly JBoss AS) 11.x。
Universal Discoveryインベントリ
Inventory Discovery by Scannerジョブに新しいパラメーターabortOnAgentDrivenFlowDetectedを追加しました。
Inventory Discovery by Manual Scanner DeploymentジョブとInventory Discovery by ScannerジョブにdiscoverLDOMパラメーターを追加したことにより、インベントリスキャナーでSolaris ZoneトポロジとSolaris LDOM トポロジを検出できるようになりました。
統合
既存の統合に次のアプリケーションのバージョンを統合するサポートを追加しました。HPE Systems Insight Manager (SIM) 7.6、Network Automation (NA) 10.40、およびMicro Focus Network Node Manager (NNMi) 10.40。
AM汎用アダプター1.04を使用したMicro Focus Asset Manager統合が、コンテンツパックの一部として提供されるようになりました。
Micro Focus Network Automation (NA) 統合が強化されて、デバイスグループまたは動的グループ、およびデバイスとの関係が、NAからUCMDBにプルされるようになりました。
UI関連の変更
HPE OneViewおよびHPE Systems Insight Manager (SIM) 統合アダプターを [Third Party Products] カテゴリに移動しました。
AWSにデプロイされたRDSのASMでのサポート
Amazon Web Services (AWS) にデプロイされたRelational Database Service (RDS) がASMでサポートされるようになりました。新しいジョブである [AWS RDS Tunnel] が導入され、AWSでRDSデータベースが正しく検出されるようになったため、AWSでサービスモデルをより正確にキャプチャーできます。
バージョン11.0から、UCMDB BrowserのバージョンがUCMDBおよびUDと揃えられるようになりました。
UCMDBの管理UIを使用して提供されていた機能が含まれるようになった、UCMDB Browserの新しいモジュール
ユーザーエクスペリエンスと使い勝手の良さが向上したUCMDB Browserの新しいモジュールは、WebベースのUCMDB UIです。これらのモジュールには、以前はUCMDBの管理UIを使用して提供されていた機能が含まれています。すでに提供されている4つの新しいUIモジュールや3つの既存のモジュールにこれらのモジュールが追加されたことで、UCMDB Browserでの運用管理や統合管理がさらに簡易化されました。
[UCMDBモジュール] メニューアイコンから定義済みのモジュールを使用して、運用管理機能や統合管理機能に容易にアクセスできるようになりました。
| モジュール | 詳細 |
|---|---|
| UCMDBホーム | 様々なタイプのウィジェットを追加できる、UCMDBホームのランディングページを開きます。 |
| 構成アイテム検索 | UCMDB Browserの既存の検索モジュールに基づいて、検索機能が強化および拡張されました。 |
| Integration Studio | 新しい統合スタジオモジュールでは、UCMDBの統合ポイントを管理し、他のUCMDB、IT Performance Suite製品、サードパーティ製品などの外部リポジトリに接続して情報を共有できます。 |
| LDAPマネージャー | LDAPマネージャーモジュールでは、Universal CMDBグループとLDAPグループを関連付けることができます。 |
| パッケージマネージャー |
パッケージマネージャーモジュールでは、デプロイするパッケージに基づいて、システムの機能を容易に管理できます。 |
| プローブダッシュボード | プローブダッシュボードモジュールが開きます。このダッシュボードでは、一元化されたビューに、Data Flow Probeやワークフロー/ディスカバリジョブに関するリアルタイム情報が表示されます。そのため、すべてのプローブやジョブを容易に確認できるほか、プローブやジョブの詳細にドリルダウンできます。 |
| レポート | 従来のUCMDB Browserの既存のレポートモジュールです。 |
| リソースマネージャー | 新しい統合リソースマネージャーモジュールでは、1つの場所でさまざまなUCMDBリソースを素早く検索し、利用することができます。 |
| サービスモデリング | UCMDB Browserの既存のサービスモデリングモジュールです。 |
| スマートソフトウェア分析 | スマートソフトウェア分析モジュールでは、データ分析を基に大量のスキャンファイルの分析が行われ、新しいソフトウェア署名が推奨されます。このソフトウェア署名は、インストール済みソフトウェアの認識に使用できます。SSAは、インテリジェントな自然言語処理 (NLP) と機械学習テクノロジーを使用して、自動的に未認識ソフトウェアを通知します。スマートソフトウェア分析を使用すると、手動作業をほとんど行わずにソフトウェアの認識率を向上できます。 |
| UCMDB Browser | 従来のスタイルでUCMDB Browserにアクセスできます。 |
強化および拡張された検索機能
新しい検索バーでは、さまざまなタイプのリソースを素早く特定できます。次のカテゴリから検索できます。
