レポートでのダウンタイムの設定

ダウンタイムとは、既知または不明な理由によりシステム、ネットワーク、またはアプリケーションがユーザーに対して利用不可である期間を意味します。システム、アプリケーション、またはネットワークの可用性 (通常は特定の期間における稼働時間の割合として示されます) を計算するのに、ダウンタイムは重要です。HPE OBRを使用してサービスレベル契約 (SLA) ベースのレポートを生成する際には、可用性情報を正確にするために、事前定義されているダウンタイムを除外する必要があります。これは、ダウンタイムによってレポート内のCIデータが歪曲する可能性があるためです。

HPE OBRには、次の2つのタイプのダウンタイムがあります。

ダウンタイムは、関連付けられているCIに基づいて設定されます。たとえば、定期的な保守イベントを除外したり、既知の物理ホストをダウンさせる特定のホストCIの休日を除外したりする必要性が生じることがあります。

HPE OBRを使用すると、次の操作を実行できます。

ダウンタイム情報は、XMLファイル内にCIごとに定義されます。XMLファイルでは、CIのダウンタイム期間、継続時間、特定のインスタンスを手動で指定する必要があります。HPE OBRは、データベースにデータをロードする前に、このXMLファイルのダウンタイム情報を使用して、収集されたファクトデータを更新します。

ダウンタイム期間は「ポーリング時」データまたは「5分間」データのみでマークされます。このデータが時間別テーブルおよびそれ以上に対して要約されると、そこからダウンタイム期間が実行されます。HPE OBR OOTB可用性レポートは、ある期間における環境内のノードの全体的な稼働時間およびダウンタイムを表示します。

以下の表はコンテンツパックのダウンタイムの適用対象を示します。

コンテンツパック はい/いいえ
Real User Monitor いいえ (HPE OBRはダウンタイムデータをデータソースから取得し、ソースでダウンタイムをプロビジョニングします)
Business Process Monitor いいえ (HPE OBRはダウンタイムデータをデータソースから取得し、ソースでダウンタイムをプロビジョニングします)
Service Health いいえ (HPE OBRはダウンタイムデータをデータソースから取得し、ソースでダウンタイムをプロビジョニングします)
IBM WebSphere Application Server はい
Microsoft Active Directory いいえ (HPE OBRはダウンタイムデータをデータソースから取得し、ソースでダウンタイムをプロビジョニングします)
Microsoft Exchange はい
Microsoft SQL Server はい
Oracle はい
Oracle WebLogic Server はい
Network いいえ (HPE OBRはダウンタイムデータをデータソースから取得し、ソースでダウンタイムをプロビジョニングします)
HP Operations Manager いいえ (HPE OBRはダウンタイムデータをデータソースから取得し、ソースでダウンタイムをプロビジョニングします)
OMi いいえ (HPE OBRはダウンタイムデータをデータソースから取得し、ソースでダウンタイムをプロビジョニングします)
System Management はい
Virtualization はい