HP Cloud Service Automation

Windows ®およびLinuxオペレーティングシステム向け

ソフトウェアバージョン: 3.20

カスタマイズして出力したドキュメント:

HP CSA 3.20用 インストールガイド

HP logo

ドキュメントリリース日: 2013年6月 (英語版)

ソフトウェアリリース日: 2013年6月 (英語版)

ご注意

保証

HP製品、またはサービスの保証は、当該製品、およびサービスに付随する明示的な保証文によってのみ規定されるものとします。ここでの記載で追加保証を意図するものは一切ありません。ここに含まれる技術的、編集上の誤り、または欠如について、HPはいかなる責任も負いません。

ここに記載する情報は、予告なしに変更されることがあります。

権利の制限

機密性のあるコンピューターソフトウェアです。これらを所有、使用、または複製するには、HPからの有効な使用許諾が必要です。商用コンピューターソフトウェア、コンピューターソフトウェアに関する文書類、および商用アイテムの技術データは、FAR12.211および12.212の規定に従い、ベンダーの標準商用ライセンスに基づいて米国政府に使用許諾が付与されます。

著作権について

© Copyright 2010-2013 Hewlett-Packard Development Company, L.P.

商標について

Adobe™は、Adobe Systems Incorporated (アドビシステムズ社) の商標です。

Microsoft®およびWindows®は、米国におけるMicrosoft Corporationの登録商標です。

OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその関連会社の登録商標です。

RED HAT READY™ロゴとRED HAT CERTIFIED PARTNER™ロゴは、Red Hat, Incの商標です。

本製品には、 'zlib' (汎用圧縮ライブラリ) のインタフェースが含まれています。'zlib': Copyright © 1995-2002 Jean-loup Gailly and Mark Adler.

 
 
 
 

HP CSA 3.20用 インストールガイド

インストールの概要

『HP Cloud Service Automation 3.20用インストールガイド』はインタラクティブドキュメントであり、ユーザー環境にHP Cloud Service Automation (HP CSA) ソリューションをインストールする上で必要になる内容を、ユーザーが提供する情報に基づいて説明します。

次の図は、HP Cloud Service Automationソリューションのインストールと構成の大まかな手順を示しています。

下のオプションを選択して [表示] または [印刷] をクリックすると、選択したオプションに基づいて、インストールと構成に関するドキュメントを作成できます。このドキュメントでは、インストールと構成に必要なタスクを詳しく説明します。 また、作業では、提供元のドキュメントの参照が必要になることもあります。

HP Cloud Service Automationの一般的な内容については『HP Cloud Service Automationコンセプトガイド』を参照してください。

サポート対象のコンポーネントとバージョンについては、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

HP CSAバージョン3.20へのアップグレードについては、『HP Cloud Service Automation Upgrade Guide』を参照してください。

オペレーティングシステムの選択

Windows
Linux、Red Hat Enterprise
Linux、Ubuntu
HP Cloud Service Automationのインストール先となるシステムのオペレーティングシステムを選択します。

データベースの選択

Oracle
Microsoft SQL Server
PostgreSQL
HP Cloud Service Automationによるリソース管理に使用するデータベースです。これ以外のデータベースについてはそれぞれ要件が存在する場合があるので、製造元の推奨事項に従ってください。

リソースプロバイダーの選択

HP Matrix Operating Environment infrastructure orchestration (infrastructure orchestration)
VMware vCenter
HP Network Automation
HP Server Automation
モニタリング用のHP SiteScope
構成管理用のHP Universal CMDB
HP Cloud Services
外部承認用のHP Service Manager
リソースプロバイダーは、HP Cloud Service Automationに対して、モニタリング、構成管理、アプリケーションデプロイメント、およびその他の目的に合ったインフラストラクチャーをプロビジョニングするために使用されます。
HP Server Automationは、アプリケーションデプロイメント用のHP Application Deployment Manager (ADM)、データセンター自動化管理用のHP Database and Middleware Automation (DMA)、またはアプリケーションデプロイメント用のHP Server Automationソフトウェアポリシーと共にインストールする必要があります。
ここにリストされていないリソースプロバイダーについては、製造元の推奨事項に従って製品をインストールしてください。これらのリソースプロバイダーをHP Cloud Service Automationと統合する方法については、『HP Cloud Service Automation Integration Guide』を参照してください。

表示または印刷

[表示] または [印刷] をクリックします。

バージョン: 3.20
ドキュメントリリース日: 2013年6月 (英語版)
ソフトウェアリリース日: 2013年6月 (英語版)

選択した内容の確認

次の手順は、ユーザーの選択によってカスタマイズされます。選択が正しいことを確認してください。

 

選択が正しくない場合は、[変更] をクリックします。

インストールの概要


注意: 次のサポートされていない構成が選択されました。

WindowsオペレーティングシステムおよびPostgreSQLデータベース (PostgreSQLデータベースはWindows上ではサポートされていません)。

[変更] をクリックして、選択内容を更新してください。






注意: 次のサポートされていない構成が選択されました。

Linux (Ubuntu)オペレーティングシステムおよびMicrosoft SQL Serverデータベース (Microsoft SQL ServerデータベースはUbuntu Linux上ではサポートされていません)。

[変更] をクリックして、選択内容を更新してください。






注意: 次のサポートされていない構成が選択されました。

Linux (Ubuntu)オペレーティングシステムおよびOracleデータベース (OracleデータベースはUbuntu Linux上ではサポートされていません)。

[変更] をクリックして、選択内容を更新してください。





前のページで選択した内容に応じて、次の手順を実行してください。次の順序で実行することをお勧めします。

  1. グループとユーザーを構成します。
  2. JREをインストールします。
  3. Oracleをインストールし、初期構成を行います。
  4. Microsoft SQL Serverをインストールし、初期構成を行います。
  5. PostgreSQLをインストールし、構成します。
  6. HP Operations Orchestrationをインストールします。
  7. HP Cloud Service Automationをインストールします。
  8. HP Operations Orchestrationを構成します。
  9. リソースプロバイダーのインストールと構成を行います。以下のリソースプロバイダー以外のインストールについては、製造元の推奨事項に従ってください。プロバイダーとHP Cloud Service Automationを統合する手順については、『HP Cloud Service Automation Integration Guide』を参照してください。
  10. 次の手順

このガイドでは、HP Cloud Service Automationソリューションのインストールについて説明します。ソリューションの実装作業には、統合する製品とHP Cloud Service Automationソリューションに関する知識が必要になります。このガイドの内容は、統合製品のドキュメントと併せて参照することを目的に提供されており、統合製品のドキュメントの代わりに使用するものではありません。主要な製品ドキュメントには、最新情報が記載されています。参考として提供されているドキュメントは、適宜参照してください。

ドキュメントの参照についての詳細は、『HP Cloud Service Automationコンセプトガイド』を参照してください。

バージョンの要件については、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

いずれのドキュメントもHPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) に掲載されています。

HP CSA用のグループとユーザーの構成

HP CSA用にグループとユーザーを構成します。

  1. ルートユーザーとしてシステムにログインします。
  2. csagrpという名前のグループを作成します。次の内容を入力します。

    groupadd csagrp

  3. csauserという名前のユーザーを作成し、このユーザーをcsagrpに割り当てます。次の内容を入力します。

    useradd -g csagrp -m csauser

  4. csauserにパスワードを割り当てます。次の内容を入力します。

    passwd csauser

    プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

JREのインストール

HPインストーラーを実行するには、JREのサポート対象バージョンがシステムにインストール済みであり、JREがシステムレジストリで構成されているか、JREバイナリのパス (<JREインストール>\bin) がシステムパス変数で定義されている必要があります。 JREバイナリのパス (<JREインストール>/bin) がシステムパス変数で定義されている必要があります。 JREのサポート対象バージョンは、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能な『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

HP CSAのみが使用できるように、専用のJREをインストールすることをお勧めします (このJREのパスはインストール時に指定できます)。このドキュメントでは、JRE (HP CSA専用のJRE) のインストールディレクトリを<csa_jre>で示します。$CSA_JRE_HOMEで示します。

HP CSAが使用するJREは、csauserでインストールする必要があります。

注: HP CSAをFIPS 140-2準拠に構成する場合は、HP CSA専用のJREをインストールする必要があります。

OracleデータベースとJDBCドライバーのインストール

Oracleデータベースのインストール (必須)

サポートされているデータベースバージョンのリストについては、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能な『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

製造元のドキュメントに従ってデータベースをインストールします。データベースのインストールは、通常、データベース管理者と協力して行います。

Oracle JDBCドライバーのダウンロード (必須)

サポートされているJDBCドライバーバージョンのリストについては、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』 (HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能) を参照してください。

サポートされているバージョンのJDBC .jarファイルをダウンロードし、HP CSAがインストールされるシステムに保存します。 ファイルを保存する場所の情報を、HP CSAのインストール時に入力する必要があります。

Oracleの構成

以下のタスクは、HP Cloud Service Automationをインストールする前に完了しておく必要があります。

Oracleロールとユーザーの構成 (必須)

HP Cloud Service Automationをインストールする場合、データベースユーザーが必要になります。 データベース管理者と共に次の手順を実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

  1. データベースユーザーを作成することで、HP Cloud Service Automationのスキーマを作成します。
  2. このHP Cloud Service Automationデータベースユーザー用のロールを作成し、次の権限をこのロールに付与します。
    • CREATE SESSION
    • CREATE TABLE
    • CREATE VIEW
    • CREATE SEQUENCE
  3. このロールをHP Cloud Service Automationデータベースユーザーに付与します。
  4. このロールをユーザーのデフォルトのロールとして設定することで、HP Cloud Service Automationデータベースユーザーを変更します。

ローカライズ用のOracleの構成 (ローカライズ用に必須)

ローカライズをサポートするには、OracleデータベースインスタンスでUTF-8文字エンコードとマルチバイト文字をサポートする必要があります。 データベース管理者と共に作業して、次のパラメーターを指定された値に設定します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

  • NLS_CHARACTERSET = AL32UTF8
  • NLS_LENGTH_SEMANTICS = CHAR

テーブルスペースの作成 (推奨)

パフォーマンス上の理由から、HPでは、CSA_DOCUMENTテーブル用のLOBを格納する新しいテーブルスペースを作成することをお勧めします。 データベース管理者と共に作業して、HP Cloud Service Automationが使用するテーブルスペースを作成します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。 HPでは、初期のテーブルスペースのサイズを少なくとも3 GBにすることをお勧めします。

