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レポートでのダウンタイムの設定

ダウンタイムとは、既知または不明な理由によりシステム、ネットワーク、またはアプリケーションがユーザーに対して利用不可である期間を意味します。システム、アプリケーション、またはネットワークの可用性 (通常は特定の期間における稼働時間の割合として示されます) を計算するのに、ダウンタイムは重要です。OBRを使用してサービスレベル契約 (SLA) ベースのレポートを生成する際には、可用性情報を正確にするために、事前定義されているダウンタイムを除外する必要があります。これは、ダウンタイムによってレポート内のCIデータが歪曲する可能性があるためです。

�� OBRは、NNMi/NPSから受信した初期サンプルに基づいて可用性メトリックを算出します。初期サンプルをNNMi/NPSから受信した後にメトリック値を更新することはできません。

OBRには、次の2つのタイプのダウンタイムがあります。

  • 計画ダウンタイム: これは、バックアップの実行、ソフトウェアパッチの適用、システムの再起動のような保守ジョブを実行するためにシステムまたはネットワークをダウンさせる計画された期間を意味します。計画ダウンタイムは、論理的な管理側開始イベントの結果です。
  • 免除ダウンタイム: これは、ハードウェア障害、ソフトウェア障害、停電のような物理的なイベントが発生したためにシステムが利用不可である予定外の期間を意味します。

ダウンタイムは、関連付けられているCIに基づいて設定されます。たとえば、定期的な保守イベントを除外したり、既知の物理ホストをダウンさせる特定のホストCIの休日を除外したりする必要性が生じることがあります。

OBRを使用すると、次の操作を実行できます。

  • 1回のみ実行したり、毎週または毎月繰り返し実行したりするように、ダウンタイムを設定する。
  • ダウンタイムによって影響を受ける複数のCIを選択する。

ダウンタイム情報は、XMLファイル内にCIごとに定義されます。XMLファイルでは、CIのダウンタイム期間、継続時間、特定のインスタンスを手動で指定する必要があります。OBRは、データベースにデータをロードする前に、このXMLファイルのダウンタイム情報を使用して、収集されたファクトデータを更新します。

ダウンタイム期間は「ポーリング時」データまたは「5分間」データのみでマークされます。このデータが時間別テーブルおよびそれ以上に対して要約されると、そこからダウンタイム期間が実行されます。OBR OOTB可用性レポートは、ある期間における環境内のノードの全体的な稼働時間およびダウンタイムを表示します。

次の表に、ダウンタイムが適用可能かどうかに関する情報をコンテンツパックごとに示します。

コンテンツパック ダウンタイムが適用可能かどうか
Real User Monitor いいえ
Business Process Monitor いいえ
サービスヘルス いいえ
IBM WebSphere Application Server はい
Microsoft Active Directory はい
Microsoft Exchange はい
Microsoft SQL Server はい
Oracle はい
Oracle WebLogic Server はい
Network いいえ
Operation Manager いいえ
OMi いいえ
System Management はい
Virtualization はい
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