UCMDB Browserからアクセス可能な新しいライセンスレポート
新しいUCMDB Browserから、新しいUCMDBライセンスレポートに容易にアクセスできます ([ヘルプ] > [バージョン情報] > [ライセンス])。
管理とサポータビリティ
パスワードに使用できる特殊文字と記号文字の統一によるパスワードポリシーの強化
複数のパスワードポリシーの特殊文字と記号文字の部分が統一されました。これにより、UCMDBサーバーやData Flow Probeのインストール時に入力するすべてのパスワードで、次の1セットの特殊文字または記号文字のみが使用できるようになりました。:/._+-[]
この変更は、UCMDBサーバー側ではマスターキー、キーストア、トラストストア、管理者、システム管理者、およびUISysadminのパスワードに、プローブ側ではPostgreSQL Probeアカウント、PostgreSQLルートアカウント、管理者、スキャンファイルのアップロードに使用されるユーザーアカウントのパスワードなどに適用されます。
無効なパスワードを指定した場合は、違反されたポリシールールを明示するエラーメッセージが表示されます。
UCMDBデータベースをホストするためのOracle Container Database (CDB) のサポートの追加
これにより、UCMDBサーバーがOracle Container Database (CDB) 上で機能します。詳細については、
UCMDB UIでのSAML認証のサポートの追加
UCMDBでは、SAML認証を使用することで、Identity Provider (IdP) から受け取った認証アサーションに基づいてUCMDB UIにアクセスできます。認証はIdPに任せられ、IdPから認証成功の応答を受け取ると、ユーザーは自動的にUCMDB UIにログインします。
注: このリリースでは、UCMDB BrowserではSAML認証がサポートされません。
REST APIの機能強化
UCMDBでREST APIでのページネーションがサポートされるようになりました。
データプッシュの機能強化
新しいアダプター設定allow.chunk.size.over.limitを標準設定値trueで追加しました ([UCMDB UI] > [データフロー管理] > [アダプターマネージャー] > [Cmdb10xAdapter] > [アダプターソースを編集])。これにより、Cmdb10xAdapterアダプターの機能が強化されました。分割後のチャンクサイズがデータプッシュチャンクサイズ設定よりも大きい場合に役立ちます。データはサイズ制限を超えても送信されます。これは、TQLクエリ結果のコンポーネントをプッシュチャンクサイズ設定より小さいチャンクに分割できず、データプッシュ操作でサイズが制限を超えているのに送信が試みられる場合があるためです。
LDAPの機能強化
新しいグローバル設定settings.ldap.use.referralsを使用して、LDAPバインドでのREFERRALSプロパティの使用を無効化できます。
その他の機能強化
拡張されたサポートマトリックスの範囲
オペレーティングシステム
Red Hat互換カーネルv7.4使用のOracle Enterprise Linuxをサポートするようになりました (UCMDBサーバーとData Flow Probeの両方)。
Oracle Unbreakable Kernel v7.4使用のOracle Enterprise Linuxをサポートするようになりました (UCMDBサーバーとData Flow Probeの両方)。
データベース
仮想化
Microsoft Hyper-V Server 2016をサポートするようになりました (UCMDBサーバーとData Flow Probeの両方)。
プラグイン
高可用性製品
UCMDB Browser
サポート対象から削除
Microsoft SQL Server 2014 SP1
新しいUniversal Discoveryライセンスモデル
ユニットベースのライセンスモデルに対応するため、Universal Discoveryライセンスが強化および調整されました。これにより、次のメリットがもたらされます。
UDフルとUDインベントリを別個の製品としてライセンスすることを防ぐため、ITOMライセンスプラクティスに合わせて調整されました。
重要: 新しいライセンスモデルでは、11.0のディスカバリに対するいくつかのジョブの請求方法が変更されています。
非ルート権限を使用した、Linux上でのData Flow Probeのインストールと実行のサポート
統合のために、ルートユーザー以外のアカウントを使用して、Linux上にData Flow Probeとプローブデータベースをインストールし、実行できるようになりました。この機能は、統一モードの通常のData Flow Probeに対して有効です。プローブのインストールが完了した後、ルートアカウント権限でプローブサービスを手動登録する必要があります。非ルートユーザーアカウントの場合は、非ルートユーザーアカウントのみを使用して、インストール済みプローブを実行できます。
非ルートユーザーアカウントを使用してプローブをインストールする方法の詳細については、対話式の『デプロイメントガイド』の「Data Flow Probe - Linuxへのインストール」の項を参照してください。
その他の機能強化
注:
コンテンツパック26.00をインストールできるUCMDBバージョン
UCMDB 10.33
UCMDB 10.22 CUP6 (またはそれ以降のCUP)
検出されるオペレーティングシステム