テーブルスペースは、HP Cloud Service Automationのインストール後に構成します。

Microsoft SQL Serverのインストール

サポートされているデータベースバージョンのリストについては、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能な『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

データベースのインストールは、通常、データベース管理者と協力して行います。 Microsoft SQL Serverは、混合モード認証を有効にしてインストールする必要があります。Microsoft SQL Serverのインストール時に、[Database Engine Configuration] ダイアログの [Authentication Mode] で、[Mixed Mode (SQL Server authentication and Windows authentication)] を選択します。

Microsoft SQL Serverの構成

以下のタスクは、HP Cloud Service Automationをインストールする前に完了しておく必要があります。 データベース管理者と共に次のタスクを実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

TCP/IPの有効化 (必須)

HP Cloud Service Automationがデータベースにログインするには、Microsoft SQL Server上でTCP/IPを有効にする必要があります。デフォルトでは、TCP/IPはMicrosoft SQL Server上で無効になっている可能性があります。TCP/IPの構成を確認します。

SQL Server構成マネージャーから次の手順を実行します。

  1. [SQL Server Network Configuration] > [Protocols for <インスタンス名>] の順に選択します。
  2. [TCP/IP] をダブルクリックして、[TCP/IP Properties] ダイアログを開きます。
  3. [TCP/IP Properties] ダイアログから [IP Addresses] タブを選択します。
  4. TCP/IPがアクティブで有効になっていることを確認し、TCPポートが1433に設定されていることを確認します。 正しく設定されていないプロパティを更新します。

Microsoft SQL Serverユーザーの構成 (必須)

HP Cloud Service Automationをインストールする場合、データベースユーザーが必要になります。 次の手順を実行します。

  1. HP Cloud Service Automation用の新しいデータベースを作成します。
  2. 次のロールを持つHP Cloud Service Automationデータベースユーザーを追加します。
    • db_datareader
    • db_datawriter
    • db_owner

ファイルグループの作成 (推奨)

パフォーマンス上の理由から、HPでは、新しいファイルグループをCSA_DOCUMENTテーブルに関連付けることをお勧めします。 データベース管理者と共にHP Cloud Service Automationが使用するファイルグループを構成します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。 HPでは、初期のファイルグループのサイズを少なくとも3 GBにすることをお勧めします。

ファイルグループは、HP Cloud Service Automationのインストール後に構成します。

PostgreSQLのインストール

サポートされているデータベースバージョンのリストについては、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能な『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

製造元のドキュメントに従ってデータベースをインストールします。 データベースのインストールは、通常、データベース管理者と協力して行います。

PostgreSQLの構成

以下のタスクは、HP Cloud Service Automationをインストールする前に完了しておく必要があります。 データベース管理者と共に次のタスクを実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

PostgreSQLユーザーとデータベースの構成 (必須)

HP Cloud Service Automationをインストールする場合、データベースユーザーが必要になります。 次の手順を実行します。

  1. データベースをホスティングしているシステム上で、postgresql-clientpostgres-client.rpmをインストールします (インストールされていない場合)。 ルートユーザーとして、次のように入力します。

    apt-get install postgresql-clientrpm -ivh postgres-client.rpm

  2. 共有ライブラリのパスをPostgreSQLライブラリ (<postgresql_installation>/lib) が含まれるように設定します。 たとえば、PostgreSQLを/opt/PostgreSQL/9.2/にインストールした場合、次のコマンドを実行します。

    export LD_LIBRARY_PATH=/opt/PostgreSQL/9.2/lib:$LD_LIBRARY_PATH

  3. postgresユーザーとしてpsqlにログインします。次の内容を入力します。

    psql -h localhost -U postgres -d template1

    プロンプトが表示されたら、postgresユーザーのパスワードを入力します。

  4. HP Cloud Service Automationデータベースユーザー (csadbuserなど) を作成します。このユーザーは親ロールの権限を継承するスーパーユーザーである必要があります。

    psqlプロンプトから、次のように入力します。

    create role csadbuser login password '<csadbuser_password>' superuser inherit;

  5. HP Cloud Service Automation用の新しいデータベースを作成します。 HP Cloud Service Automationデータベースユーザーにこのデータベースに対するすべての権限を付与します。たとえば、csadbという名前のデータベースとcsadbuserという名前のユーザーを作成した場合、psqlプロンプトから次のコマンドを入力します。

    create database csadb with owner=csadbuser connection limit=-1;
    grant all on database csadb to csadbuser;

  6. psqlを終了します。psqlプロンプトから、次のように入力します。

    \q

HP Operations Orchestrationのインストール

正しいバージョンのHP Operations Orchestrationをインストールし、適切なレベルのパッチを適用します。 バージョンの要件については、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能な『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

既存のHP Operations Orchestrationを使用する場合は、正しいバージョンのパッチと更新が適用されていることを確認してください。

HP Cloud Service Automationのインストール

注: インストールログファイルは、%CSA_HOME%$CSA_HOME\/_CSA_3_2_0_installation\/Logs\/ディレクトリに書き込まれます。

HP  Cloud Service Automation (HP CSA) をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsエクスプローラーのすべてのインスタンスとコマンドプロンプトを閉じ、システム上で実行されているすべてのプログラムを終了します。
  2. setup.exeインストールファイルを実行します。

  3. [Introduction] 画面で情報を読み、[Next] をクリックします。

  4. 使用許諾契約書を読み、[I accept the terms of the License Agreement] を選択します。 [Next] をクリックして、インストールを続行します。

    次のエラーメッセージが表示される場合:

    Another version of HP CSA is configured in the registry.However, HP CSA has been uninstalled (the HP CSA installation directory %CSA_HOME% does not exist).You must exit the installer and delete the entry in the registry before installing HP CSA.Refer to the HP Cloud Service Automation Installation Guide for more information about deleting the registry entry.

    インストーラーを終了し、次のファイルからすべてのHP CSAエントリを削除し、インストーラーを再起動します。

    C:\Program Files\Zero G Registry\.com.zerog.registry.xml

  5. HP CSAで使用するJREをインストールした場所を選択し、[Next] をクリックします。

    このドキュメントでは、JREがインストールされるディレクトリは、<csa_jre>になっています。

    注: デフォルトの場所は、システムレジストリで構成されているサポート対象JREか、システムパス変数で定義されているパス内のサポート対象JREのいずれかです。 これがHP CSAで使用する必要があるJREでない場合は、[Choose] を選択し、HP CSAで使用するJREをインストールした場所を選択します。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。 たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスです。 しかし、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

  6. HP CSAをインストールする場所を選択し、[Next] をクリックします (%CSA_HOME%$CSA_HOMEがこの場所に設定されます)。

    デフォルトの場所はC:\Program Files\Hewlett-Packard\CSAです。

    注: HP CSAをインストールするために選択したディレクトリが空でない場合、HP CSAのインストール、アップグレード、またはアンインストール時に、そのディレクトリ内の既存のコンテンツは上書きまたは削除される可能性があります。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。 たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスです。 しかし、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

  7. HP CSAデータベースコンポーネントをインストールする必要がある、またはHP CSAデータベーススキーマがすでに存在しているデータベースインスタンスを定義します。次のデータベース情報を入力して、[Next] をクリックします。

    フィールド名 説明
    Database Type

    インストールしたデータベースのタイプ (Microsoft SQL Server)(Oracle)(PostgreSQL)

    Oracleデータベースの場合、[JDBC Driver Directory] も入力する必要があります。これは、JDBCドライバー (HP CSAシステムにダウンロードしたJDBCドライバー) の場所に対する絶対ディレクトリパスです。サポートされているJDBCドライバーバージョンのリストについては、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能な『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。 [Choose] をクリックしてディレクトリを選択します。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。 たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスです。 しかし、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

    Database Name HP CSAデータベーススキーマをインストールするデータベースインスタンスの名前。新しいHP CSAデータベーススキーマを作成している場合、これはHP CSAデータベースコンポーネントをインストールするデータベースインスタンスの名前になります。前回HP CSAバージョンHP 3.20を正常にインストールした際に作成された既存のHP CSAデータベーススキーマを使用する場合は、HP CSAデータベーススキーマが存在しているデータベースインスタンスの名前になります。 Oracleデータベースの場合は、システムID (SID) になります。

    注意:

    この名前には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    Database Host データベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレス。
    Database Port 1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)5432 (PostgreSQL) などのデータベースポート番号。
    Database User Name データベースのインストール後にHP Cloud Service Automation用に構成したデータベースユーザーのユーザー名。

    注意:

    この名前には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    Database Password データベースユーザーのパスワード。
  8. HP CSAデータベーススキーマがすでに存在しているデータベースインスタンスを定義します。データベース情報を入力して、[Next] をクリックします。

    フィールド名 説明
    Database Type

    インストールしたデータベースのタイプ (Microsoft SQL Server)(Oracle)(PostgreSQL)(Microsoft SQL ServerまたはOracle)(Microsoft SQL Server、Oracle、またはPostgreSQL)

    Oracleデータベースの場合、[JDBC Driver Directory] も入力する必要があります。これは、JDBCドライバー (HP CSAシステムにダウンロードしたJDBCドライバー) の場所に対する絶対ディレクトリパスです。サポートされているJDBCドライバーバージョンのリストについては、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能な『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。 [Choose] をクリックしてディレクトリを選択します。

    注意:

    ディレクトリパス全体には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。 たとえば、C:\HP\C$A\JavaおよびC:\HP\CSA\Java$は有効なパスです。 しかし、C:\HP\C$A\Java$およびC:\HP\C$$A\Javaは有効なパスではありません。

    Database Name HP CSAデータベーススキーマが存在しているデータベースインスタンスの名前。 Oracleデータベースの場合は、システムID (SID) になります。

    注意:

    この名前には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    Database Host データベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレス。
    Database Port

    1433 (Microsoft SQL Server) または1521 (Oracle)、または5432 (PostgreSQL) などのデータベースポート番号。

    Database User Name データベースのインストール後にHP Cloud Service Automation用に構成したデータベースユーザーのユーザー名。

    注意:

    この名前には、複数のドル記号 ($) を含めることができません。たとえば、c$adbは有効な名前ですが、c$$adbおよびc$ad$bは有効な名前ではありません。

    Database Password データベースユーザーのパスワード。
  9. HP CSAデータベースコンポーネントをデータベースインスタンスにインストールして、HP CSAデータベーススキーマを作成します (存在しない場合)。

    HP CSAデータベースコンポーネントをインストールしてHP CSAデータベーススキーマを作成するには、[Yes] をクリックします。 このオプションを選択した場合、インストーラーを終了すると、HP CSAサービスが自動的に開始されます。

    前回HP CSAバージョン3.20を正常にインストールした際に作成された既存のHP CSAデータベーススキーマを使用する場合は、[No] をクリックします。このオプションを選択した場合、インストーラーを終了しても、HP CSAサービスは開始されません。HP CSAサービスの開始と停止の方法については、このセクションの末尾を参照してください。

  10. 既存のHP CSAデータベーススキーマを使用するため、[No] をクリックして、データベースコンポーネントをインストールしないようにしてください。

  11. [Enter host name] 画面からHP CSAをインストールしているシステムの完全修飾ドメイン名を入力します。完全修飾ドメイン名は、自己署名SSL証明書を生成するために使用されます。この証明書は、Cloud Service Management ConsoleおよびCloud SubscriberポータルCloud Subscriberポータルに対してhttpsブラウザー要求を発行する際に使用されます。 この自己署名された証明書は、HP CSAのインストール後120日経過すると期限が切れます。

  12. 選択内容を確認し、[Install] をクリックしてインストールを完了します。

  13. 場合によっては、システムの再起動を求められることがあります。

    インストーラーの終了時にシステムを再起動するには、[Yes, restart my system] をクリックします。

    後でシステムを再起動するには、[No, I will restart my system myself] をクリックします。

  14. [Done] をクリックしてインストーラーを終了します。

インストーラーによってHP Cloud Service Automationサービスが作成されます。 HP Cloud Service Automationデータベースコンポーネントのインストールを選択した場合、インストーラーによってHP Cloud Service Automationサービスが開始されます。Cloud Service Management ConsoleおよびCloud Subscriberポータルにアクセスするには、HP Cloud Service Automationサービスが実行されている必要があります。 このサービスを開始、停止、および再起動するには、[コントロール パネル] > [管理ツール] > [サービス] の順に移動します。サービスを開始するには、「service csa start」と入力します。サービスを停止するには、「service csa stop」と入力します。

注: インストールログファイルは、%CSA_HOME%$CSA_HOME\/_CSA_3_2_0_installation\/Logs\/ディレクトリにcsa_*.txtという名前で書き込まれます。

HP Cloud Service Automation (HP CSA) をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. ルートユーザーとしてシステムにログインします。
  2. unzipユーティリティがまだインストールされていない場合は、インストールします (Ubuntu Linuxのみ)。次の内容を入力します。

    apt-get install unzip

  3. HP CSAのインストールディレクトリを作成します (このドキュメントでは、製品を/usr/local/hp/csaにインストールするものと仮定し、このドキュメントで使用されるすべての例がこの仮定に基づいています)。次の内容を入力します。

    mkdir -p /usr/local/hp/csa

  4. このインストールディレクトリについて、所有者をcsauserに、グループをcsagrpに設定します。次の内容を入力します。

    chown -R csauser:csagrp /usr/local/hp/csa

  5. /etc/sudoersファイルを編集します。csauserを追加して、csauserがHP CSAサービススクリプト (HP CSAの開始、停止、再起動を行い、ステータスをレポートします) を実行し、sudoセッション用のJAVA_HOMEおよびCSA_HOME変数を保持できるようにします。

    次のエントリを/etc/sudoersに追加します。

    csauser ALL=(ALL) NOPASSWD:/etc/init.d/csa,/bin/sh
    env_keep+="JAVA_HOME CSA_HOME"

  6. ルートユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  7. HP CSAインストールファイル (setup.bin) をシステムにコピーし、コピー先のディレクトリに移動します。
  8. setup.binがcsauserによって所有され、csauserにこのファイルに対する完全なアクセス許可があることを確認します。必要に応じて次の操作を実行します。

    1. ルートユーザーとしてログインします。
    2. 次のいずれかまたは両方のコマンドを入力します。

      chown csauser setup.bin
      chmod u+rwx setup.bin

    3. ルートユーザーとしてログアウトし、csauserとしてログインします。
  9. setup.binインストールファイルを実行します (csauserとして)。

    注: setup.binは、csauserとして実行する必要があります。HP CSAを別のユーザーとしてインストールする場合、HP CSAを実行できない可能性があります。

    csauserとして、次のように入力します。

    ./setup.bin

  10. [Introduction] を読み、[enter] をクリックしてインストールを続行します。

  11. 使用許諾契約書を読みます。[enter] をクリックして契約書全体をスクロールします。
  12. 使用許諾契約書に同意してインストールを続行するには、[Y] および [enter] を選択します。 インストールを終了するには、[N] および [enter] を選択します。
  13. HP CSAで使用するJREをインストールした場所を入力し、[Enter] をクリックします。

    このドキュメントでは、JREがインストールされるディレクトリは、<csa_jre>$CSA_JRE_HOMEになっています。

    注: デフォルトの場所は、システムパス変数で定義されているパス内のサポート対象JREです。 これがHP CSAで使用する必要があるJREでない場合は、HP CSAで使用するJREをインストールした場所を選択します。

  14. HP CSAをインストールする場所 (この場所に対する絶対パス) を入力し、[enter] をクリックします。または、[enter] をクリックしてデフォルトの場所を受け入れます。

    デフォルトの場所は/usr/local/hp/csaです。

    注: HP CSAをインストールするために選択したディレクトリが空でない場合、HP CSAのインストール、アップグレード、またはアンインストール時に、そのディレクトリ内の既存のコンテンツは上書きまたは削除される可能性があります。

    メッセージが表示されたら、インストールフォルダーを確認します。フォルダーが正しい場合、[Y] を選択して [enter] をクリックし、インストールを続行します。フォルダーが正しくない場合は、[N] を選択して [enter] をクリックし、インストールフォルダーを再入力します。

  15. HP CSAデータベースコンポーネントをインストールする必要があるデータベースインスタンスを定義します。次のデータベース情報を入力します (各項目の入力後に [enter] をクリックします)。

    1. インストールしたデータベースのタイプを入力します。

      Oracleデータベースの場合、[JDBC Driver Directory] も入力する必要があります。これは、JDBCドライバー (HP CSAシステムにダウンロードしたJDBCドライバー) の場所に対する絶対ディレクトリパスです。サポートされているJDBCドライバーバージョンのリストについては、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』で入手可能なHPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) を参照してください。

    2. データベースホスト名を入力します。これは、データベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレスです。デフォルト値は、localhostのIPアドレス (127.0.0.1) です。
    3. データベースポートを入力します。これは、1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)、または5432 (PostgreSQL) などのデータベースポート番号です。

    4. データベース名を入力します。これは、HP CSAデータベーススキーマをインストールするデータベースインスタンスの名前です。新しいHP CSAデータベーススキーマを作成している場合、これはHP CSAデータベースコンポーネントをインストールするデータベースインスタンスの名前になります。前回HP CSAバージョンHP 3.20を正常にインストールした際に作成された既存のHP CSAデータベーススキーマを使用する場合は、HP CSAデータベーススキーマがすでに存在しているデータベースインスタンスの名前になります。 デフォルト値はpostgresです。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csadb]と入力します。

    5. データベースユーザー名を入力します。これは、データベースのインストール後にHP Cloud Service Automation用に構成したデータベースユーザーのユーザー名です。 デフォルト値はpostgresです。

      このドキュメントの例に従っている場合は、「csadbuser]と入力します。

    6. データベースパスワードを入力します。これはデータベースユーザーのパスワードです。
  16. HP CSAデータベーススキーマがすでに存在しているデータベースインスタンスを定義します。次のデータベース情報を入力します (各項目の入力後に [enter] をクリックします)。

    1. データベースホスト名を入力します。これは、データベースが置かれているサーバーのホスト名またはIPアドレスです。
    2. データベースポートを入力します。これは、1433 (Microsoft SQL Server)1521 (Oracle)、または5432 (PostgreSQL) などのデータベースポート番号です。

    3. データベース名を入力します。これは、HP CSAデータベーススキーマがすでに存在しているデータベースインスタンスの名前です。このドキュメントの例に従っている場合は、「csadb]と入力します。
    4. データベースユーザー名を入力します。これは、データベースのインストール後にHP Cloud Service Automation用に構成したデータベースユーザーのユーザー名です。このドキュメントの例に従っている場合は、「csadbuser]と入力します。
    5. データベースパスワードを入力します。これはデータベースユーザーのパスワードです。
  17. HP CSAデータベースコンポーネントをデータベースインスタンスにインストールして、HP CSAデータベーススキーマを作成します (存在しない場合)。

    HP CSAデータベースコンポーネントをインストールしてHP CSAデータベーススキーマを作成するには、「yes」と入力します。 このオプションを選択した場合、インストーラーを終了すると、HP CSAプロセスが自動的に開始されます。

    前回HP CSAバージョン3.20を正常にインストールした際に作成された既存のHPCSAデータベーススキーマを使用する場合は、「no」と入力します。このオプションを選択した場合、インストーラーを終了しても、HP CSAプロセスは開始されません。HP CSAサービスの開始と停止の方法については、このセクションの末尾を参照してください。

  18. 既存のHP CSAデータベーススキーマを使用するため、「no」と入力して、データベースコンポーネントをインストールしないようにしてください。

  19. HP CSAサーバーホスト名を入力します。 これは、HP CSAをインストールしているシステムの完全修飾ドメイン名です。完全修飾ドメイン名は、自己署名SSL証明書を生成するために使用されます。この証明書は、Cloud Service Management ConsoleおよびCloud Subscriberポータルに対してhttpsブラウザー要求を発行する際に使用されます。この自己署名された証明書は、HP CSAのインストール後120日経過すると期限が切れます。
  20. 選択内容を確認し、[enter] をクリックしてインストールを完了するか、[ctrl]-[c] をクリックしてインストールを終了します。

  21. インストールが完了したら、[enter] をクリックしてインストールを終了します。

  22. CSA_HOMEおよびJAVA_HOME環境変数を定義し、/sbinをcsauserユーザーのPATH変数に追加します。CSA_HOMEをHP CSAがインストールされている場所に設定します。csauserユーザーのスタートアップスクリプト (.profileなど) で、次のエントリを追加します。

    export CSA_HOME=/usr/local/hp/csa
    export JAVA_HOME=<csa_jre>$CSA_JRE_HOME
    export PATH=$PATH:/sbin

    ここで、<csa_jre>$CSA_JRE_HOMEは、HP CSAが使用するJREがインストールされているディレクトリです。
  23. CSA_HOME、JAVA_HOME、およびPATH環境変数を設定したスタートアップファイルを実行します。.profileを編集した場合は、次のように入力します。