次のオペレーティングシステムに対して、ディスカバリおよびインベントリのサポート (エージェントのサポートを含む) を追加しました。
ディスカバリの新しい機能と機能強化
次のディスカバリのサポートを追加:
エージェントベースのインベントリディスカバリ: VPNまたはプライベートネットワーク内にあるデバイスや移動中のデバイスを容易に検出できます。これにより、インベントリディスカバリのワークフローが簡素化され、Data Flow Probeのパフォーマンスとディスカバリ機能が向上します。
既存のAmazon Web Servicesディスカバリの新機能:
検出されるアプリケーションのバージョンの更新
既存のディスカバリジョブに次のアプリケーションのバージョンを検出するサポートが追加されました。
Universal Discoveryインベントリ
Inventory Discovery by Scanneジョブに新しいパラメーターabortOnAgentDrivenFlowDetectedを追加しました。
このパラメーターをfalseに設定すると、エージェントベースのフローを有効にして、エージェントでジョブを実行できます (標準設定: true)。
Universal Discoveryエージェント
UDエージェントのインストールジョブとUDエージェントの更新ジョブに新しいパラメーターを追加しました。
統合
既存の統合に次のアプリケーションのバージョンを統合するサポートを追加しました。
AM汎用アダプター1.04を使用したMicro Focus Asset Manager統合が、コンテンツパックの一部として提供されるようになりました。
UI関連の変更
HPE OneViewおよびHPE Systems Insight Manager (SIM) 統合アダプターを [Third Party Products] カテゴリに移動しました。
一部の統合アダプターは廃止されました。詳細については、CP26ヘルプの [Release Notes] > [Deprecations] の項を参照してください。
その他
Oracle LMS 1.31.1の追加
以前のバージョンのOracle LMSを使用している場合は、Oracleの監査ガイドラインに準拠するように、バージョン1.31.1にアップグレードしてください。
JEE WebSphere Connections by JMXジョブとJEE WebSphere by Shell or JMXジョブに新しいパラメーターtrustAllSSLCertificatesを追加しました。
詳細については、コンテンツパック26.00のドキュメントを参照してください。
注:
コンテンツパック25.00は次のバージョンにインストールできます。
検出されるオペレーティングシステム
ディスカバリの新しい機能と機能強化
次のディスカバリのサポートを追加:
既存のAmazon Web Services (AWS) ディスカバリの新機能: Amazon Auto Scalingグループを検出します。
検出されるアプリケーションのバージョンの更新
既存のディスカバリジョブに次のアプリケーションのバージョンを検出するサポートが追加されました。
Universal Discoveryインベントリ
Inventory Discovery by Manual Scanner DeploymentジョブとInventory Discovery by Scannerジョブに追加されたdiscoverLDOMパラメーターにより、インベントリスキャナーでSolaris ZoneトポロジとSolaris LDOMトポロジを検出できるようになりました。
Inventory Discovery by Scannerジョブでは、LPARについてより多くのCPU関連属性をレポートできるようになりました。
統合
ServiceNow Enhanced Generic Adapter用の [参照] リンクタイプの使用に関するマッピングファイルサンプルを、UCMDBディスカバリ/統合コンテンツヘルプの「Sample Integration Population Query」に追加しました。
その他
詳細については、コンテンツパック25.00のドキュメントを参照してください。
ドキュメントの強化
次のトピックを追加するなど、ドキュメントを強化しました。
changeUCMDBUserRepositoryPriority JMXメソッドの使用方法に関する情報を追加して、「Hybrid User Management with Multiple User Repositories」トピックを強化しました。
ソフトウェア情報ポータル
現在のリリースおよび以前のリリースのCMS製品 (UCMDB、UDコンテンツパック、およびUCMDB Browser) に関するオンラインドキュメントを、Micro Focusのソフトウェア情報ポータルで参照できるようになりました。
CMSドキュメントにアクセスするには、次の手順を実行します。
製品名別オンラインドキュメントのセクションまで下にスクロールし、[U] をクリックします。
コンテンツパック固有のクラスモデルドキュメント
コンテンツパック25以降、コンテンツパックのバージョンに応じた詳細なUCMDBクラスモデルを使用できるようになりました。
UCMDB11.0上で実行されているコンテンツパック26.00固有の詳細なUCMDBクラスモデルにアクセスするには、次のいずれかに移動します。
Micro Focusソフトウェア情報ポータル:
UCMDB 10.33上で実行されているコンテンツパック25.00固有の詳細なUCMDBクラスモデルにアクセスするには、次のいずれかに移動します。