    . .profile

  24. HP CSAプロセスを開始および停止するためのHP CSAサービスを作成します。

    1. ルートユーザーとしてログインします。
    2. HP CSAがインストールされているディレクトリに移動します。例:

      cd /usr/local/hp/csa

    3. csaスクリプトを/etc/init.dディレクトリにコピーします。次の内容を入力します。

      cp ./scripts/csa /etc/init.d

    4. スクリプトのアクセス許可を変更します。次の内容を入力します。

      chmod 755 /etc/init.d/csa

    5. ルートユーザーとしてログアウトします。
  25. csauserとしてログインし、HP CSAサービスを開始します。次の内容を入力します。

    service csa start

Cloud Service Management ConsoleおよびCloud Subscriberポータルにアクセスするには、HP Cloud Service Automationサービスが実行されている必要があります。 サービスを開始するには、「service csa start」と入力します。 サービスを再起動するには、「service csa restart」と入力します。 サービスを停止するには、「service csa stop」と入力します。 サービスのステータスを確認するには、「service csa status」と入力します。HP CSAサービスは開始しないでください。HP CSAサービスを開始する前に、不要なファイルを削除する必要があります (次のセクション)。

Oracleテーブルスペースの構成

HP Cloud Service Automation用に作成したOracleテーブルスペースを構成するのは、HP Cloud Service Automationを初めてインストールし、CSA_DOCUMENTテーブル内にデータがない場合のみです。このテーブルスペースは、HP Cloud Service Automationのインストール前に作成する必要があり、HP Cloud Service Automationのインストール後すぐに構成する必要があります。

データベース管理者と共に次の手順を実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

LOBセグメントがテーブルスペースに格納されるようにCSA_DOCUMENTテーブルを変更します。たとえば、次のように入力します。

ALTER TABLE csa_document
MOVE LOB(content)
STORE AS (TABLESPACE <新規テーブルスペース>);

Microsoft SQL Serverの構成

以下のタスクは、HP Cloud Service Automationのインストール後に実行する必要があります。

Microsoft SQL Serverファイルグループの構成

HP Cloud Service Automation用に作成したMicrosoft SQL Serverファイルグループを構成するのは、HP Cloud Service Automationを初めてインストールし、CSA_DOCUMENTテーブル内にデータがない場合のみです。このファイルグループは、HP Cloud Service Automationのインストール前に作成する必要があり、HP Cloud Service Automationのインストール後すぐに構成する必要があります。

データベース管理者と共に次の手順を実行します (または、詳細について製造元のドキュメントを参照してください)。

  1. CSA_DOCUMENTテーブルからすべての制約をドロップします。
  2. CSA_DOCUMENTテーブルをドロップします。
  3. CSA_DOCUMENTテーブルを再作成し、ファイルグループに関連付けます。
  4. CSA_DOCUMENTテーブルの制約を再作成します。

HP Operations Orchestrationの構成

HP Cloud Service Automationソリューションには、Cloud Service Automationオペレーションを実行するHP Operations Orchestrationフローがいくつか含まれます。

HP Cloud Service Automationと統合するための設定をHP Operations Orchestrationで行うには、次のタスクを実行します。

  • システムパスへのJREの追加
  • HP Cloud Service Automationフローのインストール
  • リモートアクションサービスの設定
  • システムアカウントの構成
  • システムプロパティの構成
  • HP Operations Orchestration Centralでの一般的なシステム構成
  • HP Cloud Service AutomationHP Operations Orchestration間のSSL構成
  • RASタイムアウト設定のチェック (オプション)
  • HP Operations Orchestration REST APIタイムアウトの変更 (オプション)

注: 以下の手順では、%CSA_HOME%$CSA_HOMEは、HP Cloud Service Automationがインストールされているディレクトリです。

HP Operations Orchestrationの最新パッチがすべてインストールされていることを確認してください。詳細については、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能な『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

手順1: システムパスへのJREの追加

インポートするHP Cloud Service Automationフローを使用するには、システムパスにJREを含める必要があります。HP Operations Orchestrationと一緒にインストールされるJREを使用することをお勧めします。

Windows

  1. [環境変数] ダイアログを開きます。

    1. [コンピューター] を右クリックして [プロパティ] を選択します。
    2. [システムの詳細設定] を選択します。
    3. [環境変数] をクリックします。

  2. [Path] システム環境変数を選択します。
  3. [編集] をクリックします。
  4. [変数値] の末尾にセミコロン (;) を追加してから、次のパスを入力します。

    %ICONCLUDE_HOME%\jre1.6\bin

    %ICONCLUDE_HOME%には、HP Operations Orchestrationをインストールした場所を指定します。

  5. [OK] をクリックしてウィンドウをすべて閉じます。

Linux

  1. シェルを開いて次のコマンドを入力します。

    export PATH=$PATH:$ICONCLUDE_HOME/jre1.6/bin

注: システムパスを設定すると、JREを必要とするアプリケーションはすべて、HP Operations Orchestrationと一緒にインストールされたJREをデフォルトで実行します (システムパスでJREに設定されているパスが、このパスのみの場合またはこのパスが最初のパスである場合)。 別のJREを実行する必要がある場合は、そのJREの相対パスを入力してください (たとえば、SSLの構成時など)。

手順2: HP Cloud Service Automationフローのインストール

HP Cloud Service Automationのフローは、HP Operations Orchestrationフローライブラリにインストールする必要があります。

HP Cloud Service Automationフローをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. HP Cloud Service AutomationHP Operations Orchestrationが異なるシステムで稼働している場合、HP Cloud Service Automationシステムにある%CSA_HOME%$CSA_HOME\/CSAKit‑3.2\/OO Flow Content\/CSA‑3_20‑ContentInstaller.jarファイルをHP Operations Orchestrationシステム (%CSA_HOME%$CSA_HOMEは、HP Cloud Service Automationがインストールされているディレクトリ) にコピーします。
  2. HP Operations Orchestrationを実行しているシステムでコマンドプロンプト (Windows) またはシェル (Linux) を開き、CSA‑3_20‑ContentInstaller.jarが格納されているディレクトリに移動します。
  3. 次のコマンドを実行します。

    Windows
    "%ICONCLUDE_HOME%\jre1.6\bin\java" ‑jar CSA‑3_20‑ContentInstaller.jar ‑centralPassword <OO管理者パスワード>

    Linux
    $ICONCLUDE_HOME/jre1.6/bin/java ‑jar CSA‑3_20‑ContentInstaller.jar ‑centralPassword <OO管理者パスワード>

手順3: リモートアクションサービスの設定

  1. HP Operations Orchestration Studioにログインします。
  2. [Configuration] > [Remote Action Services] フォルダーを開きます。
  3. [RAS_Operator_Path] をダブルクリックします。
  4. URLを次のように設定します。

    https://<FQDN>:9004/RAS/services/RCAgentService

    <FQDN>には、HP Operations Orchestrationホストの完全修飾ドメイン名またはIPアドレスを指定します。URLにはlocalhostを指定しないでください。localhostを指定してHP Operations Orchestration StudioをRASと同じマシンで実行すると、問題は通知されませんが正常には動作しません。

    RASはHP Operations Orchestration Studioと同じシステムで実行する必要があります。HP Operations Orchestration Studioを別のシステムで実行するとエラーが発生します。フローは赤色表示になり、結果変数への結果割り当てに関する短いエラーメッセージが表示されます。

手順4: システムアカウントの構成

  1. HP Operations Orchestration Studioにログインします。
  2. [Configuration] > [System Accounts] フォルダーを開きます。
  3. [CSA_REST_CREDENTIALS] をダブルクリックします。
  4. 資格情報が次の値に設定されていることを確認します。

    • ユーザー名: ooInboundUser
    • パスワード: cloud

    CSA_REST_CREDENTIALSは、HP CSAのREST認証に使用する資格情報です。

    注: CSA_REST_CREDENTIALSシステムアカウントで設定する [ユーザー名] には、CSA_OO_USERシステムプロパティで設定する [プロパティ値] と同じ値を指定してください。

手順5: システムプロパティの構成

  1. HP Operations Orchestration Studioにログインします。
  2. [Configuration] > [System Properties] フォルダーを開きます。
  3. [CSA_REST_URI] をダブルクリックします。
  4. [プロパティ値] を次の値に設定します。

    https://<CSAホスト名>:8444/csa/rest

  5. [CSA_OO_USER] をダブルクリックします。
  6. [プロパティ値] が次の値に設定されていることを確認します。

    ooInboundUser

    注: CSA_OO_USERシステムプロパティで設定する [プロパティ値] には、CSA_REST_CREDENTIALSシステムアカウントで設定する [ユーザー名] と同じ値を指定してください。

これ以外のプロパティ値もオプションで設定できます。 設定の詳細については、『HP Cloud Service Automation Configuration Guide』を参照してください。

手順6: HP Operations Orchestration Centralでの一般的なシステム構成

  1. HP Operations Orchestration Centralにログインします。
  2. [管理] > [システム構成] > [一般] タブを選択します。
  3. [Save history base on flags] プロパティを「true」に設定します。

手順7: HP Cloud Service AutomationHP Operations Orchestration間のSSL構成

HP CSAを実行する各システムで、各HP Operations Orchestrationの認証機関のルート証明書をインポートします。

HP Operations Orchestrationの証明書をHP CSAにインポート

HP Operations Orchestrationの認証機関のルート証明書をHP Cloud Service Automationにインポートします (まず、HP Operations Orchestrationの証明書をHP Operations Orchestrationの信頼ストアからエクスポートし、それをHP CSAの信頼ストアにインポートしてください)。

  1. HP Operations Orchestrationを実行するシステムで、コマンドプロンプトを開き、%ICONCLUDE_HOME% (Windows) または$ICONCLUDE_HOME (Linux) に移動します。
  2. 次のコマンドを実行します。

    Windows
    .\jre1.6\bin\keytool -exportcert -alias pas -file C:\oo.crt -keystore .\Central\conf\rc_keystore -storepass bran507025

    Linux
    ./jre1.6/bin/keytool -exportcert -alias pas -file /tmp/oo.crt -keystore ./Central/conf/rc_keystore -storepass bran507025

    C:\oo.crt/tmp/oo.crtは、エクスポートしたルート証明書の格納場所とファイル名の例です (ファイル名と場所はこれ以外の指定も可能です)。

  3. HP Operations OrchestrationとHP Cloud Service Automationが同じシステムで稼働していない場合は、oo.crtHP Operations Orchestrationシステムから、HP Cloud Service Automationを実行しているシステムにコピーします (この例では、ファイルはC:\/tmpにコピーされます)。
  4. HP Cloud Service Automationを実行しているシステムで、次のコマンドを実行します。

    <csa_jre>\bin\keytool -importcert -alias pas -file C:\oo.crt -keystore <csa_jre>\lib\security\cacerts -storepass changeit$CSA_JRE_HOME/bin/keytool -importcert -alias pas -file /tmp/oo.crt -keystore $CSA_JRE_HOME/lib/security/cacerts -storepass changeit

    ここで、<csa_jre>$CSA_JRE_HOMEは、HP CSAが使用するJREがインストールされているディレクトリです。

  5. 証明書を信頼するかどうかを指定するプロンプトが表示されたら、「yes」と入力します。
  6. HP CSAサービスを再起動します。

    HP Cloud Service Automationをホスティングしているサーバー上でHP Cloud Service Automationサービスを再起動するには、次の手順を実行します。

    1. HP Cloud Service Automationをホスティングしているサーバー上で、[コントロール パネル] > [管理ツール] > [サービス] の順に移動します。

    2. HP Cloud Service Automationサービスを再起動します。

    3. service csa restart」と入力します。

手順8: RASタイムアウト設定のチェック (オプション)

Remote Access Server (RAS) オペレーションには、HP Operations Orchestration Centralでのタイムアウトのデフォルト値である20分が適用されます。実行完了に20分以上かかる可能性があるオペレーションをサポートする場合には、タイムアウト設定を変更できます。

大規模なデプロイメントを実行する場合は、『HP Operations Orchestration Software Administrator’s Guide』の「Changing the timeout limit for RAS operations」の手順に従って、タイムアウト設定を変更してください。 また、『HP Operations Orchestration User's Guide』の「Adding a RAS override」と「Best practices for runtime environment overrides」も参照してください。 いずれのドキュメントもHPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能です。

手順9: HP Operations Orchestration REST APIタイムアウトの変更 (オプション)

HP Cloud Service AutomationからのHP Operations Orchestration REST API呼び出しは同期的であり、HP Operations Orchestrationはデフォルトでは1時間で接続をタイムアウトします。このタイムアウトの値を大きくするには、次の手順を実行します。

  1. テキストディターで次のファイルを開きます。

    Windows
    %ICONCLUDE_HOME%\Central\conf\Central.properties

    Linux
    $ICONCLUDE_HOME/Central/conf/Central.properties

  2. 次の行を追加します。

    # フローの最大タイムアウト値 (ミリ秒)。この設定は2時間に相当
    dharma.headless2.continuation.timeout=7200000

  3. テキストディターで次のファイルを開きます。

    Windows
    %ICONCLUDE_HOME%\Central\WEB-INF\applicationContext.xml

    Linux
    $ICONCLUDE_HOME/Central/WEB-INF/applicationContext.xml

  4. 次のプロパティをdharma.RCDefaultsセクションに追加します。

    <bean id="dharma.RCDefaults" class="com.iconclude.dharma.util.spring.RCDefaultsSpringFactory" lazy-init="false" singleton="true">

    ................

    <prop key="dharma.headless2.continuation.timeout">${dharma.headless2.continuation.timeout}</prop>

  5. HP Operations Orchestration Centralサービスを再起動します。

Infrastructure Orchestrationのインストール

製造元の推奨事項に従って、HP Matrix Operating Environment infrastructure orchestration (infrastructure orchestration) をインストールします。バージョンの要件については、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能です。

Infrastructure Orchestrationの構成

HP Matrix Operating Environment infrastructure orchestrationの構成の詳細については、%CSA_HOME%$CSA_HOME\/CSAKit‑3.2\/Lib\/matrix operating environment\/README.txtを参照してください。

VMware vCenterのインストール

製造元の推奨事項に従ってvCenterをインストールします。たとえば、vCenterインスタンスから個別のESXサーバーを管理するには、VMwareのベストプラクティスに従ってください。 VMwareのドキュメントは、http://www.vmware.com/support/pubs/ にあります。

vSphere VMを作動させるフローをサポートできるvCenterインスタンスが必要です。 バージョンの要件については、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

HP Cloud Service Management Console Help (印刷可能なPDF形式) と『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』の両方がHPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手できます。

HP Network Automationのインストール

製造元の推奨事項に従って、HP Network Automationをインストールします。バージョンの要件については、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

インストールメモ:

  • HP Network Automationは、HP Operations Orchestrationと同じシステムにはインストールしないでください。HP Network AutomationHP Operations Orchestrationは、別のシステムで実行する必要があります。
  • HP Network Automationインストールおよびアップグレードガイド』の情報をもとに、HP Network Automationサーバーで必要なリソースを計算します。

HPソフトウェア製品のドキュメントと『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』は、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能です。

HP Network Automationの構成

HP Cloud Service Automationと統合するための設定をHP Network Automationで行うには、次のタスクを実行します。

手順1: HP Network Automationポータルへのコマンドスクリプトのインポート

  1. AdministratorユーザーでHP Network Automationポータルにログインします (AdministratorユーザーはHP Network Automationポータルのインストール時に作成されます)。
  2. [デバイス] > [デバイスツール] > [コマンドスクリプト] をクリックします。
  3. [コマンドスクリプトのインポート/エクスポート] をクリックします。
  4. [スクリプト/診断のインポート/エクスポート] ページでファイルを選択し、HPN Virtual Network.expコマンドスクリプトが格納されている場所を参照します。

    コマンドスクリプトファイルのデフォルトの格納場所は、%CSA_HOME%$CSA_HOME\/CSAKit‑3.2\/Lib\/network automationです (%CSA_HOME%$CSA_HOMEは、HP Cloud Service Automationがインストールされているディレクトリ。たとえば、C:\Program Files\Hewlett-Packard\CSA/usr/local/hp/csa)。

  5. [インポート] をクリックします。
  6. [スクリプトのインポート] ページが開いたら、[HPN Create Vlan] チェックボックスと [HPN Delete Vlan] チェックボックスが選択されていることを確認します。
  7. [続行] をクリックします。

    重要: 1つまたは複数のコマンド、または診断を正常にインポートしました。」というメッセージが表示されます。

  8. コマンドスクリプトのインポートが完了したことを確認します。[デバイス] > [デバイスツール] > [コマンドスクリプト] をクリックし、[コマンドスクリプト] ページに [HPN Create Vlan] と [HPN Delete Vlan] が表示されていることを確認します。

手順2: インポートしたコマンドスクリプトの確認

  1. [デバイス] > [デバイスツール] > [コマンドスクリプト] をクリックします。
  2. [コマンドスクリプト] ページで、[HPN Create Vlan] を選択して [実行] をクリックします。
  3. [タスク/テンプレートの新規作成 - コマンドスクリプトの実行] ページで、検出されたスイッチで、スイッチを管理するIPアドレス ([適用先] フィールド) を選択し、[Vlan Id]、[Vlan SubnetIP]、[Vlan SubnetMask] の値を入力します。 たとえば、Vlan Id = 200、Vlan Subnet IP = 192.168.30.1、Vlan Subnet Mask = 255.255.255.0などと設定します。
  4. [保存] をクリックします。

    ネットワークスイッチが検出済みで、デバイススナップショットがHP Network Automationポータルですでに取得されている場合には、「成功」というメッセージが表示されます。

手順3: コマンドスクリプトモードの確認と更新

HPネットワークスイッチを使用する場合、HPN Create VlanHPN Delete Vlanの各コマンドスクリプトが、各種HPネットワークスイッチをサポートするEXT_HP_Procurve Network Automationドライバを使用していることを確認します。別のネットワークスイッチを使用する場合は、各コマンドスクリプトのモードを更新してください。

コマンドスクリプトモードを確認および更新するには、次の手順を実行します。

  1. [デバイス] > [デバイスツール] > [コマンドスクリプト] をクリックします。
  2. [HPN Create Vlan] を選択して [編集] をクリックします。
  3. [コマンドスクリプトを編集] ページが開きます。
    • HPネットワークスイッチを使用する場合は、モードが [ProCurve configuration] になっていることを確認します。
    • 別のネットワークスイッチを使用する場合、ドロップダウンボックスから適切なモードを選択します。
  4. HPN Delete Vlanコマンドスクリプトで、手順2と手順3を実行します。

HP Server Automationのインストール

正しいバージョンのHP Server Automationをインストールし、適切なレベルのパッチを適用します。バージョンの要件については、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

現在のバージョンとパッチレベルを確認するには、HP Server Automationクライアントの [ヘルプ] > [バージョン情報] を選択します。

インストールメモ:

  • HP Server Automationに付属するDHCPの使用が可能です。HP Server AutomationでDHCPサーバーを構成する方法については、『HP Server Automation Simple/Advanced Installation Guide』を参照してください。
  • HP Server AutomationクライアントはHP Operations Orchestration サーバーにインストールする必要があります。
  • HP Server Automationクライアントは、インストール後、すぐには登録されません。登録を待ってから、構成作業を続けてください。

HPソフトウェア製品のドキュメントは、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能です。

HP Server Automationの構成

書き込み/読み取りアクセス許可の構成

必要な領域に読み取り/書き込みアクセスを許可する構成をHP Server Automationで行うには、次のタスクを実行します。

  • HP Cloud Service Automationサービスアカウントの作成
  • HP Cloud Service Automation管理者グループの作成とアクセス許可の割り当て
  • HP Cloud Service Automationサービスアカウントの確認
  • HP Server Automationクライアントの確認

手順1: HP Cloud Service Automationサービスアカウントの作成

  1. ブラウザーでHP Server Automation Webクライアントを開きます。
  2. HP Server Automationの管理者ユーザー名とパスワードを使用してログインします (HP Server Automationサーバーのインストール時に作成)。
  3. [Administration] > [Users & Groups] をクリックします。
  4. [Users] タブのツールバーにある [New Users] をクリックし、各フィールドに次の表で示した値を入力します。

    フィールド名
    Last Name Service Account
    First Name CSA
    Full Name CSA Service Account
    Email Address <ユーザーの電子メールアドレス>
    User Name hpcsa
    Password <パスワード>
  5. [Group Membership] リストで [Superusers] を選択し、このオプションを有効にします。
  6. [Save] をクリックします。
  7. [Log Out] をクリックします。

手順2: HP Cloud Service Automationでの管理者グループの作成とアクセス許可の割り当て

  1. ブラウザーでHP Server Automation Webクライアントを開きます。
  2. HP Server Automationの管理者ユーザー名とパスワードを使用してログインします。
  3. [Administration] > [Users & Groups] をクリックします。
  4. [Groups] タブを選択します。
  5. [New Group] をクリックし、各フィールドに次の表で示した値を入力します。

    フィールド名
    Group Name hpcsa-admin
    Group Description HPCSA Administrators
    Not Assigned Read & Write
    Opsware Read
  6. [Save] をクリックします。
  7. グループのリストから [hpsca-admin] を選択します。
  8. [Users] タブを選択し、hpcsa-adminグループにadminユーザーとhpcsaユーザーを追加します。
  9. [Save] をクリックします。
  10. [Facilities] タブを選択し、ファシリティを選択してから [Read & Write] を選択します。

    ファシリティが1つしか存在しない場合は、そのファシリティで [Read & Write] を選択します。

  11. [Save] をクリックします。
  12. [Features] タブを選択し、ヘッダー行にある [Select All] をクリックするとすべての機能が選択されます。
  13. [Save] をクリックします。
  14. [Client Features] タブを選択し、すべての値を [Read & Write] と [Yes] に変更します。
  15. [Save] をクリックします。
  16. [Other] タブを選択し、[Generate Security Reports] を除くすべてのオプションを選択します。
  17. [Save] をクリックします。
  18. [OGFS Permissions] タブを選択して [Add Permissions] をクリックし、次のアクセス許可を入力します。

    • Features: [Run Command on Server] を選択します。
    • Servers: [Customers] オプションをクリックし、リストで [Not Assigned] を選択します。
    • Login Names: [Opsware user name] を選択し、[Log in as] を選択してから「root」と入力します。
  19. [Grant] をクリックします。
  20. [Add Permissions] をクリックし、次のアクセス許可を入力します。

    • Features: [Launch Global Shell] を選択します。
  21. [Grant] をクリックします。
  22. [Log Out] をクリックします。

手順3: HP Cloud Service Automationサービスアカウントの検証

  1. ブラウザーでHP Server Automation Webクライアントを開き、ログイン画面が表示されることを確認します。
  2. 上記の手順で作成したCloud Service Automationサービスアカウント資格情報を使用してログインします。
  3. HP Server Automation Webクライアントのホームページが表示されることを確認します。タスクとジョブのリストが表示されます。
  4. 画面左側にある [Managed Servers] オプションをクリックし、サーバー名およびIPアドレスのリストとオペレーティングシステム情報が表示されることを確認します。
  5. [Log Out] をクリックしてWebブラウザーを閉じます。

手順4: HP Server Automationクライアントの確認

  1. HP Operations Orchestrationがインストールされているシステムに接続します。
  2. クライアントがインストールされていることを確認します。

    • デスクトップにHP Server Automationクライアントというアイコンが表示されているか、[スタート] メニューにリンクが表示されている場合、クライアントはインストールされています。3に進みます。
    • デスクトップアイコンと [スタート] メニューのリンクがいずれも表示されていない場合、次の手順に従ってクライアントをインストールします。

      1. ブラウザーでHP Server Automation Webクライアントを開き、ログイン画面で [Download Opsware Launcher] を選択します。
      2. デフォルトのパラメーターでクライアントをインストールします。

      WindowsシステムでOpsware Launcherを使用するには、JREのインストールが必要です。

  3. 次の資格情報でクライアントを起動します。

    • Username: hpcsa
    • Password: <hpcsaのパスワード>
    • Core Server: <SAサーバーのホスト名>

    上記の内容は、インストール環境によって異なることがあります。

  4. HP Server Automationアプリケーションが起動し、左のナビゲーションペインに [Device Groups] が表示されることを確認します。
  5. [All Managed Servers] をクリックし、サーバー名およびIPアドレスのリストとオペレーティングシステム情報が表示されることを確認します。
  6. クライアントを終了します。

HP Server Automationへの自動登録用のVMwareテンプレートの準備

以下の手順では、HP Server Automationへの自動登録に使用するVMwareテンプレートを準備します。

HP Cloud Service Automationソリューションは、仮想マシン (VM) テンプレートに基づいて仮想マシンを作成します。HP Cloud Service AutomationフローはvSphereテンプレート名を参照し、複製することによって新しい仮想マシンのプロビジョニングを行います。一般的に、このテンプレートの目的はオペレーティングシステムのイメージを提供することであり、アプリケーションソフトウェアのインストールは行われません。

イメージにアプリケーション (Apacheなど) をデプロイするには、HP Server Automationのインストールと構成を行い、HP Server Automationエージェントソフトウェアを含むテンプレートを作成する必要があります。つまり、仮想サーバーの管理とアプリケーションソフトウェアのインストールを実行するために、HP Server Automationの起動時に複製を自動登録する構成を行います。管理対象サーバーとして登録が完了すると、ソフトウェアポリシーがサーバーに適用され、正しいアプリケーションのインストールと構成が可能になります。サーバーの管理とソフトウェアポリシーの構成については、HP Server Automationドキュメントの『HP Server Automation Policy Setter Guide』および『HP Server Automation Application Deployment User Guide』を参照してください。HPソフトウェア製品のドキュメントは、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能です。

テンプレートの準備の概要

複製した仮想マシンをHP Server Automationシステムの起動時に登録するには、HP Server Automationエージェントを使用してテンプレートを準備する必要があります。次に、手順の概要を示します。

  • まず、テンプレートに含めるオペレーティングシステムイメージで仮想マシンを作成します。vSphereでサポートされている方法に従って、VMでオペレーティングシステムのプロビジョニングを行います。

    • 構成済みのVMにオペレーティングシステムを手動でインストールします。
    • ネットワークブートを使用して、HP Server Automationシステムからオペレーティングシステムのプロビジョニングを行います。

    インストールされたオペレーティングシステムイメージで仮想マシンを新規作成する方法については、vSphereのドキュメントを参照してください。

  • テンプレートを使用して新しい仮想マシンを多数複製する場合、テンプレートとなる仮想マシンではできるだけ汎用的な構成を行う必要があります。ホスト名は指定せず、ネットワーク構成はDHCP経由で取得できます。
  • 仮想マシンに適切なVMware Toolsをインストールし、テストします。
  • HP Server Automationエージェントをインストールします。エージェントは、HP Server Automationシステムにテンプレートを登録します。これによってこのマシンは「管理対象」状態となり、次の作業に進むことができます。
  • HP Server AutomationシステムライブラリにあるAPXユーティリティが起動し、仮想マシン上のエージェントの準備を行います。これにより、次回の起動時に再インストールとHP Server Automationへの登録が行われます。
  • 仮想マシンがシャットダウンし、テンプレートに変換されます。
  • 仮想マシンサーバーの情報がHP Server Automationシステムから削除されます。

プロセスの詳細

新しい仮想マシンの作成、構成、オペレーティングシステムのインストールに関する詳しい内容は、vSphereのドキュメントセットを参照してください。新しい仮想マシンにオペレーティングシステムをインストールする作業では、いくつかのオプションが提供されています。その1つが、HP Server AutomationサーバーからPXEネットワークブートファシリティを使用する方法であり、HP Server Automationエージェントのインストールを行うオペレーティングシステムインストールプロファイルが使用されます。この方法で仮想マシンのプロビジョニングを行うと、起動時にエージェントが開始し、HP Server Automationシステムに登録されます。

別の方法を使って仮想システムでのオペレーティングシステムプロビジョニングを行う場合は、HP Server AutomationエージェントをHP Server Automationシステムからインストールできます。この方法の詳細については製品ドキュメントを参照してください。以下では、1つの方法を説明します。

手順1: 仮想マシンでのオペレーティングシステムのプロビジョニング

  1. 仮想マシンを起動し、ネットワークに接続します。HP Server Automationシステムにアクセス可能であることを確認します。
  2. HP Server Automationの [Unmanaged Servers] ウィンドウで仮想マシンを検出します。サブネット全体をスキャンするか、仮想マシンのIPアドレスを入力してスキャンを開始します。

  3. 仮想マシンを選択し、右クリックで [Manage Server] を選択します。新しいダイアログボックスが開きます。
  4. ログイン資格情報を入力し、前提条件の確認、インストーラーのコピー、エージェントのインストールを行います。ここで、インストーラーオプションを選択します。詳細についてはHP Server Automationのドキュメントを参照してください。
  5. [OK] をクリックします。

    インストールプロセスが完了すると、エージェントがインストールされ、仮想マシンが [All Managed Servers] タブに表示されます。この仮想マシンは汎用テンプレートとして指定するので、ホスト名は指定されておらず、デフォルトのホスト名が使用されています。

  6. [Server Information Properties] タブで仮想マシンを選択し、Enterキーを押します。
  7. [Properties] を選択します。
  8. 仮想マシンの [Object ID] を記録します。これは、[Properties] パネルの管理情報のセクションに表示されています。

手順2: テンプレートマシン上のエージェント構成から不要部分を削除

仮想マシンテンプレート上のエージェントを使用して、複製を新規作成するたびに新しいマシンサーバーをHP Server Automationにインストールおよび登録するには、準備が必要です。この準備では、テンプレートマシン上にあるエージェント構成の「不要な部分を削除」します。次の手順を実行します。

  1. HP Server Automationクライアントで [ライブラリ] タブに切り替えます。
  2. [Extensions] フォルダーを展開します。
  3. [Program] を選択します。
  4. [BRDC HPSA Agent Sanitizer] Automation Platform Extension (APX) を探します。
  5. BRDC HPSA Agent Sanitizer APXを実行します。

    1. APXを右クリックし、[Run] を選択します。
    2. [Run Program Extensions] ダイアログボックスの [Options] タブを選択します。
    3. [Specify any needed parameters for this program execution] フィールドに、仮想サーバーテンプレートで取得したオブジェクトIDを入力します。

    4. [Start Job] をクリックします。
    5. ジョブが完了したら仮想マシンをシャットダウンします。これでエージェントの準備は完了です。

    6. この仮想マシンは、vSphereテンプレートへの変換が完了するまで再起動しないでください。

    7. vSphereクライアントを使用して、この仮想マシンをテンプレートに変換します。
    8. 最後の手順として、仮想マシンテンプレートのサーバー情報をHP Server Automationから削除します。[All Managed Servers] タブで次の操作を行います。
      1. サーバーを非アクティブにします。
      2. サーバーを削除します。

これで、テンプレートを使用して仮想マシンを複製できる状態になりました。HP Cloud Service Automationはシンプルなカスタムテンプレートを使用し、ホスト名とVM名を同じ名前に設定します。複製オペレーションでは、これ以外の項目のカスタマイズも可能です。詳細については次の「基本的なカスタマイズ」を参照してください。

新しく複製した仮想マシンが起動し、HP Server AutomationエージェントのインストールとHP Server Automationシステムへの登録が行われます。起動後すぐに、HP Server Automationクライアントで [All Managed Servers] を更新すると、新しい仮想マシンの情報を確認できます。

手順3: 基本的なカスタマイズ

次に、基本的なカスタマイズの手順を示します。

  1. vCenter環境で、[View] > [Management] > [Customization Specifications Manager] をクリックします。
  2. [New] アイコンをクリックします。
  3. ターゲットとなる仮想マシンOSに、WindowsまたはLinuxを選択します。いずれか1つを作成できます。
  4. Windowsターゲットを作成する場合は、名前をuseVmName_Windowsと指定します。Unixターゲットを作成する場合は、名前をuseVmName_Linuxと指定します。
  5. カスタマイズでは、次の2点に注意してください。

    • NetBIOS名が表示される画面では、[Use the virtual machine name] を選択してください。
    • 仮想マシンの名前は15文字を超えると、超えた部分は切り捨てられます。

手順4: テンプレートのインストール

準備したテンプレートは、vSphereクライアントソフトウェアがインストールされているシステムにインストールする必要があります。詳細については、「VMware vCenterの構成」を参照してください。

その他の詳細については、vSphereのドキュメントを参照してください。 VMwareのドキュメントは、http://www.vmware.com/support/pubs/ にあります。

VMware vCenterの構成

準備されているテンプレートをインストールして、VMware vCenterを構成します。 vSphere環境では、テンプレートとは、多数のクローンの作成に使用できる仮想マシンのマスターコピーです。クローンとは仮想マシンのコピーです。

vSphereでのテンプレートの作成とクローンの操作の詳細については、VMwareドキュメントで利用可能なVMwareの『vSphere 仮想マシン管理ガイド ESX 4.1』 (JA-000312-03) を参照してください。 VMwareのドキュメントは、http://www.vmware.com/support/pubs/ にあります。

HP Cloud Service Automationソリューションによって作成される仮想マシンは、仮想マシンテンプレートに基づいて作成されます。アプリケーション (Apacheなど) をイメージにデプロイできるようにするには、HP Server Automation Agentソフトウェアを含むテンプレートを作成する必要があります。詳細については、HP Server Automationへの自動登録用のVMwareテンプレートの準備」を参照してください。

準備されたテンプレートをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 準備されたテンプレートを見つけます。
  2. テンプレートフォルダーをvSphereクライアントソフトウェアを含むシステムにコピーします。
  3. vSphereクライアントソフトウェアのメニューから、[View] > [Inventory] > [Datastores] を選択して、vCenterサーバー上で使用可能なデータストアのリストを表示します。
  4. 使用可能なデータストアのいずれかを右クリックし、[Browse Datastore] を選択してそのデータストアのディレクトリ構造を表示します。
  5. [Upload files to this datastore] ボタンをクリックして、テンプレートフォルダーをデータストアにコピーします。

    次の図は、[Upload files to this datastore] がハイライトされた [Datastore Browser] ウィンドウを示しています。このデータストアにアップロードされたrhel53x64-cloneフォルダーも示しています。

その他の詳細については、vSphereのドキュメントを参照してください。 VMwareのドキュメントは、http://www.vmware.com/support/pubs/ にあります。

HP SiteScopeのインストール

正しいバージョンのHP SiteScopeをインストールし、適切なレベルのパッチを適用します。バージョンの要件については、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

インストールメモ:

  • HP SiteScopeは、HP Operations Orchestrationサーバーにはインストールしないでください。専用のサーバーにインストールする必要があります。
  • HP SiteScopeのドキュメントの情報をもとに、HP SiteScopeサーバーで必要なリソースを計算します。 Cloud Service Automationの監視対象となるターゲットサーバーの数も計算に含めてください。
  • デフォルトポートである8080を使用するWebサーバーが他に存在する場合、競合を避けるためにHP SiteScopeサービスのポートをインストール時に変更することができます。 システム上で使用できるポートを選択し、選択したポート番号を記録しておいてください。

HPソフトウェア製品のドキュメントは、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能です。

HP SiteScopeの構成

HPCloud Service Automationと統合するための設定をHP SiteScopeで行うには、次のタスクを実行します。

手順1: HP Cloud Service Automationの有効化によるHP SiteScopeモニターの構成

HP SiteScopeのインストールでは、モニターの構成にセキュアなAPI呼び出しがデフォルトで使用されます。HP Cloud Service AutomationはセキュアなAPI呼び出しをサポートしないので、この設定を変更する必要があります。セキュアなAPIを使用しないようにHP SiteScope を再構成するには、次のように変更してください。

  1. コンソールウィンドウで次のコマンドを入力してHP SiteScopeサービスを停止します。

    net stop SiteScope

  2. テキストエディタでHP SiteScope<sitescopeInstallDir>\groups\master.configファイルを開きます。
  3. _accessControlled=trueプロパティ値を_accessControlled=falseに変更します。

  4. コンソールウィンドウで次のコマンドを入力してHP SiteScopeサービスを再起動します。

    net start SiteScope

手順2: HP Cloud Service Automationテンプレートと資格情報プロファイルの自動デプロイ

  1. 管理者でHP SiteScopeサーバーにログインします。
  2. HP Cloud Service Automationサーバーにログインします。
  3. HP Cloud Service Automationサーバーから、%CSA_HOME%$CSA_HOME\/CSAKit‑3.2\/Lib\/sitescope\/CSA templates autoimport.tmplファイルを、HP SiteScopeサーバー上の<SiteScopeのインストールディレクトリ>\persistency\importディレクトリにコピーします。CSA templates autoimport.tmplファイルが処理されると、HP SiteScopeによってテンプレートコンテナ (CSA templates) と2つの資格情報プロファイル (WINDOWS-CSA-TARGETSLINUX-CSA-TARGETS) が作成されます。

  4. HP SiteScopeダッシュボードにログインします。
  5. [テンプレート] コンテキストを選択します。テンプレートツリー内で、CSA templatesコンテナを探します。HP SiteScopeサーバーによるCSA templates autoimport.tmplファイルの処理が完了しないと、CSA templatesテンプレートコンテナは表示されません。
  6. [プリファレンス] コンテキスト > [資格情報のプリファレンス] を選択し、[WINDOWS-CSA-TARGETS] と [LINUX-CSA-TARGETS] 資格情報プロファイルを探します。これは、「手順4: HP Cloud Service Automation資格情報プロファイルの構成」で構成するプロファイルです。

手順3: HP Cloud Service Automationテンプレートの手動での追加インポート

2つのHP Cloud Service Automationテンプレート (CSA templates SilverCSA templates Gold) を追加で手動インポートする必要があります。この2つのテンプレートは、CSA_BP_VCENTER_COMPUTE_SITESCOPE_MODIFY_v3.20.00サービスデザインで使用します。

  1. HP SiteScopeダッシュボードにログインします。

    注: %CSA_HOME%$CSA_HOME\/CSAKit‑3.2\/Lib\/sitescopeディレクトリ内のファイルにHP SiteScopeダッシュボードからアクセスする必要があるので、必要に応じて、このディレクトリをHP SiteScopeダッシュボードを起動するシステムにコピーしておいてください。

  2. [テンプレート] コンテキストを選択します。
  3. テンプレートツリーで [SiteScope] を右クリックし、[インポート] を選択します。
  4. %CSA_HOME%$CSA_HOME\/CSAKit‑3.2\/Lib\/sitescope (または、このディレクトリのコピー先) に移動して、CSA templates Silver.tmplをインポートします。
  5. 3と4を繰り返し、CSA templates Gold.tmplをインポートします。

手順4: HP Cloud Service Automation資格情報プロファイルの構成

HP SiteScopeが監視する各Windowsシステムと各Linuxシステムへのログインで使用する資格情報を構成します。すべてのWindowsシステムで、同じ資格情報を使用する必要があります。同様に、すべてのLinuxシステムでも同じ資格情報を使用する必要があります。

  1. HP SiteScopeダッシュボードにログインします。
  2. [プリファレンス] コンテキスト > [資格情報のプリファレンス] を選択します。
  3. LINUX-CSA-TARGETS資格情報プロファイルを編集し、Linux環境で使用するログイン資格情報を指定します。
  4. WINDOWS-CSA-TARGETS資格情報プロファイルを編集し、Windows環境で使用するログイン資格情報を指定します。

手順5: HP SiteScope管理者資格情報の構成

HP SiteScopeの管理者としてログインするときに使用する資格情報を構成します。この資格情報は、HP SiteScopeリソースプロバイダーをCloud Service Management Consoleから構成する際、HP Cloud Service Automationが使用します。

  1. HP SiteScopeダッシュボードにログインします。
  2. [プリファレンス] コンテキスト > [ユーザ管理プリファレンス] を選択します。
  3. [SiteScope Administrator] を右クリックし、[ユーザの編集] を選択します。
  4. SiteScope管理者のログイン名とパスワードが指定されていない場合は、指定してください。

HP Universal CMDBのインストール

正しいバージョンのHP Universal CMDBをインストールし、適切なレベルのパッチを適用します。バージョンの要件については、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

HP Universal CMDBの既存のインストールを使用する場合は、必要なパッチと更新が適用されていることを確認してください。適用されていない場合は、次の手順に従ってインストールを更新してください。

HP Universal CMDBのインストールでは、HP Universal CMDBのドキュメントの手順に従ってインストールを行い、ここで示されている手順に従って構成を行います。

  1. [スタート] > [すべてのプログラム] > [HP UCMDB] > [HP Universal CMDBサーバの起動] をクリックします。
  2. http://localhost:8080/status にアクセスしてサービスのステータスを監視します。

    [Status] ページの [Default Client] ステータスが [Up] になるまで待機します。これには5分ほどかかります。それまで、HP Universal CMDBコンソールは使用できません。

HPソフトウェア製品のドキュメントは、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能です。

HP Universal CMDBの構成

HP Universal CMDBを構成するには、次の手順でファイルをHP Universal CMDBサーバーにデプロイします。

  1. HP Cloud Service Automationサーバーにログインします。
  2. HP Cloud Service Automationサーバーで、%CSA_HOME%$CSA_HOME\/CSAKit‑3.2\/Lib\/ucmdbフォルダーに移動します (%CSA_HOME%$CSA_HOMEは、HP Cloud Service Automationがインストールされているディレクトリ)。

  3. %CSA_HOME%$CSA_HOME\/CSAKit‑3.2\/Lib\/ucmdb\/CSAIntegration.zipHP Universal CMDBサーバーにコピーします。
  4. zipファイルをデプロイする方法の詳細については、%CSA_HOME%$CSA_HOME\/CSAKit‑3.2\/Lib\/ucmdb\/README.txtファイルを参照してください。

HP Cloud Servicesのインストール

HP Cloud Servicesは、Web経由でアクセスできるのでインストールは必要ありません。ただし、HP Cloud Service Automationと統合するためにHP Cloud Servicesの構成が必要になります。 詳細については、このドキュメントの「HP Cloud Servicesの構成」を参照してください。

HP Cloud Servicesの構成

HP Cloud Service Automationと統合するための設定をHP Cloud Servicesで行うには、次のタスクを実行します。

手順1: HP Cloud Servicesのユーザー登録

HP Cloud Servicesにアクセスするには、ユーザー登録が必要です。サポート対象のWebブラウザーで次のURLにアクセスし、HP Cloud Servicesのユーザー登録を行います。 https://console.hpcloud.com/signup

手順2: セキュリティグループとキーペアの構成

HP Cloud Servicesインスタンスを作成するには、HP Cloud Services環境でセキュリティグループとキーペアを構成する必要があります。

  1. 手順1で作成したログイン名を使用して、HP Cloud Servicesにログインします。 サポート対象のWebブラウザーで https://console.hpcloud.com/login (英語サイト) にアクセスします。
  2. [Managed Security Groups] で、ゾーンと地域ごとに「frontend」という名前のグループ名を追加します。
  3. [Managed KeyPair] で、ゾーンと地域ごとにキーペアを作成します。

セキュリティグループとキーペアの値をデフォルト値として指定するには、HP CSAサービスデザインのServer Groupコンポーネントのプロパティで設定できます。

手順3: HP Cloud Servicesへのアクセスに使用するポートを開く

  1. HP Cloud Services環境にアクセスするには、HP CSAシステムで35357番ポートを開く必要があります。システム管理者と共に作業して、このポートを開きます。
  2. サポート対象のWebブラウザーで次のURLを入力し、HP Cloud Services環境にアクセスします。 https://region.geo.identity.hpcloudsvc.com:35357/v2.0

HP Service Managerのインストール

製造元の推奨事項に従って、HP Service Managerをインストールします。バージョンの要件については、『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』を参照してください。

インストールメモ:

  • HP Service Managerは、HP Operations Orchestrationと同じシステムにはインストールしないでください。HP Service ManagerHP Operations Orchestrationは、別のシステムで実行する必要があります。
  • HP Service Managerインタラクティブインストールガイド』の情報をもとに、HP Service Managerサーバーで必要なリソースを計算します。

HPソフトウェア製品のドキュメントと『HP Cloud Service Automation Solution and Software Support Matrix』は、HPソフトウェアサポートWebサイト http://support.openview.hp.com/selfsolve/manuals (HP Passportへの登録が必要) で入手可能です。

HP Service Managerの構成

HP CSAと統合するための設定をHP Service Managerで行うには、次のタスクを実行します。

手順1: HP CSA統合ファイルをHP Service Managerへインポート

HP CSA統合ファイルをHP Service Managerにインポートすると、OO_CSA3スクリプトライブラリが作成されます。

  1. falconアカウントなど、管理者権限を持つアカウントでHP Service Manager Windowsクライアントにログインします。
  2. システムナビゲータで [接続] > [カスタマイズ] > [データベースマネージャ] をクリックします。
  3. [インポート/ロード] をクリックします。
  4. HP CSAでインストールされるHPSM_CSA_Integration_file.unlファイルを探します。

    このファイルのデフォルトの格納場所は%CSA_HOME%\CSAKit‑3.2\Lib\service manager$CSA_HOME/CSAKit‑3.2/Lib/service managerです (%CSA_HOME%$CSA_HOMEは、HP Cloud Service Automationがインストールされているディレクトリ。C:\Program Files\Hewlett-Packard\CSA/usr/local/hp/csaなど)。

    HP CSAHP Service Managerが別のシステムにインストールされている場合は、このファイルを、HP Service Managerが稼働しているシステムにコピーしてください。

  5. [フォアグランドでロード] をクリックします。

手順2: スクリプトライブラリとマクロのインストールの確認

  1. falconアカウントなど、管理者権限を持つアカウントでHP Service Manager Windowsクライアントにログインします。
  2. システムナビゲータで [接続] > [カスタマイズ] > [スクリプトライブラリ] をクリックします。
  3. OO_CSA3スクリプトライブラリを探します。[名前] フィールドに「OO_CSA3」と入力し、[検索] をクリックします。
  4. HP Operations Orchestration Centralサーバーの資格情報を検証します。OO_CSA3スクリプトを表示し、OO_call.userOO_call.passwordの値を確認します。正しい資格情報が設定されていない場合は、スクリプトを編集して値を変更します。値を変更した場合は、[保存] をクリックします。
  5. システムナビゲータで、[接続] > [カスタマイズ] > [カスタマイズツール] > [マクロ] をクリックします。
  6. OnChangeApprovalマクロとOnChangeDeniedマクロが存在することを確認します。

手順3: 承認定義の変更

HP Service Managerで提供されている承認定義のサンプルを更新し、新しいサブスクリプション承認を作成します。

  1. HP Service Managerアンロードツールを使用して、サンプルの承認定義をバックアップします。
  2. falconアカウントなど、管理者権限を持つアカウントでHP Service Manager Windowsクライアントにログインします。
  3. システムナビゲータで、[接続] > [変更管理] > [メンテナンス] > [承認] をクリックします。
  4. サブスクリプション承認を検索します。[名前] フィールドに「Subscription Approval」と入力し、[検索] をクリックします。
  5. 次に示すフィールドに、適切な値が設定されていることを確認します。

    フィールド名
    名前 Subscription Approval
    承認条件 true
    承認タイプ All must approve
    グループ/オペレータ Change.Approver
    シーケンス 1
    条件 true
  6. [保存] をクリックします。

手順4: HP Service ManagerHP Operations Orchestration間のSSLの有効化

  1. HP Operations OrchestrationのSSL証明書をエクスポートします。HP Operations Orchestrationがインストールされているシステムで、コマンドプロンプトを開いて次のコマンドを実行します。

    Windows

    cd "%ICONCLUDE_HOME%\Central\conf"

    "%ICONCLUDE_HOME%\jre1.6\bin\keytool.exe" -exportcert -alias pas -file pas.crt -keystore rc_keystore -storepass bran507025

    Linux

    cd $ICONCLUDE_HOME/Central/conf

    $ICONCLUDE_HOME/jre1.6/bin/keytool.exe -exportcert -alias pas -file pas.crt -keystore rc_keystore -storepass bran507025

  2. pas.crtを、HP Service Managerがインストールされているシステムの<HPSMインストールディレクトリ>\Server\RUN\jre\lib\security (Windows) または<HPSMインストールディレクトリ>/Server/RUN/jre/lib/security (Linux) ディレクトリにコピーします。
  3. HP Service ManagerがインストールされているシステムでHP Operations Orchestration証明書をインポートします。コマンドプロンプトを開いて、次のコマンドを入力します。

    Windows

    cd "<HPSMインストールディレクトリ>\Server\RUN\jre\lib\security"

    "<HPSMインストールディレクトリ>\Server\RUN\jre\bin\keytool.exe" -importcert -alias pas -file pas.crt -keystore cacerts -storepass changeit

    Linux

    cd <HPSMインストールディレクトリ>/Server/RUN/jre/lib/security

    <HPSMインストールディレクトリ>/Server/RUN/jre/bin/keytool.exe -importcert -alias pas -file pas.crt -keystore cacerts -storepass changeit

手順5: opsware.comをHP Operations OrchestrationがインストールされているシステムのIPにマッピング

HP Service ManagerがクライアントとしてHP Operations Orchestrationにアクセスする場合、HP Operations Orchestration証明書はハードコードのキーをCNに使用します。HP Service Managerを実行するシステム上では、HP Operations Orchestration CentralサーバーがインストールされているシステムのIPアドレスにこのCN (opsware.com) をマッピングする必要があります。CNをIPアドレスにマッピングする例を示します。

  1. HP Service Managerを実行するシステムで、C:\Windows\system32\drivers\etc\hosts (Windows) または/etc/hosts (Linux) をテキストエディタで開きます。

  2. 次の行をファイルに追加します。

    <HPOO CentralサーバーのIPアドレス>   opsware.com

    <HPOO CentralサーバーのIPアドレス>には、HP Operations Orchestration CentralサーバーがインストールされているシステムのIPアドレスを指定します。

  3. ファイルを保存して閉じます。

次の手順

これでHP CSAの初期インストールと構成が完了しました。HP CSAの機能の使用を開始できます。

Cloud Service Management Consoleを起動し (サポート対象のWebブラウザーに次のURLを入力します: https://<CSAホスト名>:8444/csa)、事前設定のユーザー (admin) とパスワード (cloud) を使用してログインします。 Cloud Subscriberポータルを起動し (サポート対象のWebブラウザーに次のURLを入力します: https://<CSAホスト名>:8444/csp)、事前設定のユーザー (consumer) とパスワード (cloud) を使用してログインします。

HP CSAの構成については、次のドキュメントを参照してください。

  • 『HP Cloud Service Automation Configuration Guide』: この構成ガイドでは、Cloud Service Management Consoleとコンシューマー組織向けのLDAP構成、コンシューマー組織とCloud Subscriberポータルの構成と新規作成 (オプション)、SSLの構成、FIPS 140-2準拠のHP CSA構成、その他のHP CSAのカスタマイズを行う手順を説明します。また、HP CSAにサンプルで付属するHP Operations Orchestrationフロー、HP CSAにサンプルで付属するリソース提供とサービスデザインをインポートする方法についても説明します。

  • HP Cloud Service Automation Integration Pack: この統合パックガイドでは、リソースプロバイダー (HP Matrix Operating EnvironmentVMware vCenterHP SiteScopeHP Universal CMDBHP Server Automationなど) のインストールと構成の手順について説明します。また、HP CSAにサンプルで付属するHP Operations Orchestrationフローと、各リソースプロバイダーを対象にHP CSAにサンプルで付属するリソース提供とサービスデザインをインポートする方法についても説明します。製品に付属するリソース提供とサービスデザインの追加ドキュメントも収録されています。

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